……やっとお目覚めかな? どんくさそうな勇者様だとは思ったけど、何時間経ってると思ってるの? あんまり起きないもんだから、てっきり死んじゃったかと思ったよ。 危なかったね、もうちょっと目覚めるのが遅かったらペットの魔物さんのエサにしちゃうとこだったよ。 あれー?覚えてない?ほんと間抜けな勇者様だねー。ちょっと心配になるレベルだよ。 ダンジョンでさ、私と戦ったでしょ?もう、このプリチーな姿に見覚えないかなー。 私一人だと思って油断しちゃったんだよね、間抜けな勇者様は。 ダンジョン内で仲間とも離れ離れにされちゃった癖に、私を甘く見てたんだよね? で、私にあっけなくやられちゃったわけ。ね、思い出した?あは、顔色真っ青だよー、大丈夫? ここ? ここはね、私のお城♪広くていいところでしょー?魔王様が特別に作ってくれたんだよ、すごいでしょー。 こんな小さくてプリチーな姿をしてても、私ってば優秀なサキュバスなんだから♪ ふふ、今日から新しい奴隷が一人増えるから、さっきまでこのお城で飼ってる人間の奴隷さんたちに掃除してもらってたんだ♪ このお部屋がキミの新しいおうち。気に入ってもらえたかな? …えー、何言ってるの、勇者様のことに決まってるでしょ、新しい奴隷なんてさ♪ 服?キミが意識失っている間に脱がせちゃったよ。奴隷に服なんて必要ないでしょ? それに、ナイフとかの武器を隠し持ってたら危ないしね。 ふーん、ただのサキュバスである私なんかに負けたくせに、 ずいぶんおもしろいこと言うんだね、勇者様ってば。 私に全く歯が立たなかったのに魔王様になんて敵うわけがないでしょ? ふふ、キミってば、すっごく甘やかされて育った箱入り勇者様みたいだね。 残念だけど、私のお城から無事に帰れた人間は一人もいないから♪ みんなお城の居心地がいいから、帰る気すらおきないみたいだけど。 つまりー、人間たちは自ら望んでここにいるってこと♪ そんなわけないって、なんで決め付けるのかなー。 でもほんとのことだよ?この広いお城でね、人間の奴隷さんたちがいっぱい働いてくれてるんだから。 キミが眠ってる間の見張りを任せてた子たちも人間だしね。 キミも、その内の一人になるんだよ♪ やだって言っても逃がしてあげるつもりはないから。 だって、気にいっちゃったんだもん♪弱いのに強がってる姿、見てるだけでもおもしろいよキミ。 そうだ!いい子にしてくれてたら、キミのこと一番に可愛がってあげるよ♪ 嬉しいでしょ?…むー、嫌そうな顔だね、ま、そんな顔できるのも今の内だけだよ。 ただの人間がサキュバスから与えられる快楽に抗えるわけないし。 あはは♪逃げようとしたって無駄だよ。 このお城には私のフェロモンが充満してるから、 普通の人間はくらくらしちゃって真っ直ぐ歩けなくなっちゃうんだよ。 それに、たとえ運良く出口まで行けたとしても、私にはペットの魔物さんも、 頼もしい奴隷さんたちもたっくさんいるから♪ どうなっちゃうのかなんて、いくらおバカな勇者様にだってわかるよね。 キミはラッキーな勇者様だよ。 運良くダンジョンで私に遭遇して、気にいってもらえて。 あのまま魔王様のとこに行ったって無駄死にするだけだもん♪ そんなもったいないことする位なら、私の奴隷として暮らす方が幸せだと思うんだよね。 ふふ、怖いことなんて何にもしないから大丈夫だよ。 キミはただこのお城で何も考えずに生きて、私においしい精子を提供すればいいの♪ 私に可愛がられて、ぬくぬくと一生を過ごすの、素敵でしょ♪