【0. antipasto】 先日、突然私の元に招待状が届いた。 そこに書かれていたのは、いわゆる催眠術を応用した 「不思議なディナーショー」が開かれるという案内。 何となくその響きに惹かれた私は、詳細も知らないまま、 招待状に導かれるままに、こうして会場にやってきた。 会場内はとても落ち着いた照明と穏やかなBGMに彩られており、 テーブルはどれも2人用で、それぞれの間隔が非常に広く取られている。 これらは、他のテーブルが気にならないようにする配慮だろうか。 そんな事をぼんやりと考えながら受付を済ませると、 華やかなドレスを身に纏った一人の美しい女性が、こちらへ歩み寄ってきた。 【1. primo piatto】 ようこそ、お待ちしておりました 本日は私のパーティーにわざわざお越し下さり、ありがとうございます それでは早速、ご案内致しますね さあ、どうぞこちらへお掛け下さい お客様、本日はお一人でいらっしゃっいますね? 貴方のお相手は、この私が自ら務めさせて頂きます 二人で素敵な時間を、楽しみましょうね ふふ、それにしても貴方、私好みで素敵なお方 早く食べてしまいたい…ふふ♪ 何でもありませんわ ふふふ… ねえ、今「私に食べられる」と聞いて、どう思いました? え、って思いました?それとも、どきっ、としてしまいました? もう一度、申し上げますね 「貴方は、私に食べられる」 この言葉を聞いて、頭の中で意識した時点で、貴方の運命は決まってしまったの 貴方が受け入れようとも、拒否しようとも、こうやって私の言葉が耳に入っていくうちに 貴方の意志は私の言葉に書き換えられて、最後には自ら、 喜んで私に全てを捧げてしまうのですよ 今はまだ、私が何を言っているのか、よく分からないかもしれませんけどね…ふふ ところで貴方、もし自分が食べられる運命だとして、 痛かったりしたら、嫌ですよね?私だって痛いのは嫌ですもの ですから、今から貴方に「催眠術」という名の特別な麻酔をかけて差し上げます 私の言葉を素直に受け入れれば、貴方の心の奥底に渦巻いている感情を全て、 この世のものとは思えないほどの特別な快楽に そう、「食べられる快楽」に染めてしまうんです 不思議な快楽で熟成されて、最も美味しい状態になったところを 私にじっくりと味わってもらえるのですよ ふふふ、急にこんなことを言われて、混乱されているのかもしれませんね でもわざわざここまでいらして頂いたのだから 後は私の言葉の通りにして、不思議な体験と快感を味わって下さいませ もし私の言う事が少しでも理解できたと思うなら… 私の言葉に従い、貴方も快楽を追い求めましょう? そう、「貴方は今から、催眠状態となって、私に美味しく食べられる」 その下準備を始めます もう後戻りは、できませんよ…♪ まずは…貴方の身体から、余分な力を抜いていきましょう 貴方は、ナマケモノという動物はご存じですか? 彼らは天敵に捕食される時、全身を脱力させることで 痛みすらも感じない、ぼやけた感覚に自ら陥り、無抵抗に食べられていくそうです ふふ、もしちょっと怖がらせてしまっていたら、ごめんなさいね でも貴方も私の言う通りにすれば、夢見心地のまま、あまーく食べてもらえるのですよ 想像できます? ふふ、それは貴方の想像をはるかに超える、快感と幸福感に満ち溢れているんです では、まずは深呼吸をしましょう? 全身をリラックスさせるつもりで、そう 吸ってー 吐いてー 吸ってー 吐いてー 息を吐くたびに、すーーっと力が抜けていくイメージを浮かべながら 吸ってー 吐いてー 吸ってー 吐いてー はい、楽な呼吸に戻しましょう ふふ、お上手でしたよ 身体の方はいかがですか? 先程よりも少し力が抜けて、何だか落ち着いてきているように見えますよ そのままぼーっとしていると… 気分まで、ナマケモノみたいになってしまうかもしれませんね さあ、今度はもっと力を抜いていきましょう 私の言う通りに身体を動かして、貴方の中から余分な力を取り除きましょうね ほら、右手に意識を集中 貴方の右腕にある力を全て使うつもりで、 伸びをする時のように、右腕にぐーっと力を入れる そのまま、5秒数えましょう ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ はい、力を抜いて ふわーっ ふふ、よくできました 今みたいに、ぐーっと力を集中させて、ふわーっと発散させることで 力が抜けるのと同時に、貴方の意志も少しずつ抜けていくんですよ ほら、もう一度、貴方の右手に意識を集中 右腕にまだ残っている力を全て使って、ぐーっと力を入れる そのまま ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ はい、力を抜いて ふわーっ 力が抜けていくと、それに合わせて右腕を動かす意志も発散していく だって用もないのに、わざわざ腕を動かそうと思いませんよね? そう、今無意味に右腕を動かす必要は、どこにもないの でも、もし身体がかゆくなってしまったりして「手を動かしたい」って思ったら、 それこそナマケモノみたいに、ゆーっくり動かしてもいいですよ 動けないことでストレスがかかったら、リラックスできませんからね さあ、今度は左手に、意識を集中 同じように、貴方の左腕の力を全て使うつもりで、ぐーっと力を入れる そのまま5秒数えましょう ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ はい、力を抜いて ふわーっ 左腕からも、少しずつ力が抜けていっていますね もう一度、貴方の左手に意識を集中 左腕に残った力と意志を全て使って、ぐーっと力を入れる ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ はい、力を抜いて ふわーっ ほら、左腕からも力が抜ける、エネルギーが抜けていく 腕そのものがぼーっとするなんて何だか不思議、それでも左腕がぼーっとしてくる ほら、今度は右足 右足に意識を集中して、力を集めたら ぐーっと力を入れる、そのまま ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ はい、力を抜いて ふわーっ そう、腕と同じように右足から、力も、意志も、どんどん抜けていきますよ もう一度、右足にまだ残っている力を意識して、 それをすべて使って、ぐーっと力を入れる はい ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ 力を抜いて ふわーっ 右足から動かす意志も力と一緒に抜けていってしまったから、 もう動かさなくていいですよね? いつの間にか、すっかり私の言うことを聴けるようになりましたね だって、私の言う通りにすると身体が楽になって、 何だか気持ちよくなって来るって、段々分かってきましたものね? ほら、左足も脱力して、もっと実感しましょう? 左足の力をぎゅーって集めて ぐーっと力を入れる、そのまま ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ はい、力を抜いて ふわーっ 力も意志もふわーってなくなっていくの、気持ちいいですよね? もう一度、左足にまだ余っている力を意識したら、それを全て使って ぐーっと力を入れる はい ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ 力を抜いて ふわーっ 私の言う事を聴いて、身体からすっかり力が抜けて、 何だか穏やかで、安心した気持ちになっているのかもしれません 代わりに両手両足からは、動かす力と動かそうという意志がなくなってしまいました だってリラックスし始めている今の貴方にとっては、 身体を動かす事はちょっと面倒ですよね? ふふ、面倒なことは何にもしないで、ぼーっとしていればいいんです そう、その力の抜けた、身体のぼやけた感覚は貴方の頭に向かって徐々に広がっていき だんだん頭もぼーっとして、何も考えられなくなってくる 身体の力が抜ければ抜けるほど、頭の中からも余計な力が、緊張が抜けて この心地よい状況に身を任せられるようになる ふふ、私の言う事をちゃんと聞けたから、今の心地よさと安心感を 感じることができるようになったのですよ もしかしたら、貴方の無意識は頭の片隅で、 まだこの状況に何か、違和感を感じているのかもしれませんが そうならばどうぞ、抵抗してみて下さい? でも今の貴方にできる抵抗は、ナマケモノみたいに ただ力を抜いてぼやけた感覚に包まれる、という事だけ ほら、また何だかぼーっとしてきた ふふ、次は頭の中からも力を抜いていきますよ では、深く、大きい深呼吸をしましょう 息を吐くときに、頭の中の余分な力と意志を乗せて、外に吐き出せば そう、私に抵抗する力も、意志も、呼吸と共に流れ出て、無くなっていくんですよ それでは、10秒くらいかけて、息をゆっくり、たっぷりと、吸ってー… 肺に、お腹に、空気がどんどん流れ込んでいく、 集まった空気が、貴方の身体にも、頭にもふわーっと圧迫感を与えていく 息を止めてそのまま、ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ 息をゆっくり、たっぷりと吐いてー… ほら、吐息と共に頭の中がふわーっとぼやけていく 全身から、頭の中から、力も抵抗する意志も、どんどんなくなっていく、 それを流れ出る自分の吐息から感じることができる、気持ちいい はい、楽な呼吸に戻してください いかがですか?力と意志が頭から流れ出ていって、 身体も脳も感覚がぼやけてしまった気分は はい もう一回 息をゆっくり、たっぷり、吸ってー… また貴方の身体と意識に空気がどんどん流れ込んでいく、 吸い込んだ空気の緩やかな圧力を感じられる 息を止めてそのまま、ごー、よん、さん、にー、いち、ゼロ 息をゆっくり、たっぷりと吐いてー…  出ていく、貴方の中から大切な力が、抵抗する意志が、 全て流れ出てしまう、気持ちいい はい、よくできました 今の貴方、すっかり力が入らなくなって 身体も頭も柔らかくなりましたね、とーっても美味しそうですよ ねえ、分かっています?貴方、これから私に食べられてしまうんでしたよね? それなのに、なんだかとってもリラックスして、不思議な安心感に包まれて、 心地よさそうにしていますね…♪ ふふ、でもそもそも「食べる」といっても、 私は貴方の肉体を貪るような野蛮な事はしませんよ 私が味わいたいのは、貴方の、「のうみそ」 もっと具体的に言うと、貴方の持っている知識、記憶、理性、精神 そういったもの全てを吸い取ってしまうのです ふふ、怖がらなくてもいいのですよ、最後に全てお返ししますからね 返してほしいと、その時に貴方がまだ望んでいるならば、ですけれど 私の言っている事、ちゃんと理解できています? ふふ、もう理解できていても、できていなくても、どちらでもいいですよ だからこれから私が話す事を、その耳でぼんやり聴きながら、 今の心地よさに身も心も委ねて、優しい快感を感じて、楽しみましょうね そう、改めて身体を楽にして…こちらに少しだけ、意識を傾けて… 私が数を3つ数え下ろしたら、目を閉じましょう 目を閉じると…視覚に向いていた感覚の一部が、全て聴覚に集まっていく 聴覚に感覚が集まると、貴方は今まで以上に私の声に没頭して、 私の言葉に一気に引き込まれる 分かりましたね? では、いきますよ さん、にー、いち ゼロ 目が閉じる ほら、意識が目から耳にぐーって移動して、集まっていって、 私の声が今までより貴方へ届くようになっていきますよ この心に語りかけるような声を、貴方の耳でもっと味わって、楽しみましょう? そうすれば私の言葉は、貴方の身も心も、全てをさらに気持ち良く変化させていく だってほら、すでに貴方の表情、とろけ始めて気持ちよさそう 気が付いていました?ふふふ だから、もっと私の声を聴いて、気持ちよくとろけていきましょうね… ではそのために、 全身に散らばっている貴方のぼやけた意識と感覚を、頭に集めましょうか 私のいう事をちゃーんと聞けば、気持ち良くなるための神経がとーっても敏感になった、 素敵な頭に作り変えて差し上げますよ では目を閉じたまま額の辺りで、 むーっと念じるように、意識を集中して下さい、ほら 意識を向けると、そこに貴方の感覚が、少しずつ集まり始める それは顔中の意識が額に向かって、じわ、じわと集まっていくイメージ 意識が集まると普段は感じることのない、少し変わった感覚が、 段々と感じられるようになりますよ それは例えば、頭の中で細かい泡がふわーっと浮かんでくるような感覚 もやが掛かり、外からは中の様子が分からない、ぼんやりした感覚 それでいて、ずーんとした重みを感じるような、不思議な感覚 そう、集まった意識と感覚の重みで、頭も段々、ずーーんと重たくなっていく ほら ずーーん 重い 重い 額の辺りが重い 「ずーーん」と言われると、 さっきよりも敏感になった頭の中でその言葉が響いて ますます頭が重たくなっていきますね ずーーん 重い 重い 意識は顔だけでなく、全身から貴方の頭へ集まっていき、どこまでも重たくなっていく ずーーん 重くなる どんどん重くなる もうそろそろ、重さでくらくらしてきました? ずーーん 頭がくらくら、ふらふらして、重い、重い、重い 貴方の額に十分に集まった実体のない「それ」は、今度は頭の中全体へぞわぞわと広がって 貴方を深い催眠状態へ誘(いざな)うの 今から数字を数えて、カウントがゼロになったら指を鳴らします 私が指を鳴らす度に、その音に導かれて貴方の感覚が敏感になり 意識ははじけて、落ちていく ほぉら、じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ごー、よん、さん、にー、いち ゼロ(ぱちんっ) 泡といっしょに意識がはじける、その衝動で頭の中がぐらりと揺れて、何も考えられなくなってしまう もやもやがふわっと頭の中に広がり、包まれていく、そのまますーっと染み込んでいく ごー、よん、さん、にー、いち ゼロ(ぱちんっ) また頭の中に音が響き渡って、あなたがの意識がはじけていく、 何も考えられない、この不思議な感覚を感じる、ただ感じるだけ そう、今の貴方はもう自分の意識で物事をわざわざ考えなくてもいいの 自分の思考や感情に関係なく私の言葉を敏感に受け入れ、 その全てを貴方の本能である、無意識に届ける事ができる さん、にー、いち ゼロ(ぱちんっ) ほら、意識がはじけて、あなたの無意識だけが残る 今から貴方の無意識に私が直接話しかけて、 貴方ののうみそを一番美味しい状態にしてあげる ほら、まだ残っている邪魔な意識は、何度でも消してあげるから(ぱちん) ふふ、あなたの無意識に私の言葉が注がれて、じわーっと頭の中に染み込んでいく 今まで感じなかったような刺激をさらに感知できるようになる 貴方の脳内がぴりぴり、ぴりぴりと刺激される ぴりぴり、ぴりぴり まるで脳がじーーんと痺れて、震えているような錯覚、 そんな感覚神経は脳そのものには存在していないはずなのに いいえ、本当は存在しているのかもしれない、 敏感になった貴方には、それを感じられるようになったのかもしれない、 もうそんな事はどうでもいい、気持ちいい ほら、ぴりぴり、ぴりぴり 貴方の頭に集まった不思議な感覚がさらに大きくなって、 脳に与えられている快感を、貴方の無意識に認知させていく ぴりぴり、ぴりぴり 気持ちいい刺激でどんどん無意識が活性化して、 貴方の神経とのうみそを快感に対して敏感に作り変えていく 今度は右の耳に、感覚を集中(ぱちん) ぴりぴり、ぴりぴり 耳もじわーっとした、心地よい感覚に支配されて 貴方の耳の神経が、どんどん活性化していく 耳が活性化して、私の声が耳から離れなくなってしまう、 ただ、ただ私の言葉を受け入れていく そう、こんな風に、私の柔らかい唇から紡ぎだされた甘い声が、 貴方の耳の中にやすやすと侵入していって、鼓膜を優しく揺らす、甘くかき回す 今の貴方は、その敏感になった耳で、声に犯される感覚を 敏感に感じ取ることができる、まるで耳の中を声に舐め回されて、 頭の中までその快感が、振動となって響き渡るみたいで とても気持ちいい そう、耳と頭の感覚が、快感にリンクしていく もう頭の中で何かが、ドクン、ドクンって溢れ始めているんじゃない? ほら、感覚を頭に集中すると、ドクン、ドクンって いつもは認知できるはずのない刺激を、脈動を、感じることができる、ね? それ、「脳内麻薬」と言うんですよ あのね、貴方は本当はまだ、この状況を心のどこかで怖がっているの だから脳内麻薬を大量に分泌して、快感で思考をストップさせて、この状況から目を背けて… ほら、現にゾクゾクした快感で貴方の精神は麻痺していき、もうじき正常な活動をやめる これから私に捕食されるという恐怖を、最高の幸福で染めていく それは私に対する完全な降伏の証であり、同時に「最期の救い」なの ほら(ぱちん)ドクン、ドクン 意識がはじけ飛んで、あなたを止めるものはもう何もなくなった もう止まらない、脳内麻薬ドクドクで、快感で何も分からなくなる 催眠の快感と、脳を刺激される快感が貴方の中で入り混じって、区別が付かなくなる(ぱちん) ドクン、ドクン、のうみそをおかしくされるのは気持ちいい、 気持ちいいから脳内麻薬が溢れ出す 貴方は普通では絶対に味わえない、食べられる快楽の渦に囚われてしまったの しばらく、そのままにしておいて差し上げますから 内側から溢れ出す催眠麻酔の、脳内麻薬の快楽に身を委ねて、いーっぱい味わいましょう もう一度私が話しかける頃には、あなたはすっかり別人のようになって 私に食べられる幸福感に染まっているでしょうね それはすなわち、催眠状態そのものに他ならない…ですよね? ほら、あなたの無意識から、無限に脳内麻薬が溢れ出す(ぱちんっ) ふふふ… (無音30秒) 【2. secondo piatto】 私の声、聞こえていますか?ふふ、お待たせ致しました ちゃんと私の言う通りにしていましたね?だって私の言う通りにすれば、 最高の快感と共に、美味しく食べてもらえるのでしたものね? 脳内麻薬に溺れてすっかり深い催眠状態に落ちた貴方は、 どんな味付けが一番合うのか、考えておきました 辛味とか、苦味を与えて、にじみ出る苦痛をじっくりと味わうのもいいけれど… 貴方は、きっと心の底でそれを嫌がるでしょうね 今の貴方にお似合いなのは、そう…とろっとろの甘ーい味付け♪ だから、今から貴方の頭の中、快楽という名のシロップに漬け込んで とっても甘ーく、味付けしてあげますね どういう事か、分かります? のうみその細胞ひとつひとつに甘い快感が染み渡って、 とても幸せで、一番美味しい状態になるって事なんですよ ほら、想像してみましょう? 甘いものを食べた後って、舌で優しい甘みを感じ取って その情報がすぐに神経を通して頭に伝わり、幸せな気分になりますよね? その幸せな快感を、今から貴方の頭に、直接注いで差し上げますね でも、もちろんシロップを頭に直接流し込んだりはしませんよ、代わりに… 私の甘い吐息を貴方の頭に吹き込んで、のうみそ、とろとろにしてあげる あら、今の言葉だけで貴方ののうみそ、まるでふるふる、ふるふるって震えているみたいですね この準備の後に、食べられてしまうと実感したからですか? やはり「怖い」というブレーキがかかっているから、でしょうかね? それなら、私に抵抗しましょう?そう、最初に教えた「抵抗」 ほら、私に抵抗しようと意識すると、あなたはナマケモノみたいに力が抜けてしまう さっき、そう教えましたものね? ふわーっと力が抜けてもう何も考えられない、ぼやけた感覚に包まれる、とても気持ちいい ふふふ、おかしなお方 すっかり催眠状態に堕ちてしまったのですね ならば、今から私が言う事を、よく聴きなさい 貴方はすっかり思考を書き換えられて、催眠麻薬の快感に溺れて 私に食べてもらえる歓びを抑えきれなくなっているの だからその幸福を、ふるふると震えてしまう位に感じているのですよ あなたは「自分が食べられる準備が進んでいる」と感じるたびに、興奮が高まっていく そう、興奮と共に脳内麻薬が溢れ出し、どこまでも高められていく だって、貴方は今すでにこの異常な状況の中で大きな幸せに包まれ、 何故か性的興奮まで感じ始めている、そうですよね? だから自分の本能に正直になって、たっぷり感じながら高まっていきなさい、分かった? うふふ、言う事を聴けるいい子には、ご褒美を差し上げなくてはなりませんね ほら、右の耳に感覚を集中 そのまま、想像してみましょう?今から貴方の耳に注がれる、 真っ白なお砂糖みたいに綺麗で甘ったるくて、ほのかに色付いたピンクの吐息 それでいて新鮮なフルーツの甘酸っぱい刺激をもった、とっても美味しい吐息 これも、貴方の為の特別な催眠麻薬なのですよ 耳に吐息を吹きかけられる度に、貴方の催眠状態はより深まって、さらに堕ちていく 今の想像で、感覚はもう十分に集中しましたね? それでは数字を3つ数えて 貴方の右耳に、私の甘くて気持ちいい吐息をたっぷり注いで、頭の中を蕩かして差し上げます ほら、ひとつふたつみっつ(ふーーー…) 耳から体内に私の吐息が入り込んで、すぐに貴方の中へ取り込まれていく (ふーーー…) 頭の中に温かいもやもやが、甘い麻酔が広がっていく、さらに深い催眠状態へと落ちていく(ふーーー…) そう、吐息で甘ーく落ちていく (ふーーー…) 脳全体に甘さが広がって、きゅん、きゅんって幸せな気持ちが溢れてくる (ふーーー…) のうみそに味覚なんてあるはずがないのに、 今の貴方は優しい甘みを、その甘みがもたらす快感を、これ以上ない幸福感を、 耳で、頭で、直接味わう事が出来る (ふーーー…) ほら、反対側の耳にも感覚を集中 頭の中が私の吐息でとろけて、完全に落ちるまで 両方の耳から、どんどん甘い麻酔の快感を注ぎ込んで差し上げますね ひとつふたつみっつ(ふーーー…) 吐息が耳からじわじわ吸収される、気持ちいい (ふーーー…) 気持ちがいいから、落ちていく (ふーーー…) ふわふわ落ちて、頭が甘い感覚に包まれる (ふーーー…) とっても甘くて、幸せ (ふーーー…) とろとろの、のうみそ溶けていく(ふーーー…) うふふ、もっともっと落ちていきましょう?(ふーーー…) ずぶずぶ落ちて、このまま混ざり合って(ふーーー…) 完全に、とろけてしまう(ふーーー…) そのまま貴方の頭の中、私の指でくるくるかき混ぜてあげる ほら、頭のてっぺんに意識を集中 きゅっ、と頭に感覚が集中する 感覚の集まった頭の表面に、私の指がすっ と触れる ほら、くるくる、くるくる 私の細く柔らかい指で、頭をなでられているのをとても敏感に感じ取れる 甘やかされているみたいで、何だか心地よい、安心する 今からまた、数を3つ数えると くるくる回る私の指が、そのままあなたの頭につぷつぷって沈んでいって そのまま中身を優しくかき混ぜるように、貴方はくるくると頭の中を撫で回されてしまうの もしそんな事をされたら、あまりの気持ちよさですぐに表情が崩れてしまいそうですね それでは、数を数えますよ ひとつふたつみっつ つぷっ ほら、私の指に頭を撫でられたまま、その指が沈み込んでいく くるくる、つぷつぷ、ぐるぐる、ずぷずぷ、ぐちゅぐちゅ、ずるずる… あらあら、とっても気持ちよさそうな素敵なお顔 頭の中を物理的に犯される不思議な感覚、でもとても甘い、くすぐったい、気持ちいい 本当に頭がくるくる動いて円を描いてしまうかも、ふふ♪ のうみそがとろけて広がって、取り込まれた私の吐息に触れて混ざっていって… もっと、敏感になってしまいますね? もうすぐ貴方ののうみそと私の甘い吐息が均一に混じり合って 最も美味しい状態に仕上がりますよ、ほら (くるくる、くるくる…) うふふ、今の貴方、とっても美味しそう 貴方の頭の中、もう原型がすっかりなくなって 綺麗で、不思議な、快楽の混じったピンクのとろとろになってしまいましたね とっても甘くて、えっちな匂いがしていますよ その証拠に貴方の興奮が、今までにないほど高まっていく 心の昂ぶりが抑えられなくなる、私に食べられるイメージで、 頭の中がいっぱいになってしまう でも、まだおあずけ 貴方には、もっともっと高みに登り詰めて頂いて 興奮と快楽に浸りきった、最高のディナーとなって頂きます だから…続けましょう、美味しく食べてもらう為の「準備」 ふふ、これでもっとのうみそを吸われる喜びを、興奮を、快感を煮詰めることができますよ それでは、貴方の耳に意地悪をして、焦らして差し上げますね 右耳に、感覚を集中 ほら 右のお耳に、私のしっとりと濡れた唇が近づいて、耳に吐息がかかる 私がその気になれば、貴方は今すぐにでも食べられてしまう、それを実感して 耳と頭に感覚がぞくん、ぞくんと集中していって、美味しく食べられる準備が進んでいく ふふ、右のお耳に、キスしてあげる ほら(ちゅっ) とろとろののうみそが吸い出されそうで吸い出されない、絶妙な力加減 あなたのお耳に、キスがまぶされていく(ちゅっ) まだ食べられていないのに、耳から何かがとろとろとこぼれ落ちてしまうかのように 錯覚が残り続ける、そう、とろ、とろとこぼれて、それがとても気持ちいい(ちゅっ) ではそのまま貴方の耳、おかしくしてあげますね 貴方の右耳に何度も、何度もキスすると、キスの音が残り続けて、離れなくなってしまう それはまるで、私のキスでいつまでもどこまでも焦らされ続ける、拷問のような快楽 でも貴方はその不思議な感覚を、受け入れることができますよ だって貴方は、もう私に食べてもらいたくて、仕方がないのですものね…? だから、今よりもっと美味しく、気持ちよく食べてもらえるように、 この魔性のキスを求めてしまう そう、こんな風に… (ちゅ、ちゅっ、ちゅ、ちゅ、ちゅっ) ふふ、私はもう吸うのをやめて、こうやって貴方に話しかけているのに 右のお耳から、私の口付けが離れなくなってしまいました このままでは、貴方の意思に関係なく興奮が高められてしまいますね、ほら、ほら、ほら まるで現実ではないみたい、夢の中にいるみたい、気持ち良すぎてずっとこのままでいたい でもあまり大きな声を出してはいけませんよ、周りのお客様に気付かれてしまいますよ? そう、声を出してしまったらこの快感はおしまい、だから貴方は声を出さずに我慢する 声を出せない貴方の中で、逃げ場を失った興奮がさらに渦巻いていく… ふふ、反対側も 左のお耳に、つやつやの唇が近づいて、魔性の言葉を吹き込んでいく 私の声をもっと聴こうとして、耳と頭に感覚がぎゅーーっと集まっていく、 その分貴方の甘みもより濃厚になっていく 感覚が集まりすぎて、早く食べてもらわないと苦しい位に、敏感になってしまいますね? でも、もっと焦らしてあげる(ちゅ、ちゅっ、ちゅ、ちゅ、ちゅっ) ね、左のお耳からも、私のキスが離れなくなってしまいました これで、あなたののうみそはさらに熟成され、美味しくなっていくのですよ ふふ、お分かりだとは思いますが、気持ちよすぎるからといって勝手にイったりしてはいけませんよ 何故なら、貴方の絶頂するその瞬間こそが…貴方が最も美味しくなるタイミングだからです それは貴方にとっても、これ以上にない快感を得られる至福の時間 そう、貴方は私にのうみそを吸い尽くされる瞬間に絶頂して、 その時に初めて「最高のディナー」として完成される 貴方は既に、本能でそれを理解しているのです 何故なら、私が貴方の身体と心に今までそう教え込んできたから それでは、そのとろけた頭の中でたくさん、 たくさん想像しながら、至福の時を待ちましょうね? ほら、例えば理性 そう、物事を正しく判断する、理性 もし貴方の理性を吸い取られたら、その部分に空間ができて、 すぐに脳内麻薬がどぷどぷと溢れて、溜まってしまうかもしれませんね ふふ、想像しただけで興奮と快感が貴方を高めていきますね? 唇で優しく(ちゅ)ってついばまれて、理性を吸い取られたら 貴方はますます何も分からなくなってしまう、気持ちいい事だけを本能のままに追い求めるようになる 全て私の言うがままになる、理性を吸われた脳がそう変化していく でもそれが気持ちよくて、自らもっと求めてしまう こんなの絶対いけないことなのに、もっと吸い取られたい、やめないで欲しい もうキスの音が気持ちいい、吸い取られるのが気持ちいいって 想像しただけで、すっかり理性を吸われたおばかさんになってしまいそうですね でも、これから食べられるあなたにとってはどうでもいい事ですから、 気になさらずに理性を失っていきましょうね 理性だけではなく、貴方の知性も食べられてしまうのですよ ほら、想像しましょう? 貴方の中に、まだ確かに残っている今までの知識、経験、知性と呼ばれるもの もう、とろとろに混ざり合ってしまって元の姿かたちは分からないけれど 頭の中から貴方の知性がぼんやりと、浮かび上がってくる それをおぼろげで構いませんから、感じてみましょう? ほら、知性を集めようと感覚を集中させると、少しだけ頭がすっきりして、冴えてきた気がする… でもその知性も、こんな風に食べられてしまうでしょうね(ちゅ、ちゅーっ) 知性を直接吸い取られる瞬間を想像しただけで、 あっという間に頭の中がぼやけて、何も分からなくなってしまう まるで、一瞬で何も知らない赤ちゃんにされてしまったみたい 何故私に耳を舐められ、キスされて、頭の中の大切なものを吸われているのか、よく理解できない でも今貴方はとても気持ちいい、今気持ち良くなる事以外はもう分からない あらあら、想像しただけで知性も奪われてしまったのですか? 早く食べて欲しくて、仕方がないのですね 本当に、どうしようもない御方…♪ ふふ、でももうひとつだけ、私のお願いを聴いて下さいます? 今から3つ数えた後、私のキスを合図に、貴方の舌が動き出して 貴方はご自分のお口の中を、いやらしく舐め回し始める ほら、私のキスで舌が動き出しますよ、ひとつふたつみっつ(ちゅっ) 舌が貴方自身のお口の中を犯し始める、優しく愛撫して、口の中をもっと敏感な性感帯に変えていく 段々と唾液が分泌され始める、普段の唾液とは違うとろみがあって、 えっちな匂いをまとった、性的に興奮しているときの唾液 そのまま舌でお口の中をぺろぺろしながら、想像してみましょうね 今から想像するのは、貴方の「精神」を、貴方が貴方であるという「自我」を、吸い取られる瞬間 ほら、私の声の通りに、頭の中でイメージが鮮明に浮かび上がる 貴方の目の前で、私の唇が狙いを定めて、妖しい笑みを浮かべる、いやらしく舌なめずりをする 貴方はとろーんとした表情で、舌をひくひくさせながらその瞬間を待ちわびる 私の唇がゆーっくり近づいてきて、甘い吐息がかかる、それだけで脳がとろけそうになる 次の瞬間、私のお口と貴方のお口が重なって、そのままお互いの舌を絡ませる 唾液も交じり合って興奮がさらに高められる、口の中に私の舌がぬる、ぬると入り込む あまりの快感と幸福感で、今貴方の口の中で動いているのが自分の舌なのか、 私の舌なのかもよく分からない、でもとても気持ちいい 気持ちいいから貴方の口の中で、舌の動きが止まることはない ねえ、あなたのお口のどこが敏感なの?ぺろぺろ、舐め回してあげる すっかりやわらかくなった唇の内側?ほら、舌が動いて、唇の辺りを舐め始める 焦らすような舌使いで中から唇を責められて、とっても切ない気分になってしまいますね それとも、しっとりと熱を帯びた下顎の歯茎? そう、下顎の内側の火照った歯茎を何度も、何度も舐め上げる 執拗な愛撫を受けて、息が荒くなっていくのを実感する それとも…敏感な神経が集中した、上あごの天井? 舌が貴方のお口の中にやすやすと入り込み、天井を突き上げる 舌先がちろちろと這い回る、その甘い刺激が貴方の脳を溶かし続ける、ふふ 今までで一番反応が良かった場所、ご自分でも分かりますよね? そこを集中的に責め上げて、犯して差し上げます、ほら(ちゅ、ずちゅっ…) 私に食べられる最後の瞬間を想像しただけで、 舌が勝手に動いて、感度も期待も高めてしまったのですね? そのままお口の中をずるずると舐め回して、興奮が零れ落ちる位に舌で貪って 口の中の細かい凹凸まで、優しくなぞって 貴方のお口を最高の性感帯にして、私に食べられる準備を自ら進めて とろけるような味わいをもつ、最高のディナーとなって下さいませ そう、これは貴方が私に美味しく食べられる為の、最後の準備 貴方の限界を超えて、興奮と快感がどこまでも高められていく ぴちゃぴちゃと音を立てながらそのまま続けなさい、ほぉら(ちゅっ) そうだ、忘れずに挨拶をしましょう 何の事だかお分かりです?それとももう、ぺろぺろする事で頭の中がいっぱいですか?ふふふ 食事の前の、「いただきます」 これが貴方を食べる時の挨拶であり、貴方を絶頂させるキーワード 貴方はカウントダウンの後に「いただきます」と言われると、 その瞬間に私に食べてもらえる快感と幸福感が頭の中から一気に噴き出して、絶頂する そして次の瞬間、私の口付けを受け入れ、のうみそを吸い取られる 理性も知性も精神も全てを奪われて、気持ちいい事以外何も分からなくなったまま、 最高の快楽に支配されてイき続ける、そんな素敵な時間が、私が満足するまでずーっと続くの お分かりになりましたね? そう、貴方は「いただきます」と言われると強制的に絶頂させられて、のうみそを吸い取られる もう待ちきれませんね…♪ それとも、まだ抵抗…します? 貴方は抵抗しようとすればするほど、全ての力が失われていく、ほら(ぱちん) 力が入らない、このままでは全て奪われてしまう、そんなのだめ、だめ、だめ ふふ、嫌がっているはずなのに身体も頭ももう動かない、私に食べられる期待と願望だけが膨れ上がっていく 力が抜けてとろとろになった舌だけが、止まらずに貴方のお口を責め続ける ほら、だめ、やめて、切ない、辛い、苦しい、助けて、おかしくなる、一思いに食べられてしまいたい 早く食べて欲しい、食べられたい、食べて下さい ふふふ、お望み通りに食べて差し上げるわ 今からカウントダウンして、ゼロになったらあの言葉を吹き込んであげる そう、貴方が食べられる合図、貴方にこの上ない幸福をもたらす言葉 だからゼロになる瞬間に最も美味しくなるように、貴方自身で快感を増幅させて 最後の仕上げを行いなさい ほら じゅう 舌の動きが加速する きゅう いやらしい妄想と共に、貴方をイかせようとお口を蹂躙する はち ふふ、このような事をしていて良いのですか? なな 貴方、今から私に捕食されてしまうのですよ? ろく ほら、抵抗しないと全部食べられてしまいますよ?そう、抵抗 ごー でも「抵抗しよう」と思えば思うほど力が抜けて、私を受け入れるのでしたよね?(ぱちん) よん このままではいけない でも力が抜けていく さん 誘惑に負けてはいけない でももう何も考えなくていい にー 目の前の女性に、全てを食べられてしまう そう、食べられてしまいましょう? いち あの言葉と共に貴方は絶頂し、のうみそを吸い取られる ほら、ゼロ「いただきます」(ちゅ、ぢゅーっ♪) イく、イく、イく 大切な理性も知性も精神も奪われて、何も分からなくなった貴方を絶望的な快楽が支配する 貴方の頭の中、あまりの快感で脳内麻薬がぴゅっ、ぴゅっって溢れて止まらなくなって まるで潮吹きしてしまっているみたい…あらあら、本当に脳イキしてしまったのですね っふふふ…最高…♪ ほら、もう一度「いただきます」(ちゅっ、ちゅーっ♪) もう、私の食事と生まれ変わった貴方の声は誰にも届かないの だから私を満足させるまで快感を生み出して撒き散らして、 甘い声でアンアン鳴きながらイきまくりなさい!(ちゅ、ぢゅーっ♪) ふふ、そのとっても甘くてとろとろな表情、やみつきになってしまいそうですね このまま全部食べてしまうのは、もったいない位… でも、私、とってもお腹が空いていますの だから、文字通り全て吸い尽くしてしまいますね、ごめんなさい ほら、また「いただきます」(ちゅ、ちゅーっ♪) ふふ、今のでおめめがぐるーんって変な方向を向いて、とてもだらしないイき顔になりましたね きっと貴方の今までの人生の中で、最も素敵なお姿ですよ、良かったですね じゃあお口だけでなく、お耳からもぜーんぶ、「いただきます」(ちゅーっ♪) 私にのうみそを吸われる度に、何度も何度も何度も何度もイき続けましょうね ふふ、うふふふ…♪ (ちゅ、ちゅっ…) …ふふ、ごちそうさまでした♪(ちゅっ) (無音) 【3. dolce】 ふふ、でもまだ私のディナーは終わらないのですよ 全てを吸い尽くされた貴方が今いるのは、私の、おなかの中 肉体を離れてはいるけれども、手や足といった身体の存在は感じられる そう、それは催眠麻薬ですっかり敏感になった貴方の精神の延長にある、かりそめの肉体 だからその身体に触れる感覚全てが気持ちいい、気持ちよすぎてまたドクン、ドクンと快感が湧き上がる だって私の中、あったかくて、柔らかくて、とろとろで、とても気持ちいいですものね 貴方は今からもっととろとろに溶けて、私に吸収され、一つになってしまうのですよ もちろん、痛かったり、怖かったりすることはありません だって、融けるのも気持ちいいって、さっき教えましたものね ほら、融ける融ける融ける融ける… ふふ、気持ち良すぎてまたイっちゃいそう?まだダメですよ 私のおなかで完全に吸収され、同化するその瞬間までガマンしてくださいね もしもう疲れてしまったのであれば…そのまま、眠ってしまってもいいですよ 貴方が眠りに付いている間に、全て優しく終わらせて差し上げますからね… ほら、貴方だったものがとろとろに融けて 周囲全てを包み込んでいる快感と混ざる、そう、混ざるのも気持ちいい 混ざる混ざる混ざる混ざる あん、気持ちいいからって、あんまり暴れないで下さい ふふ、私に吸われる快感が、完全に染み付いてしまったんですね ほぉら、融ける融ける融ける…融けるのも気持ちいい 貴方の精神は融けて、混ざって、吸収されて 私の肉体とひとつになってしまう まだ怖いですか?いいえ、こんなに気持ち良くしてもらえて、怖い訳ないですよね? そう、私に食べられるのはこの上ない幸福だと、改めて自覚した貴方の中で 快感が一気に溢れ出していく、もう止まらない 貴方に与えられているとろける感触、心地よい熱が、もっと敏感に感じられるようになる うふふ、本当に美味しくて素敵な食事… もう、全てがとろとろにとろけてしまいましたね だから気持ちいい事だけ考えて、至福の時を迎えましょうね あの言葉が頭の中に響くと同時に、今までの快感が一気に溢れ出し、貴方は絶頂を迎える そして貴方は、貴方の生み出す快感ごと私の中に優しく、完全に囚われ、吸収されてしまう もうイく準備、できてます?待ちきれない? それじゃあ私の中においで、いらっしゃい ふふ、「いただきます」(ちゅ、ちゅーっ!ぐちゅ…) ほら、全身が甘く震える イく 内側からとめどなく快感が溢れて、貴方だったものと一緒に私に吸い尽くされる、私の中に吸収されていく あぁん、とっても甘くてとろとろで美味しい… ほら、もう一度「いただきます」(ちゅっ…ぐちゅ…) イく、イく、また絶頂する、快感がどくどくと溢れ続けて止まらない このまま私の中で永遠に、快楽を生み出し続けなさい ほら、「いただきます」(ちゅっ…ぐちゅ…) またイく、私の中で何度でも快感を吐き出して、それを直接くちゅ、くちゅって吸収されていく 貴方が望めば、この幸せはいつまでもいつまでも続いていくの 良かったですね、私に食べられて、おなかの中で抱かれて、そのまま吸収してもらえて… さあ、至福の時間は始まったばかりですよ 存分に楽しみましょう?ね、「いただきます」(ちゅっ…ぐちゅ…) ほら、イきなさい、イく、イく、イく うふふふ…♪ 【4. degestivo】 本日は私の晩餐会にお越し下さり、ありがとうございました 存分に、お楽しみ頂けましたでしょうか? ほかのお客様はもう、皆お帰りになられましたよ? 名残惜しいですが、本日はそろそろお開きとさせて頂きます ですから、貴方も元の場所、そう、貴方の肉体に戻りましょうね 1から10まで数えて指を鳴らすと、貴方の精神は元の肉体へと戻りますよ ほら、 いーち 貴方の精神が にー 理性が、知性が、記憶が さーん 少しずつ、元の場所へと戻っていく しー でも不安や気持ちや、もやもやした感情は ごー 私の中に残したままで ろーく 貴方はここを訪れる前より しーち とてもすっきりした状態で はーち 目覚めることができる きゅー ほら、おはようございます じゅう(ぱちんっ) はい、お疲れ様でした 夢のようなひととき、お楽しみいただけましたか? 身体を軽く動かしたりして、ちゃんと元に戻ってきたことを感じましょう? さっきまでここで起こっていた事、覚えています?それとも、よく覚えていない? ふふ、どちらでも構いませんけれど、お気に召したようでしたら、是非またいらして下さいね いつでも、食べて差し上げますから ふふ、それではまた、ごきげんよう