いっぱい頑張ったわね……さすがは私のマゾイヌちゃん、良い子ね。 反省している気持ち、十分に伝わったわ……ほら、こっちにいらっしゃい。 鞭のお仕置きに耐えられたご褒美よ……ふふっ、ほら早くいらっしゃい? よくご主人様のお仕置きに耐えることが出来たわね。 偉いわ……あなたならきっとできるって、そう思っていたのよ? こんなにお尻を赤くして……痛かったでしょ? でも、逃げ出さなかったわ。 私の気持ちをしっかりと受け止めてくれたから……よね? そういうところ、ポチの良いところだって、前からずっと思っていたの。 ご主人様の……私の意図するところを、しっかりと汲んでくれて嬉しいわ。 きっとこんなこと、ポチじゃないと無理……他の人にはできないことだわ。 私だけのマゾペットちゃん……そうでしょ、ポチ? もっとこっちに来なさい……来て……ほら、なでなでってしてあげるわ。 どうしたの? ……そうね、こんなことするなんて始めてだったわね。 いつもは調教するだけ……だけどね、本当はこうやって褒めてあげたいって思ってるのよ。 だって私のために、こんなに健気に頑張っているんですもの……褒めたくなっちゃうわ。 ほら、頭をこっちに出して? そう……ふふっ、どう? 頭を撫でられる気分は? 目を閉じちゃって……気持ちよさそうにしているわね……頭撫でられるの好き? ふふっ、嬉しい?…そう…私もよ。……いいわ、今日は好きなだけ撫で撫でしてあげるわよ。 どうしたの? ……くすっ、これだけ近いから、また私の香りを嗅いでいるのね? 本当だったら叱っちゃうけど……いいわ、好きなだけご主人様の香りを嗅ぎなさい。 どう? 甘くて、とろけちゃう? ふふっ……そんなこと言われると、少し嬉しいわ。 ポチは本当にご主人様が好きなのね……従順で健気で……良いこと思いついたわ。 ねぇポチ……ご褒美に抱きしめてあげましょうか? そうよ……この胸で、ポチのことぎゅーってしてあげるの……どう? ふふっ、正直ね……ほらポチ、ご主人様の胸の中にいらっしゃい。 どう? 柔らかい? 良い香りがする? それに……温かいかしら? いつもはこんなことしないけど……今だけは、ポチの自由にしてもいいんだからね? ふふっ、そんなに吸い込んで……大丈夫よ、私はそばにいるわよ。 ほら、たくさん甘えて良いのよ? 全部受け止めてあげるんだから。 ……そんなに良い香りがするの? とっても幸せそうな顔してるわよ。 そんなにご主人様のことが好きなの? あれだけお仕置きされたのに? ふふっ、お仕置きしてもらって…きちんと躾けてくれる…、ご主人様のことが大好きなのよね。 単なる暴力じゃなくて、ポチのことを想ってのこと……それが伝わって私も嬉しいわ。 うん……あなたとの絆を感じることができているみたいね。 それにこれだけ近いと、お互いの体温まで分かってしまいそうになるわね。 ポチ……とっても身体が熱いわ……たくさんお仕置きしたから? それとも……。 ご主人様に触れていると、安心するのかしら? ……私もね、ポチに触れていると安心するの……お互い様みたいね、ポチ? ポチがいるから安心するなんて…、口にするのはちょっと恥ずかしいけど……正直な気持ちよ。 ……もっと、身体を撫でてみてもいいかしら? さっきまで汗をかいていたのに、もう引いているわね。 背中……手を当てていると、ポチの呼吸の動きが分かるわ。 すごくゆっくりな呼吸……リラックスしてくれているのね? それに、心臓の音も感じることができているわ。 トクッ、トクッて打ってる……ゆっくりね。やっぱり安心できているみたい。 これだけポチに近づいた事なんて、本当……始めてね……。 ……ふふっ、こんなに近いと、あなたの匂いを嫌でも嗅ぐことになるわね。 だけど不思議ね……なぜだか私も落ち着くわ……ポチの匂い嗅いでいると。 男なんて、汗くさい人ばかりだって思っていたけど……ポチは全然違うのね。 なんていうか、落ち着くの……こんな風に感じるの、始めてかもしれないわ。 おかしな話よね、ポチにご褒美をあげようとしているのに、私が……癒されている、なんてね。 ねぇ、ポチ? 私の……ご主人様のお願い聞いてもらってもいいかしら? ふふっ、ありがとう。それでこそ私の従順なマゾペットちゃんね……。 もう少しだけ……もう少しだけ、このまま抱きしめたままいてもいいかしら? あと少しだけ…、こうしていたいの。 ありがとう……ポチのそういう優しいところ、私好きよ? (ここまでしっとりと) ……って、なんてこと口走っているのかしらね、私は。 この雰囲気に飲まれて、少しおかしくなってしまっているみたい……気にしないで。 えっ? あ、熱いですって? この私が熱くなってるって言いたいのかしら……? まさか、照れて体温が上がっている、なんて言いたいのかしら、ポチ? そんなこと言えるほどに偉くなったものね、ポチ……? なんて、冗談よ……まぁ、少しだけ身体が熱くなっていることは、否定しないけど。 ……なんだか、私らしくないこと言ってしまっているわね。 え? 余計に体温が上がった? まさか……ポチのくせに生意気なことを言うのね。 そ、そろそろ終わりにしましょうか? ほらポチ、身体…離すわね? ……ちょっと、どうしたの? ほら、もう十分でしょ? 離れて、ポチ。 ……ポチ? もしかして……ご主人様に何か隠していることでもあるのかしら? ふふっ、どうやら図星のようね……気づいていない? 呼吸が乱れてきたわよ? だいたい目星は付くけど……こうやって身体を離さないようにしてるのに、 腰は不自然な程に引かれている……。 ポチ、あなたもしかして……そういうことなんでしょ? ほら、いい加減にしなさい? 遅かれ早かれ、悪いことはばれてしまうのよ? お仕置きされた後でばつが悪いのは分かるけど……だけど誤魔化すのはもっと悪いことなのよ? ご主人様の命令よ……早く身体を離しなさい? そして正直に言うの……それがどんなことであってもね。 ほら、ポチ? もうご主人様の命令に従わない悪い子じゃないでしょ?