…入れ。 …よく来たな。 妾はベロニカ。 ダークエルフの国の姫だ。 先日、西の森で迷子になっていた、 ダークエルフの子供を助けてくれたこと、 一族を代表して礼を言う。 聞くところによると、 怪我をして動けない子供を背負い、 森の中を一晩中歩いて、 ここまで連れてきてくれたようだな。 …人間など自分勝手で愚かな者しかいないと思っていたが、 貴様のような者もいるのだな。 何か礼をしたい。 貴様は何が欲しい? 申すがよい。 …なに? 当然のことをしただけで、礼などいらない? ほう…♡ 見上げた善人ぶりだが、そういうわけにはいかない。 たかが人間相手とは言え、 この大恩を返さずにいては、 気高きダークエルフの名折れだ…。 …ああ、そうだ♡ 見たところ、貴様はオスだろう? こういうのはどうだ? この妾が、貴様の性欲を満たしてやるというのは…♡ ふふん♡ 何、気にするな♡ 妾も、人間のオスがどのようなものかに興味があるのだ…♡ それともまさか…。 卑しい人間ごときが、 妾の提案を無碍にするとは言うまい? …ふふ、決まりだな♡