◆12 本番「お風呂えっち」 「禁断セックスに嵌る兄妹」  シャァァ……  シャワーが湯を放出し続けている。  タイルに滝のように落ちる水滴の列。  その音に紛れて、ぬちゅぬちゅと粘り気を含んだ水音と押し殺した  声が聴こえる。 【優衣】 「……ん……っ……フ、はッ…………ぁっ、……ァ……ッ」  両手を壁に伸ばして、背筋を反る優衣。  湯に濡れた髪が白い肌に張り付き、艶めかしさを彩る。 【優衣】 「……はっ……は……ぁ……、っ……ッ…………ン、っ……。  ンッ、ふっ……っ……っ、ふぁ……♪ ぁっ、ぁッ♪」  白色灯で照らされた浴室の中で後ろから突かれる優衣の姿は、  ベッドでの行為よりも色濃く鮮烈に目に映る。  本来は体を清める目的の場所。  俺たちは親の目から逃れるために、  片方が入浴する時間を使って浴室で行為に耽っている。  両親の目からは逃れられていても、  タイルが敷かれた浴室は寝室よりも音を響かせる。  声だけには気をつけないと、部屋と違い布団などの隠すものもない。 【兄】 「出すぞ、っ!」  ぱちゅぱちゅっと腰を打ち付けて射精体勢に入る。 【優衣】 「っ、は……ぁっ、あッ! っ、ッ♪ ゃっぅ、ぅっ……うっ……♪  あっ、ぁっあ、ぁっぁぁっ、ゃぁっぁ……っ♪ ぁーっ……あー♪」  激しいストロークに優衣の膝が笑って腰が下がりそうになる。  下から持ち上げるように腰を引き寄せ、  お尻の柔肉に向けて何度も打ち付ける。 【優衣】 「ぁー……っ、ぁぁー……ぁぁー……っ♪  ゃぁあ……っ、ぁっ……ふぁっ、ふゃあぁぁっぁ、っぁぁっぁっ♪」  射精の予感に身震いしながら、  優衣の狭い媚肉の奥に陰茎を挿入する。 【兄】 「ッく、出るっ……!」  びゅるっ! びゅーーっ!! びゅくっ、どぷっ! 【優衣】 「っ、あっ! ぁっ、ぁあっ♪ またナカぁ♪ っ、はぁあー……っ」  拒絶しないのをいいことに、連日の生中出しを行う。 【優衣】 「ぁー……っ、ぁっ、ァ……あぁあー……っ♪  ぁ……っ、はぁ、ぁぁ……んっ、ふはぁ……は……  はぁ……はぅ、ふあぁ…………ぁ……」 【兄】 「ぅっ、まだ……っ」  危険日ならば優衣からの一言があるはずだと割り切って、  断りを入れずに中に注ぎ込む。 【優衣】 「ぁうっあ……っ、ぁっ……あ……っ」  腰を打ち付けて余韻を愉しむ動きに、優衣は呆けた様子で反応する。 【優衣】 「はぅ……ふ、はぁ……は、あ…………ぁ……はぁ……は……」  射精の尾を引く逸物の動きに合わせるように膣内が収縮する。  少し腰を引けば、縋り付くように襞が絡み、吸い付いてくる。 【兄】 「はぁ……うっ、く……っ!」  もしかしたら、今日は危険日だったのかもしれない。  そう思うと、逆に興奮度が増していき射精をする腰をさらに奥へに  グイグイと押し付けてしまう。  安全日かどうかを訊かないことで、リスクを伴う中出しになる。  リスクは最高の興奮剤だ。  だからこそ、一度でも味わうとやめられなくなる。  安全日だからといって、最初のセックスで中出しの圧倒的な快感を  知ってしまったのが間違いだった。  あんな快楽、一度覚えてしまってはやめられない。  優衣が受け入れなければ……と思っていたが、  優衣は拒絶することなく嬉しそうに声を上げる。  聡明な優衣だ。  まさか妊娠してもいいなどと考えてはいないはず……。  俺は勝手に優衣の考えを推察し、この禁断の関係に溺れていた。 【兄】 「はぁ……は……もう一回」 【優衣】 「っ、ぁ……待って……。  もう、脚がフラフラ……立ってられない……」  俺が腰を持ち上げていないと優衣はくずおれてしまいそうだ。 【兄】 「じゃあ、壁に体を預けて」 【優衣】 「はぁ……ふ……、……え……? っ、はぁ……壁に……?  ふは……は……体を……は……、押し付けて……」  両手をついて支えていた体を、言われた通り壁に押し付ける。 【兄】 「そうすれば、俺が抱きかかえるから」 【優衣】 「はふ……、……んっ、ふあッ……。  あ……後ろから、抱き締め、て…………ぅぁ、  ……はぅ……にいさぁん……」  俺の体温を感じてか、猫撫で声で呼んだ。 【優衣】 「ん、ふあ……あ、ぅ…………んっ、ッ……んフ、ふぁっ……♪  あっ、……っ……ぅ、ぁー……ぁあー……ぁー……っ……っひ」  体を優衣の背中に押し付けるようにして抽送する。  触れ合う面積が大きくなって、優衣の体温がよくわかった。 【優衣】 「ふ、はぁ……っ、ン、にいっ、さっ……フは……、  寒いのは分かる、けど……ン、は、体にシャワーを流してするとっ、  ……音が……ぅっ、音がぁ……っ」 【兄】 「恥ずかしいのか?」 【優衣】 「ン、ぅ……っ……ん、ぁ……ぅん、恥ずかしーし……っ、は……  どんなに声を堪えても、っ……これじゃ、気づかれちゃう……、  はぅ、ふ…………ふぁぁっ……」 【兄】 「へえ……」  気付かれてしまう――  そのスリルを味わいたくて、欲望のままに腰の突きを強める。 【優衣】 「はぁ…………ぁっ、ぅ……! ぅぅ、っぅ、ぅ……っ!  ん、っ……はぁっ、はっ……にいっさ……ンっ、は……っぅ、  声っ、出させようとしてるでしょっ……ぉっ! っ、ぁぁ……っ」 【優衣】 「はぅ、むッ……ン、ん……ンっ……っ……ん、んン……ッ……」  体を襲う快楽に抵抗して口を閉じる優衣。 【優衣】 「っ、んっ……ぅっ…………へあ、ぁっ……ぁっ……ぁーっ……♪  ぅっ、ぁ……ぁぁ……ぁッ……」  それも、力の入らない体では長くは持たず、  だらしない声が漏れ聞こえてきた。 【優衣】 「ぁ、く……ぅ……は……にいさぁ、ンっ……は……  これ、っ……後ろからっなのに……兄さんに抱きしめられてぇ……  兄さんのっ、体温を感じると……犯されてるんじゃなくて、  愛されてるって……すっごく感じるー……」  うっとりしたような声を出す。  愛情表現も込めて、白く艶やかな首筋に顔を寄せる。 【優衣】 「ふぅ……ぅ、ん……は…………っ、ひゃぅ……!  ン、やぁぁ……首、ぃっ……噛んじゃ、ぅぅ〜……っ!  それっ、ぅ、もうっ……敏感過ぎて……っ、ぅぅ、ぅ……っ」  片手で肌に張り付いた髪を掻き上げて、現れたうなじに舌を這わす。 【優衣】 「ん、ンっふ、あ……っ。  んンぅっ……舌ぁ……っ、ぺろおぉってえ……っ、  はっ、ぅ……ぁ、フっ……ゃぁ……うなじなんて舐めないでっ……  んっ、んン……っ」 【兄】 「……なんでだ?」 【優衣】 「んは……っぁ、あ……ん、んんむぅ……。  ……だって、ぇ……ンぅぅ…………恥ずかしーのぉ……、  ン、ぅっ……ぁ……っ」 【兄】 「恥ずかしい?」 【優衣】 「ん、ぅ……ぁ……、……兄さんなのに……犬みたいに……んンっ、  首とか、ぁぅ……っ、わ……っひゃ、ぅ……耳とかっ、  はむはむぅぅってえ……っぇう、……はぁあ……っ」  喋っている最中も優衣の可愛らしい耳たぶを銜える。 【兄】 「……いつも俺にしてくれてるのにか?」 【優衣】 「ぅ、んっ……ン、んっ……ひあ……ぁっ……、っ……はあ……  ん、んんぅ……私は、ンっ……私が、兄さんに同じことするのはっ、  愛情ひょうげ、んっ、でぇ……んんン、ぅ……フ……っ」 【兄】 「……俺も同じだ」 【優衣】 「ん、んっ……ン、むぅぅ……兄さんのは、ひゃぅっ……!  ン、ぅ……なんか、いやらしいのっ……!  私はっ、兄さんみたいに、いやらしく、にゃぃっ!  っ、くぅ……ぅぅうっ……っ」 【兄】 「にゃ?」  口から出た鳴き声に恥ずかしそうに唸る優衣に言葉を掛ける。 【優衣】 「ぅ……ぅぅ……っ、ヘンなタイミングで首噛まないでえ……っ。  くすん、……ぅぅ、ぅ……にゃぃとか言った……恥ずかしい……」 【兄】 「じゃ、やめるか」 【優衣】 「ん、んン……っ、や、やめるとか……んん、む……いじわるぅー」  拗ねたような顔をする。 【優衣】 「…………して、いいから。  ……はむはむして、ぺろぺろして……いいから。  ……だから、…………して……?」  ……涙目で懇願されちゃ、仕方ない。  もとよりやめるつもりはなかったが。  いつも優衣にされるように、耳朶の裏の骨に沿って舌を這わす。 【優衣】 「……んっ……ふ……ぅ、……はぁっ……は……ぁっ……、  ん、んン……っ……ぁ……ァ……ひっ、ぅ……ぁー……」  美しい曲線美を描く首から肩へのラインに歯を立てる。  時どき力を加えて歯形を残していく。 【兄】 「……優衣」  そろそろ我慢できなくなってきた。  噛みつきを続けたまま腰の動きを速める。 【優衣】 「ぁ、ふっ……ぅ……ぁっ、あッ、あっ……!  ゃっ、ぁっ……っ……っぅ……腰っ、ひっ、ぅ……速、ぃぃ……っ、  ぅ……っ……ぁ……ぁぁ、ぅ……ぁーっ……ぁぁ……っ♪」 【優衣】 「ぁ、ぅっ……っ……っは……は……ぁっ、あ……ふかっ、ぁっ……  ふかぁ、ぃぃ……ぃっ……っ、ぃぅ……っ……ぅ、あっ、ぁっ……」  両肘を掴んで上体を引き、倒れそうになる優衣の体を腰で打ち返す。 【優衣】 「ん……ふあ……っ、あ、あッ! あっ、ぁッ、ぅっ、うっ!  っ、ンっ、っ……ッ……ん、フっ……、ふ……フあっ……ぁッ!」  どこを触ってみても柔らかくて女性的な体は、全く飽きが来ない。  膣の具合も幾分ほぐれてきた感じはするが、  それでも狭くて吸い付くようで逸物を大いに悦ばせる。  もはや完全に優衣の虜になっていた。 【優衣】 「ぁっ、あっ……! っぅ、くぅっ、ぅっ……はぁ、ぁああっ……♪  あっ、ぁーっ……っ、にい、さっ……ンっ、っ、っ……もぅっ、  むりっぃ、っ……はあっ、はっ……ぅ……ぅぅ……ぅ〜……っ♪」 【兄】 「俺もっ、あとちょっと……っ」 【優衣】 「っ、ぅっ……ぁっ、あッ♪  っぅ、く……脚が、ぁ……ふらふらで……っ、ぁっ……っ、  ぁーっ……ぁ、ぁぅっ……ぅっ……」  両腕を引かれた優衣は人形のように壁に寄りかかっている。  おぼつかない脚は今にも崩れそうだ。 【兄】 「っ、よっと……」  手を優衣の腹に回し、くずおれない程度に持ち上げる。 【優衣】 「ンっ、ぅ……あっ……。  腰、持ち上げっ、てっ、っ、ぅっ、ぅッ、あ!  ぁっ、ぅ……っ、ッ、ぅあ、あっ、あーっ、ぁ……ぁぁー……っ♪」  【優衣】 「ふっ、く……ぁ、ぁっあ♪ ぅぅっ、っ……はぁっ、ぁっ……っ!  っ、ぁっ……ぁっ、ぁっぁぁ、ぁーっ……はへ、ぇあ……っ♪」  ひくひくと敏感に動く膣壁が優衣の快楽を伝える。  優衣がイク直前の動きだ。  お互いを高めるために腰を激しく抽送する。 【優衣】 「っ、あーっ……ぁあぁー……っ♪  ぁっ、は……っ、んっ……ぃく……っ、いく……いクっ……、  いくっ、イクっ、ぃっク……ぅっ……ぅぅぅーっ……ぅー……っ♪」 【兄】 「く、ぅ……っ!」  びゅるっ! びゅっ、びゅーーっ!! 【優衣】 「ッ……〜〜っ♪ ンッ、っ……んぅっ♪ んンッ! ぅ、はぁっ、  ぁ……あは、……は……へぅ……ぅっ……ぅっ……ぁ……」  迷いなく立て続けに中に注ぐ。  中に出される感覚に身震いする優衣の膣内は収縮を繰り返す。 【優衣】 「ん、ぅ……ぅぁ……はぁ……、また……ナカぁ……ぁ、  ふ……ふ、あ……かわいー声だしながら、ふへへえ……  奥にしゃせーしたぁ……あふ、……ぅ……ん、ぁ……あ……」 【優衣】 「はぁ……はぁっ……はあ……ン、んくっ……  ふはっ……、はぁ……は……、  …………やっぱり、兄さんって男の人、なのね……」 【優衣】 「んン、ふぁ……は……私のカラダ……簡単に持ち上げちゃう……。  ふは、ぁ…………ふふっ、ふ……力強い、男らしさを感じた……」  荒い息をつきながら背中を俺に預けてくる。  心地いい重さだ。  肩にも腕を回して、優衣を抱き寄せる。 【優衣】 「はぁ……は……ふぅ……ふぁ……は……兄さん……」 【兄】 「……どうした?」  頭をすり寄せるようにして、こちらを見上げる優衣。  俺の顔を見つめて、朗らかに笑う。 【優衣】 「ん……ふふ、ふ……。はふ……んーん、なんでもない」 【優衣】 「はふ……はぁ……は……。  ……落ち着くまで……ずっと、抱き締めてて……?」  シャワーの音だけが静かに響き続けていた。