プロローグ  ……ここ、どこ、だろ……。  暗くて……何も、わかんない……。  他の、村、まで……どれくらい、かな……。  足、痛い……。お腹、空いたな……。  ん……あっ、きゃっ!  もう……私、ダメ、かなぁ……  このまま……目を、閉じて……  会いたい、よぉ……  おとう、さん……おかあ、さん……。  会い、たい……。  はぁ、……はぁ……。  ぁ……誰だろ……?  私、誰かに、担がれ、てる……。  魔物、かな……?  どうする、つもりなんだろ……食べられちゃう、のかな……。  ……でも、もう、なんだって、いいや……。  だって、私は……  ……要らない子、なんだから……。  ん……  ……ここは?  屋根がある……どこかの、家?  これ、ベッドだ……。ベッドに寝るなんて、久しぶり……  私、もう、死んじゃってるのかな……だから、こんな幻を……  ……幻じゃ、ない?  きゃ、きゃあっ!  あなたは……に、人間っ!?  ちっ、近づかないで、ください……っ! 私を、どこかに売り飛ばすつもりなんですね……っ!?  人間のすることは、分かってるんです……っ!  私がハーフエルフだから、何をしたっていいと思ってるんでしょう……!  わ、私の名前……!? そんなの、教える必要なんてありませんっ!  出て行ってくださいっ!  はぁ、はぁ……。  ……出ていきました。  ……でも、何だか、悲しそうな顔、してました……。  いや、騙されちゃダメっ。そういう演技をして、こっちの警戒心を解こうとしてるんだから……っ。  ……でも。  売り飛ばすつもりなのに……ずいぶん、いいベッドに、寝かせてくれるんだなぁ……。  ……あれ? パンが置いてある。  これ……あの人のかな?  ひょっと、して……私の分、かな……?  う、うう……  だ、だめ……。でも、食事なんて、昨日からずっとしてない……  変な薬が入ってるかもしれない……。  でも……。  ……やっぱり……っ。  ……はむっ、もぐっ、もぐっ、もぐ……っ。ん、く、もぐっ、もぐっ、はむ……っ。  美味しい……。  すごく、美味しい……  美味しい、よぉ……。  ……これが、私と旦那様との出会いでした。  このときは、予想もしませんでしたが……これから私の、幸せで素敵な日々が始まるのです。 1  ん……朝……  あ……あの後、そのまま、眠っちゃったんだ……  私、ベッドに寝てる。それに、屋根のある部屋だ……  ……夢じゃなかったんだ。  ……っ!  あ……昨日の、人間……!  ……あなたは、一体私を、どうするつもりなんですか?  しらばっくれないでください。  行き倒れのハーフエルフを、わざわざ担いで運んでくるなんて……何か下心がなければ、するはずがありません。  私をどこかに売り飛ばすか、奴隷として奉仕させるか……そのどちらかでしょう!?  ……どういうことですか。  何もしない……って?  そんなはず、ありません! だったら、どうして私を連れてきたんですか!  ……助けたかった? 私を?  嘘を言わないでください! ハーフエルフを助ける人間なんて、聞いたことがありません! みんな、私に酷いことをしてきました! 馬鹿にされて、石を投げられて、ぶたれて、お金を盗まれて……!  それなのに、こんなに温かいベッドと食べ物をくれるなんて……何か裏があるに決まってます!  …………。  確かに……手足は、縛られてませんけれど……窓に、鍵もかかってませんし……。  じゃあ、あなたは、私が、ここから逃げてもいいって言うんですか?  ……し、仕方ない、って……。  …………。  ……一つ、聞きますけど。  私は……一体、何をすればいいんですか?  ……何も、しなくていい?  そんな……。  あ……体調、ですか。体調、は……まだ、ちょっと、体が重い、です。疲れが、抜けてなくて……  ……ここで、休んでいて、いいんですか?  …………。  ……ところで、その、スープは……  私のために……?  ……わかりました。いただき、ます。  あ……。はい。何かあったら、呼びます。  ……はい。  人間なのに。ハーフエルフを見て、何もしない、なんて。  そんな人……本当にいるの?  ……ダメ。信じたら、ダメ。優しくされて、心を開いたら……きっと、後でひどい目に遭うんだから。  そうに、決まってるよ……。  でも……  ……スープ、美味しいな…… ○ ○ ○  ……っ!  外に……馬車?  あの人……誰かと、話してる?  ああ……やっぱり。あれは、多分、奴隷商人……きっと、私を売るために、あの人が呼んだんだよね……。  ……少しだけ、信じてみてもいいかな、って思ったけど。  やっぱり、あの人も……。  ……体、まだ痛いけど……今のうちに、逃げよう。窓からなら、見つからないかな……  ……あれ?  馬車が、帰ってく……私を買いに来たんじゃないの? じゃあ、一体、どうして……  ……な、なんですかっ!?  あ、……あなた、ですか。  あの……さ、さっき、外に、馬車が来てましたけど……  ……え?  ただの商人、ですか?  お薬を買っただけ……ですか。  ……そうなんですか。  奴隷商人じゃなかったんだ……。  ……あの。ところで、そのお薬は?  え……わ、私に?  どうして、ですか? ……私の体調が、まだ悪そうだから……ですか?  そ、そんな……! どうして、私に、薬なんて……! だって、私は……。そんなこと、してもらう、必要は……  お薬だって、安く、ないのに……  私は……要らない子、なのに……  …………。  ……ありがとう、ございます。  いただき……ます。  ……はい。わかりました。今日も、ゆっくり、休みます……。  はい……。  …………。  これ……本当に、体をよくしてくれるお薬なのかな。  もしかしたら、怪しいお薬だったり、しないかな……。  でも……。  もしそうだとしても、いいかな……。  だって、優しい夢を、見させてくれたんだから……。  当然、薬に毒なんて、入っていませんでした。  その日も私は、食べ物を探すことも、寝床を探す必要もなく、温かいベッドと屋根のある部屋で、ゆっくりと眠りました。 ○ ○ ○  ん……  ……まだ、夢の中にいるみたい。  屋根があって、ベッドがある……。  ……体、すごく楽になったな……。疲れも、痛みも、ほとんどなくて……  あ……はい、どうぞ。  ……おはよう、ございます。  はい。体、だいぶ、よくなりました。  ありがとう、ございます。  ……あの。  私、もう、とても元気になりました。  だから……その。これ以上いると、ご迷惑でしょうし……そろそろ、出て行ったほうが、いいですよね。  ……大丈夫、なんですか?  でも……あなたにも、ご家族がいるでしょうし……お仕事もあるでしょう。  なのに、私がずっとここにいて、苦労をかけるわけには……。  ……いえ。その。確かに、私は……他に、行くところは、ありませんけれど。  でも、私、何も、お返しをできないのに、このまま、いるわけには……。  …………。  ……本当に、いいんですか?  ……ありがとうございます。では、しばらく、お世話になります。  あ……それ、朝ごはん、ですか? 美味しそう、です。  ……え? あ、はい。もう、起き上がれますし、歩くこともできます。  一緒に食事……ですか? あなたと一緒に?  ……いえ。わかりました。ご一緒させてください。  一緒に食事をとって、お話をお聞きしました。  彼はどうやら、この家に一人で暮らしているようです。広い家ですが、ご家族は他にいらっしゃらないようです。優しそうな方ですが、ご結婚はされていない、とのことでした。  お仕事は、文筆業、というのでしょうか。お話を書いて、それを本にして売る、という仕事をされているそうです。だから、家にずっといても問題ないとのことです。  また、ここに来てから外に出ていないので気づきませんでしたが、この家は、人里離れた場所にあるようです。ですから、たまに商人が来るくらいで、人間もエルフもほとんど寄り付かないから安心して欲しい、と言っていました。  どうして私を助けてくれたのかと聞くと、特に理由はない、と言われました。  強いて言えば……ずっと一人だったから、寂しかった、と言いました。  だから、私さえよければ、いつまでもこの家にいて欲しい、とも。  ……まだ、彼の言うことを全て信じ切ることはできません。ひょっとしたら、私を安心させて油断させて、いつか売り飛ばす……ということをしないとも限りません。  でも……彼の優しい声を聞いていると……信用してもいいのではないか、という気がしてきました。 2  彼の家に暮らし始めて、一週間が経ちました。  私は毎日のように屋根のある部屋に暮らし、美味しい食事をいただいて、温かいベッドで眠りました。  彼は、私に何もしようとしませんでした。何も望みませんし、何をして欲しいとも言いません。  強いて言えば、私とちょくちょく話したがるくらいでしょうか。  彼は、私のことを詳しく聞こうとはしませんでした。気を遣われているのでしょうか。  だから、とりとめのない話を、ずっとしていました。  彼は私に、何も気にしないで、いてくれるだけでいい、とよく言いました。  ですが……私は食事を毎回いただいていますし、ベッドで眠ることもできています。普通に考えて、本来どちらも無料ではありません。  彼のことを信用していないとはいえ、さすがに、何もしないで居候するのは、罪悪感を覚えるようになりました。  だから、私は――  ……外で、狩りをしてもいいでしょうか。  はい、狩りです。弓を使って、近くの山で、動物を狩ってこようかと思いました。  この家に、ちょうど弓矢もありましたし。……長い間、使われていないようですけれど。  いえ。体はもう大丈夫です。  それに、私はハーフですけど、エルフは本来、弓の扱いが上手いんです。  ……お母さんから、たくさん習いましたから。  だから、獲物、たくさん仕留められますっ。  いかがでしょうか?  ……いえ。さすがに、このまま何もしないで暮らせるほど、私は恥知らずにはなれません。あなたには、とてもお世話になっていますから。  それに……正直、だんだん退屈になってきたんです。  あなたも、昼間は仕事をされていますし……その間、私が動物を狩ってくる、というのはいかがでしょうか。  獲物は食べてもいいですし、燻製にして保存してもいいです。売ればお金にもなります。  ただし? なんですか?  ……あなた様もついてくるんですか?  それくらいなら……大丈夫ですけど。  はい。わかりました。では……さっそく、行きましょう。  自然に囲まれるのなんて、久しぶりだなぁ。  なんだか、変な気分。あんなことがあるまで、ずっと森で過ごしてたっていうのに……。  ……ううん、暗いことを考えるのはやめよう。  私は、私の仕事をしなくちゃ。  ……はい、ここでやろうと思います。  できるだけ静かに、あまり体も動かさないようにお願いします。獲物が逃げてしまいますので……。  ええと、多分、この辺りに……  ……あった。  見えますか? この辺りだけ、草が沈んでますよね。動物の足跡です。これは……ウサギですね。これを追っていけば、住処(すみか)に辿り着きます。  ……え? こ、これくらい、大したことじゃないです。誰だってできることです。  さ、先、行きますね!  ……いました。  ウサギです。かなり大きいですね。あれだけで、今夜の食事には十分そうです……。  静かに。  よく、狙って……  ……命中っ。  やりましたっ。  ふぅ……。久しぶりだったから、少し不安でしたけど……まだ、腕は衰えてないようです。  よかった……。  ……あの。そんなに、褒めなくていいですから。  これくらい、普通のことですから。  ……や、やめてくださいっ。  もう……  とにかく、あれを回収して、っと。  あとは、もう一羽くらい、仕留めましょう。食べきれなかった分は、燻製にすれば、いい味が出ますから……。  ……え?  きゃあっ!  きゅ、急に、何を……! 痛い……  ……っ! ま、魔物……っ!? こんなところに……!  血の匂いを嗅ぎつけて……!?  ……きゃあっ!  く……っ、馬鹿にしないで!  私には、お母さんがついてる!  お母さんは……誰よりも弓が上手かったんだから……!  はぁっ!  ふ、ぅ……。何とか、倒せた……。  っ、ぁ……!  あ、あなた……怪我、を……!  魔物にやられたんですか……!?  ……まさか、さっき突き飛ばしたのは……私を、庇って……?!  あ……し、しっかり!  しっかりしてください!  ○ ○ ○  ……何とか、家まで運んできて、治療をしたけど……。  血が、いっぱい流れたから……顔が真っ青……。  まだ、意識が戻らないし……とっても、苦しそう……。  ……ねえ。  どうして、私を庇ったんですか……?  だって、私は……あなたのことを、まだ信用してないのに……  いつか、裏切られるんじゃないかって、不安に思ってるのに……  あなたはどうして、私を庇ってくれたの?  ……私は、要らない子じゃないの?  私は……  ……体、とっても、冷たい。  毛布じゃ、足りないな……。  だったら……  ……やっぱり、体、すっごく冷たい。  でも……私が、温めてあげます。  だから……お願い。  死なないで……。  ……ん。  いつの間にか……寝ちゃってた……。  ……あっ。  そうだ、け、怪我……っ!  あ……  ……目、覚ましたんですか!?  あの、怪我は!? 大丈夫ですか!?  ……よかったぁ……。  ……よかった、です。  私……あなたが、死んじゃったら……どうしようかと、思って……  私……私……。  本当に……よかったです……。  ……ふふっ。まだ、体、冷たいですね。  ……え?  あ……。確かに、ここに連れてきてもらってから……私、初めて笑った、気がします。  笑ったのなんて、どれくらいぶりだろ……。  ……でも、本当に、嬉しいです……。  あの……  正直に、言います。  私……あなたのこと、ずっと、信用していませんでした……。  私は……ずっと、要らない子だって言われてきたから。あなたもいつか、私を捨てるんじゃないかって、そう思ってました……。  でも……あなたは、私を庇ってくれました。下手すれば、死んじゃうかもしれなかったのに……。  私……あなたのこと……信じても、いいんでしょうか?  あ……。  ……はい……♪  ……あの。 “マノン”、って言います。  私の、名前です。  今度から……そう呼んでください。  ……はい♪  ありがとう、ございます。  あの……  ……遅れましたけど、これからも……  よろしく、お願いします。 ○ ○ ○  それから一週間、私は、付きっ切りで彼の看病をしました。  最初の立場と、まるっきり逆になってしまいました。でも、不謹慎ですが、少しでも恩返しをできる気がして、張り切って看病をしました。  ベッドの中で、彼は退屈そうにしていたので、私はずっと話し相手になりました。  それから……今度は、私の話もしました。  私の名前はマノン。  お父さんは人間で、お母さんはエルフでした。  二人とも、深く愛し合った末に、その結晶として私が生まれてきた、と聞いています。  ですが、当然、エルフの村にも人間の村にも住むわけにはいかず、私たちは家族だけで、森の奥深くに家を作り、暮らしていました。  種族の違いはありましたが、お父さんもお母さんもまったく喧嘩をすることがなく、私も、とても愛されて育ちました。  少し前までは、とても幸せな日々でした。  ですがある日、住んでいた森が、火事になりました。  おそらく、その前日が嵐だったせいでしょう。大きな雷が森に落ちて、それが火種となり、木々に燃え広がったのです。  やがて炎は、私たちの近くにまでやってきました。  私は、かろうじて逃げられました。  ですが、お父さんは、残っていたお母さんを助けにいって……  そのまま帰ってきませんでした。  両親と住むところを失った私は、様々な場所を転々としました。  なけなしのお金を持って街に出ても、ハーフエルフだと分かった瞬間、人間たちは私に牙を剥きます。  かといって、住み慣れた森に帰ろうとしても、そこにエルフが住んでいれば、魔法を使われて追い出されてしまいます。  エルフのいない森を見つけられても、そこに綺麗な水があるわけではありません。獲物だって、毎日獲れるわけでもないのです。  それでも私は、半年ほど頑張って生き抜きました。  でも、それもいよいよ限界が来て、倒れこんで……  ……あなたに見つけてもらえたのです。  そこまで語ると、彼は、怪我も痛むというのに……私を優しく抱きしめてくれました。  頭を撫でてくれました。  私は、黙ってそれを受け入れて……  ……静かに、涙を流しました。  いけませんね。  看病をしに来たというのに。  私のほうが、癒されてしまうなんて。  ……本当に、優しい人です。 3  私は、彼のことを“旦那様”とお呼びすることにしました。  彼は私の家族ではありませんから、“お兄様”はおかしいです。ですが、主従関係ではありませんので、“ご主人様”も変です。“おじさま”、とお呼びするような年齢でもありません。  だから、“旦那様”です。最初、彼は、その呼び方に抵抗があるようでしたが、少しずつ受け入れてくれたようでした。  旦那様、お洗濯、終わりました。  何か他に、お仕事はありませんか?  あ……そうだ。お部屋の掃除、しますね。  え? ……いえ、その……別に、無理をしているわけではありません。ただ、旦那様は、まだ怪我が完治していませんし、少しでも恩を返せるようにと、当たり前のことをしているだけですっ。  ですから、何か用事があったら、遠慮なく申し付けてくださいっ。  ……そうだ、お肉、食べたくないですかっ? 狩りに行ってきますっ。旦那様のために、美味しいお肉をご用意しますねっ。  ……ダメですか? いえ……不覚さえとらなければ、魔物相手でも、問題ありませんっ。  ……はい。分かりました。  では……お部屋のお掃除、いたしますっ。 ○ ○ ○  ……ふぅ。お掃除、終わり、っと。  あ……もう、日が暮れてきた。  ……たまには……夕食、作ってみようかな。  旦那様、まだ本調子になってなくて、料理ができないからなぁ。最近はずっと、パンに野菜とお肉を挟むだけの、簡単な料理ばっかりだし。  ……私にも、料理くらい、できるよね。お母さんは、人間のお父さんの料理を作ってたから、味は覚えてる。それに、何度か手伝ったこともあったし……。  ……よしっ。  旦那様に喜んでもらえるように、素敵な料理をつくるぞーっ。 ○ ○ ○  ………………。  私は一体、何を作ろうとしてたんだろう……。  ……なんだろう。これ……。  お野菜と、お肉を、一緒に煮込んだはず、なんだけど……  どうして、こんなに、黒焦げになってるんだろう……。  ……お母さんと、同じやり方したんだけどな……。  う、うう……。  さすがに、こんなものを、旦那様にお出しするわけには……  だ、旦那様っ!?  いえ、あの、これは……その、ま、魔法の実験をですね、やってましてっ、それが、ちょっと、失敗しちゃって……  …………はい。  ……すみ、ません。あの……旦那様に、夕食をお作りしようと、思っていたのですが……このような、ことに……。  あ……だ、ダメです、旦那様っ! そんなものを、食べてもらうわけには……っ。  ……え?  美味しい……ですか?  ……そ、そんな。私を傷つけないように、嘘なんてつかないでください。むしろ、申し訳ないです……。  ……本当に?  見た目は悪いけど……味は美味しいんですか?  ……本当でしょうか。  ん……あむっ、もぐもぐ、……もぐ……。  ん……  ……やっぱり、あんまり美味しくはないです。でも、食べられない、というほどでは……確かに、ないですね。  そ、そんな、褒めてもらうほどじゃないですっ。失敗には変わりないので……。  うう……。  ……あの、旦那様。  もし、お暇な時間があったら……  私に、料理を教えてもらえませんか。  その……旦那様に、美味しい食事をしていただきたいので……。  ……ハーフエルフが人間の料理をするなんて、変でしょうか?  …………。  ……ありがとうございますっ。  旦那様に、喜んでもらえるように、頑張りますっ。  でも……まずは、この黒焦げの料理を、頑張って食べないといけないですね……。  いえ、私が全部食べますから、旦那様は、普通のパンを食べてください……  ……もう。  ……旦那様は、優しすぎます。 ○○○  夜。そろそろ眠る時間になりました。  最近、私は、旦那様と一緒のベッドで眠りにつきます。  旦那様の怪我はだいぶ治ってきましたが、それでも何かあるといけません。もし傷が痛みだしたときに、私が介抱できるように、お隣で眠るようにしているのです。  旦那様。  今日も、ベッドをご一緒してもよろしいでしょうか。  ……はい♪ ありがとうございます♪  いえ、悪い、だなんて……。元々、旦那様の怪我は、私の責任ですから。当然のことです。  それに……旦那様と眠るのは、なんだかとっても、落ち着きます。  温かくて、優しくて……一人で眠るより、安らぐんです。  もしご迷惑でなければ、旦那様の怪我が治ったあとも、ご一緒したいくらいです。  ……それはさすがにワガママですね。忘れてください、旦那様。  旦那様。もしよろしければ、旦那様のこと、お聞きしてもいいですか?  ……はい。  旦那様に、今、恋人はいるのですか?  ……いないのですか? 本当に?  いえ……単純に、不思議に思いまして。  こんなにお優しくて、素敵な人を、女性が放っておくはずがない、って。  ……いえ、そんなこと、ありません! 旦那様より素敵な方を、私は知りません!  旦那様は、見ず知らずの私に、とても優しくしてくださいました……。旦那様は、私の全てを変えてくださいました。旦那様といると、とても心が温かくなるんです。  ですから……いないのが、とても不思議です。  私だったら、絶対に、放っておかないと思います。  ……あ、え、あ……えっと、あ……わ、私、何言ってるんでしょう?  あ……いえ、その、今のは、そういうことでは、なくて……  あの、その……わ、忘れてくださいっ。  わ、私、急に眠くなってきたんで、そろそろ寝ますっ。  お、おやすみなさい、旦那様っ!  ……私、何言ってるんだろう?  旦那様は、確かに素敵で……一緒にいると幸せで……心が温かくなって……  ……とっても、カッコよくて……。  私…………。 ○ ○ ○  傷、治りましたね、旦那様。  少しだけ、痕(あと)は残ってしまいましたが……でも、もうすっかり塞がっています。  包帯はもう要りませんね。  …………。  ……あ、いえ。何でも、ありません。  ただ……その。旦那様の、お体……こうしてみると、とてもたくましいな、と。  あ……い、いえっ、なんでも、ないですっ!  そうだ、服っ! 服を、着てください旦那様! 今度は、お風邪を引いてしまっては大変です!  旦那様、完治、おめでとうございます!  ええと……わた、私は、……お掃除してきますっ!  い、いえっ、旦那様っ! 私は、大丈夫ですっ! か、顔が赤いのは……暑いだけですっ! 別に、照れているわけではありませんから……っ!  失礼しますっ!  う、うぅ……。  私、何だか、変……。  旦那様のお怪我が治って、嬉しいはずなのに……  ……まっすぐ、顔が見られない……。  ……こんなの、いけないのに……。  うぅ…… ○ ○ ○  だ、旦那様。  こほんっ……その、馬車が来たようですが……  ええと……この前の、商人でしょうか?  あの方は、定期的にここに来るのですね。  ……なるほど。旦那様はあまり家から出ないから、あの商人さんに、定期的に必需品を持ってきてもらうのですね。  あ、はい、分かりました。お待ちしています。何かあったら、お手伝いします。  長い間、お話ししていたようですね、旦那様。  何を買ったのですか? 食べ物と、お薬と……それから、それは……服、でしょうか? あとは……その布は、リボン、ですか?  え……わ、私の服、ですか?  あ……いえ、そんな……。た、確かに、服は、旦那様のものをお借りしてばかりでしたが……わ、私用の服を、買っていただくなんて……。  そんな……もったいない、です……  ですが……  ……旦那様。  ……嬉しい、です。  ありがとう……ございます。  ……あの、早速、着てみても?  ……はいっ♪  どう、でしょうか?  ……かっ、可愛い、だなんて……そんなこと、ないです……。それは、この服とリボンが、素敵だからで……。  ……ありがとう、ございます。  こんなに、綺麗な服を着たことなんて……ないです。いつもは、粗末な布しか着られなかったから……。  本当に……とっても、嬉しいです。旦那様。  それに、これ……サイズが、すごく合ってます。リボンも、とっても可愛いですし……。  ひょっとして、前に商人さんが来た時に、頼んでくれていたんですか?  ……ふふっ。旦那様。その間に、私がここから逃げたら、どうするつもりだったんですか?  ……はい。もう、そんなつもりはありません。旦那様が許してくれる限り、ここにいさせてください。  旦那様……。  本当に、ありがとうございます。  ……でも。  私の胸が、ちくりと痛みました。  私は、旦那様にもらってばっかりです。  家のお手伝いだって、本当は、旦那様一人でできてしまうのです。そんなもの、恩返しになんてなりません。  何か、お返しをしなければいけません。  私にしかできないことで。  それは……。 4-H  ……旦那様?  お休みのところ、すみません。いいですか?  いえ……確かに、もう、旦那様は怪我が治りましたから、一緒に寝る必要は、ないんですけど……  ……少し、お話をしたくて。  ……ありがとうございます。  …………。  あの……だ、旦那様。  服と、リボン……ありがとうございました。とっても、嬉しいです。大切にします。  でも……私、旦那様に、色んなものをもらってばっかりです。  家も、ベッドも、食べ物も、服も……  温もりも……。  全て、もらってばっかりで……何も、お返しできてません。  ……はい。旦那様は、そう言ってくれますよね。そんなこと気にしないでもいい、って。  でも……それじゃ、私がダメなんです。  それで、考えました。私にできること……  ……旦那様。  エルフ、というのは……男なら格好良く生まれて、女なら綺麗に生まれます。私は、半分だけですけど……そんなエルフの血を継いでいます。  だから、自惚れかもしれませんけど、そんなに醜い容姿ではないと思います。  旦那様の、お好みの容姿かどうかは分かりませんけど……  ……もし、旦那様がよろしければ。  私を、抱いていただけませんか……?  ……どういうことをするかは、きちんと、分かってます。  だから、旦那様の欲望を、私で解消していただけませんか?  あ……。  ……旦那様。  ありがとう、ございます。旦那様は、私を気遣って断るかもって、何となく思ってました。  でも、旦那様、違うんです。  ん……ちゅぅ、ちゅぅ……んちゅっ、ちゅう……ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅ、ちゅぅ……。  ぷ、は、ぁ……。  旦那様……  ……好きです。  最初に会ったときからは、考えられないな、って自分でも思います。でも……私、旦那様のことが、好きになってしまいました。  本当は……旦那様へのお返しなんて、嘘なのかもしれません。  ただ、旦那様と、もっと距離を近づけたくて……こう言ってるだけなのかも。  旦那様……もし、よろしければ……  ん……  ん……ちゅっ、ちゅぅ……ちゅっ、んちゅっ、ちゅぅ……れろ、れろ……ちゅっ、ちゅぅっ、ちゅぅ……  は、ぁ……。  あ……旦那様の、ほう、から……。  旦那様……  ……はい。  お願い、します。  ぁ……  は、い……下には、何もつけて、いません……  私の、体……変じゃ、ないですか?  綺麗、だなんて……。ありがとう、ございます……。  ん……大丈夫、です……。いっぱい、触って、ください……。  ん……ぁっ、は、ぁ……。旦那様の、手が……私の、胸、なぞって……  ん……ぁ、はぁ……。すみ、ません……あまり、おっきく、なくて……。おっぱいは、大きいほうが、男の人は嬉しいんですよね……  ……かわいい、ですか? うぅ……ありがとう、ございます。  ん……あっ、あ、ぁ……っ。旦那、様が……私の、おっぱいの、先っぽ……舐め、て……あっ、は、ぁ……っ。  なんだか、変な、気分です……っ。くすぐったいけど、体、熱くなって……んっ、あ、ぁ、は、ぁ……あっ、は、ぁ……っ。  ん……だんな、さま……  あ……ぁっ、そこ、は……あっ、は、はぁああ……っ! あ、あっ、わ、私の、アソコ、旦那様の、指、が……っ、あっ、はっ、はぁああ……っ!  いえ……痛く、は、ない、です……っ。でも、体、びりびりって……よく、わかんなく、なって……あっ、あっ、はぁああ……っ!  だんな、さま……あっ、あ……っ、あ、だめ、です……っ、旦那様、だめ、だめ……っ、そんな、ところ……舐め、ないでください……っ。そんな、汚い、です……っ。あっ、は、ぁ……だめ、ふぁあっ、あ……っ、は、ぁ……ふぁ、あああ……っ!  ん……っ、んっ、あっ、はっ、あっ、あっ、あっ……ぁっ。  はあぁああああ……っっっ!  ん……は、ぁ、……はぁ、はぁ……。  あ……え? 私……どう、なった、んでしょう……。旦那様に、あそこ、ペロペロってされて……頭、真っ白に、なって……意識が、飛びそうになっちゃって……  これ……気持ちいい、ってことなんでしょうか……。よく、わからない、です。  その……汚く、なかったですか? 旦那様……。  うぅ……。  あの……旦那様は? 私ばっかり、してもらって……旦那様のほうは……  ぁ……あの、それ……旦那様、の……?  すご、い、です……。おっきくて、固くて……ビクビクって、脈打ってます……。  これが……その。  旦那様の、もの、ですか……? これが、私の中に……入る、んですよね……。  あ……おっきい……。  ……い、いえっ。大丈夫、です。怖くはないです。旦那様のそれ、すごく苦しそうだから……私、気持ちよくしてあげたいです。  どうぞ、旦那様。私を、旦那様のものにしてください。  ん……ぁ、私の、あそこに、当たってます……熱くて、固い……  ん……ぁ、あ……あっ、は、はぁああああああああ……っ。  ぁ……はい、って、きたぁ……あっ、は、あ……んっ、くっ、ぁ、は、ぁ……っ!  かた、い……っ。私、の、中……っ、裂け、そう、です……っ。は、ぁああ……っ!  い、いえ……やめないで、ください……っ。旦那様が、欲しいんです……っ。私、大丈夫、ですから……っ。  ぁ……はっ、ぁ、ぁ、はっ、はっ、はっ……  ん……ふぁああああああああああああ……っっ!!  ぁ……っ、あ……っ。  全部……入り、ましたか……? 旦那様の、それ……。  ぁ……私の、ここ……すごく、広がって、旦那様の、受け入れて、ます……。  よか、ったぁ……旦那様を、ちゃんと、受け止められ、ました……。  一つに、なれました……。  嬉しい、です……♪  あ……いえ、これは、痛いから泣いてるわけじゃなくて……旦那様と一つになれて、嬉しいから……♪  好きです……旦那様。幸せです……♪  ……はい♪ 旦那様……私は、大丈夫ですから……動いて、ください♪  ん……あっ、はっ、はっ、ぁ……っ、あっ、あっ、あっ、は、ぁ……っ!  だんな、さまの……っ、きて、ます……っ。私の、狭い、あそこを……パンッ、パンッ、って突いて、きて、ます……っ!  ぁ……うっ、ふぁあ……っ、んっ、あっ、は、はあ、はぁ、あ……っ、は、ぁ……っ!  いえ……大丈夫、です……っ。だんな、さま……っ。私、我慢、できます……っ。嬉しいです……旦那様に、抱いてもらえて……っ、とっても、嬉しいです……っ。だから、私は、気にしないで、気持ちよくなってください……っ。  ぁ……っ、はっ、はぁあ……っ! んっ、あっ、は、ぁ……っ。  あ……だんな、さま……?  ん……っ。  ん……ちゅっ、ちゅぅ……れろ。れろ、れろ……んちゅっ、んちゅっ、んちゅうっ、ちゅぅ……ちゅるるっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅう……っ。  ぷ、はぁ……っ。  ぁ……旦那様、キス……、温かくて、気持ちいい、です……。  ん……ちゅっ、ちゅぅ……れろ、れろ……ちゅぅ、ちゅぅ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅぅ……んちゅっ、んちゅ……ちゅぅ、ちゅっ。  は、ぁ……。  ぁ……だんな、さまぁ……。私、体、熱くなって、きました……。痛い、ですけど……でも、ジンジンって、熱くなって、きて……頭が、ふわふわ、してます……っ。  旦那様ぁ……好きです。好き、好き……。  旦那様……気持ちいい、ですか? 私の体で……気持ちよくなれて、ますかぁ……?  嬉しいです……♪ 旦那様……嬉しい♪ もっともっと、私で気持ちよくなってください……っ♪  ん……あっ、はぁ……っ♪ あ……ぁ、あっ、は、ぁ……あっ、あっ、はぁ、あ……っ♪ ぁ、すご、い、です……っ♪ んっ、はぁあ……っ♪ はっ、はっ、はぁ、はぁ、あ……ふぁああ……っ♪  ぁ……だんなさまの……中で、ビクビクって、してます……。  だんな、さま……? これ、気持ちいいって、ことなんですか……? そう、なんですね♪ 私で、気持ちよくなってくれるんですね……♪  はい♪ いっぱい、気持ちよくなってください、旦那様ぁっ♪  ん……あっ♪ あっ、あっ、あっ、あっ、はぁあっ♪ んっ、あっ、あっ、あっ、あっあっあっ……!  は、ぁあああああああああ――――っっ!!  ぁ……っ、ぁ、は、ぁ……は、ぁ……。  ぁ……はぁ、ん、は、ぁ……。  なん、でしょう……? また、熱いのが、きて……体が、しびれたみたいになって……  ……気持ちよく、なったんでしょうか……? 私……  旦那様に……また、気持ちよくしていただけたんですね……♪  嬉しいです、旦那様……♪  いえ……大丈夫です。旦那様。痛かったですけど、もう、大丈夫です。とっても、優しくしてもらいましたから……♪  私の中で、旦那様も、ビクビクしていますね……。気持ちよかったんですね♪  あれ……何か、出て、ます……?  股の、ところ……赤いのは、私が流した血、ですよね……  この、白いのって、なんですか……?  これが……気持ちよくなったときに出る、ものなんですか……。精液、って言うんですか?  これを、中に注ぎ込まれると……赤ちゃんが、できるんですね……。  ええと……することは、知ってたんですけど……こうなるのは、知りませんでした。  勉強になります、旦那様。  ……ふふっ♪  旦那様……キスしてもいいですか?  ……はい♪  ん……んちゅっ、ちゅぅ……ちゅぅ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅ……♪  ん、は、ぁ……♪  旦那様……好きです。  私……とっても、幸せです……♪ 5-H  ん……。  あれ、私……  あ……旦那様と、一緒にいる……  そっか、あの後、眠くなって……一緒に、寝ちゃったんだ……  …………。  ……ぁぅ……。  すごいこと、しちゃった気がする……。すごいこと言って、すごいことになっちゃって……  恥ずかしい……はしたないって思われなかったかな……あんなに、訳わからなくなっちゃって……  ぅぅ……。  ……旦那様、まだ寝てるみたい。昨日、ワガママいって、疲れさせちゃったかな……。  ……体、まだちょっと痛いかも。旦那様のものが、ずーっと入ってるみたい……。  すごかった、な……。  旦那様……♪  ……ちゅっ♪ ちゅぅ……ちゅぅっ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅっ♪  ……あれ?  固いのが、私のお腹に当たってる……旦那様のここ、固くなってる……?  ……でも、旦那様、まだ眠ってる。別に、いやらしいこと考えて、興奮してるってわけじゃないのかな。  ひょっとしたら……朝は、自然と固くなっちゃうのかな?  うぁ……すごい……。旦那様の、腫れてるみたいに、カチコチになってる……。なんだか、苦しそう……。  ……私が、楽にしてあげられないかな?  よいしょ、よいしょ、っと……  うわぁ……近くで改めて見ると、旦那様のこれ、すごい……。本当に大きくて、私の手じゃ掴みきれないくらい……。こんなのが、私の中に入ってたんだ……。やっぱり、すごいことしちゃったなぁ……。  ええと……どうすればいいのかな。  手で握って、大丈夫かな?  ……うわっ! 触った途端に、ビクって震えた……っ。  旦那様、起きてないよね……? なんだか、別の生き物みたい。  でも……ちょっと、可愛いかも。  手で触るのは、力加減が分からないから、やめたほうがいいかな……。  ……そういえば、旦那様、昨日、私のあそこ、ペロペロしてくれてたな……。  ……ペロペロすると、気持ちいいのかな? 私も、ビリビリって感じたし……  よし。じゃあ……  ん……あむっ、あむ……ちゅぅ……んちゅっ、ちゅぅう……ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅ……れろ、れろ……れろ、れろれろ……っ。  ぷ、はぁ……。  変な味、する……。ちょっと、苦いかも……。それに……  すんすん……  ……変な匂いもする。  でも……別に、嫌じゃないな。旦那様のものだからかな?  ん……あむ、ちゅるる……ちゅぅっ、ちゅぅう……れろ、れろ……れろ、んちゅぅ……ちゅっ、ちゅぅ、ちゅぅ、ちゅぅ……ちゅっ。  先っぽをペロペロするだけで、大丈夫かな? でも、旦那様のおっきいから、私の口に、全部入りきらないかな……。ここの先っぽの、カサになってるところくらいだったら、くわえられるかな?  あーーーーーん……  ん……んちゅっ、んちゅぅう……れろ、えろ……ちゅぅっ、ちゅぅ……んちゅっ、んちゅぅう……ちゅるるっ、ちゅぅう……ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅう……んちゅっ、んちゅっ、んちゅっ、んちゅぅう……。  ん、はぁ……。  ……あれ? なんだか、違う味が出てきた気がする。なんだろ?  先っぽの穴から、透明なおつゆ、出てきてる。これって……精液とは違うのかな? よく分かんないなぁ。でも……気持ちいいってことかなぁ?  ん……ちゅぅっ、んちゅぅ……ちゅっ、ちゅるる……ちゅっ、れろれろ……んちゅっ、んちゅっ、んちゅっ、れろれろ……れろっ、ちゅぅ……んちゅっ、んちゅっ、ちゅぷぷぷ……ちゅるっ、ちゅるっ、ちゅるっ、ちゅるっ、ちゅっる……ちゅっ。  はぁ……。  ペロペロするの、結構、顎が疲れるなぁ。でも、旦那様は、私のこと気持ちよくしてくれたんだから。しっかり、お返ししないと!  んちゅぅ……んちゅっ、んちゅるる……ちゅぱぁっ、ちゅるっ、ちゅるっ、ちゅぅうっ……んちゅっ、ちゅるるるっ、ちゅぅっ、ちゅぅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、んちゅるる……ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅう……ちゅっ、ちゅっ、んちゅるるる……ちゅっ。  ぷはぁ……。  さっきの味、先っぽからどんどん出てくる。やっぱり、気持ちいいのかな……?  旦那様……は、まだ起きてないみたい。でも、お顔はなんだか、気持ちよさそう? じゃあ、このまま続けよっと。  んん……んちゅぅ、ちゅぅう……んちゅっ、んちゅるっ、んちゅっ、んちゅ、んちゅっ、ちゅるるる……ちゅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、んちゅるるる……ちゅっ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅぅっ、ちゅぷぷぷ……んちゅっ、んちゅぅ、ちゅぅ……。  はぁ……。  ふぅ……ちょっと、休憩。  旦那様の、ここ……棒の部分はすっごく固いのに、なんだか、柔らかいところがある……。下についてる、袋……ぷにぷにしてて、柔らかい。  確か、ここって、男の人の一番大事なところ……なんだよね? ぶつけたりすると、すごい痛いって、聞いたことあるなぁ。  ここも……優しくペロペロすれば、気持ちいいかな?  ん……ちゅぅ、れろ……んちゅっ、んちゅっ、れろ、れろぉ……れろ、れろ、れろぉ……れろっ、れろっれろ……っ。  ぁ……下の袋、ペロペロすると……旦那様、ビクビクってしてる。気持ちよさそう……。  ん……んちゅっ、んちゅぅっ、んちゅぅっ、れろぉ……れろれろっ、んちゅれろっ、れろぉ……れろっ、れろっ、れろ、ぉ……れろぉん、れろ、れろっれろ、れろ、れろれろ……んちゅぅ……れろっ。  は、ぁ……。  あ……先っぽから、透明なおつゆがどんどん出てきてる。ビクビクも激しくなってきたから、そろそろ、気持ちよくなるのかな?  ということは……あの、白い液……精液も出てくるのかなぁ?  ……どんな味、するんだろ?  じゃあ……先っぽに、戻って……頑張って、咥えて、っと……  あーーーーーーん……  ん……んちゅっ、んちゅっ、んちゅるる……ちゅっ、ちゅぅう……ちゅっ、ちゅぅっ、ちゅるるっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、んちゅぅう……ちゅぅっ、ちゅぅっ、んちゅるるる……れろっ、れろれろっ、れろ……。  れろっ、ちゅぱっ、れろっ、れろっ、んちゅっ、んちゅっ、れろっ、れろっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、れろっ、れろっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱぁ……っ。  んん……んんっ、んんんんんんんんんんんんんんん……っっっ!  ん……っ、ん……っ、んんん……。  ん……  こく……こくっ、こく……っ。  こく……こくっ、こく……  こくん……っ。  ぷ、は、ぁ……。  けほっ、けほっ、けほ……っ。  はぁ、ふぅ……。  すごい、量……。いっぱい、お口の中に流れ込んできて……。ふぅ、溺れちゃうかと、思った……。ネバネバして、ドロドロして……精液って、こんな感じなんだ……。  味は……うーん。なんだか、不思議な味だなぁ。とっても、苦くて……でも。旦那様のものだって思うと……全然、嫌じゃないな……。  いっぱいもらって、何だか、お腹いっぱいになっちゃった。  ……あ、旦那様。  おはようございます。  ……え? 私、ですか?  あ……いえ、その。目を覚ましたら、旦那様の、こちらが……とても、苦しそうに、ビクビクしていたので……  私で、何とかできないかな、と思いまして……  その。なんと言いますか。  ……お先に、朝ごはんをいただいていましたっ。  ……………………。  ……あの、旦那様。  そんなに笑わないでください……。 6-H  ……旦那様。  今日も……ご一緒しても、いいですか?  ……はい♪  では……失礼、します。  旦那様……♪  …………。  ……あれ?  旦那様?  今日は……その。  何も……しない、んですか?  い、いえ……てっきり、旦那様は、これから毎日のように、私を抱くものだと……  ……違うんですか?  そう……ですか。  あの……やっぱり、私じゃ、ダメでしたか……? もっと、体つきが豊満な女性のほうが、旦那様はお好みでしたか?  ……違う?  そうじゃ……なくて?  無理しなくても……いい?  わ、私は無理なんて、してませんっ! 旦那様のこと……大好きです。旦那様にだったら、何をされてもいいって思ってます。  だから、いつでも、どこでも抱いてもらいたいくらいなんですっ。  それに……。  ……不安、なんです。  旦那様と一緒にいる毎日が、とっても、幸せ過ぎて……またいつか、壊れてしまうんじゃないかって……最近、そんなことを、思ってしまうんです。  いつか、旦那様に、捨てられちゃうんじゃないか、って……。  私は……旦那様とは違う、ハーフエルフだから……。  ……はい。分かってます。旦那様が、そんなことをするはずがない、って。  でも……それでも、一人でいると、たまに、そんなことを考えてしまうんです。  だけど……旦那様に、体だけでも、必要とされていれば……そのときだけでも、旦那様には、私が必要なんだなって思えます。  私は……要らない子じゃないんだ、って……思うことができます。  だから、旦那様……  ……私を、また、抱いてくれませんか?  ぁ……旦那様?  ……ふふ。ありがとうございます。  私と一緒にいて、楽しい、だなんて……。  ……気を遣ってるわけじゃない、ですか?  ……嘘を言わなくても、大丈夫ですよ。  だって、私は、ここに来てから、旦那様にご迷惑しか、かけてません。  それなのに……  え?  ……明日、ですか? ……弓を? 教えるんですか? 私が……旦那様に?  それは、大丈夫ですが……  ……た、確かに私は、弓が得意ですけど……でも……そんな、大したことじゃ……。  ぁ……。  ……そう、ですね。弓の、おかげで……私は、旦那様を、助けることができました。  今、こうしていられるのも……確かに、そのおかげ、ですけど……。  でも……。  ……狩り、ですか? 私と旦那様が、一緒に?  それは……確かに、とっても、楽しそうです……。お肉も、食べられますし……旦那様の暮らしの、役に立ちます。  そう、ですね……。  そのためには……旦那様に、弓をお教えしなければ、いけません。  ……そっか。  ……私にしかできないことが……あるんですね。  ……はい。旦那様……私で、よろしければ……いっぱい、教えます。弓も、森の歩き方も、獲物の探し方も……。  旦那様のお役に立てるように……一生懸命、お教えします……。  全部、全部……。  ……ぁ……  旦那……様ぁ。  …………。  ……はい♪  私も、旦那様のこと、好き、です。大好きで……  ずっと、一緒に、いたいです……。  旦那様……。好き……好き、です……♪  ん……んちゅっ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅぅ、ちゅぅ、ちゅぅ……ちゅぅっ、ちゅっ、ちゅぅ……♪  ふ、ぁあ……♪  あの、旦那様……♪ わがままを言っても、いいでしょうか?  私を、抱いてもらえませんか……♪ 嬉しくて、嬉しくて……もっと、旦那様のことを感じたくて、たまらないんです……♪ 旦那様の気持ちを、感じたくて……♪  あ……♪ 旦那様の、ここも……大きく、なってる……♪  気持ちが、通じ合ったみたいで……嬉しい、です♪  旦那様……♪ 好き、です……♪  ん……ぁ……。  その……裸を、見られるのは……やっぱり、まだ恥ずかしい、です……。  ……た、確かに、昨日、旦那様には見られましたけど……でも、それとこれとは別ですっ。  だ、旦那様のほうも、お脱がせしますっ。  ん……ぁ……♪  すごい、です……♪ 旦那様の、ここ♪ 昨日と同じ……いえ、昨日よりも、大きくなってるみたいです……♪  ……私で、興奮してくれてるんですね。とっても、嬉しいです。私、旦那様を、いやらしい気分にできてるんですね……♪  ん……あっ、ぁ……旦那様の、指……また、私の、あそこ、弄って、ます……。ん……ぁ、は、ぁ……っ。旦那様の、指……ゴツゴツしてて……とっても、たくましいです……♪ ん、は、ぁ……♪ ぁ……ふぁ、あ……♪  ぁ……や、やだ……。私、おもらし、しちゃったんでしょうか……? 太ももの辺り、いっぱい濡れちゃって、ます……。  ……これ、自然な反応、なんですか? 女は……興奮すると、ここがじっとりと湿ってくるんですか? ……そう、なんですか。私も……興奮、してるんですね……♪  ん……ぁ、あ、ぁ……っ、ん、ぁ、はぁ、あ……♪  あ……だんな、さま? 私……もう、大丈夫、だと思います。昨日よりも、私のここ、柔らかくなってるみたいで……きっと、旦那様の、ぜーんぶ、受け入れられると思います……♪  ……あの、旦那様?  今日は……私からしてみても、いいですか?  昨日、旦那様に、疲れさせてしまいましたから……今度は私が、旦那様を気持ちよくさせてあげたいんです♪  ……はい♪ ありがとうございます♪ 頑張ります♪  では……ええと、私が、旦那様の腰の上に、乗る形でいいんでしょうか? 失礼、します……。ん、しょ、っと……。  うぁ……やっぱり、旦那様のこれ、すごく大きいです……。これが、私の中に入るのは、いまだに信じられないです。  それじゃ……その。旦那様、いきます……。  旦那様の、を……私の、ここに、あて、て……  そのまま……腰を、下ろし、て……  ん……ぁ、は、ぁ、ふぁああああああ……っ!  ぁ、は、ぁ……っ、かた、い……っ。昨日、と、全然、違う……っ、体、貫かれてる、みたい、で……っ。は、ぁ……っ、ん、ふぁ、あ……っ。  いえ……大丈夫、です……っ。私、頑張り、ます……っ。  この、まま、腰を、下ろし、て……っ。  ふ、ぁあああああ……っっ!  ぁ……は、ぁ……っ。  入り、ました……♪ 何とか、全部……。  体の半分が、貫かれてる、みたいです……。この、上になった体勢だと、私の一番奥まで、旦那様が届いてます……。  ぁ……これ、騎乗位、って言うんですか? 確かに、馬に乗ってるみたいですね……旦那様が馬扱いなんて、失礼ですけど。  ……ふふ、優しいですね、旦那様。でも、私、大丈夫です……。苦しいのは、少しだけで……旦那様を受け入れていると、好きって気持ちでいっぱいになって……体が温かくなるんです。  だから……私、動きます、ね?  この、体勢のまま、腰を、上下、に……  ……ぁっ、はっ、ふぁああ……っ! んっ、あっ、はっ、はっ、はぁ、はっ、ひぁっ、ぁっ、はっ、はぁあ……っ!  ぁ……すご、い、です、この体勢……っ。腰を、上下にするたびに……っ、旦那様の、が、私の、一番奥まで、きてぇ……っ、コンッ、コンッ、って奥を、叩いて、きます……っ。ふぁ、あああ……っ!  あ……っ、あっ、あっ、はっ、はっ、はっ、はぁああ……っ! あっ、はっ、ふぁ、あ……っ、あっ、はっ、はぁ、はぁ、ふぁああ……っ!  だんな、さまぁ……っ。私、ちゃんと、できてますか……っ? 旦那様を、気持ちよくできてますか……っ? 旦那様の気持ちに、応えられてますか……っ?  あっ、はっ、はぁああ……っ! んっ、あっ、はっ、はぁっ、あっ、ふぁああっ、あっ、あっ、ふぁああ……っ!  旦那様ぁっ、旦那様、旦那様ぁ……っ!  あ……ふぁああ……っ!  あ……すみ、ません……旦那様……腰に、力が入らなく、なって……倒れこんでしまいました……。  ん……んんっ!?  ん……んちゅっ、んちゅる……んちゅっ、んちゅぅ……ちゅうっ、ちゅぅっ、れろれろっ、れろっ、れろっ、れろぉ、れろぉっ、んちゅっ、んちゅっ、んちゅっ、んちゅうっ、ちゅぅうっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅるる……ちゅぅっ、ちゅぱぁ……っ。  ぷ、はぁ……っ。  あ……旦那、様……  あっ、ふぁああ……っ! 旦那様の、腰が……私を、突きあげてきてます……っ。だんなさまぁ……っ、だめ、だめ、です……っ。そんな、激しく、されたら……っ、私、私……、ダメになっちゃい、そうです……っ! ふぁ、はああああっ!  あっ、はっ、はっ、はぁああ……っ! ふぁっ、はっ、はぁあ……っ! あっ、はっ、はぁ、はぁああ……っ!  旦那、様ぁ……っ。キス、キスしてください……っ。  ん……んちゅっ、ちゅぅう……ちゅっ、ちゅうっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅるるっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、れろっ、れろっ、れろっ、れろっ、れろっ、ちゅうっ、ちゅぅっ、ちゅぅっ、ちゅぅう……っ。  は、ぁ……っ。  旦那様……っ。好き、です……っ。好き、好きです……っ。旦那様、好きっ、旦那様、大好きですっ。  旦那様……一緒にいてくださいっ。私と、ずっと一緒にいてください……っ。旦那様っ、好きっ、好き好きっ。好きぃ……っ。  あっ、ふぁあああ……! んっ、あっ、はっ、はぁあ……っ!  あ……旦那様の……中で、ビクビク、してきてます……っ。  旦那様……出してくれるんですねっ。温かい精液、私の中にくれるんですね……っ。  はい、お願いします……っ。くださいっ。旦那様の精液、私の中にくださいっ。いっぱい出して、気持ちよくなってくださいっ。  あ……っ、あっ、あっ、あっ、はぁあ……っ! あっ、はっ、はっ、あっ、ふぁあっ、あっ、はあああ……っ!  ん……ふぁあああああああああ……っっっ!!!  あ……っ、あ……っ、……っ、……っ。  あ……っ、ぁ……っ。あ……っ。  ぁ……。  だんな、さまぁ……。  ん……んちゅっ、んちゅっ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅぅ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅ……。  ぷ、はぁ……。  ……だんな、さま……。  私……気持ちよく、なった、みたいです……。旦那様が、いっぱい、好きって言ってくれたから……。体、痺れて……ビクビクって、なりました……。  私まで気持ちよくして、くれるなんて……旦那様は、本当に、優しいんですね……  ……ふふ♪  旦那様……。  好きです。  ……大好き……♪ エピローグ  その翌日から、私は旦那様に、弓の扱い方をお教えました。  旦那様は、正直、あまり運動は得意ではないようです。矢を標的から外してばかりでした。  ですが……私と一緒に狩りに出かけられるように、一生懸命、頑張っていました。  だから、私も、一生懸命教えました。  弓の訓練が終わったら……次は、動物の探し方も教えなければなりませんね。  私は、少し前まで、ただの“要らない子”でした。  でも、旦那様は……  私に、色んなことを教えてくれました。  種族なんて関係なく……私にしかできないことを、教えてくれました。  失うばかりだった私の人生に、意味を教えてくれました。  恋も、教えてくれました。  だから私は、これからも、旦那様と一緒にいるでしょう。  もう、辛いことなんて、何もありません。  だって、旦那様が、隣にいてくれますから。  これからは、ずっと、ずぅっと――  幸せな日々が、続いていくのです! 【おまけ】  あの……旦那様?  今日も、ベッドをご一緒しても……よろしいですか?  あの、今日はお疲れでしょうから、私を抱かなくても大丈夫ですっ。  でも……お邪魔はしませんから……よろしければ……  ……はいっ♪ ありがとうございます♪  では、失礼します……  ……旦那様。  明日は、また、弓の訓練をしますか?  ……はい♪ 喜んで、お付き合いします。  旦那様も、だんだん上手くなってきています。  ホントですよ? 嘘は言いません♪  二人で一緒に、訓練をしましょう。  ふふ……いつか、旦那様と狩りに行ける日が、楽しみです♪  あ……すみません。もうお疲れですよね。  はい。明日も早いですし、眠ることにしましょう。  旦那様……  ……ちゅっ。  ……好きです。旦那様♪  では……  おやすみなさい……♪