----------------------------------------------- @深夜の曲者 ----------------------------------------------- <家中の者が寝静まった夜中。  天井の一部が開けられ、ひとつの影がそこから降り立つ> 【崔破】 しっ……起きなくていい…… 俺は、おまえを殺しにきたのではない…… そう……落ち着いて…… よし……それでいい…… 俺の顔を、覚えているか……? 以前、おまえの護衛の任についたことがある…… 俺の名は、氏賀崔破(しがさいは)…… 氏賀衆(しがしゅう)を束ねる、頭領だ…… あの時……おまえの護送中に刺客に襲われ、守った…… その際に、おまえの姿を見てしまった…… 美しいと思った……だが、おまえの美しさが、俺には理解できん…… おまえの美しさは、今や天下に轟いていることは知っている…… しかし、なにかが違うのだ……噂とは、違う印象…… 『閉口の美姫』…… 一切口を開かず、世間ではその声を聞いた者は存在しない…… だが、最初からそうだったわけではあるまい…? 俺はおまえに、興味を抱いてしまったのだ…… なにかが、ある…… それを知るために、俺はここにきた…… フッ……不思議か? 忍者集団を束ねる長ともあろう者が、危険を冒して忍びこんできたことが…… 俺はな……もう随分と前に、なにかに興味を持つことがなくなったのだ…… 人を殺めても…… 皆がうまいと舌鼓を打つものを食っても、なにもない……心が、動くことがない…… むろん、女子(おなご)を見ても何も感じたことがないが…… おまえは、特別だ……唯一、心が動いた…… 今夜一晩かけて、おまえを知りたい…… 心が動いたそのわけを、知りたいのだ…… ……動揺、しているか……? 無理もない……急が過ぎる出来事だろうからな…… だが……俺にも、そしておまえにも…… 時間もなければ、堂々と会える環境でもない…… これしか、なかったのだ…… すまんが、付き合ってもらうぞ…… ----------------------------------------------- A流れる指と囁く声と… ----------------------------------------------- 【崔破】 この屋敷の警備は、厳重だ…… ここに忍び込むのも、かなりの苦労を要した…… いつ見つかるとも限らん…… ゆえに、急な展開になってしまうは道理…… だが、できれば……時間をかけて、おまえのことを、知りたい…… 少々破綻しておるが、許せ…… 髪に、触れるぞ……痛くはせん…… ただその感触を、知りたいだけだ…… おぉ……なんという手触りだ…… まるで、指に溶けてゆくようだ…… 俺が以前触れた髪とは、全く異なる…… 手入れが違うと、こうも変わるものか…… 存じておるかもしれんが、我ら忍者集団は、 己(おの)が支持する大名が合戦を起こした際に手を貸し、多くの者を殺めることがある…… ある時、俺が参加していた合戦にて、みすぼらしい女子の最期を、看取ったことがあった…… その女子は、相手側の領地の村娘で……衣服も髪も、ボロボロだった…… なぜ看取ってやったのかは、わからん…… いつの間にか俺は、合戦の最中、女子を抱き起こし、手を取っていた…… そしてその女子は……一瞬だけ、嬉しそうな笑みを浮かべ……俺の腕の中で、息絶えた…… だからどうということでもない…… 今の世の中では、ありふれた光景だ…… だが、なぜだろうな…… あの女子も、強き家に産まれていれば、このように美しく育ったかもしれぬと…… フッ……そんな悲しそうな顔をするな…… 別に、おまえを責めているわけではない…… ただ……この世の絶対的な理のようなものに…… 些かの空しさを、感じるだけだ…… すまぬ……なぜこのようなことを喋っておるのか、自分でもわからぬ…… 今まで、誰にもこのようなことを、聞かせたことはなかった…… 不思議だ……やはり、おまえは…… ん……眼帯に、興味があるのか……? この奥には……なにもない……傷が、あるだけだ…… ……見たいのか……? よかろう……しばし、待て…… ……見えぬのだ……もう、なにも…… ここにはなにも、残っておらぬ…… 幼き頃から戦場に立ち続け…… 多くの血と、命を奪ってきた…… その代償としては、あまりに小さき傷だ…… 気に留めるほどのものではない…… ……労わってくれるのか……? 俺の話を聞いてもなお……優しく、触れてくれるというのか…… ん……温もりと、肌の感触…… 久しく忘れていた……こんなにも…… ≪外を歩く音が近づいてくる≫ 【見回り兵】 ……姫様……起きておるのですか? なにやら声が聞こえた気がしましたが…… ≪姫、起き上がって仕切りの向こうへ歩いていく≫ 【見回り兵】 姫様、このような時間まで起きておると身体に障りますぞ 大事な時期が迫っておりますゆえ、何卒ご配慮なされますよう…… 【見回り兵】 それと……少々奥を拝見してもよろしいですかな? 聞き慣れぬ声が聞こえた気がしたもので…… 【見回り兵】 ……む……そのように立ち塞がられては…… むぅ、そのように、睨まれましても…… 【見回り兵】 う……ゴホンッ! し、仕方ありませんな……確かに、拙者のような者には無縁の場所…… 【見回り兵】 失礼つかまつった……ごゆるりと、お休みくだされ…… ≪見回り兵が去っていくのを確認してから障子を閉め、姫が戻ってくる≫ 【崔破】 どうして、かばった……? 寝所に忍び込んだだけの、俺を…… ≪また右目の傷に触れる≫ ん……少し、こそばゆいな……だが、悪い気はしない…… おまえの手は……温かさに、満ちている…… だがこのままでは、またいずれ見つかるやもしれん…… もう少し、近くへ…… ≪二人して布団にもぐりこむ≫ 【崔破】 ん……このくらいならば、外に声が漏れることもなかろう…… 少々こそばゆいかもしれんが、我慢してくれ…… 俺はまだ、おまえのことがわかっていない…… 何に惹かれているのかを……知りたいのだ…… だが、もしもおまえの心が嫌がるようであれば…… 意思を示してくれれば、潔く立ち去ろう…… 俺はおまえのことを知りたいが、無理にとまでは考えておらん…… ……そうか、わかった…… ではこのまま、喋らせてもらう…… 先ほどの男が言っていたのは、大大名への謁見だな…… 以前、俺が護送したときの行き先も、その大大名の居城だった…… ……より強き者への、贈り物か…… おまえの父は、隣接した大大名と組み、後ろ盾を得、憂いを絶ちたいと…… 各地の諸大名が欲しがる姫を差し出し、家の守りを磐石にするつもりか…… おまえはその、生贄……というわけだな…… おまえは……それでよいのか……? そこにおまえの意思は……あるのか? そうか……決まったこと…… 産まれ落ちたときからの、さだめ…… ……なるほど、わかったかもしれん…… おまえに惹かれた、その訳が…… 似ているのだ……境遇に違いはあれど、生かされ方が…… 幼き頃から、自分の意思を表に出すことを許されず…… 誰にも真に理解されず、内側にしまいこみ…… 自分とも他人とも、向き合うことをやめた…… 誰にも願いを聞き入れてもらえないがため、意思を言葉に乗せることを、怖がっている…… それが枷となり……いつしか、声にならなくなって…… おまえを、押し殺していったのだな…… おまえに感じた魅力は、外面ではなかった…… 内側に隠れた……誰も知らぬ、本当のおまえ…… それを、俺は見てしまったというのか…… あの一瞬……ほんの一瞬、目が合っただけで…… めぐり合わせ……初めて、気持ちが揺らいでいる…… 心が、おまえのことをもっと、理解したがっている…… ----------------------------------------------- B濡れ触れる舌と甘く温かい吐息と… ----------------------------------------------- 【崔破】 ん……れる、ちゅ、く……っ なん、だ……? 口が、勝手に…… すまぬ……大丈夫だったか……? 俺にも、自身がなぜこのような行為に及んだのか、わからぬ…… ……嫌では、なかったか……? 申し訳ない、このような、状況で…… この行為に、いったいなんの意味があるのかわからぬが…… しかし……触れた肌の感触が、心地よい…… これを、欲しているのか……おまえの温もりと、感触を…… わからぬが……いま俺は、おまえを欲している…… そして、おまえの反応を、楽しみたいと思っている……? 理解、できぬ……自分を、見失うなど…… あってはならぬことだ…… だが、おまえの傍にいると…… 鼓動が高鳴り、自身の制御が難しくなってゆくのを、感じる…… もっと、よいか……? 触れても……おまえ、自身に…… そうか……すまぬ…… そのようなつもりで来たわけでは、なかったのだがな…… 肌理細やかな肌だ…… 指に吸い付くような、それでいて、受け流すような…… これも、おまえを縛っている要因か…… 美しいがゆえに、強く求められ、そして利用される…… 女子というものは、不便なものだな…… 己の生き方すら、自らの意思で決められぬとは…… だが俺も……自らの意思では、ないか…… わからぬ……本当の自分とは、なんだったのか…… おまえに触れれば……あるいは…… 自分の中にある『なにか』を、取り戻せるかもしれん…… 細く儚い、首……盛り上がった、鎖骨…… 弱点が、こうも露出して…… だが、そこが美しい…… それこそが、女子の本質…… ……だから、搾取されるのだ…… 脆く儚いから、へし折られてしまうのだ……心も…… どうして、このような作りをしておる…… なんのために……このように、脆くできておるのだ…… ん……やわらかい……これが……乳房か……? 赤子に、命を与える場所…… 男とは、違いすぎるな…… 丸く、手に馴染み、指に溶ける様に柔らかい…… ……いつまでも、指を埋めていたくなるな……不思議な場所だ…… ……どうした? 少し、息が荒くなってきたようだが…… ビクビクと震え……まるで、小動物のようだ…… 強く、感じるのか……? なるほど……敏感の度合いが、場所によって違うのか…… 俺は……もうなにも感じぬ…… あらゆる負に触れたが原因か…… いや……己の心が弱いことへの、逃げ口上か…… 少なくとも今は……少しだけ、楽しい……かもしれぬ…… 俺が起こした行動により、おまえの反応が変わる…… それを間近で感じられることが、心地よい…… このような気持ちは、初めてだ…… もっと……おまえの弱点を、知りたい…… む……すまぬ、ここは刺激が強すぎるか……? ふむ……乳房の先は、随分と敏感なのだな…… 力加減など……生まれてこのかた、教えられたことがない…… 目の前の相手を、全力で葬ることのみ…… だが……おまえの苦しそうな顔は、見たくない…… 今度はやんわりと……触れてみよう…… ……ふむ……反応が、かわったな…… 表情も……幾分か、和らいだようにみえる…… ……もしや、気持ちよい、のか……? 人は気持ちよいと、そのような反応を示すと、聞いたことがある…… 気持ちよいは、与えたことも、与えられたこともない…… 苦しみと、痛みと、我慢しか知らぬ…… ……俺の手は、数多の血に染まっている…… おまえの肌は、そんな俺の手に対し、ただただ無垢で、美しい…… 離してしまいたい……だが、吸い付くように離れられぬ…… まことに不思議だな……おまえの、身体は…… 優しく……どこまでも優しく…… おまえの肌に埋もれて、戻れなくなりそうだ…… このような感覚、初めてだ…… 疑問など、これまで持ったことはなかったというのに…… 俺は、いったいなんのために産まれてきたのか…… そんな粗末なことを考えて、自分を、否定してしまいそうになる…… フ……くだらんな…… 今はただ、おまえから発せられる熱を、楽しむとしよう…… 腹……へそ……臀部…… 丸く盛り上がっているかと思えば、ヘコみ……また丸い…… なんとも隆起の激しい…… しかし、手触りの良い…… 変わった構造だ…… 女子は、美しいな…… 見た目そのものよりも、存在そのものが…… おまえは、特別なのか…… それとも、俺の感覚が麻痺していて、皆そうなのか…… ……いや、俺はおまえに惹かれたのだ…… あの一瞬、ほんの一瞬、瞬いただけで…… 俺は、おまえを奥の奥まで知りたい…… だから、ここにきたのだ…… ……ん……ふさふさ、している…… このような場所に、毛が……? 俺にも、ある……同じ、なのか……? ん……しかし、手触りが全然、違う…… やわやわと指に絡みついては、離れて…… 毛まで、俺を翻弄しようと、弄んでくるのか…… すると、この先には……ないな…… ついているわけでは、ないのか…… やはり、違うのだな…… 男と女子は完全に、別の生き物なのか…… 世間にとっては、当たり前のことなのかもしれぬが…… 自分の身体にすら興味のない俺にとっては、驚くことばかりだ…… まだまだ、おまえのことが、知りたい…… この心、満たされるまで…… ----------------------------------------------- C大事な場所に触れる指と耳舐めと… ----------------------------------------------- 【崔破】 するとここにはいったい、なにが…… む…なんだ、これは? 柔らかい…? ムニュムニュ、している…… 胸とはまた違った、柔らかさ…… ……不思議だ…… なぜ、男性器の変わりに、このようなものが…? ん……しかし……クセになるな、この感触は…… 女子の身体は、やはり摩訶不思議だ…… ぬるぬる、している……? どこから溢れてきておるのだ? この液体は…… 水のようで、粘着性があって…… 指に、絡み付いてくる…… ん……感じている、のか……? 今まで触れた中で一番、反応がよいな…… おまえの押し殺した声……なんとも、耳に心地よい…… 心地よいから、指が離れぬ…… 構造を、探らせてもらおう…… 見えぬなりに、この液体の、水源を…… ん……縦に、長い……なにかの筋のようだな…… 柔らかく指に馴染み、吸い付いて、くるような…… ……股の力が、かなり入ってきているな…… 力を抜け……指が、動かしづらい…… かなり敏感、ということか…… 大丈夫だ、痛くはせん……恐らくは…… ゆっくりと構造を探りながら、愛でてやる…… 俺に、おまえのすべてを……曝け出してくれ…… ……ん、そうだ……ゆっくりと、開いて…… フフッ、いいな、こういうのは…… ……笑った……? この俺が……? いつぶりだ……もう、思い出すことすらできぬ…… 意思が通じるというのは、とても愉快だ…… 声を出すことに、意味を感じることができる…… 笑い、泣き、怒り、高ぶる…… たしかにあったはずなのに、失ってしまったもの…… 最初はあって……いつのまにか、なくなって…… 今、おまえと触れ合っていると、ふいに戻ってきた…… このような日が、くるとは…… これは…俺にとって、おまえにとって……幸か、不幸か…… だが今は……おまえの身体に、溺れていたい…… 構造を、探っていたいのだ…… 表面を撫でられるのは、きもちいいか…? 俺にしか聞こえぬ程度ならば、どんどん出すがよい…… 俺は、おまえの感じている声が、愛おしくなってきたのだ…… ゆえに、しつこく指を這わせるのだ…… 微量だが、儚く漏れる、吐息…… 耳に心地よく、入ってくる…… ……このような甘美な時間、考えられぬ…… まるで、夢の中に、いるようだな…… ……ん……開く、のか……? 指で、割り開けるとは……不思議な場所だ…… なんのために、このような構造をしている…? ……指が、入る……? 奥があるというのか? ……一層、身体が強張って…… この先は、おまえの中か……怖いか? 俺には、知識がない…… 女子の身体に対する、知識が…… だから、どんなに気をつけていても、傷つけてしまうやもしれん…… しかし俺は、おまえをもっと…知りたいのだ…… ゆっくりと、押し進めよう…… おまえの反応を見ながら、慎重に…… ……ん……指が、埋まってゆく…… すごいな……呑み込まれて、ゆくようだ…… ……俺のほうが、怖くなってきてしまった…… なにやら、喰われているようで…… しかし……優しいな…… きついが、やんわりと包み込まれているような……不思議な感触だ…… ……ここが、奥か……? いや……まだ先が、あるか……? 指が根元まで埋まっても、まだ足りぬか…… おまえの中は、奥深いな…… 指、動かすぞ……ん…… おぉ、なんという……ぐにぐに、しておる…… ぬちゃぬちゃ、ぐにぐにとしていて…… 指が……異次元にでも、迷いこんだようだ…… おまえの反応も、より強く…… それだけ敏感な場所……ということだな…… これは……肉か……? 肉に、挟みこまれているのか…… なるほど、敏感にも、なるわけだ…… 肉に指がこすれるなど、慣れるものではない…… だが、指を引き抜こうとは、思わぬ…… ここはとても、居心地がよい…… フフ……少し、意地悪か……? おまえが、俺をそうさせるのだ……許せ…… それに……息が当たるたびに、震える耳も…… ついでだ、ここも少し、探ってみるか…… じっとしていろ……股間に入っている指が、より擦れるぞ……? そう、大人しく……なに、少し戯れるだけだ…… ……は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………っ ……ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………っ おぉ……身体の震えと共に、指をさらに、締め上げて…… 繋がっているのか…? こんなに、離れたところが…? 想像できん……だが、目の前で起こったことは…… 面白い……ような気がした…… では、このようなことは…… ん……は、ぁ……ん、じゅるっ、る……っ ん、ぅ……っ……舐めるのも、反応ありか…… 息を吹きかけるのとは、また違った…… やはり、面白い…… 耳の溝の部分に舌を這わせれば、どうなる……? は、あぁぁ……れる、ぢゅる、ぅ……っ ぢゅむ、るぢゅぷ…っ…るぢゅる、んぢゅ、はぁ、ぁああ……っ んん……っ、反応が、さらに強く…… 指が圧迫され、より強く、おまえを感じる…… クセになりそうだな……フフッ 今度は……この穴の中に、舌を差し込んでみようか…… は〜〜〜ぁあああ〜〜〜……っ ぢゅむっ、ぢゅ、るぢゅぷぢゅるっ… ぁ、はあぁ…っ…ぢゅむぷっ、るぢゅくっ、んぢゅ、ぢゅるむぅんっ! んはあぁぁ………っ なんという……指が、食いちぎられそうなほどに…… おまえで遊ぶのは、面白いな…… 耳を弄ぶのは、殊更に楽しい…… この状況に、興奮しているのか……? 大きな声を上げることもできず、押し殺さなければいけない、この状況に…… 俺も、そうかもしれん…… この状況だからこそ……おまえを、いじめたくなってしまうのだ…… このような遊び心が、俺に芽生えるとは…… おまえは本当に、不思議な女子だ…… ……奥から、また蜜が溢れてきて…… 指と肉の間に、膜を張っておる…… これならば……指を、動かしてみるぞ…… おまえをもっと、知るために…… ……ん……反応が、かわったな…… 怯えが消え、代わりに、期待のようなものを感じる…… どこかに、気持ちよくなれる場所が、あるのか…? 少しの間、探らせてもらうぞ…… ……お……ここ、か……? 震えが強く……いいぞ、もっと感じろ…… おまえが感じれば感じるほどに…… 俺の心が、満たされてゆく…… なぜだか、わからん…… だが、満たされて、ゆくのだ…… もう少し強くしても、大丈夫か…? ん……どんどん、反応が良くなっていくな…… よし、これに合わせて…… ぢゅるっ、ぢゅ、ぢゅるぁ…っ…は、ぁあ…っ…ぢゅるっ、ぢゅるるっ、ぢゅるっ、ぢゅるむっ! んは、ぁああ……っ む……身体の、震えが……なんだ……? 腰のビクつきが……今までとは、比べ物にならんぞ…… このまま、触れ続けていても、よいのか……? ……なにかあれば、すぐに示すがよい…… は、ああぁぁぁ〜………っ ぢゅっ、ぢゅるるっ…っ…んぢゅ、りゅぷぷっ…ぐぢゅっ、ぢゅるっうぅぅっ! ぢゅ、ぢゅ…っ…ぢゅるっ、ぢゅるるっ! ぐぢゅるっ、るぢゅるぅっん! はあ、ぁぁああぁ………っ お、おぉ…っ? すさまじい、ふるえ……こう、か……? ぉ、お……っ……おおぉ……っ 躍動、した……おまえの身体が…… ……なんだったのだ、今のは…… まるで、なにかの山を、越えるようだったな…… 息も、このように乱しきって…… 気持ちよさが、頂点に達したのか……? 愛らしい……なんと、愛らしいのだ…… 俺の手で、舌で……このような痴態を、晒してくれるとは…… しかし、少々戯れがすぎたようだ…… だが、おまえの愛らしい姿を見れるのであれば……ちゅっ このような、子供のようなことをする自分も……悪くは、ないな…… ----------------------------------------------- D甘い口付けと大事な場所に触れる舌と手繋ぎと… ----------------------------------------------- 【崔破】 少し、聞き入れてもらいたいことがある…… 触れていた股間を……見てみても、いいか……? 指だけでは、わからぬ…… おまえのすべてを、知り尽くしたいのだ…… ……恥ずかしいか……? だが、嫌ではないのだろう? フフッ、少々強引か……だが、今さら引っ込める気もおきん…… このような自分……新鮮であり、驚きを隠せないが…… ……おまえも、感じているか…… 自分の内側の、変化のようなものを…… 共に、知ろう……自分が、何者だったのかを…… 例えそれで、今の自分を、嫌いになってしまうとしても…… 瞳が、潤んでいるな……美しい…… 頬にも、ほんのりと朱(あか)が差して…… 魔性を感じる……おまえの身体全体から…… 淫らな気が、立ち昇っている…… ……フフ、そう恥ずかしがるな…… 良いのだ……俺の前ならば、そのような姿を晒しても…… これが、本当のおまえ…… それに触れ、見ることのできる俺は、幸せかもしれぬな…… ……ちゅっ……ちゅっ…… はぁ……唇を重ねあうというのは、なんと心地よい…… 知らぬことばかりだ…… おまえには、たくさんの鍵がある…… 俺の心がしまい込んだものを開けるための…… おまえしか持たない、鍵が…… ……ちゅっ……ちゅっ…… ……何度重ねても、飽きぬ……それどころか、乾いてゆく…… ……ちゅっ、ちゅっ……ちゅっ…… ……どこまでも、貪っていたくなる…… は、ぁ……ちゅっ、じゅる、ん……っ じゅるぅ、じゅるるっ…じゅるっ、る…… じゅるっ、じゅるぁ…じゅる、む…は、ぁ……っ ん……じゅるっ、るじゅるぅぅ……っ れじゅぅ、じゅる、る…っ…じゅるっ、るじゅうぅっ ぁ、は…っ…ちゅむっ、じゅるぷっ…んじゅる、じゅるるっぅ は、ぁあ……っ……すまぬ…… しつこく、貪ってしまった…… 制御が、きかぬのだ…… 乾いた身体が、水を欲するように…… 求めれば求めるほどに…… 乾きに気づき、貪欲になってしまう…… そしてこの口は……おまえの蜜を、求めている…… すまぬが、味見をさせてもらうぞ…… おぉ、これが……先程まで触れていた…… なんとも愛らしい……なにかに、似ているな…… ……花か……蜜を垂らし、種を誘う…… なるほど、合点がいくな…… そして俺は……見事罠にかかり、ここまできたと…… こんなに簡単に引っかかっては、忍としては失格かもしれんな…… れる、ぅ…っ…れるあぁぁ…っ…れあぁ、れる、ぅうんん……っ くちゅ、れぁ、ちゅく、ぅ…れる、んあぁ、ぁああ……っ ん……じゅる、るじゅるる、る……っ じゅっる…じゅるっ、るじゅじゅ…じゅる、るるっぅ……っ んん……これが……おまえの、蜜の味…… 独特で、クセになりそうだな…… は、ぁ…っ…じゅるるっ、じゅるっ、るるぅぅ……っ じゅるんっ、じゅるっぅ…るじゅぅ…っ…じゅるっ、るぷ、じゅるうぅっん んは、あぁぁ……っ……良い反応だ…… ここも、しつこく舐めまわしていたくなる…… ……ん? この、豆のようなものはなんだ……? 先程触れていたときには、なかったような…… れる、える、ぅ…っ…おぉ……腰が跳ねるほど、感じるか…… ここも、おまえの弱点……というわけだな…… フフッ……気をしっかりともっておくのだな…… 大きな声を上げてしまえば、この夢の時間は、露と消えゆく…… れる、じゅる、ぅう…っ…れるぁ、じゅるっ、じゅるるぅうう……っ える、れるぁ…れる、れる…じゅるっぷ、じゅるむっんあぁ……っ は、ぁ……っ……いかんな…… ここは、反応が強すぎる……だが、面白い…… れじゅ、んじゅるぅぅ…っ…じゅるぁ、れぇる、れる、ぅうう……っ れるちゅぷ、くちゅぷ…っ…ちゅぷく、じゅる、じゅるるっぅ……っ ん……掴む場所が、ほしいか……? 俺の手を取れ……支えててやろう…… ……温かいな、おまえの手は…… 柔らかく、俺の手によく馴染む…… れる、れるぁ…っ…ちゅ、くちゅぷ……っ れるれる、れるちゅ…くちゅる、るちゅ、ちゅぷりゅ……っ は、ぁ……じゅるっ、んじゅるっ、じゅむ……っ れじゅむっ、れるじゅ、じゅるる…じゅるっ、じゅるる、む……っ ふ、ぅ……っ……舌ざわりが良いな、この豆は…… ころころと転がすたびに、ふるふると震え…… おまえの身体は、知るのが楽しい…… 新しい発見があると、胸躍る…… れちゅぷ、るちゅ、くちゅぷぁ……っ れるじゅる、じゅるるぁ…っ…れるちゅ、ちゅぷっ、じゅるる、ぅう……っ んん……? また、身体が強張り始めたか…… 手の平から、緊張が伝わってきている…… いいぞ……最高の痴態を、俺に晒せ…… ここから、見ていてやる…… じゅる……じゅるるっ…っ…れじゅぁ、じゅるる、ぅう……っ れる、ちゅぷ…れる、ちゅ、ちゅぷぷ…っ…ちゅく、じゅるる……っ は、ぁあぁ……っ……じゅむっ、じゅむるっ! れるれるぁっ、じゅるっ、じゅむるっ…じゅるぷっ、るじゅるるうぅぅ―― ん、ぉ……っ……また、びく、びくっと震えて…… んん……じゅる、じゅるる…っ…じゅる、ぅうん…… ふ、ぅ………終わったか…… 面白いな、おまえの身体が跳ねるのを、見ているのは…… 手にも、こんなに力が入って…… 俺のしたことで、おまえがこんな風になるのが、楽しい…… ……蜜が、こんなに溢れて…… 卑猥だな、おまえのここは……フフッ ----------------------------------------------- E破瓜の痛みと甘い痺れと… ----------------------------------------------- 【崔破】 …ちゅっ……ちゅる、ちゅぷ、く……っ れる、はあぁ…っ…ちゅ、ちゅ、ぅう……っ、れちゅ、ぁああ……っ ……乳首を、こんなにおっ勃たせて…… 全身を咲き誇らせて、存在を誇示しているのか…… ん……ちゅぅ……ちゅっ、くちゅ、ぅ……っ れるえる、れるあぁ…っ…じゅるっ、るじゅ、じゅるる、ぅ……っ は、ぁあ…っ…ここも、うまいな…… また違った舌ざわりで……飽きぬ…… こちらも……れる、えるれる、れる…… れるちゅぷ…くちゅ、くちゅぅ…れる、じゅる、じゅるちゅぷっ… ……舌に、まとわりついてくる…… どこもかしこも、俺を誘い、篭絡しようとしているようだ…… は、ぁ……ちゅっ、くちゅ、ぅ……っ…… れる、ぁああ…っ…れる、ちゅ……くちゅ、るぁぁ……っ ん……ちゅっ、ちゅっ……ちゅ、ちゅぷ……っ 戻ってきたぞ……おまえの唇が、恋しくてな…… そして……俺も、股間が疼くのだ…… こんなことは、初めてなのだが…… 血が巡り、勝手に……大きくなってしまった…… おまえの中に入りたいと、言っているようだ…… ……よいか……? 少し、痛むかもしれんが…… お……ん、ぅ…っ…ちゅっ、む……っ フッ……それが答えか……わかりやすくてよいな…… こんなにも容易な、意思の伝達方法があるとはな…… 人間は……難しく考えすぎなのかもしれん…… 口付けされるだけで、身体が火照り…… 心が温まる……安らぎが、ここにはある…… 強烈に惹かれ合い……勝手に巡り合い…… そして、重なり合おうとしている…… 自然に、身を任せるか…… だがもし痛ければ、無理はするな…… ……ん……ぉ、お……ッ! はいって……ゆくぞ……ッ! おまえの……ナカに……ッ! ぐ、ぅ……ッ……なんという、凄まじい抵抗だ……ッ! 蜜が絡んでいると、いうのに……ッ……! やはり、狭い、な……っ……俺のは、大きすぎるか……っ? それでも…ぐっ…! 奥へ奥へと、引き込もうと、している…ッ ……ッ……ぉ…ぉお、お……ッ…… はいった……のか……? 根元、まで……っ ……よく、がんばった…… 女子ながら、その根性……見事だ……っ おまえのナカは……ぅ……俺のを強く、挟んで……ッ ぁ、はあぁ……っ……淫らに、うねっているぞ……っ よいのだ……俺は、淫らなおまえが、好きなのだ…… 誰も知らぬ……俺だけが知る、おまえの姿…… そして、今の俺の姿も……おまえしか、知らぬ…… その事実が……なんとも、心地よい…… ……まだ、苦しみに歪むか……口付けして、息を整えてやろう…… …ちゅ、ちゅぅ…っ…れる、ぢゅるむ……っ れるえる、れるぢゅるぅっ…はぁ…ぢゅるっ、るぢゅぷ……ぢゅるるんむっ ……は、ぁあ……ん……少し、マシになったようだな…… そうだ……おまえには、苦しみの表情は似合わん…… この行為が、どのようなものであるにしろ…… おまえに触れるからには、おまえを気持ちよくしたいのだ…… 幸せになれ……今までがどうであったか、これからどうなるか…… すべてをかなぐり捨て…刹那の時間、俺と幸せになるのだ…… …ッ…は、ぁ…ぁ……ッ…… なん、だ……っ? 腰が、勝手に……ッ こすって…っ…いるのか……っ? おまえの、ナカを……俺の、モノで……ッ ん、は……ッ……ぁ、あぁ……ッ……く、ぅ……ッ はっ、ぁあ……ッ…ん、ぅ……ッ…ぅ、んん、ん……ッ! おか、しい……くっ……! 自分の、モノが……ッ……なくなってしまった、ような……ッ おまえのナカを、こすっているはず……なのに……ッ ないのだ……ッ……なんなのだ…この、不安感は……っ? つつ、まれて……お、おぉ……ッ……わからぬ、のか……っ? これが……ッ……男と女子の、交わり……っ? はっ、ぁ……ッ……ぁ、ぐ……ッ……ぅあ……っ! く、ぅう……ッ……んっ……ッ……はぁ、ぁあ……ッ! やはり…っ…わからぬ……ッ おまえは、わかるか……っ? こすれて、いるのが……ッ ぐ、ぅ……ッ! さして、重要では、ないのか……っ 摩訶不思議では、あるが……ッ 柔く包まれ……ッ……愛されているのは、わかる……っ おまえの、優しさが……ぅ……強く伝わって、くる……ッ! それだけで、十分なのかも、しれぬな……ッ 感じないようで、感じている……は、ぁ……ッ くっ、ぅう……ッ……ふ、ぅ……ッ……ぁあ……っ! んんん……ッ……はぁ、あ……ッ……ふ、ぅう……っ! む……っ、ナカが、ほぐれて……っ? お、ぉ……っ……だんだんと、きもち、よく……っ? ……おまえの表情も…っ…ほぐれて、きたな……っ いいぞ…ッ…おまえの感じている顔…心が、安らぐ……っ は、あぁぁ……っ……ちゅ、れるちゅ……くちゅ、るぢゅるぅ……っ! れるあぁ…っ…ぢゅるっ、ぢゅるむっ……れぢゅぁ、ぢゅるっんんっ! は、ぁああぁ……っ、つながって、いる……ッ おまえと……ぁあ…ッ! 深く、つよく……ッ! すべてで、つながりたい……ッ すべてで……おまえを、感じたい……ッ! ん……ぢゅるるっ、れる、ぢゅるるっうぅぅ……っ! ぢゅむっ、はあぁ…ッ…ぁ、ぢゅむるぁっ、れるぷ、ぢゅむんんんっ! んは、ぁ…っ…もっとこすり、たてて……ぐ、ぅ……ッ! きもち、よく……ぁ、は……ぅ――おぉっ、ぉおおおおっ!? ッ……なん、だ……っ? は、ぁあ……ッ……なにかが、出てい……く、ぁあ、ああぁ……ッ!? ……は、ぁああ……ッ……いったい、なにが……ッ? く、ぅ………ぁあっ、はああぁぁぁぁ………ッ! ……? なんだ……この、白い液体は……っ? は、ぁ…っ…俺の中から……出て、行ったのか……? ……そうか、これは…っ…なるほど…そういうこと、だったのか…っ すまぬ…っ…勝手に、ナカに出してしまった…… ……赤が、混じっている…… やはり、未通女(おぼこ)だったか…… すまぬな……俺が、奪ってしまった…… このような形で……許せ…… だが、悪いがまだ……まだおまえを、堪能し足りないのだ…… 膨れ上がったものは収まらず…… なおも屹立して、おまえのナカを、味わいたがっている…… それに、おまえも……まだ足りぬと、見える…… 表情が蕩けきって、俺をまだ、誘っているのだから…… ----------------------------------------------- F後ろからの抽挿と絶頂と… ----------------------------------------------- 【崔破】 このまま、もう一度挿入しても良いのだが…… 少し、思いつきを試してみたい…… うつぶせになってもらえるか……? おまえを……後ろから、抱いてみたいのだ…… フフ、このような発想、自分でも驚いているが…… ゆっくりでいい……俺も手を貸そう…… ん、感謝する…… 感謝という言葉を口にしたのも、いつ以来か…… おまえも、本当は言いたいのではないか…? 感謝の言葉、労いの言葉、憩いの言葉…… 言葉を通じ、心を通わせ、充足を得る…… 人同士が本来できるはずの、それを…… だが……この世界には、それを口にする価値は…… いつか……おまえの声が聞けると、俺は嬉しい…… ん……ちゅっ、ぷちゅぅ……っ は、ぁ……っ……背中まで、うつくしい…… 柔らかい肌……白く、肌理細やかな…… こんなものが目に入らないほどに、荒んでいたとは…… 我らはいったい、なにをやっているのか…… 愛でればこれほどまでに、花開くものを…… ちゅ、るちゅぷ…っ…は、ぁあ……っ こうやって、愛でるほうがいい…… 愛でられているおまえを感じられれば、それで…… このまま、いれるぞ…… おまえに背後から、覆いかぶさりながら…… ……ぁ、はあっ、ぁああぁぁ……っ! はいっ、て……ぉ、んんっ…はっ、ああぁぁぁ……っ! …ッ…先程と、違う……っ 感触も、入って、いき方も……っ おぉ、ぉ……っ……なんと、心地よい……っ 入れ方によってこんなに、変わるとは……ッ ぅ、ぐ……ッ……好奇心とは、おそろしい……っ ここまでの快感…ッ…予想だに、しなかった……っ! は、ぁああ……ッ……すばらしい……っ 折り重なり、一緒に息を、乱すというのは……っ …はあ、ぁ…っ…おまえも、気持ちよいのだな……? 快感を、共有できている…っ…ということか…… それだけで……たった、それだけのことで…… こうも、満たされるものか……これほど、までに……ッ こんなにも単純なことを……っ どうして誰も教えて…くれなかったのか……っ はあ、ぁ……っ……動いて、みるぞ…… おまえの、小さくも情熱的な喘ぎ……存分に、晒すがいい…… ん…ッ…は、ぁ…っ……っ……くっ、ああぁ…ッ! んん……ッ……ぁ、あくっ、ぅうう……っ…はぁ、ぁああ…ッ! 先程よりも、甘美な……あ、はあぁ…ッ! 擦れ方が違う、だけだと、いうのに…ッ! こうも…は、ぁあ…ッ…感じ方が、変わるものか…ッ! おまえのナカは…ぁ、は…ッ…不思議に、満ちて、いる…ッ! 探らせて、もらうぞ……くッ……奥も、手前も…ッ! 気の済むまで……は、ぁッ……おまえを、知り尽くしたい…っ! んん…ッ…んっ、はあ、ぁ……ッ……は、ああぁ…っ! く、ぁ……ッ、あは、ぁ……ッ…は、あ、ぅうう…ッ! あぁ……ッ……なんという…ッ…満ち足りた、空間だ…ッ! 世界に……くっ、ぅ……! このような場所が、あるとは…っ おまえも、もっと幸せに…ッ…なるがいい…っ! 共に、この最高の時間を…っ…一秒でも、長く……ぁあっ! はあ、ぁ…ッ…ぢゅるっ、ぢゅるっぷ…っ…れぷ、んぢゅるんぁ…っ! れるぢゅるぷ、くぢゅっぷ…は、ぁ…っれぢゅ、んぢゅる、るぢゅるあぁ…っ! んは、ああぁぁぁ………っ フフッ……急に責められて、震えておる…っ…愛らしい耳よ……っ 同時に責められるのが…っ…そんなに効くか……? 締め付けが強くなり、俺のモノを一生懸命…っ、抱きしめているぞ…… はぁ…っ…たまらんな……おまえを支配する、この感覚は…っ 削げ落ちていくのを感じる……自分自身が…っ 今まで、培ってきた…っ…価値観や、信じてきたものが…っ 無価値になり……今はおまえしか、見えぬ…っ は、ぁ…っ…れる、ちゅぷむ…っ…れるぁ、ん、はあぁ……っ れる、れるぅ…っ…ちゅぷ、りゅぷ、じゅる、るるじゅ……っ んは、ぁ…ッ…漏らせばいい…もっと、もっと…ッ 俺にしか聞こえぬ範囲ならば、いくらでも…ッ! 誰も聞けぬ、おまえの喘ぎ声をひとり聞いていると思うと…っ それもまた、俺の情欲に火をつける…ッ! もっと……はあぁ、ぢゅるッ、るぢゅるぢゅるぁ…っ! 声を……ぢゅるっ、るぢゅぷ…ッ…るぢぅ、ぢゅむっぷぢゅッ! はあ、ぁ……っ、おまえの横顔……うつくしい…… 汗が流れて……もはや、この世のものとは思えぬほどに…… どんどん……開いてゆく…っ 際限なく…っ…どこまでも…ッ! 開かせているのは、俺だ…ッ! ぁあ、なんと甘美な…っ…狂おしいほどに愛しい、時間よ…っ! …んっ、はあぁ…ッ…震えが、つよく……っ? 迫っているのか…っ…おまえの最高の、瞬間が……っ 俺も……ぅっ……もう、そろそろ……ッ ……よいか……? 今一度、ナカに、注いでしまっても…ッ! もう……あぁっ、もう、止まれぬ……ッ! 身体が、求めて……あっ、く……ぁあ…ッ! 許せ……ッ! くっ、ぁあ……ッ! おまえも…ッ…おまえも、共に……ッ! はっ、ああぁぁ……ッ! ぢゅ、るっ…ッ…ぁあっ、ぢゅるっ、るぢゅるあぁ…ッ! れぷ、くぢゅぷ…ッ…れぢゅるぢゅ、ぢゅるるっ、ぷぢゅるるっぅ! んはあぁぁッ……あっ、はあっ、ぁ…ッ…で、る……ッ…… くぁっ、あっ――はぁっ、ぁああっあああぁぁぁぁぁっ! は、ぁ……ッ……ぁ、はあっ、ぁああ……っ! くっ……は、ぁ……ッ……んんッ…ぁあ、ぁ……っ! はぁ……ッ……はぁ……っ…… 共に……最高の瞬間を、迎えられた、のか……っ? フフッ……信じられぬほどに…っ…心、満たされた……っ 全身で、おまえの存在を強く…感じていた、から…っ は、ああぁ…っ…顔を……こちらに、向けてくれるか……っ? 軽くでいい……そう……そのままで…… ん……ちゅ……ちゅっ……は、ぁ……ちゅぷ……ちゅ……ちゅっ…… ちゅ、ぅ…っ…ちゅ、ちゅぅ……はぁ、ぁ…っ…ちゅ……ちゅっ…… ……は、あぁっ……また繋がったまま、出してしまった…… すまぬ……先程まで、未通女だったというのに…… だが……最高だった…… この言葉を口にするのは……恐らくこれが、最初で、最後になるだろう…… では、抜くぞ……ん……は、ああぁ、ぁぁぁ……ッ! くッ…出すまでではなく、抜く際も、これほどに……っ ……はぁぁ……っ……汚して、しまったな…… これは……俺の、唯一の失態だ…… ひとつのミスが命取りになる身において…… 心に多大な隙を作るという、甘美な失態だ…… ----------------------------------------------- G別れと誓いと… ----------------------------------------------- 【崔破】 皆の知らない、おまえの、すべてを…… 目と、この身体に焼き付けさせてもらったぞ…… 恥ずかしがらなくてよい いじらしく、可憐で……眼福であった…… 行為に、痛みが混じっておっただろう すまぬな……破瓜の痛みは、俺には想像もつかんが…… 男はどこまでいっても、女子を傷つけずにはいられぬのだな…… 少々、悲しい事実だ…… だが、少しだけでも…… おまえも幸せを感じてくれたのなら、俺も嬉しい…… ……うつくしいな、おまえは…… 初めて見たときよりも、今のほうが、断然…… 男と繋がり、花開く…… 妖艶な甘い蜜が、纏わりつくようだ…… くノ一もそのような訓練は受けておるようだが…… おまえから発せられるそれは、どこか特別に感じる…… 情……というものだろうか……? 繋がり、交わり……より深く、おまえを知って…… 今日、初めて会ったも同然だというのに…… 不思議なものだ……このような、感情は…… 本来ならば……このような幸せ、知るべきではない…… そしておまえにも、知らせるべきでは、なかったかもしれぬ…… あまりに居心地よく、おまえに溺れてしまった…… 勝手に巻き込んでしまった……許せ…… 可能ならば……おまえをこのまま連れ去り…… 我が妻として、迎え入れたいほど…… しかし我らは、互いに背負うもののある身…… どこまでゆこうとも纏わりついてくる、宿命…… 無理に切ろうとすれば、多くの者を傷つける…… それは、おまえも望んではおらんだろう……? ……どこまでいっても…… 我らは、縛られ続ける…… この生が、ある限り…… だが、誓おう……おまえに不幸が降りかからんとするときは…… 必ず助けてやる……どこにいようとも…… 頭領という立場にありながらも、一個人として…… おまえを影ながら、見守っている…… たとえ身体が離されようとも…… 心は、常に共にある……強固に繋いだ、心だけは…… そして……時代の流れが傾くことがあるならば…… おまえを、迎えにゆく……それまで、待てるか…? 言葉は必要ない…… もし待っていてくれるならば、頷くだけで…… ……そうか……ありがとう…… 生き延びるとしよう、その時がくるまで…… 例えその時に、互いに年を重ねすぎていたとしても…… 俺はおまえを、必ず…… ……では、これにてお暇(いとま)する…… さらばだ……また会おう……!                               END