本作をご視聴いただき、誠にありがとうございます。 逢縁喜縁の代表、逢坂成美です。 予告ページでも申し上げたとおり、 本作は2016年に作り上げたシナリオをもとに収録した作品になります。 毎度のことながら、大変長らく時間がかかってしまいました…。 それもひとえに、私の力不足と覚悟のなさゆえです。 ごめんなさい。 =以下作品のネタバレが含まれます= りんちゃんはとても愛おしげにあなたに接していて、それは今りんちゃんがあなたを甘やかしたいのと同じくらい、あなたに甘やかされた幼い頃の思い出があって、その日々が彼女にとってかけがえないものだったからです。 いつも神様として人の願いを聞く毎日で、人間のことを「愛いもの」と思ってはいても、絶対的に対等にはなり得ない、そんな毎日の中で現れた、自分のことを幼児扱いしてくるあなた。 いやもう惚れちゃうでしょう…… その思い出をだいじにだいじに死ぬまで抱えて愛でながら生きていくつもりだった彼女の気持ちを思うと……うっ…… しかもきっと 決定的ななにかがあって会うことをやめようと【決心】したわけではなく 【いずれは…】と思いながら遊んで接して 【そろそろ…】と思いながらまたねの挨拶をして 【そういうものだ…】と思いながら当たり前のようにそっと身を引いて… そんな感じなそこはかとない覚悟が前もってあるわけで、もう彼女の心境をたまりません 私にはできませんでした…なかなかできませんでした… そんな中、どうしてようやく着手に踏み切ったかというと、 とあるファイルを探してドライブを漁っていたところ、昔録っていたサンプルボイスがふと開かれ、トラック2のりんちゃんの声が聞こえてきたからでした。 「どちらさま……とな……?」 ああああああああああ ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい そんな慈愛に満ちた声からの一転、不意をつかれて固まったような声を出さないでくださいその直後に寂しげな笑い声からの気を取り直すような虚勢を張ったイタズラな声をあげないでください忘れてないです!!!!(当時録ったサンプルの話です) あとはおして然るべしです 耐えられずに苦しみながら製作を再開し、とうとう販売まで漕ぎ着けました。 そんな過程があったため、本作も他の作品に負けず劣らず、いろんな方にご迷惑をおかけし、いろんな方のお力を借りる次第となりました。 まずはイラストを担当してくださったガラナ様。 2016年にあまりにも透明感のある素晴らしいイラストの数々に惚れ込み、ご依頼をさせていただきました。当時まだ実績もなかったにも関わらず、快くもお受けください本当に助かりました。 キャラクターイラストをいただき、イタズラな表情がこれ以上なくりんちゃんのイメージにマッチしておりました。本編の慈愛に満ちた表情とあいまって、素晴らしいキャラクターの深みを出してくださいました。 販売が予想以上に遅くなり、土下座してお詫びしたい心境です。 最大級の感謝とお礼をお伝え申し上げます。 ガラナ様、本当にありがとうございました。 ついで、音楽をご担当いただいたこゆり様。 りんちゃんが子守唄として歌っているこちらの歌は、実はしっかりとメロディー音源があり、しかも本来は歌詞もつけておりました。 その音楽を作ってくださったのが、こゆり様です。 どうにかしてしっかり歌いたいと試行錯誤してるうちに時間が過ぎてしまったのですが、音楽自体はとても素晴らしく、笛の音をベースに雅な印象の曲に仕上がっておりました。 なぜ歌詞をつけて歌わなかったのか、については、なんど頑張ってもりんちゃんで歌い切ることができず、キャラから抜けてしまうため、もしかしたら彼女は歌わないのかも…?ということでふんふん子守唄を歌うことにしました。 色んなパターンを試したので、自分の中では満足しています。 素敵な音楽と歌詞をそのまま活かすことができず心苦しい限りですが、素敵な音楽をありがとうございました…!そして世に出すのが大変遅くなってしまい申し訳ありません…! つぎに、編集を担当してくださった、代々木バイノーラルスタジオの編集者さま。 前作のブレインリッカーでもご担当してくださった女性の編集さまで、りんちゃんのたおやかなイメージにぴったりと沿うような柔らかい効果音をつけてくださいました。 音も綺麗に静音してくださり、まるで電車の中にいても神社の境内が目の前にあるような没入感…。 素晴らしいお仕事にいつも感謝ばかりです。ありがとうございました…! そして、こちらの音源を最終確認してくださった逢坂の友人へ…!最後の方、右耳が全く聴こえず、どうしても不安で時間ギリギリになって確認を頼みに駆け込みました。次の日がお休みだからと快く引き受けてくれ、翌日には音量調整アドバイスをくださり本当に助かりました。 友人も頼れる人間も少ない逢坂の救世主でした。ありがとうございます…!!! 最後に、こちらを読んでくださっているみなさまへ。 ご視聴いただき、ほんとうにありがとうございました!! みなさんが忘れてしまっていただろうりんちゃんの物語をお伝えできて、本当にほっとしました。肩の荷が降りたような心持ちです。 待っていてくださって、聞いてくださって、ありがとうございます。 最大級の感謝を!!! 少し切ない終わりではございますが、またどこかでりんちゃんにお会いできることを、楽しみにお待ちください。 この度は本当にありがとうございました! 2024年10月2日