◆10 【優衣】 「……? あれ、兄さん……部屋にいなかったの」 【優衣】 「灯りが点いていたから、てっきりいるのかと……」 【優衣】 「ぁ……ぅ、ぅん……。………………はいる」 【優衣】 「……、ん?」 【優衣】 「あ……あぁ、うん。……あ……いや、ぇ……」 【優衣】 「…………あー、やっ、やっぱり、一人で寝るわ」 【優衣】 「はは。……だって、兄さんが望んでないことを  押し付けたくないから……」 【優衣】 「子供っぽいもの……ね。うん、確かにその通り。  これじゃいつまで経っても自立できない……  兄さんに偉そうなことも言えないわ」 【優衣】 「色々考えたの。何度も思い返して……。  いつも私のほうが無理を言って、兄さんと寝てばかり……。  兄さんの意思は無視して……本当に、勝手よね」 【優衣】 「今までごめんなさいっ。  迷惑かけてばかりで……。  もう、添い寝なんてお願いしないから、安心して……ね?」 【優衣】 「……」 【優衣】 「…………ほんとに?」 【優衣】 「兄さんも……私と添い寝したいって、本当に思ってる?」 【優衣】 「…………ぅン、わかった。一緒に寝る」 【優衣】 「ん……んん、はぁ……」 【優衣】 「……ねえ、兄さん……怒ってる?」 【優衣】 「その……この前、私が大きな……あえ、ぎ、声を出して……  お母さんたちに見つかりそうになったときの……こと」 【優衣】 「私が、兄さんにお願いされたわけでもなく、  勝手にしようとしたから……あんなことになったわけで」 【優衣】 「私が……兄さんの気持ちを、あたかもわかってるかのように  振舞う行動は……もしかして、……もしかすると……  兄さんを苦しめてるんじゃないか、って……」 【優衣】 「だって……、……ふ……不安なんだもの」 【優衣】 「兄さんのしたくないことはしたくない……。  ちゃんと確認して、兄さんの意思をしっかり聞いておかなきゃ……  じゃないと……、……兄さんに……嫌われちゃう」 【優衣】 「っ、なんで笑うのっ」 【優衣】 「……? そう、なの?」 【優衣】 「あ……。ふふっ……うん、確かにそうね。  そんなことで嫌いになってたら、人間不信になっちゃうわ。  人間なんて、勝手に行動する人ばかりだから」 【優衣】 「……うん、ありがとう、兄さん。  じゃあ、今まで通り……私の思った通りが兄さんの意思。  ……それでいい?」 【優衣】 「……わかった」 【優衣】 「…………私の、思ったこと……。私のしたいことを……素直に……」 【優衣】 「…………その言葉が、本当……なら、……一つだけ……、  っ……一つだけっ、したいことがっ、…………あります」 【優衣】 「……」 【優衣】 「……きすが……したいです」 【優衣】 「唇と、唇を合わせた……キスを……、  …………兄さんと、したいですっ」 【優衣】 「………………いぃ?」 【優衣】 「ぃっ、今もっ、胸が張り裂けそうでっ!  ずきっ、ずきって、苦しくてっ! ……でも、なんだか……っ、  幸せ、で……。でもっ、とっても切なくてっ!」 【優衣】 「断られるかも、とか……嫌がられるかもって思うと、怖くてっ、  怖くてっ……! でもっ、でもっ! もし、っ……いいよって言わ  れたら……もし、言ってくれたらって思うと、それだけで嬉しくて、  嬉しいのに、なんでかまたっ、胸が痛くてっ!」 【優衣】 「痛いっ……痛いのっ……! もう、いや……やだ、っ……。  助けて……お願い、助けてよぉっ……!  兄さん……っ、……にぃ、さ……っ」 【優衣】 「っ、……は……ぅ、え……? ……あっ……兄、さっ……ン、  ンん……む、フ…………ん、ちゅ……」 【優衣】 「ちゅっ……ちゅ、ぷ……ぁ……。  はぁ……はふ……にい、さん……?」 【優衣】 「……あ、ぅ……えぇと、それって……ン、むっ!  ん、っ……ンっ、ちゅっ……ちゅっ、フ……んンっ……っ」 【優衣】 「ちゅ、ちゅっ……んっ……! ちゅる、ちゅぴ……フ、ん……ちゅ、  ちゅ……れる、れぇぇ……はむ、ん……っ」 【優衣】 「ちゅ、ん……はふ……にぃさぁ、ぁむ……ン……。  ちゅ、ちう……ん、フ……ちう、ちゅ……んふ、にぃさぁん……」 【優衣】 「ちゅっ……ちゅ、ちゅっ……ふ、ン……すき……ちゅ、ぴ……  すき、ちゅっ……すき、んちゅぅ……ちう、ン……ふき、すき……」 【優衣】 「ちゅる、ちゅぴっ……ちゅ、フ……ふ、ぅ……ふぁ……はぁ……。  ……くすっ、やっと……やっとしてくれた」 【優衣】 「ずっとこうしたかった……。ずっと、ずっと……クスッ。  兄さん……兄さん……」 【優衣】 「ん……ちう……れろ、ぇれ……る、ちゅ……ん、はぁ……はぅ……。  はぁ……、にいさん…………して?」 【優衣】 「っ、ふぅぅっ、はぁ……っ、……お願いっ……。  お腹の奥が、うずうずしてぇ、ぞくぞくしてぇ……  この疼きを止めるのは、兄さんしかできないの……っ」 【優衣】 「どうしてかなんかわからないっ、でも……この、体の感覚はっ……  兄さんに抱かれたがってるってことだって……わかるから」 【優衣】 「お願い……っ。……して……?」 【優衣】 「……服を脱げばいい?  うん……。あっ……は、恥ずかしいから目は閉じてて」 【優衣】 「……どうぞ」 【優衣】 「っ……んん、……」 【優衣】 「あ、あんまり見ないで……恥ずかしいんだからあ……」 【優衣】 「ん……、ぅぅぅ……っ。  ……わかってる、けどぉ……ん、んんぅ……っ」 【優衣】 「ぅ、えぇ……? ちゃんと見たい、って……。  ん、んん……見るなら、また……今度でも」 【優衣】 「っ、ぁ……」 【優衣】 「く、くさい台詞……。  別にそんなことをしなくても、ずっと兄さんのモノなのに……」 【優衣】 「ふふっ、兄さんの台詞のニオイが移ったのかも。  くさい者同士、お似合いかもね」 【優衣】 「……誰の者でもない、綺麗な私が……見たいの?  見て……心に留めておきたい?  ……またあとで、自分の証を刻んだことを確かめるために?」 【優衣】 「…………わかった」 【優衣】 「じゃあ……灯りをつけるのもなんだから」 【優衣】 「月明かりで……ね。  ふふっ、初めてだもの。  ムードも重要……でしょ?」 【優衣】 「……どう……? よく見える……?」 【優衣】 「っ、綺麗かどうかとかじゃなくて、  明瞭かどうかを訊いてるんだけど……」 【優衣】 「え。あ、あぁ……綺麗に見えてるっていうこと。  なんだ……、んっ……んんぅ、紛らわしいのよ、ばかぁ……」 【優衣】 「ん……んん、ぅ……もう、いい。綺麗綺麗うるさい……。  嬉しいけど……感想は、恥ずかしい……」 【優衣】 「っ、もう、私は一旦終わりっ。  次は兄さんの番っ」 【優衣】 「……なにとぼけた顔してるの。  兄さんも脱ぐの。……ほら、脱がせてあげるから」 【優衣】 「兄さんは別にいいでしょ?  見られ慣れてるんだし……ほら、じっとして」 【優衣】 「はい、次は下。  脚伸ばして、腰浮かせて?」 【優衣】 「……引っ掛かった」 【優衣】 「ん、ぅ…………私のカラダを見て……興奮したの?」 【優衣】 「……ふうん。……ふぅーーん……」 【優衣】 「今度は、私が兄さんの体を見る番ねー」 【優衣】 「…………、……肌蹴た兄さんは見たことあったけど、  一糸まとわない姿は初めてね」 【優衣】 「こうして見ると……兄さんってちゃんと男の人の体をしてるんだ」 【優衣】 「筋肉のせいで、体の線がでこぼこしてる……。  女の子の線は緩やかに湾曲してるから、全然違う……」 【優衣】 「ふうん……」 【優衣】 「うん、もういいわ。堪能した」 【優衣】 「…………えぇと、それじゃ……」 【優衣】 「……する?」 【優衣】 「あ……ほぐさなくても、たぶん、大丈夫じゃないかしら……。  うん、きっと兄さんのなら……うまくいくと思う。  ふふっ、そんな気がする」 【優衣】 「? ……あぁ、避妊具……。  くす、ふふっ、ふ……童貞の兄さんが持ってるわけがないわよね」 【優衣】 「ん、安心して」 【優衣】 「……『持ってる』とか言うわけじゃないから」 【優衣】 「……今日は、そのまましても大丈夫な日だから。  だから安心して? 生だからって、恐れる必要はないから」 【優衣】 「それに……やっぱり、初めては……特別なものにしたいから。  だから……このままで」 【優衣】 「ねえ……あの。……ん、…………兄さんも……?」 【優衣】 「……私のこと…………好き?」 【優衣】 「あ……」 【優衣】 「……うんっ! ……ありがと。嬉しい……」 【優衣】 「ん、いいわよ……? ……きて」 【優衣】 「ん……はあ……、っ……ん……くる、……はぁぅっ、きた、ぁ……っ」 【優衣】 「っ、ぅ、ん、ぬぐ……っ! ふ、っくはぁ……はっ……はっ……、  ふ、ふふっ、ふ……ほら、やっぱりっ、痛くなかったっ。  ぅっ、ぐぅ……っ、くはぁっ……はぁ」 【優衣】 「た、たはは……っ、兄さんには隠し事ができないわね……。  ぅ、ン……でも、本当に大丈夫……ちょっとピリッときただけ……。  はぁ……は……落ち着けば、きっとへーき……よ」 【優衣】 「ふう……ん、はあ……だから……動いて……?」 【優衣】 「ん……はぁ……はふ……、……うん、わかった。  ……ふふっ、ありがと、兄さん」 【優衣】 「やっぱり、兄さんでよかった……。  うん……兄さんがいい……。やっぱり、兄さんが一番だ……」 【優衣】 「ん、っ……ふ……ぅ……、くはぁ……っ、ふ……んんンっ、フ……」 【優衣】 「はふ……ふぅ、……ふ、ぁっ、ん……っ、むっ……んンっ……!」 【優衣】 「んフ、っ……んん、はぁぁ……はっ……はっ……は……、  ……わかる……、ん、は……兄さんのが、私の中に入ってるの……、  よーくわかる……」 【優衣】 「は……はふ、ふ……ふふへ、へ……兄さんと……繋がってるー……。  一つになってるって……わかる……、ん……はぁふ……、  すっごく……幸せ……ふふ」 【優衣】 「んっ、んフ……んん、ぅ……はぁ」 【優衣】 「やっぱり……兄さんじゃなきゃ、やだ……。  大好き……兄さん……、だいすき……はあ……はぁ……はぁふ、あ」 【優衣】 「キス……キスしながら動いて?  ふふっ、そうすればきっと、すぐに苦しくなくなるはずだから……  私に魔法をかけて? 王子様……」 【優衣】 「くすくす、ちょっと兄さんにはハードルが高かったかしら……?  ん……ちゅ、ちゅぴ、ン……ちゅ、ぅ……はぁふ……、  でも……柄じゃないとしても、私にとって兄さんは……  たった一人の王子様……くす、私の個人的な意見じゃ、不満?」 【優衣】 「ふふ……ちゅ、ちう……ちゅ、ん……ふ、ぁ……フ……、  別に、王子様に任命したからといって、気負うことなんてないわ」 【優衣】 「ありのままでいいの。  ……そのままの兄さんが、一番素敵だから……着飾らないで? ね?」 【優衣】 「ん、もう……そういうのがいらないって言ってるのに……ちゅ、  ちう……ん、でも……ふふ、お姫様扱いも悪くはないかも……ね」 【優衣】 「……ちゃんと、優しくしてくれる? 王子様?」 【優衣】 「ん。……じゃあ」 【優衣】 「奥まで……突いて?」 【優衣】 「は、ふ……ん……んっ、……ン、っ……」 【優衣】 「ん、っ…………フ、ぅっ……ん、はぁ……ぁっ……ぁ……、  ぅン、んっ……っ……っ、は……はっ……はぅ……はふ……ふ」 【優衣】 「っ、はぁぁ……あ、やっぱり、違う、ぅっ……はっ……、  兄さんの、っ……おっきくてぇ……ちゃんと、お腹の奥のっ、ふぅ、  うずうずしてるところ……ぐりっ、ぐりぃってえ……ぅ、はあ……」 【優衣】 「っ、はぁあ……、は……ぁ……指じゃ届かないの……、  ン、ふあ……兄さんのっ、んっ、兄さんじゃないとっ、あっ♪  ぅっ♪ ぅっ♪ ぅ、ぅぅっ……んっ……!」 【優衣】 「あ、ふぁっ……あ……これ、っ……奥っ、突かれてるっ……?  んっ、フ……はあっ……はぁ……にぃさあ……ンぅ、っ……  奥ぅ、突いてる……ぅ? ふぅ……は……ぁ……」 【優衣】 「ぁぅっ、ぅあっ。ぅっ、ぅっ、ぅぅっ……!  んっ、そぅっ、そこっ、それっ、ぇえっ……ンはぅ、は……はぁ」 【優衣】 「それっ、すると……ふは、ぁ……は……たいぶ、ラク……。  じぃーんってぇ……なんだか、腰がふわふわする感覚がして……っ、  苦しさが和らいでく、ぅっ……麻痺してくから……ぁっ、んはっ……」 【優衣】 「んっ、ぅンっ……んっ、はぁ…………はふっ、ふっ……ンふ……、  あ……っ、ぅ……ぅ……ぅっ……んっ、ン……はっ、はあ……」 【優衣】 「ん、もう、っ……大丈夫だから……好きなように動いて、っ?  ん、ぅ……はあ……、優しくしてーって言ったから、  ずっと我慢してるんでしょー……?」 【優衣】 「ん、フぁ……ふ……苦しくないからぁ……ね?  フ……きて? ……兄さぁん……」 【優衣】 「ぁっ……また脚抱き締め、てっ、ぇっ、ぁっ、あっ、うっ!  フんっ! んっ! ん゛っ! っ、んッ、ンっ! ンふぁっ♪」 【優衣】 「ぁっ! あっ! あぅっ! ぅあっ! にっ、さっ、ン、はあっ、  はっ……ぅっ、ちょっ、と、待っ、あッ! あ〜っ!! あ〜っ♪」 【優衣】 「っ、ふあっ、あっ……! っ、き、きいちゃ、だめっ……!」 【優衣】 「こんなっ、エッチな声……ぇっ……、はしたないっ、こえっ……  聞かないで、ぇっ……!」 【優衣】 「っ、んゃっ、っ! やだ、っ……やだぁっ、!  聞かないでっ、ぅ、ぅぅっ……!  こんっな、こえっ……やだぁ、っあ……っ!」 【優衣】 「ぅっ、んっ……んンっ、む……むンっ!  んっ……ん゛っ、んっ……フ、ふっ……は、ひっ……ひっ、ふ……」 【優衣】 「フっ、んっ……! むっ、ん、ぅっ……はっ、ぁっ♪  ぅっく、ぅ……ぅっ、ぅ、ぅっ……ん、んンっ……んっ、ン……!」 【優衣】 「ん、んっ……んわっ! あっ、あっ!  にぃっ、さっ、ンはっ、ぅ……乳首たべちゃ、ぅぅっ! ぐぅぅ!  っ、くはあっ、はっ、ぅ……ぅぅっ……!」 【優衣】 「ぅ、むンっ……んっ、ンひっ! ふぅっ、ぅっ、はぅっ……ぁっ♪  舌までぇっ、ンあっ……あぅ、っ……っ、やだ……っ、やぁだあ、  あ……ぅぅ、ふ……ふぅぅ……っ!」 【優衣】 「っ、んンっ……! ふっ、くぅっ……っ、ぅ……ぅあ……ぁっ、  ぅ、ひっ……ひうっ、ぅっ、ぅぅ……ぁっ、乳首が、兄さんのっ、  おくひの中で転がっへ、ぅっ……! ゃっ、弾いちゃっ……ぁッ♪  あぅっ、ぅっ……!」 【優衣】 「むっ、ンぅ……っ! んぇっ、ねえっ、ぇぅっ、ねぇっ、にぃっさ、  ぅっ、ふはっ! っ……おねがぃぃ、っ……こえ、でるからあ……!  ん、ゃあっ♪ っ、おちんぽも、きもちっ、ぃ……っ♪」 【優衣】 「ぃっ、ぅ……んっ、ふわぁあン……ッ♪ だめっ、だめだめっ♪  ぇっ、ぅあア……♪ そっちの乳首まぁでえ……ぇえっ♪  ぅくっ、ぅっ……! くり、くりぃ……ぃっ、ひぅっ、ぅ……!」 【優衣】 「っ、ぅっ……! ぅっ、ぅっ、ぅ……あッ! はっ、はぁっ……!  ぁっ……ぁっ、ぁッ! あぅ、ふっ、ふあンっ……んン、ぅっ♪」 【優衣】 「ンっ、っ、んっ……ぅ、あっ……あっ、あッ、ああッ! あッ!!  奥っ、おくぅっ! こんっ、こんってぇ、ノック、ふぅっ、ふっ、  あっ♪ あっ、あっ、あっ……ぁっ、ぁっぁぁっ、ぁぁっぁ〜〜♪」 【優衣】 「っ、ぅっ、ンむぐっ、ぅ……! ン、むっ、んんンっ……!  ンふぁっ、はっ、そんなっ、ぅぅっ……!  乳首っ、ちゅうちゅうひへっ、ぇぇえっ♪ へぁっ、はう、ぅっ♪」 【優衣】 「ぅ、ぁぁぁ♪ あっ、はっ、ふあ……  おちんちっ、ひふぁは、っ、一緒にしたぁらあ……!  頭あ、まっしろっに、ひっ、しろく、ぅぅ……! ぅっ、ぅ……!」 【優衣】 「ふあっ、あっ、ぁ……は……? あっ、にいさ――んむっ。  んっ、フ……ちゅ、む……ちゅぴ、ンむふぅあ……はあっ♪  にぃ、ふぁ……ぅム、む……ちゅ、んゥ……ちゅ、はぷ……んっ♪」 【優衣】 「んっ、んンっ! っ、ちゅるっ……っぷ、あっ! あっ、ぁぁっ♪  だめ、ぇ……っ! っ、ンむ、ちゅ、れぇう、フぁ……っ、  ちゅーしながら、子宮ピストンしちゃだめ、ぇえっ……っ♪」 【優衣】 「っぅ、ぁあっ♪ あッ、はっ……はっ、ふぅっ、くぅぅっ……っ!  もう、もうっ、兄さんのことしかっ、考えられなくな、っりゅ、む、  んンっ、ちゅ……む、ちゅ、へるぅ……っ、……ンっ……っフ!」 【優衣】 「ん、ちゅ、ふあっ……! はっ、あっ、あぁっ!  っ、にいさっ、んッ……にいさっ、くふぁ……!  にいっさあんっ……! ンっ、っ……ぁっ、あッ……あぅっ!」 【優衣】 「ぅンっ、っ……あっ……。  …………にいさん……?」 【優衣】 「……んっ、っ、ンっ! ふあっ、あっ、あっ……ぁっ、あッ!  っ、くっ、ぅっ、っ、ッ、っ…………ぅ、ぅぅっ……っあっ!!」 【優衣】 「はぁっ! あっぁっ、ぁッ、っ、駄目っ、だめっだめっ……!  っく、ひっ! ひあっ、ぁ……! ぁっ、ぅっ、ぅっ、ンっ、っ♪」 【優衣】 「はっ、ぁっ、あッ! あっ、ふぁ、はっ、ぁっ♪  っ、激ひっ、ゥっ、ぅ、ぅぅ……っ、ン!  っふあ、っ……ナカ、れ、ぅっ……奥っ、おくっおくっ、くぅっ!」 【優衣】 「ぅっ、ぅっ……! っ、っ、んっ、ン、はぁっ!  はっ、ふっ! ぅっ、ぅっあっあっあっ♪ それっ♪ だめっ♪  ぇっえ、あっ♪ はっ、あっ、あっあっぁああっあ、あっ♪」 【優衣】 「っ、あっ♪ あっ♪ うっ、く……! ぅっ……っ……っ♪  ふ、あっ……あっ……? ぅっ、も、もうっ、イクっ? イクっ?  ふっ、ぅっ、はっ……あっ、ぅっ、ぅっぅっあ、あっ♪」 【優衣】 「あふっ、ぅ、ンっ……はっ、……あ……♪  ふっ、ぅっ……ぅンっ、はあ……はぅっ! ふっ、うれしっ、  ぃー……。ぃっ、ひっ! はっ、ぁっ、ふっ、ぅぅっ……!」 【優衣】 「っ、ンっ、んっ……! あっ、ぁっ……っ、にいさっ、んがっ、  ふふっへ、へ……私のっからだでっ、ぅっふあ、ぁっ……、  きもちっよくぅ、ぅっ♪ ぅっ♪ っ、なっへ、っ、うれしっ♪」 【優衣】 「んっ、ンっは、あっ、は……ぅンっ! うんっ! ンっ!  わたしでっ、気持ちよくなってぇっ? にーさ、んっ、ンっ、♪  兄さんっ、にいさんっ、にーっさ、っ、ンっ、んっふっ、んっ♪」 【優衣】 「んっぁ、ぁっぁあっあっ♪ ぅっ、ひっ、ぃっ、ぅっ、ぅっぅあ♪  あっ、あっあ、あぅっ、ぅっ……ぅぅっぅ〜……んっンっんっぅ♪」  びゅるるるっ!! びゅーっ、びゅくっ! どぴゅーっ! 【優衣】 「んンっ! っ、んっ……っふ、ぅっ! ぅっ、っ……ん、ンっ……!  ん、フはぁ……はあ……は――ぅぅンっ! んっ、んンっ……!」 【優衣】 「んっ、ふぅ……っ。……っ、はぁ……っ、……はあ……ふぅは……  はひう……ふ……あ……でたあ……? っ、あ…………あ……、  なか……はぁ……ぁ……ぽかぽか、する……ぅ……、あ……」 【優衣】 「はぁ……はあ……はぁ……ふ……あ……、ぁ……はぁ……」 【優衣】 「は……ふ、……ぅ……? ぁ、ぁ……ち、ちょっとまって……。  いま、ふわふわしてて……なにもわからない……ふう……はぁ……」 【優衣】 「はぁ……は……ぁ……、にい……さん……」 【優衣】 「ふぅ……ぁ……ぁぁ……っ♪  ん、んンぅっ……はぁ……ふふっ、にぃさあン……んはぁ……はぁ、  ……ふふっ、やっぱり……兄さんだ……兄さんしか駄目……」 【優衣】 「んン、ふ……ぁ、こんなに……私のことをわかってくれる……。  ふふっ、求めてることを、簡単にくみ取ってくれる……」 【優衣】 「抱き締めてほしいときに……抱き締めてくれる……  たった一人の……おうじさま……。……はぁ……最愛の、ひと……」 【優衣】 「……は……ふ……ぁ……、はぁ……。  ……ごめんなさい、気付くのが遅れて」 【優衣】 「……いま思えば、私は……  ずっと前から兄さんのことが好きだったんだと思う……」 【優衣】 「だけど、それに『イシキ』が気付くことができなかった……」 【優衣】 「好きという感情はあったのに……。  その感情に、『好き』と名付けることができなかった……」 【優衣】 「ふふ、ふ……結局、体が兄さんを求め始めて……  そこでやっと、自分の感情に気付くことができたの……」 【優衣】 「これが、人を想う、『好き』という感情なんだって……  名付けることができた……」 【優衣】 「本当に……つくづく、私は未熟者だと気付かされたわ……」 【優衣】 「兄さんを小馬鹿にしながらも、  『好意』という初歩的な感情を説明できずにいたんだもの……」 【優衣】 「自分が情けない……」 【優衣】 「……兄さんも?」 【優衣】 「…………」 【優衣】 「……ううん、いいのよ。  兄妹だからって、すべてがわかるわけじゃない」 【優衣】 「私だって、兄さんの気持ちを分かっているようで、  本当のところ、すべてをわかっているかは分からない」 【優衣】 「分からないことはたくさんある。  ……でも、分かることも、分かり合えることもたくさんある」 【優衣】 「一緒に住んできたから……っていう言い方もあるけど、  私は……血を分けたって言い方が好きかな」 【優衣】 「同じ血が流れている……くす、そう思うだけで、  兄さんと私は充分特別でしょう?」 【優衣】 「離れ離れになったって、どこにいたって、その関係は変わらない。  それで充分幸せでしょう?」 【優衣】 「だから、分からないことの一つや二つあったってくよくよしないの。  ……別に、分かってくれなくたって責めたりしないわ」 【優衣】 「わかってくれることが誰よりも多いってだけで、  私にとって兄さんは特別。代えがたい存在」 【優衣】 「兄さんにとって……私は……特別な、ひと?  失いたくない存在だって……そう、思ってくれてる?」 【優衣】 「あ……ふふっ、うん、しってた。  くす、知ってたけど、聞きたかった」 【優衣】 「だって、なかなか思いを口にしてくれない兄さんだもの。  聞けるときに聞いておかなきゃ。  せっかく、良い雰囲気なんだから……ね」 【優衣】 「……兄さん……ありがと。ずっと傍にいてくれて。  私の願いを……聞き入れてくれて」 【優衣】 「あと、ごめんなさい。  ……本当は、一刻も早く兄さんから卒業しなきゃいけないのに……  兄さんの優しさに甘えて、ずっと依存しちゃってた」 【優衣】 「……ううん、きっと……  もう、兄さんから卒業なんてできないと思う。  これからもずっと、迷惑を掛けちゃうと思う……」 【優衣】 「兄さん依存になっちゃう……最低な妹」 【優衣】 「……そんな私だけど……妹の私だけど……。  ずっと、傍にいてもいい……?」 【優衣】 「あ……ううん。……駄目、こんな聞き方じゃ。  優しい兄さんじゃ、断れない……意地悪な聞き方」 【優衣】 「……それに、できれば……私は、兄さんから卒業したほうがいい。  卒業する努力をしなきゃ……」 【優衣】 「たとえ世間がどう見ようとも……って口だけで語っても、  結局は、私たち人間は世間や社会に依存しなければ  生きていけない存在……」 【優衣】 「……兄さんから離れることは、妹の私に課せられた急務だもの」 【優衣】 「兄さんも……前まではそれを望んでいたわけだし、ね」 【優衣】 「……あ……、ちょっと……。  ……どうして、そんな顔をするのよ……」 【優衣】 「……私だって、こんなことは言いたくない」 【優衣】 「でも、これは……兄さんのため。  ……私たちのために、必要なことだから……ね? そうでしょう?」 【優衣】 「…………」 【優衣】 「……ずるい」 【優衣】 「…………兄さんは、ずるい」 【優衣】 「折角、心の踏ん切りをつけたのに……。  兄さんに抱いてもらうことで、幸せに……  兄さんから卒業しようと思ったのに……」 【優衣】 「そんな顔をされたら…………揺らいじゃう。  兄さんに……甘えたくなる」 【優衣】 「…………本当に、いいの?」 【優衣】 「私は……兄さんを卒業しなくても……、  兄さんに……依存し続けても、いいの?」 【優衣】 「…………」 【優衣】 「……結論を出すにはまだ早い、か」 【優衣】 「引き返すことはいつでもできる……」 【優衣】 「怖いのは、恐れているのは……  せっかく気付けた恋を、儚いものとして  一瞬にして散らしてしまうこと……」 【優衣】 「初恋を……世間が許さないっていう他人の勝手な了見で、  なかったことにされること」 【優衣】 「……精神をすり減らして世間にこびへつらうくらいなら、  もうちょっと兄さんとの恋人ごっこを楽しんだほうがいいわよね?」 【優衣】 「私たちの今後のことは、  私たちが世間での生き方をもう少し学んでからでも、  遅くはないわよね?」 【優衣】 「ね……? 兄さん?」 【優衣】 「……ん。ありがと」  《本編END》