「新年あけまして、おめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくお願いします」 「……これで良い、おにぃ? はいはい、一年の始まりの挨拶は大事だからねー……って、一緒に二年参りした時に言ったじゃん、なんでもう一度言わせるかなぁ」 「俺に考えがある、ねぇ……だって、おにぃがそういう時ってだいたいろくな事考えてないんだもん。だから、今回もどーせろくな事考えて無いんだろーなー、って思ってさ」 「甘く見るとか見ないとかじゃなくて、今までの実績だっての。悔しかったらおにぃの思いつきであたしを喜ばしてみなよ。それができなきゃ、いつまで経ってもこのままだっての」 「……ていうか、まー……だいたい、判ってるんだけどねぇ。そりゃ、判るって。家族なんだし、付き合いも……ま、長いしね。ただ、想像通りなんだろうけど、そうじゃない事を祈ってるっていうか……まぁ、いいや」 「あ−、はいはい。これ読むのね……えーと……『ビッチで生意気でドSな妹と姫はじめしよう』……はーーー……ううん、もうね、何度も言われてるから……って訳じゃ無いけど、ビッチだの生意気だのドSだのっていう事よりも突っ込み所が多すぎるんだってば……いや、本当おにぃって判りやすいっていうか、なんていうか……バカだよね……だって本当の事じゃん! ひめはじめとか、言ってる事が変態過ぎてどん引きなんだって……それは勘違い? 準備があるぅ? ちょ、おにぃ、なに考えて……こら、ちゃんと話をしなさいよ、おにぃーーーっ!」 ;次のシーンに繋がります。3〜4秒程度間