【長めのストーリー紹介】 あなたには、密かに思いを募らせている女性がいた。 淡々と業務に勤しむまさに高嶺の花のような美人シスター「アリス」。 クールでキツめな雰囲気で人形のように美しい顔立ちから、時折見せる優しい一面まですべてが好きだった。 そんな彼女は、暗い過去を抱えていた…。 彼女の細くてきれいな腕には、痛々しい”やけどの跡”が刻み込まれている。 …幼い頃に両親を亡くし、父親の再婚相手に育てられることになった彼女。 ただ、彼女の父親の財産が目的だった再婚相手は、当の父親が亡くなったのを境に荒れていった…。 元々優しかった、まさに母代わりだったはずの存在が、徐々に悪魔のように醜く恐ろしい存在になっていく…。 再婚相手は、ついに彼女に対して”ひどい虐待”をするようになってしまった…。 腕に残るやけどの跡は、その時の名残らしい。 今ではそれなりに関係は修復されたようだが、裏切られることを恐れた彼女は誰にも心を開けなくなってしまっているようだ…。 それでも、あなたは諦めなかった。 サラリーマンとして日々仕事に追われる傍ら、彼女に会いたいという一心で熱心に教会へと通い続けた。 虐待を受けて育った彼女に、自分にだけは心を開いてもらいたいと思い、ひたすら寄り添い続けてきた。 だが、相変わらずそっけない対応をされるだけで、なんとか世間話をするので精いっぱいだった。 次第に「脈なしか…」と落ち込むようになってしまったあなた…。 ある日の仕事終わり、彼女と思うように仲良くなれない現状に嫌気がさしたあなた…。 教会へは行かずに飲み屋に行くことにし、夜遅くに帰宅した。 …自宅に到着すると、妙な気配を感じる…。 ”玄関の前にだれかいる…?” 恐る恐る近づくあなた。 「…帰ってきた。遅かったね…お疲れ様。」 玄関の前で立っていたのは、他でもない彼女…アリスだった。 あなたは自分の目を疑った。 「今日…来てくれなかったね。」 「毎日絶対に来るのに…来なかったから…気になって…私の方が勝手に来ちゃった…ごめん。」 少し寂しそうな眼をしてつぶやく彼女は、まぎれもなくあなたの好きな彼女だった。 「君さ、いつも私に話しかけてくれるでしょ?…あれ、結構うれしかったんだ…。」 「…だから、今度は私の番かなって…思ったの。」 「君のためなら…なんでもしてあげる。ほんとだよ?」 「悩んでること…あるなら言ってよ。…私が楽にしてあげるよ。」 この日を境に、彼女は毎日のようにあなたの自宅に入り浸るようになり、濃密な時間を過ごすようになっていった…。 【アリスの過去や馴れ初め(設定)】 ・義理の母からの虐待で腕に傷(やけど)を負っている。本当の母親は生まれたときに他界。父親は娘のために再婚した…。義理の母親は経済的に貧しく、主に金のために結婚した…。この頃は義理の母も優しかった。 ・父親は結局幼いころに他界…その後、金目当てだった義理の母からの虐待が始まる。(義理の母も追い込まれていた。) ・父親がいなくなってからの生活は地獄だった。虐待に怯える毎日で、精神を病んでしまっていた。現在はかなり良くなったが、それでも時々トラウマが蘇る。 ・基本的にクールなのは、信じていた人に裏切られる恐怖が刻み込まれているから。だれも近づけないようにしていた。 ・主人公の部屋に入り浸る理由(馴れ初め) 必至に勉強し、何とかシスターになった彼女。 そんな時に主人公に出会う。 何度も教会へとやってきてそばにいてくれた。 なぜかこの人は裏切らないという確信があった。 自分を否定しないで優しくしてくれる等、主人公の人柄に惹かれる。 ただ、不器用なシスターは上手く好意を伝えることができなかった。 そこで、主人公の自宅を突き止めたあと、自分がされて嬉しかったように毎日そばにいる(入り浸る)ことで愛情を表現しようとしている…。 主人公はメンヘラ具合に押されつつも普通に嬉しそう。