*印の付いているところ音声データあり 「」 は セリフ () は 心の声 『』 は 効果音 ///////////////////////////////////////////////////////////////////// 下痢うんち垂れ流しながら車内アナウンスする女車掌 ///////////////////////////////////////////////////////////////////// *「繰り返しご案内いたします。信号機故障の影響で運転を見合わせております」 *「お客様には、お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけいたしております…」 *『ぐぎゅー……』 *(困ったな…さっきからお腹イタイのに……これじゃいつ交代できるかわからないよ…) この女車掌、実は腹を壊しやすい体質。 いつでも好きな時にトイレに行けない、この職業には向いていないのだが。 車掌になって間もない彼女、ここまでのピンチに陥ったのは初めてのこと。 *(駅と駅の間で、ずっと立ち往生なんて…) *(とにかく、どこでもいいから駅のホームにまで到着しないことには…トイレ行けない…) *「新しい情報が入り次第…」 *(私が一番知りたいんですけど…新しい情報……) *『ぎゅごー……ぎゅきゅるる…』 *(ヤバい…どんどん痛い……) *(このままじゃ…ほんとにここでウンチもらしちゃう……) 乗客なら、ただ腹痛と便意に耐えていれば良いが、車掌は、そうはいかない。 イライラし始めた乗客たちに誠意をもって謝罪、神経を逆撫でしないよう慎重に情報を伝えていかねばならない。 *(ただでさえお客さんたち怒ってるのに………しっかりアナウンスしないと…) 対応には、かなり手間取っているらしく、なかなか新情報は入って来ない。 *「繰り返しになりますが……」 苛立つ乗客たちの声が、壁越しに車掌室まで聞こえてくる。 *(こっちだって苦しいのに………うんち出ちゃいそうなのに…) ここで、とりあえず最寄りの駅まで運転する旨の連絡が入った。 *(やった…一歩前進) *「次の駅まで、運転いたします」 *(駅についたら、またしばらく運転見合わせるみたいだから、その間にトイレいっちゃお…) ようやく走り出す電車。 *『ぎゅろぎゅろきゅるる……ごががぎゅごー…』 もうすぐトイレ行けると思った気の緩みからか、耐えがたい便意の波に襲われる。 *(ううっ、おなか…凄く痛いー…) *(どうしよう、もうウンチ、我慢できない) 駅も近づいてきているが、それ以上に急激に増していく便意。 あまりの腹痛に冷や汗が吹き出す。息遣いも荒くなってきている。 肛門付近の温度が一気に高くなり、キュンキュンしてきた。限界は近い。 *(や…もう少しだから……あと、ちょっとだけ…待って……) ようやく、駅が見えてきた。 *「ま、まもな…く………駅に……ハアッ…ハアッ…と到着…いたし……ま…す…」 *「こ…この駅で…ハアッ…しばらく…ハアッ……ハアッ…」 アナウンスはしどろもどろ。自分でも何を言っているのか、よくわからない。 既に彼女の、ほぼ全意識は肛門に集中されていた。 *『ぎゅおろー……きゅるごぎゅおー…』 *(だめ……でちゃ、だめ…) 全ての力を振り絞って必死に閉じにかかるも、ヒクヒク痙攣しはじめてしまった女車掌の菊門。 もはや限界だった。 *「お…おきゃ…く…さまには、お……お急ぎ…の…ところおうっ!」 *『ブビイーッ…』 *(!!っ……あう……ん…) 肛門から熱い軟便が噴出する。 出始めても、必死に食い止めようとする女車掌。 *『ブイィービュルブュル…ブボッ…』 *(やっ……とまっ……んあっ…あ…) 限界まで我慢して、一度出始めた下痢糞が、そう簡単に止まるはずはない。 勢いよく出続け、物凄い爆発音が狭い車掌室内に響き渡る。 *(あ!マイク切らないと…お客さんに、うんちの音、聞かれちゃう…) アナウンス続行を諦め、慌ててマイクのスイッチを切ったが、手遅れだった。 かすかにではあったが、乗客たちにも排泄音が聞こえてしまっていた。 車掌室で何が起こっているのか、うすうす思い描けてしまうほどに。 *『ビュビー…ブッ……ボべ…』 パンツから漏れ出した下痢便が足を伝いズボンの後ろ側を変色させていく。 車掌の制服はライトグレーで、染みは目立つ。 十数秒間、車掌室に爆音を響かせながら排泄は続き、やっと彼女は便意と腹痛から解放された。 *(うそ…全部……出ちゃった…) タイトなズボンの尻はモコモコと膨らみ、便汁も染みていて糞漏らしたのがバレバレ。 臭いもハンパない。この状態で、駅の便所に向かわなければならない。 *(いやあっ、ズボンの中ネチョネチョ…気持ち悪い…) 事前に、腹具合がピンチであることは伝えておいたので、交代することはスムーズにできた。 交代要員は、少し年上の女性車掌だったが、糞まみれの彼女に驚き、物凄く嫌そうな顔をした。 車掌室内の床にも便汁は大量に流れ出ており、狭い密室に凄まじい悪臭を放っていた。 一滴残らず漏らしてしまい、もはや完全に手遅れではあるが、なるべく人目に触れないようにトイレへと急ぐ。 パンツ内に大量に溜まった便塊を便器に空ける。 臀部から裏腿にかけてベットリとこびりついている軟便をトイレットペーパーで拭き取る。 後始末しながら、情けなさに涙が止まらなかった。 *「…ひっく……ひっく…」 *(お仕事中にウンチ漏らしちゃうなんて社会人失格だ…) *(同僚にも、お客さんにもウンチまみれの私、見られちゃった…すごく恥ずかしい…) その日は、糞まみれの制服を大きめのビニール袋に入れ、帰宅するしかなかった。 下痢をしやすい体質の彼女、この仕事を続けるなら、また同様の事態が生じる可能性は充分にある。 次回から乗務の際、車掌室にビニール袋を持ち込むことにした。 おしまい