★トラック1開始時の状況★ あなたは道を歩いている。手には頼まれていた品物が入った紙袋。 ミライに電話をかける。 彼女はアパート一棟を研究室にしており、そのうちの二◯五号室にいて実験中。 ________________ ■トラック1 ミライの研究所 // あなたは、アパートの敷地へ向かいながらスマホで電話をかける // 3コールくらいでミライが通話に出る やあ、君か。 例のものは手に入ったかい? …結構だ。 では、二◯五号室に来てくれ。 よろしく頼む。 // 通話が終了する // あなたは階段を登り、アパート二階の二◯五号室へ向かう // ドアを開け、家に入る // 入るとすぐあるキッチンに、ミライがいる お、来たか。 悪いが少し待ってくれ、今実験中でな。 すぐに終わる。 この水溶液を混ぜれば…。 …よし、終わったぞ。 さあ、上がってくれ。 とりあえず、奥の部屋へ行こう。 ここは少し散らかってる。 // 奥の部屋へ向かう いやあ、君がいてくれて助かったよ。 さすがは優秀な私の助手だな。 …あー、今の言い方だと、私が優秀で、君はただの助手という意味にもなるか。 私が言いたかったのは、君は優秀だ、ということなんだが…まあいい。 どちらも事実だ。 …そんなことよりもだ。 その紙袋の中身を拝見しようじゃないか。 // あなたは手に持っていた紙袋をミライに渡す // ミライは中身を取り出す おお…これはこれは…想像通りの大きさだな…。 ハンディータイプとしては最大級らしいが…嘘偽りはないようだな さて、中身はどうなっているかな…? // ミライは手に取った箱を開封する んー…っと。 うおぉ…バカでかいな…。 手触りもいい…。 人間の皮膚を再現したと謳っていたが…確かに近いものを感じるな。 ベタつきもない。 匂いも…。 // ミライはオナホの匂いを嗅ぐ すんすんっ…。 うん、大丈夫だ、臭くない。 // あなたは、ミライが手に入れたものが何かを尋ねる ん…? これか? 見てわからないか? オナホだよ。 // あなたは怪訝な顔をする // それを見たミライは、弁明するように話す 待て、待て。 確かにコレはオナホだ。 つまり、私が自慰を行うための道具で、実験に必要な器具ではない。 しかしだな、こいつにはとんでもない価値がある。 君を往復十数時間の旅路につかせて、手に入れるだけの価値がな。 そもそも、挿入可能な長さが30センチを超えるオナホは、種類が限られる。 なにしろ、必要とする人間が少ないからな。 さらにその中で、私の琴線に触れるものとなると尚更だ。 使用されている素材はもちろん、内部の形状、頑丈さ、握りやすさなど、考慮しなければならない点がいくつもある。 そんな選ぶのが難しいオナホの中で、私が唯一愛用している品の後継機が、こいつなのだよ。 しかも、君が赴いてくれた工房でしか手に入らない、幻の一品だ。 あそこの職人は昔気質(むかしかたぎ)でな、作るものの質は極めて高いが、通販は行っていないんだ。 だから君を派遣した。 …つまりこのオナホは待望の新作で、かつ非常に貴重な代物なのだ。 理解してくれたかな。 …なんだ、腑に落ちないという顔をしているな。 まあまあ…いいじゃないか。 君は私の手伝いができて、私は研究を滞(とどこお)らせることなく、最上級のオナホを手に入れられた。 やはり君は、優秀な助手だよ。 …さて、説明はこの辺にして。 早速使い心地の検証をしなくてはだな。 ■ トラック1 了