★トラック5開始時の状況★ あなたはミライに呼び出され、研究所一◯六号室へやってきた。 すでに部屋へ上がっている。 ________________ ■トラック5 明晰夢装置 今日君を呼んだのは他でもない…今私が行っている研究を手伝ってほしいのだよ。 普段はなんというか…雑用とまでは言わないが、それに近いことをしてもらったり、あるいは私の性処理に付き合ってもらったりしているが…。 今回は、被験者になって欲しい。。 私が開発している”明晰夢装置”を試してもらいたいのだよ。 あー…明晰夢というのは、簡単に言えば、眠って夢を見た時に、それが”夢であると”認識できる夢のことだ。 君は見たことがあるかね? …まあそう簡単に見られるものではない。 訓練次第では可能、という研究もあるが…私の発明は、誰でも簡単に明晰夢を見られるようになる。 で、その装置だが…案内しよう。 // 歩き出すミライに、あなたはついていく …といっても、奥の部屋だが。 // 奥の部屋には、歯医者のリクライニングする椅子みたいなものと、その他電子機器類が置かれている …歯医者の椅子みたい? まあベースはそうだ。 眠りにつくにはちょうどいいだろう。 では、椅子に座ってくれ。 // あなたは椅子に座る よし、あとはこれを被ってくれ。 顎のベルトを締め忘れないようにな。 では、君にやってもらうことの確認をする。 君は今から眠りにつく。 あー、装置を稼働させれば催眠ガスで強制的に眠らせるから、別に今眠くなくても問題ない。 そうすると君は夢を見る。 そしてそれを夢だと自覚することができる。 それどころか、君の思い通りに操ることができるはずだ。 例えば、君がコーラを飲みたいと思えば、君はコーラを手に入れる事ができる。 買うか、貰うか、あるいは初めからその場にあったことになるか…あるいは他の手段で、絶対に入手できる。 なんでも君の思うがままだ。 セックスだってできる。 君の好きに過ごすといい。 私はその様子を、このモニターで監視する。 これは君が見ている夢を映し出す装置だ。 そしてその内容を記録する。 君と私の仲だ。 今更隠し事もあるまい。 ははは、心配するな。 君が夢の中でどんな変態行為を行おうと気にしないよ。 所詮は夢だ。 現実じゃない。 …さあ、説明は以上だ。 早速実験を始めようか。 …目を閉じて。 そのまま、深呼吸して。 ゆっくり…ゆっくりだ。 吸って…吐いて…。 吸って…吐いて…。 ……。 // 催眠ガスが噴出される いい夢見てこい、助手くん。 ■トラック5 了