※セレナ 一章ドラマパート シナリオ このテキストは、トラック3の一章ドラマパートのシナリオです。 お話部分が長いことを考慮して、シナリオをそのまま記載してあります。 音声で聞きたい場合は、この先は読まないようにしてください。 ◆3 ブラッドアイズ〜聖女セレナ〜 一章 ドラマパート グラント大陸の西側にある宗教国リムル。 リムルでは、コーラル・アムラという太陽神を最高神としてあがめています。 コーラル様への信仰の証として、国の中に祈りの神殿を建てている。 その神殿はリムル国内で四つあり、 そこでは、リムルの巫女と呼ばれる女性達が日々祈りを捧げている。 その中でもコーラル様の元に行き、 祈りを捧げることができる選ばれた巫女がいます。 その巫女は聖女と呼ばれ人々の尊敬と羨望を集めています。 この物語の主人公である銀色の髪を持つ聖女セレナ。 それは、あなたの物語でもあります。 セレナは四つの神殿の一つフェリア神殿にいます。 フェリア神殿は、中央にある首都アダルから、 もっとも外れた場所に建てられています。 セレナが居るのは、神殿の奥深くにある聖域と呼ばれる場所です。、 そこは、地上においてコーラル様に最も近づける場所と言われています。 あなたの前にあるのは、 祈りの対象であるコーラル様の姿を模した大きな像です。 この国の平和と民衆の幸せを願い、神聖なこの場所で日々の祈りを捧げる。 シンと静まりかえった空間は、冷たい空気が張り詰めている。 両手を肩に置き、頭を下げてコーラル様への言葉を紡ぐ。 聖域に、あなたの声が響き渡る。 それはどのくらい続いたでしょうか。 ある瞬間、あなたの意識がスーッと遠のいていく。 世界が光に包まれて、心と体が温かくなるのがわかる。 頭上から、キラキラと光る存在を感じる。 あなたは、それに近づくために肉体から意識を切り離す。 そうすることによって、その輝く対象。 そう、コーラル様のそばにいられるようになります。 それはとても暖かく、あなたの心と体が満たされていくのがわかります。 あなたは、全てを任せて、なすがままになる。 コーラル様の巫女になる。 それは、コーラル様に身も心も捧げるということ。 異性・同性との性交が禁止されている巫女にとって、 コーラル様と接触するこの瞬間が唯一感じられる快感なのです。 その中でも聖女は、コーラル様の一番近くまで行けることができる。 そうすることによって、民衆の忠誠を伝えることができるのです。 あなたは、光に抱かれた状態で祈りを捧げる。 ふと、体が重くなるのを感じます。 しだいに、その違和感が広がっていく。 そして、それは全身を支配したかと思うと、 体が引っ張られていくのがわかります。 あなたは、あらがおうとしますが、 それはとても強力でどうすることもできない。 そのまま、意識が肉体に引きずり戻されてしまいます。 ゆっくりと目を開く。 目の前には蝋燭に囲まれたコーラル様の像。 やっぱり今日も駄目だった・・・・・・。 最近になって、あなたに続いている不調。 それは祈りの途中で今のように、引っ張られて意識が覚醒してしまうのです。 コーラル様の元に行けない、 これでは、巫女として聖女として失格です。 気がつくと、全身で汗をかいている。 両膝をついた状態から、あなたはゆっくりと立ち上がる。 ふと、聖域のなかに何かの気配を感じます。 それは、冷たくて暗い物を感じさせる。 あなたは、周りを見渡しますが特に何か変わった感じはありません。 祈りが中断してしまった為に、動揺しているためかとあなたは結論づけます。 後ろを振り返ると出口に向かって歩いて行きます。 あなたは、気がつきませんが、 そのとき聖域にある蝋燭の炎がゆらゆらと揺れ続けていたのです。 ドアを開けて、聖域から巫女の間に出ます。 そこには四人の少女が控えています。 少女達は、あなたと同じリリムの巫女。 聖女であるあなたが祈りを捧げている間、 ここで同じように祈りを捧げていたのです。 クロエ「セレナ様」 黒髪の少女が、あなたにグラスを差し出します。 少女の名前はクロエ。 最近、巫女見習いとして神殿にきた少女です。 クロエは神殿で暮らす者の中では一番、 年齢が低いのですがとても落ち着いていて、 ときおり大人っぽさを見せることがある不思議な少女です。 あなたはお礼を言って、グラスを受け取ります。 そして、口をつけて冷たい水を飲み干します。 あなたは、クロエと一緒に自分の部屋にもどります。 鏡の前にたつと、クロエが背後に立ちます。 あなたが来ている聖女の衣装をゆっくりを脱がせ始めます。 最近になって、あなたのお手伝いを任されるようになったクロエ。 その為、祈りのために着る衣装の着替えも手伝うことになったのです。 あなたの部屋の中では、とても甘い臭いがする。 それはイスタシア大陸から取り寄せてくれたチャムからです。 チャムは赤い色がついた蝋燭みたいな物で日を灯すと、 とても甘い臭いが広がるのです。 その臭いは、心と体を落ち着ける効果があるそうです。 クロエがあなたがお疲れだと思い、 部屋に設置してくれたのです。 白い衣装を脱がすクロエ。 あなたの、真っ白な肌と、形の整った乳房が露わになる。 今度は、赤い巫女服に着替えます。 ありがとうと、あなたはクロエにお礼をいいます。 クロエは、頭を下げて部屋を出て行く。 一人になったあなたは、大きなため息をつきながら椅子に座ります。 私はどうしてしまったのだろう、あなたは悩みます。 コーラル様への信仰は変わらないのに・・・・・・。 物心ついたときから巫女としての修行に入り、 コーラル様だけのことを思ってきた。 そしてついに、四人しかなれない聖女になれたというのに・・・・・・。 この状態が続くようなら、私は・・・わたしは・・・。 考えるだけで頭の中がおかしくなりそうになる。 そして、あなたを悩ましているもう一つの原因。 それは体の火照りです。 きっかけは、神殿の先にある滝に行ったときのこと。 普段使われていない小屋の中から女性の声が聞こえてきたのです。 それは悲鳴にも似ていたので、あなたは慌てて中をのぞき込む。 そこで、あなたは衝撃を受ける。 見知っている男女が裸の状態で抱き合っているからです。 男は女をうつぶせにすると、お尻を持ち上げます。 男性の股間にある肉棒。 それをオマンコに入れると、乱暴に腰を打ち付ける。 すると、女性は悲鳴の様な、 そして獣の鳴き声のようなあえぎ声をあげるのです。 毎日神殿に来て祈りを捧げている二人。 まさか、その二人のこんな姿をみてしまうなんて。 二人と女は普段純朴な感じでとてもおとなしいのに、 あんな風になるなんて。 まるで、イリアが乗り移ったみたいだと、 あなたは嫌悪感すら覚える。 イリア、それはコーラル様の兄弟神でありながら、 人々を堕落させる闇の神と言われています。 あなたは、気がつくと無我夢中で走りだし、 その場から逃げ出したのです。 トラック4 1章Hパートへ