「うぅ……気を失っているのに……セックスするとか鬼畜か?」 「怒ってるかって? 怒ってるに決まってます。馬鹿じゃないですか?」 「気持ちよくて気を失う感覚ではなかった……あれは……酸欠で気を失う感覚……」 「三途の川でおばあちゃんに会えた気がする……まあ、うちのおばあちゃんは生きてますがねっ!」 「腕が痛いって? 腕枕位してよ。こっちは身体中痛くて動けない――」 「ぬおおお。腰が痛い。あそこは感覚がおかしくなっておる――明日以降が怖いぜ」 「いろんな体位でしたせいかなって…………こちとら処女だったんです。 ほんと手加減してくださいお願いしますマジで」 「というか布団かけてくれないかな? 胸とかあそこ隠したいんだけど……」 「嫌だと…………エアコンで素っ裸が問題ないくらい温度あげていると―― こちらはなすがままだから、諦めるしかないのか……にゃろめ、後で覚えておけよ」 「うん、どうしたの? 急に真顔(まがお)になって?」 「本気で怒ってないのかって? ははは、ばれたか」 「いや、誰とでも初体験OKとか、股が軽い女ではないつもりだけど…… まあ、こんな初体験もいいんじゃね? くらいは思ってたからね〜」 「軽いなっって、あのね〜、まあ、いいや」 「んふぅ?……あのどうして空いた手で私の左胸を鷲掴みするんですか?」 「さっきはヤルことしか考えてなかったから、胸を本能の赴(おもむ)くままにモミモミしたいと――」 「はぁ、こちとら抵抗出来ないので、同意もなにもないんじゃ? ……様式美ですか際ですか。もう好きにしたらいいんじゃないかな? 「うぅん? 思ったより硬いってぇ? んぅ……胸って揉むと解れて柔くなるらしいよ」 「お前こんないいもん持っているのに揉んでないのか? って、いやぁ。軽く揉む程度で、んくぅ…… こんなぁ……ぁぅ……形が変わるくらいしない」  「うんぅ……そ、そんな、絞るみたいに……しなくても……搾乳って、 ひぅ……んくぅ……別にこちとら牛じゃないんだぞぉ〜」 「ぅん? 牛と言えばって……やぁ、ひぅ……す、吸ってる、すごく吸われてる……ちゅぅ、ちゅぅ いやらしい音聞こえてくるよ〜。 ……か、感じるかって? ど、どうだろ? たぶん、感じてる? なんか子宮がきゅんきゅんする感じ? こ、これは盲点……わたしの性感体は乳首っぽい…………はっ、やば?!」 「ちょっ! ちょっと待つんだ! ひぅぅぅぅぅっ! 噛みやがったっ! すごく電気通ったみたいに、 痺れるぅぅー」 「ひゃあ、んくぅ……んんんぅ……はぁはぁ……喘ぎ声が足りんって? 君はエロゲのやりすぎじゃないかな? ……エロゲ並みに喘がしてみると?  いやいや、やめるんだ。落着きなされ。なんか鼻息荒いし、ピンク脳すぎるじょ」 「きゃああああぁああっぁああ。んぅ、ひぅ、あぁぁ、な、なに、あそこが……やっ…… 精液がぁ……どろっとした塊があそこから出てきてりゅぅ……。 やぁん……人のあそこ、くぱぁあするなぁ……ひゃう……ドンドン流れてくる。 な、なに? 感動するって? なに言っているの馬鹿なんですか? ……こんなの、後の掃除が大変になるだけだって……」 「お、お尻に固いのあったてるんですけど……あなたの性欲はどんだけですか? こんなにも私の中に 出しておいて――。さ、さすがに、これ以上本番は無理っっす。勘弁っす。 ……ほっ。少しは人化人族としての理性を持ち合わせているとわかって安心したよ」 「さすがにやりすぎたと反省はしていると……しかし、後悔はしていない きりっ って」 「エッチはこれにて終了〜…………えぇーじゃねぇし、切りがないからやめよう。何か今時計見ると おっそろしい程、ゲームしていたときより時間経っているのだけど――こいつ鬼畜過ぎると再認識」 「はぁ、それで……眠くはないので、エッチぃことをしないので……あれば――ピロートークとかかな?」 「いやぁ……あそこから精液だだもれ状態で……ピロートークとかって……やらしいからいいんじゃね? って、ピロートークってそういうものだったろうか――」 「はぁ、とりあえず、次はもっと優しくしてくださいな。あと、避妊はちゃんとすること…… ここ、テストに出るよ〜」 「次もいいのか? って……何んですか? このままやり捨てするおつもりで?」 「なら、いいんじゃないかな? ものすっっっごく好きってわけでもないけど、嫌いではないからね」 「このまま元の関係なんて無理っしょ?」 「……こぉいびと〜? いやいやムリムリ。いきなり押し倒す人なんて願い下げで〜す」 「はっはっはっ、落ち込んでやがるの。絶対恋人になるという流れだとおもったしょ? 今どんな気持ち? ねぇどんな気持ちかな?」 「………………はぁ」