■トラック5 情緒不安定な恋人 ねぇ…。 君、さっきの愛してるって言葉、本当だよね? 信じていいんだよね? もう私の前からいなくなったりしないよね? 君がいなくなって私、すっごく悲しかったんだよ。 いっぱい泣いたし、何も食べられなくなったし、眠れない日が続いたの。 もう死んじゃおうかとも思ったけど、でも、どこかに君がいて、また会えるかもしれないって思って、頑張って生きてみたの。 そうしたら本当に会えた…! すっごく嬉しかったんだよ。 生きててよかったって思った。 でも君は多分、嬉しくなかったでしょ? だって、私だってわかった途端に、別の人に変えようとしたもん。 ねぇ。 どうして? 何で私から逃げたの? そんなに酷いことした? 毎日何回も何回もセックスして、愛し合ってたよね? 起きてからご飯食べるとき以外はずーっと、一緒に気持ちよくなって、幸せに過ごしてたよね? 君も毎回気を失うくらい気持ちよくなってたよね? なのにどうして? それに、何も言わずに姿を消して、私がどれだけ傷ついたか、君に分かる? 本当につらかったんだから。 本当に、本当に苦しかった。 君がいなくなるなんて思ってなかったから、大好きな君に裏切られるなんて、想像したこともなかったから、本当につらかったよ。 …あ、ごめん。 私、なんか不安になっちゃって…いっぱい嫌なこと言っちゃったかも…。 ごめんなさい…。 …君、さっきちゃんと愛してるって言ってくれたもんね。 疑っちゃってごめんね。 君がいなくなったのも、きっと何か訳があったんだよね。 私に迷惑がかからないように、何も言わずに姿を消したんだよね…そうだよね…。 でも、こうしてまた会えたんだから、これからはまた一緒にいられるね。 えへへ…嬉しい…。 でも、これからは何かあったら、私にも教えてね? 今度勝手にいなくなったら、許さないから。 わかった? それに、また同じことがあったら私、今度こそ死んじゃうかも。 君に嫌われるくらいなら、死んじゃったほうがマシだもん…。 …でも、そんなことないよね。 私は君のこと、こんなに愛してるんだし。 何より、こんな偶然に、君とまた会えたんだもん。 きっと運命の赤い糸で結ばれてるに違いないよ。 仮にもし君がまたいなくなったとしても、また絶対に会うことになるよ。 きっとね。 だから…逃げても無駄だよ…?