;懇談会も終了、帰宅 「ただいま−……ん、ちょっと疲れてるかしら……ふふ、ありがとう……ええ、それじゃお言葉に甘えようかしら」 【キ子】 「家に帰ると、息子は部屋で勉強中という事で、夫が一人で晩酌していました。さすがに今日は疲れていたのですが、夫はそれをすぐに察したようで私に飲物やちょっとした食べ物を用意してくれました」 「ふふ、あなたのそういうところ、本当に好きよ……くすくす……たまにはきちんと言わないと、でしょう?」 【キ子】 「夫の事は愛しています。息子の事も……今日してたきた事が二人に対する裏切りである、というのも判ってはいます……が、家族愛と性欲は別物だとしか言えません。きっと夫が私と同じように肉体関係を誰かと結んでいても、肉体関係だけなら私は怒ったふりはしても、本当に怒りはしないでしょう」 「ええ、そうね……ふふ、今度の週末、ね。久々だから、ちょっと緊張するわね……ええ、約束よ? 破ったら、承知しないんだからね」 【キ子】 「家族に求めるのは温かい、心地良い関係。性欲を満たすのに欲しいのは刺激……その違いでしかありません。そして、その違いが『家族』と『遊び相手』を分けています……勝手な言い分ではありますが、その代り家族に影響が無い程度の遊びにする、それが私自身の誓いです」 【キ子】 「さぁ、今日も終わりです。明日からもまたこんな日が続きます……いつまで続けるかは判りませんが、少なくとも明日、明後日、しばらくはこういう日が続きます」 【キ子】 「ちょっとの刺激が欲しい遊びと、温かい家庭。この二つを守る為に、私はこれからも全力で生活していきます……おかしな事ではなく、これが本心です……ふふ……」 ;3秒程度 間