●プロローグ 部屋 クロア「・・・魔王様、魔王様」 クロア「起きてください、朝です」 クロア「やることならあります! クロア「早く起きてください」 クロア「会議に遅刻します!」 クロア「わ・た・し・が!」 ・・・ 外 クロア「内容は簡単です」 クロア「要は門番をお願いします」 クロア「ご覧の通り、ここは慈善施設ではありません」 クロア「魔王様の食事代、風呂代、衣服など、生活費もかかりますから」 クロア「私ですか?立場が偉いのは間違いないのですが」 クロア「ここの人との給料は一緒です」 周り「見てあれ、昨日のやつ」 クロア「ユグレア、様のご意向です」 クロア「それに、私、二人分の生活費を払えるくらいの余裕もありません」 周り「噂の変質者」 周り「嘘〜嫌だ〜」 クロア「コホン、その辺はお察しください」 クロア「乙女ですから、いろいろかかります」 魔王「はぁ?!おまえ、とっくに処女じゃねえだろう?なにが乙女だ・・」 クロア「デリカシーのない発言はお謹んでください」 クロア「と言っても、ここで過ごせるのも一週間だけかもしれないが」 クロア「魔王様の有能性をアピールして、ここにいさせてもらえるよう」 クロア「もう一度彼女を説得するつもり」 ・・ 周りE「全裸で入り込んだって」 周り「確かに変質者っぽい」 周り「ほら、目を合わせないように」 周り「うん、行こう」 魔王「ところでさ、さっきから回りのやつら、こっち見てなんかぶつぶつ言ってるぞ」 魔王「あれ、悪口だよね、笑われてるよね」 クロア「ここは、エルフか人間しかいないので」 クロア「魔族の私だけ、ずっと嫌われてきたのですが」 クロア「今は二人、しかも昨日の出来こと・・・」 クロア「はぁ、白い目で見られるのも当然でしょう」 クロア「人間とエルフの話は、また別の機会で」 クロア「着きました」 ルーシ「あ、クロア様、おはようございます!」 クロア「ご苦労、相変わらず今日も早い」 ルーシ「えへへ」 ルーシ「あっ!当然のことであります!」 クロア「天然ゆえの優しさでしょう」 クロア「コホン、紹介はいらないみたいね」 クロア「弟のクロアス、暫くの間、面倒を見てやってくれ」 ルーシ「あの、るぅ、ルーシ、先輩!と呼んで下さい」 魔王「おいおいおい、なんか変なのが来たぞ」 クロア「え?確かに後輩に当たりますが、何か問題でも?」 魔王「そこじゃねぇ!」 クロア「はぁー」 ルーシ「はい、よろしくです、クロアス君」 クロア「ということで、日が落ちる頃にまた来る」 ルーシ「はっ!お任せください!いってらっしゃい〜」 ルーシ「よ〜し」 ルーシ「クロアス君?」 ルーシ「ルーシは先輩だから、先輩に変なことしちゃ、駄目ですよ」 ルーシ「そ、そう?約束ね」 ルーシ「それじゃ、本日最初の任務!行きましょう」 ルーシ「見回りだよ、クロアス君、早く!」 -------------------------------------------------------------------------- ●初任務!? 周り「あ、ルーシ、おはよう」 ルーシ「おはようございます、先輩方」 周り「今日も可愛いね、なでなで」 ルーシ「そんなことないです、えへへ」 ルーシ「はい、「星」です」 周り「お、ありがとう」 周り「そっち何個持ってる?」 周り「4個」 周り「あたし今ので5個、はい、交換〜」 ルーシ「分かりました、それでは、えっと、はい!ラッキーキャンディです」 周り「やったぜ、今日はいい日になりそう」 周り「ところで、彼は?」 ルーシ「あ、クロア様の弟、クロアスです」 周り「あ〜あれね、噂は聞いたわ、ルーシも気をつけてね」 ルーシ「はっ!」 ・・・ 周りI「あ、ルーシ、この前の大雨で、屋根が壊れたみたい。夜は寒くてさぁ。あとで直してくれるんかい?」 ルーシ「はい!お任せください!それと、今日の「星」です」 周りI「サンキュー。ルーシが直ってくれたものが凄くてさ、評判いいみたいでついつい頼んじゃって」 ルーシ「そうですか?ありがとうございます」 ルーシ「えへへ」 周りI「今度奢るから、じゃ、頼んだ」 ルーシ「はっ!お任せください」 周りI「彼が例の魔族ね〜」 周りI「いいか、ルーシに変なことしたら、承知しないぞ。ふん」 周りI「それじゃ」 ルーシ「いってらっしゃい!」 ルーシ「クロアス君、置いて行きますよ、はーやーく!」 ・・・ ルーシ「どうしました?元気ないみたい、お腹痛いの?」 ルーシ「皆の態度?なんの話?」 ルーシ「一緒だよ、先輩方は皆優しいですから」 ルーシ「ルーシ先輩がこう言うから間違いありません!」 ルーシ「うむ」 ・・・ ルーシ「はぁ、蝶々さんだー、まーてー」 魔王「おいおい、見回り中だぞ」 ルーシ「はぁー、蟻さん達おはよう」 魔王「ったく?!何処に居るの?!」 ・・・ 魔王「せ、先輩?!」 ルーシ「こっち〜」 魔王「なんでや!」 ルーシ「はわ〜」 魔王「今度は何?」 ルーシ「ルビーだ、おはよう、お腹空いてる?」 ルーシ「ちょっとまっててね」 ルーシ「はい、ゆっくり食べて」 ルーシ「後輩のクロアス君」 ルーシ「初めまして、だそうです」 魔王(ファルコン?) 魔王(めっちゃ睨まれてる・・) 魔王「はぁ、ペット?」 ルーシ「ペットじゃありませんー!友達ですー!」 ルーシ「ブー!」 ルーシ「昔、森でよく世話になっていました」 ルーシ「ルビーだけじゃないよ、皆今も森で暮らしています」 ルーシ「よく合うのはルビーだけ、鳥だからかな?」 ルーシ「でもサファイアさんとダイヤさんも鳥だけど、人間嫌いらしい」 ・・・ ルーシ「皆によろしくと伝えて!」 魔王「先輩、今見回り中だぞ?こんなことして大丈夫なの?」 ルーシ「大丈夫だよ、今日も平和です!きっと!」 ルーシ「気配?ルーシは何も感じませんよ?動物さん達じゃないですか?」 ルーシ「さぁさぁ、次に行きましょう〜おー」 ・・・ ルーシ「〜」 ルーシ「それは、後輩が出来て、嬉しいです♪」 ルーシ「ドント!先輩を頼っていいのよ! ルーシ「えへん」 ・・・ ルーシ「あ、お疲れ様です!ユグレア様、クロア様」 ルーシ「クロア様、先ほど忘れてました。はい、お二人の「星」です」 ユグレア「ありがとう」 クロア「あっ、では」 ユグレア「ルーシ、どうだった?」 ルーシ「はい!異常ありません!」 クロア「魔王様、変なことしていないよね?」 クロア「いいですか?くれぐれも困らせないでほしい」 クロア「これ以上変な騒ぎを起こしたら、私の立場というものもありますから・・・」 ユグレア「それとクロアス?」 魔王「あーん?!」 魔王「はっ!こちらです」 ユグレア「ご苦労。本来はクロアの客人として、招待せねばならんが、その、いろいろが・・・ 無理をさせてすまない」 ユグレア「それと、ルーシのことも頼んだ」 ユグレア「クロア、そろそろ行こう」 クロア「おねがいします!」 ルーシ「兄弟仲良しですね」 ルーシ「二人で内緒話〜」 ルーシ「もしかして、恋バナ?ですか?」 ・・・ ルーシ「う〜ん、次は〜どうしましょう」 ルーシ「屋根の修理もありますし」 ルーシ「うぬぬぬ」 ルーシ「では、ここで先輩命令です!」 ルーシ「クロアス君に見張り任務を任せます!私は修理に行くのです」 ルーシ「さっきも聞きましたでしょう〜」 ルーシ「ルーシ先輩は凄腕なの!安心安心〜」 ・・・ 魔王「暇だな、ちょっとあっち見ようっと」 ルーシ「ウーワーヒャーー」 ルーシ「くぅ」 ルーシ「あれ?痛くない・・・」 ルーシ「うあ!クロアス君、大丈夫ですか?しっかり!」 ルーシ「ごめんね」 ルーシ「えへへ」 魔王「先輩無理すんなよ、脚立押さえてやるから」 ルーシ「お、お願いします」 ・・ ルーシ「上見ちゃ、駄目ですからね!」 ルーシ「お嫁さんにいけなくなっちゃう・・」 魔王「大袈裟だな、わーった」 ルーシ「見ていない、ですよね?」 魔王「見てませんー」 魔王(うふふ、期待を裏切らない、クマパンだ) ルーシ「これでよしっと!」 ルーシ「えっへん、プロだからさ♪」 ルーシ「じゃじゃん〜ご覧あれ」 ルーシ「なにー!その白目!先輩を馬鹿にしてないでしょうね!」 ルーシ「プンプン!」 ルーシ「ふーん、ならいいけど」 ルーシ「さ〜て、持ち場に戻りましようか」 ・・・ ルーシ「なんでしょう?クロアス君」 ルーシ「あれは町内会の人たちです」 ルーシ「左はお魚屋さんのエル?エス?枝豆?えっと!Aさんだ!」 ルーシ「右は八百屋の・・ベル?ベス?ベリー?まぁ、Bさんだ!」 ルーシ「見回り?ルーシにはただのご近所挨拶に見えますが?」 ルーシ「え?刀と槍を持ちながらの近所挨拶が見たことがないですか?」 ルーシ「実はこの前、ルーシも聞きましたが」 ルーシ「”これは健康のため、鍛錬だ”と言われたのです」 ルーシ「ふふ、どうですか?勉強になりました?」 ルーシ「お手洗いですか?一番近いのは、え〜と」 ルーシ「あそこで右回りにあるです」 ルーシ「その、本来あそこは私の掃除管轄ですが・・・」 ルーシ「男性のところは、ちょっと」 ルーシ「あれ?クロアス君?」 魔王「トイレ何処だろう?」 魔王(うん?怪しいおっさんが屋根の上に!) 魔王「おい!そこでなにをしてる!」 魔王「あっ、逃げた」 魔王「へぇ、そういうこと、前も恐らくあのおっさんが修理したんだろう」 魔王「バンダナ?」 魔王「ルーシちゃん?・・・」 ・・・ ルーシ「あ、お帰りなさい」 ルーシ「その、お手洗い、なにか異常ありませんでした?」 ルーシ「そ、そうですか!いいえ、何でもありません!ありません!えへへ」 ルーシ「もう少しでお昼タイム、頑張りましょう!」 ・・・ ルーシ「暇はいい事ですよ」 ルーシ「い、いつも暇なわけではありません」 ルーシ「例えばその、買出しとか!大掃除とかの任務もありますぅ!」 ルーシ「ほ、ほかでしか?うーん、本国からの使者の出向かいとか」 ルーシ「昨日みたいに、い・いきなり全裸で現れたクロアス君の足止め、とか・・」 ルーシ「昨日ですか?気絶して・・休憩室に・・・」 ルーシ「はう、ご、ごめん、なさい」 ルーシ「えへへ、やはり男の子の手、あったかいですぅ」 ルーシ「もうー!先輩の頭を撫でるなんて、クロアス君生意気」 ルーシ「お返しね!むー、はぁ、えい、ず、ずるいよ」 ルーシ「先輩命令です!頭下げて!」 ルーシ「ふふ、これでおあいこ」 ----------------------------------------------------------- ●昼休み ルーシ「昼飯?多分今日はお弁当です」 ルーシ「クロアス君の分もあるはずです」 ルーシ「昨夜クロア様に頼まれましたので、ちゃんと用意されているはずです」 ルーシ「いいえ、料理全然できません・・」 ルーシ「あ、来ました」 ルーシ「宿屋のおばあちゃん、同じ町内会の方です」 ルーシ「おばあちゃん、今日もありがとうございます!」 ルーシ「変なこと?全然、おばあちゃん心配しすぎ」 ルーシ「クロアス君はいい人です、ねー」 ルーシ「それにルーシはもう立派な大人です!」 ルーシ「ちゃんと自分の身は自分で守れますよ」 ルーシ「はい〜いってらっしゃい」 ルーシ「もうクロアス君またその顔ー、め、ですよ」 ルーシ「はい、美味しいお弁当食べて、元気だしなさいな」 ルーシ「今日はなにかな?」 ルーシ「あっ、たこさんウィンナー!早速ひとつ」 ルーシ「はむ、む、口の中汁いっぱい、美味しい」 ルーシ「えへへ、クロアス君のは?なにが入ってるかな」 魔王「少し期待してきた!」 ・・・ ルーシ「うわー、真っ黒だけど、可愛いキャラ弁だね」 ルーシ「これは?はむ・もぐもぐ、黒髪の部分はわかめで」 ルーシ「はむ・もぐもぐ、顔のところはイカ墨ね」 ルーシ「口は?もぐもぐ、トマトソースだ」 ルーシ「健康的でいいなー」 ルーシ「む?食べないの?」 ルーシ「もしかして苦手なものとか?」 ルーシ「明日おばあちゃんに言って、素材変えます?」 ルーシ「そう?気にしなくていいのに」 ルーシ「うむうむ、よかった〜」 ルーシ「そんなに嬉しく食べてるクロアス君を見て、先輩安心しました♪」 ルーシ「はむ・・もぐもぐ、交換していい?」 ルーシ「む・・全部食べたいけど・・・・・」 ・・・ ルーシ「ご馳走様でした♪」 ルーシ「大満足」 ルーシ「あっ、お弁当箱、もらっときますね」 ルーシ「夜、返しに行かなきゃ」 ルーシ「いいのいいの、先輩ですから」 ルーシ「クロアス君、ほっぺにご飯粒が」 ルーシ「はむ・うっかりさんなんだから♪」 ルーシ「どうしたの?怖い顔して」 ルーシ「あそこに誰か居る?」 ルーシ「うむ?誰も居ないよ?」 ルーシ「え?尾行されたこと?」 ルーシ「ない〜」 ルーシ「ん?もの見つからなくなったりする?」 ルーシ「クロアス君、やはり馬鹿にしてませんか?先輩のこと」 ルーシ「それはもちろんありますよ」 ルーシ「しかし、そう思った次の瞬間、いつも目の前に現れるのですぅ♪」 ルーシ「どこかで私を見守ってくれる妖精さんのお助けかな♪」 ・・・ ルーシ「Zzzz」 ルーシ「うぇ?」 ルーシ「ね、寝てませんよ!これは、その、瞑想です!」 ルーシ「涎?あっ」 ルーシ「もう、笑わないでー」 ・・・ ルーシ「今日も平和ですね」 ルーシ「先輩命令です!眠気を起こさないように」 ルーシ「クロアス君、なにか面白いことはないですか?」 ・・ ルーシ「コホン、先輩の気をちらざずに集中力を高める面白いこととか、ないですか?!」 ルーシ「くぅぬぬ、先輩をもと敬え」 ルーシ「面白い話?構いません、言いたまえ」 魔王「実は・・・」 ルーシ「うぇ?!クロア様は今日紫色のTバッグ履いてる?」 クロア(魔王様、余計な事を言わないでください!) ユグレア(クロア?) クロア(お願いします!) ユグレア(クロア?どうした?) クロア(あっ、いいえ、ただいま) 魔王「クロア!おまえ聞いてるのか!」 ルーシ「クロア様はここに居ませんよ?」 ルーシ「なんだかさっき、上から、雷落ちてませんでした?」 ルーシ「いい天気なのに」 ルーシ「クロアス君、焦げ臭いけど、大丈夫?」 ルーシ「立てます?よかった」 ルーシ「よいしょっと」 ルーシ「ところで、Tバッグ?はなーに?」 ルーシ「あ、また倒れた」 ルーシ「先生を呼んできますか?」 ルーシ「顔色が悪いですけど、本当に大丈夫ですか?」 魔王「じゃ、他の面白い話、教えてやるか」 魔王「実は・・・」 ルーシ「え?クロア様昨夜クロアス君とお・同じベッドで、一緒に寝て、ました?!」 ルーシ「きゃーー、そう、だったのですね」 ルーシ「き、昨日風呂場で見たのも、お二人は兄弟なのに、えーと、恋人同士ですか、きん、禁断な恋、ぶはぁー」 ・・・ -------------------------------------------------------------------------------- ●魔眼調べ ルーシ「あっ、クロア様だ!」 ルーシ「お疲れ様でした!」 クロア「ご苦労、二人共どうだった?」 ルーシ「はっ!異常ありません!今日も平和です!」 クロア「フン!そう?」 クロア「ほかの者と交代だ、ゆっくり休め」 ルーシ「はっ!」 ルーシ「それじゃクロアス君、弁当箱返しに行きますから、また明日」 クロア「いいえ、門番は必要です、特にルーシ」 クロア「もし彼女はここに居なくなったら」 クロア「恐らくあのオヤジ共も毎日毎日来なくなるでしょう」 クロア「彼女のお陰で、ここの警備も予想以上に機能しています」 クロア「それでは、部屋に戻りましょうか」 部屋 クロア「魔王様、今夜と明日の予定について、お話が」 クロア「デモン・ディストーション」 クロア「魔眼について、もっと調べる必要があると思ってます」 クロア「いざという時使えないなんて、あまりにも危険です」 クロア「現在の魔王様にとっても、魔眼が唯一の身を守る術なので」 クロア「どの道、知らずにやって行くと、ゆゆしき事態になりかねません」 クロア「そこで今夜は、その調査の協力を願います」 クロア「一日最大何人に何回くらい使えるかをまず調べます」 クロア「後ほど、何名の隊員を順に連れて来ます」 クロア「魔王様はただデモン・ディストーションをかければよいのです」 クロア「他は全部、このクロアにお任せを」 クロア「その前にですが、魔王様、動かないでください」 クロア「身長体重の測定をさせていただきます」 クロア「昨日みたいに、急激な痩せ具合には少々気に掛かるもので」 クロア「これで必要なデータが取れました」 クロア「では、お食事に参りましょうか?」 ・・・ クロア「お疲れ様です、魔王様」 クロア「予想通りの収穫です」 クロア「幾つかの謎が解けました」 クロア「しかし、結論付けるにはまだ少し早いかと」、 クロア「明日の夜、いや、昼くらいにまたお願いします」 クロア「はい、リセット時間辺りの検証だから、昼間に行います」 クロア「旨く行けば、明日で全てが分かります」 クロア「では・・・えっと、おやすみ・・・なさい」 クロア「その、今夜も、同じベッドで、一緒に寝なきゃ・・ダメでしょうか?」 魔王「当たりまえだ」 クロア「はぁ」 クロア「いいえ、喜んで・・」 ・・・・ ●幕間 夜 クロア「マっ・・クロアス、連れて着たぞ」 ルーシ「お邪魔しま〜す」 クロア「紅茶でいい?」 ルーシ「あ、はい」 クロア「畏まらず、座ってていいぞ」 クロア「はい」 ルーシ「い、いただきます」 ルーシ「あのー、クロアス君から言いたいことがあるって聞きましたが」 ルーシ「その・・何でしょうか?」 ルーシ「ひぃ!ど、どうしたんですか?急に」 ルーシ「あ〜!また先輩をからかうつもり?」 ルーシ「もうー、ダメ・・で・す・・よ」 クロア「コホン、私は外で見張ります、御用がありましたら呼んでください」 魔王「この設定で行こうかな、案外面白いかも」 ・・・ -------------------------------------------------------------------------- ●いけない姉 ルーシ「あっ!クロアス、戻ってきたんだね?」 ルーシ「学校はどうだった?」 ルーシ「そう〜帰りはクロアちゃんと一緒?」 ルーシ「仲直りができてよかったね」 ルーシ「ほ〜んと、一時はどうなるかと思ったよ」 ルーシ「あつ、父さんと母さんは今夜も遅くなるみたい」 ルーシ「お姉ちゃんこれから夕飯の用意をするから」 ルーシ「なにか食べたいものは?」 ルーシ「うん?」 ルーシ「きゃ、ど、どうしたの?」 ルーシ「いきなり後ろから抱き付いて、まだ着替えが・・・」 ルーシ「ひゃ、なにか・・当たってる」 ルーシ「へっ?」 ルーシ「一体どうしたのクロアス?変だよ」 ルーシ「誘ってるだなんて・・・」 ルーシ「お姉ちゃん、別に何もしていないのに」 ルーシ「目の前に着替えている私が悪いって?」 ルーシ「そんなのひどい!」 ルーシ「責任を取れって・・・」 ルーシ「お、おかしいよ!離しなさい」 ルーシ「きゃ、え?」 ルーシ「オ・・チンチンを気持ちよくして欲しい?」 ルーシ「なにを言っているの?」 ルーシ「いいから離して」 ルーシ「駄目よそんなの」 ルーシ「クロアちゃん!彼女が居るんでしょう」 ルーシ「頼めば・むぅ・・・」 ルーシ「くはぁ・・・・」 ルーシ「どうしてお姉ちゃんなの?」 ルーシ「そんな・・好きって・・・」 ルーシ「駄目よ、だって・・・」 ルーシ「この前は!」 ルーシ「その、違うの!」 ルーシ「あれは、あの時は」 ルーシ「彼女、クロアちゃんと喧嘩してて、あんまりにも落ち込んだ様に見えたから」 ルーシ「つい・・・」 ルーシ「クロアスのこと、甘やかして・しまった・・」 ルーシ「今も後悔してるよ!」 ルーシ「忘れないって、言い訳よそんなの」 ルーシ「今回が最後って、信じるわけないじゃない」 ルーシ「えっ?やはりお姉ちゃんのほうが・・好き?」 ルーシ「駄目よ、待って!」 ルーシ「クロアちゃんに言わないで、お願い」 ルーシ「待って!」 ルーシ「そんなことしたら・・もう・・」 ルーシ「くぅ」 ルーシ「本当に・これで最後・なの?!」 ルーシ「むくぅ」 ルーシ「わ、分かった・・」 ・・・ ルーシ「そこに座ってて」 ルーシ(凄い、前より大きい) ルーシ(私に欲情しているの) ルーシ「舐めるわね」 ルーシ(味が・しない) ルーシ「どう?」 ルーシ「わ、悪くないって」 ルーシ(生意気な) ルーシ「え?舐めるだけじゃ、気持ちよくならない?」 ルーシ「わ、分かってる、そんなの」 ルーシ(でも、どうすれば?) ルーシ(早く終わらせたい) ルーシ「初めてじゃ・ない・けど」 ルーシ「前のこと・なんだか・よく覚えてなくて・・」 ルーシ「ヒン・ト?」 ルーシ「教えて!」 ルーシ「おねだり?そんなことできるわけないじゃない!」 ルーシ「だってお姉ちゃんだよ」 ルーシ「弟におねだりするだなんて・・」 ルーシ「もちろん、早く、終わらせたいけど・・・」 ルーシ(なんでこんなことをしなきゃいけないのよ) ルーシ「ヒントを、ヒントを教えて、ください」 ルーシ「お願い・します」 ルーシ「口で?わかった」 ルーシ「ハァー、ムゥ」 ルーシ(これで・終われるのね) ルーシ(さっきより苦い) ルーシ「舌も?」 ルーシ「わ、分かってる」 ルーシ(言われて見れば、確かに前も同じことをしたような) ルーシ(でも、なんか変) ルーシ(体が・抵抗してるような) ルーシ(いやだ、舌が、本当に当たっちゃった) ルーシ「ひぃ!やめて!」 ルーシ「お姉ちゃん、胸そんなに大きくないから」 ルーシ「乳首・摘まんじゃ駄目!」 ルーシ「痛い!」 ルーシ「引っ張らないで!」 ルーシ(クロアスの、オチンチン・口の中・ピクピク動いてるの) ルーシ(・・分かる) ルーシ(お姉ちゃんの口で、感じてるの?) ルーシ(そんなの駄目よ) ルーシ(分かって!お願い) ルーシ「これで・もうすぐ・精液ってやつ?白いの・出るのね」 ルーシ「え?うむぅっぷ!」 ルーシ「激しい、離して!」 ルーシ「口が、喉が!」 ルーシ(口の中に、クロアスのが、喉の奥にあたってる) ルーシ(口じゃ・息できない) ルーシ「イタイ!ハナシテ」 ルーシ「こんなの・おかしい・ちゃんと・はなし・しよう!」 ルーシ(こんな絶対変) ルーシ(なにがだ?) ルーシ(え?誰なの?) ルーシ(なに言ってるの?) ルーシ(嘘・わたし?) ルーシ(え〜え、そうよ) ルーシ(体の代弁者、それがわたし) ルーシ(あなたが〜素直じゃないから) ルーシ(体が不満なの) ルーシ(変?おかしい?) ルーシ(そんなことないわ) ルーシ(だってほら、そう言いながら、きみの頭、口、舌) ルーシ(呼吸まで、クロアスの動き、おちんぽの形にあわせて、動いてるのよ?) ルーシ(なにをするの?!) ルーシ(いや!) ルーシ(感じてるんでしょう?ちんぽ舐めてるところ、そして絡んで〜喉マンコの奥に突っ込んでるの) ルーシ(一回、一回、もう一回) ルーシ(上手) ルーシ(これでこそわたし) ルーシ(はぁ) ルーシ(むふふ。しゅるるる) ルーシ(ぼうっとしてないで) ルーシ(ちゃんと受け止めるのよ) ルーシ(やさしいおねえちゃん) ルーシ(くはぁ) ルーシ(え?受け止めるってどういうこと?) ・・・ ルーシ「へぇ?」 ルーシ「うぐぅーーーーー!」 ・・・ ルーシ「くはぁ」 ルーシ「くぅくぅくぅ・・・」 ルーシ「これがせい、えき・・・」 ルーシ(少し飲んじゃったけど、大丈夫かな) ルーシ「や、約束通り、これで終わり、もう・・」 ルーシ「え?一回出しただけで終わりだなんて」 ルーシ「一言も言ってない?・・」 ルーシ「そんなの聞いてない!」 -------------------------------------------------------------------------------------- ●そして、堕ちてゆく ルーシ「ひゃ、ちょっと!」 ルーシ「お姉ちゃんに・なにを・する気なの!」 ルーシ「離して!」 ルーシ「お願い!」 ルーシ「もうこんな事やめて!」 ルーシ「いぃやぁ!」 ルーシ「乱暴にしないで!」 ルーシ「目を覚まして」 ルーシ「いまなら」 ルーシ「いまなら!」 ルーシ「まだ間に合う」 ルーシ「元の生活に戻れる」 ルーシ「だから!ねぇ、クロアス!」 ルーシ「ほかなら何でもする!」 ルーシ「してあげるから」 ルーシ「そうだ、口!」 ルーシ「お姉ちゃんの口を好きに使って、何回でも出してあげるから」 ルーシ「それだけは、ねぇ」 ルーシ「許して」 ルーシ「本当にいけないことよ!」 ルーシ「いや!見せないで!」 ルーシ「感じてなんて、ない!」 ルーシ「そんなはしたない女じゃないから!」 ルーシ(またまた、あんた本当に頑固だね) ルーシ(え?) ルーシ(自分のあそこ見て) ルーシ(あそこって?) ルーシ(マンコよ、まったく) ルーシ(しょうがないな、オ・マ・ン・コ) ルーシ(見て?こんなにぬるぬるしてて) ルーシ(気持ちいいほど、いっぱい出るのよ、マンコ汁) ルーシ(マンコ・・じる・・) ルーシ(そう、つまり、とっても淫乱なの、あなたの体) ルーシ(そんなことは・・ない・・) ルーシ(きたきた!女として、記念すべき瞬間よ!) ルーシ(ぜ〜たい!忘れちゃ駄目だからね) ルーシ(ふふ) ルーシ(なに?) ルーシ「イッタイィィィ!そ、そんな!」 ルーシ「入っ・ちゃった」 ルーシ「どーうして」 ルーシ「どーうして!」 ルーシ「聞かないの!」 ルーシ「クロアス!」 ルーシ「私たち、兄弟なのに!」 ルーシ「こんなこと・しちゃ・いけないのに」 ルーシ「はぁ、あ」 ルーシ「いぃやぁ!痛い」 ルーシ「痛いから」 ルーシ「動かないで」 ルーシ「お願い」 ルーシ「わたしの・初めてが・・」 ルーシ「実の弟に・・・」 ルーシ「どうすれば」 ルーシ「どうすればいいか・・」 ルーシ「クロアス」 ルーシ「もう・・」 ルーシ「抜いて」 ルーシ「お姉ちゃんをひとりにして」 ルーシ「今やめたところで、なにも変わらない・から?」 ルーシ「そんな理由で」 ルーシ「わたしを悲しませるの?」 ルーシ(またさっきより大きくなっている) ルーシ(これ以上膨らんだら・・・) ルーシ(おかしくなっちゃう) ルーシ(もう、どうしよう) ルーシ(お母さん、お父さん) ルーシ(わたし・・・) ルーシ「シ、ク」 ルーシ「ひどいよ」 ルーシ「どうして笑うの?」 ルーシ「いいこと教える?」 ルーシ「そんな・・ありえない」 ルーシ「お父さんとお母さんが」 ルーシ「そんなこと言うはずがない」 ルーシ「実の兄弟じゃないだなんて」 ルーシ「嘘、嘘よ」 ルーシ「嘘に決まっている!」 ルーシ(本当よ) ルーシ(へ?) ルーシ(あの子が言ってること) ルーシ(またあなた!) ルーシ(一体なにが目的?) ルーシ(もう信じないから) ルーシ(お馬鹿さんね) ルーシ(目の前に丁度大きい鏡が置いてあるでしょう?) ルーシ(逸らしちゃ、だめ) ルーシ(ほら、こっち) ルーシ(くふふ) ルーシ(そうそう良く見てご覧) ルーシ(この髪色) ルーシ(この瞳) ルーシ(クロアスと何処が似てるの?) ルーシ(あら、肌色も全然違うじゃない) ルーシ(う・そ) ルーシ(なに言ってるの?) ルーシ(あなたも実は) ルーシ(うすうす気付いたじゃない) ルーシ(クロアスが魔族で〜君は人間よ) ルーシ(兄弟って、ぷぅははは) ルーシ「いやいやいやーーーー」 ルーシ「わたしの・いままで」 ルーシ「大切にしてきたもの」 ルーシ「全部嘘だったの?」 ルーシ(離れても、離れても) ルーシ(追いかけてくる) ルーシ(何回も何回も) ルーシ(凄い勢いで) ルーシ(子宮の、一番奥の壁に突かれる) ルーシ(触れられたたびに) ルーシ(あそこが、オマンコがびりびりしてて) ルーシ(自分でもよくわかる) ルーシ(頭がどんどん真っ白になっていって) ルーシ(あと何回か、理性が・・・) ルーシ「いやー!腕が!」 ルーシ「痛い!」 ルーシ「離して!」 ルーシ「もう話掛けないで!」 ルーシ「どうしてそんな大事なこと」 ルーシ「私だけ・知らないの?」 ルーシ「家族なのに」 ルーシ「どうして?」 ルーシ「知る必要・ない?」 ルーシ「いずれ・にくどれいに・なるから?」 ルーシ「いやだ!」 ルーシ「ならない!」 ルーシ「わたしはわたし!」 ルーシ「もう黙って、聞きたくない」 ルーシ(うわ〜怖い怖い) ルーシ(食べられちゃう) ルーシ(いい目付き、好きよ) ルーシ(チュ) ルーシ(ふふ) ルーシ(ひゃ!さ、触らないで!) ルーシ(私はあなた) ルーシ(まさか自分に触られて、感じちゃってるの?) ルーシ(淫乱ね) ルーシ(なっ!) ルーシ(そろそろ私も我慢の限界が来たみたい) ルーシ(ね、この体) ルーシ(あんただけのものじゃないのよ) ルーシ(クロアスに両腕を引っ張られて) ルーシ(恥ずかしいバックから) ルーシ(チンポにずぼずぼって〜無理やりセックスされているのに) ルーシ(見て、自分のこの可愛い乳首) ルーシ(びんびんに立ってるじゃない) ルーシ(そして、このいやらしい〜したのお口) ルーシ(マンコ汁がこんなにたくさん) ルーシ(ポタポタ〜ポタポタ〜床に垂らしてちゃって) ルーシ(あんたの体が、君にこう訴えてるのよ) ルーシ(もっと欲しい) ルーシ(もっともっと感じさせて) ルーシ(皆のために) ルーシ(ここは意地張らないで) ルーシ(素直になったらどう?) ルーシ(一緒に快感に溺れて、気持ちよくなろうよ♪) ルーシ(苦しい表情じゃなくて) ルーシ(もっと笑って) ルーシ(そうそう〜そして、こう言うのよ) ルーシ(私はクロアス様の肉奴隷) ルーシ「私はクロアス様の肉奴隷」 ルーシ(もっともっと) ルーシ「もっともっと」 ルーシ「気持ちよくさせてください!」 ルーシ「お願いします!」 ルーシ「ひぃや!す、凄い」 ルーシ「引っ張られて」 ルーシ「感じちゃう」 ルーシ「さっきまでとは全然違う!」 ルーシ「これが、本当に私なの!?」 ルーシ「いい」 ルーシ「頭はもう、なにも・考えられない!」 ルーシ「はい!」 ルーシ「気持ちよく・なりたい!」 ルーシ「あわせて・付いていくから!」 ルーシ「ひゃ!」 ルーシ「中で」 ルーシ「中でいいから!」 ルーシ「クロアス様の肉奴隷だから!」 ルーシ「いっぱい頂戴!」 ルーシ「精液頂戴!」 ルーシ「あぁーーーー!」 ルーシ「来て・る!」 ルーシ「熱いのが!」 ルーシ(なかなか楽しめましたよ、ルーシ♪) ルーシ(チュ) ルーシ(また会おうね) ルーシ(ふふ、はぁはぁはぁ) -------------------------------------------------------------------------------------- ●エンディング クロア「ルーシ?」 クロア「大丈夫?紅茶零れましたよ」 ルーシ「はぁ!ご、ごめんなさい」 ルーシ「あれ?話って?」 ルーシ「クロアス君?」 クロア「ルーシが急に気持ちよく居眠りしちゃったから」 クロア「クロアスも、退屈でお布団の中に寝ているのでしょう」 ルーシ「ごめんなさい」 クロア「気にしないで」 クロア「明日も早いでしょう」 クロア「さぁ、戻ろうか?送ってやる」 ルーシ「あ、はい」 ルーシ「あれ?」 クロア「どうした?」 ルーシ「なんか、その、したが・すうすうしていますが」 クロア「パンツ、穿き忘れたのでは?」 ルーシ「えー!あっ、本当だ!またドジっちゃいました♪」 ルーシ「えへへ・・・」