白猫が去り、今日をどう過ごしたものかと思っていると先ほどの男達と一緒にいた女性の一人が近寄ってきた。 曰く、 「面白いものを見られるから、夜になったら通りを2つ離れた路地に行って見なさい」 そう女は言い、怪しげに微笑む。 何故自分にそんな話をするのか分からず、貴方が理由を聞き返そうとするも女性は無言の笑顔でそれには答えなかった。 「白猫について知りたいなら気になるのなら、行ってみる事をおすすめするわ」 ただ去り際にそれだけ言い残し、女は去り。 こんな怪しい誘いに乗りたいとは思えなかった。 だが貴方の中に最後に見せた白猫の笑顔、それに男達の下卑た歓声が甦る。 何度も何度も、交互に甦る光景に貴方は拳を握る。 ……だから、貴方は決めてしまったのだ。 あの妖しい女のいう場所を見に行くと……決めてしまった。 日が沈み、薄暗くなっていく町。 昼間はあれだけあった人通りがなくなり、ぽつぽつとまばらに人が歩くだけになっていく。 ほとんどの店は締まり、酒場や娼館、宿屋などの夜の商いをする店だけが所々賑やか音を放っている。 そうした僅かに賑わう明かりすら通り過ぎ、貴方は言われた路地にただ足を進ませる。 住む人がいないのかそれとももう眠りについているのか? 進む程、不思議な位の人気のなさと微かな風の音の紛れる何かの生き物が動くかさりっという僅かな音が静寂と共に広がっていく。 ひょっとしなくても自分は騙され、そこまでいかないとしてもからかわれたのだろうか? そんな不安が胸の中に沸いてきた頃、ふっと進む先から音が聞こえてくるのに気付いた。 甘さを押し殺したような女の声と、荒々しく猛っている数人の男の声。 貴方はその声に誘われるように、音の聞こえる路地を……そっと、覗きこんでしまった。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「んじゅ、ちゅぅ……ふぅ、ぁ……やぁ、たくまし……っ♪」 女の艶のある媚びた声と、何かを舐めるぴちゃぴちゃとした水音。 「んんぅっ!? やぁ……そんな、えぐるみたいにんぁあっ!? 舌、いれないでぇ……♪」 鳴くような甘い嬌声、男の笑い声……絶え間なく響く滴る液の垂れるぴちゃりという音。 「はっ、やっぱお前は具合がいいやなぁ!! 冒険者としてはクソ以下だけど、テクと体の具合だけは見れるもんだぜ本当よぉ!」 「じゅ……ちゅぅ、ぁ……むっ♪ そんな事、言わないでください……私、冒険者としても頑張ってるんですからぁ……んっ、ちゅるるぅ!」 男の満足そうな吐息、同意をしながら自分もと催促する声。 不満げにしながらも男達の声に応え甘い媚びた声音を出しながら自ら舌を這わせる姿。 隠すべき秘する場所を男達に晒けだし、男達の好みのまま好きになぶれるよう腰を持ち上げている少女が一人。 銀の髪を汗で濡らしながら、豊かとはいえないが女の子らしさのある控えめな胸を無遠慮な男達の手に委ね、必死に男の股間に顔を埋めイチモツに舌を這わせる白猫が……そこにいた。 「ちゅ、じゅる……あ、むぅ……! やぁ、も……何時までも舐めてないで挿れて♪」 男に濡れてくちゅりと音を立てている大事な部分を舐め立てられながらも、少女は腰を持ち上げ男達が望むままより強い快楽を求める。 「ひ、ひは! 好きものだな本当によぉ!! あの新人野郎に入れこんで、頭イカれちまったかと思ったけど安心したぜぇ?」 ニヤニヤと少女の痴態をうれしそうに眺める男。 焦らすように暫くぐちゅぐちゅと、猛っているイチモツで彼女の場所をなんどもなぞるように掠めさせてから……一気にその場所を貫く。 びくりっと白猫が身を捩り、一際高い声が路地裏に上がる。 「んっ、ぁあああああっっ!!?? っ、そん……な、訳……ないじゃないですか……っ あの子は、私を、冒険者として扱ってくれるから……だから一緒に、いた……だけっっ」 腰を打ちつける男の動きに合わせ、絶妙に腰を捻らせながら少女は男のものを心地よくすべき淫らなダンスを踊る。 自分のために使われるその腰付きに満足そうに男は息を吐きながら無遠慮に、ただ自分が気持ちよくなるまま少女の秘部に男は腰を打ち付ける。 「はん、それならいいけど……よっ! 今まで、散々俺たちのパーティーに入れって言ってものらりくらりとかわしてたお前が新人とくみやがったからよ! 俺らはこれでも心配したんだぜぇ? ……野良猫が勝手に盛りまくって妊娠したんじゃ大変だって、なぁ!!」 熱意の篭った淫靡なダンスに気を良くし、少女の小振りな形の良いお尻を軽くぺちりと叩きながら男が軽口をたたく。 周りの男達も少女に舐めさせ、少女の愛らしい乳房さ、お尻、髪など思い思いの場所を好きに弄り汚しながら同意の笑みを返す。 「あぁ、せっかく誘ってやってたのによ!」 「散々色々稼げる場所の情報や、金だって払ってやってたってのに、あっちやこっちにふらふら尻を降りやがって!!」 「うちの女どもがやかましいけど、うちにきちまえばどうにでも黙らせられる いい加減うちに来て、専属のメンバーになれよ……朝から夜まで天国見せてやるぜぇ? ひひひ……!!」 掛けられる男達の欲望と侮蔑の声、それに少女は笑顔を向ける。 先ほどの別れ際に見た、あの張り付けたような綺麗な笑顔を……。 「ふ……ぐっ、んんんっ! あは……そう言って貰えるのはうれしいですけど♪ そうしたら、私冒険させて貰えないんでしょう? 皆さん…からぁっ! 愛して貰えるのはうれしいですけど、やっぱり私冒険者がいいか……んぅっ!? あ、や……あぁぁぁんっ♪」 曖昧に喜んでいるけど困っている。 少女はそんな誤解を与える仮面の笑顔が男達の自尊心を満たし、不満を逸らす。 これまで何度も繰り返したやり取りなのだろう、酷く……手馴れたやり取りに貴方には見えた。 「けっ、それで新人かよ! まぁ、何も知らない奴なら散々こうやってちんこを咥え込んでるお前でもまだ人間扱いしてくれるだろうからなぁ? はん、獣人でもねぇくせに男にケツ降ってどんな男の精液だろうが喜んで浴びる泥棒猫…… 媚びて白い濁った精液を浴びて滴らせる冒険者の性欲便器だからついたあだ名が“白猫”だ! 普通にすぐに知れ渡るのに、あの新人野郎は気付きもしねぇんだから笑えるってもんだっ!」 「んぶぅっ!? んぐ、んふぅ……んっ、んんぅっ!! うく、やぁ言わない……でぇ! ん……ふぁ、にぅ……んんんんんっっ!!」 白猫をなぶる男たちの動きが強くなる。 彼女がどう感じるかなど関係なくムシャクシャとした気持ちを叩きつけて発散させようと、乱暴に、強引に、彼女に自分の濁った性欲を押しつける。 「じゅっ、ちゅぅ、い”……んんぅっ! ごめ……なさい、はしたないみなさんの精液を啜らせて頂いて生きさせて頂いてる分際で……っ 冒険者でいたいといわがままでごめんなさいぃぃっ!」 男の動きが激しくなったのに合わせ、少女の声がどんどんと高くなる。 男達の自分が気持ちよくなるためだけの動きは、少女にとって決して心地よいものではないはずだ。 よく見れば、強く握られた胸や尻、そして無理矢理突き上げられる秘部からはうっすらと充血している血の赤が見える。 それでも、少女は嬌声を上げる。 気持ちいいと、相手をしてくれて嬉しいと、もっと自分に欲望をぶつけて下さいと。 まるで、それしか、生き方を知らないかというように必死に、必死に……。 乱暴な男達の欲望を叶えようと望みのままのダンスを、卑猥な歌を奏で続ける。 「っっ、言われた分だけ締まりをよくしやがって! おら、イくぞっ! 全員でお前を名前通りの白濁まみれにしれやるよ!!」 「んぐ、んんんんぅぅぅっ!! ぁ、あああぁぅっ!? だすのは……っっ!? ……………いいえっ、だしてぇ、出して下さいぃいいいいい!!!!」 どくっ……どろ、どぴゅっ……。 白猫の中に突き入れている男の怒声と共に、彼女の中に外に男達の欲望が吐き出される。 降り注ぎ、体中余すところなく白く濁っていく少女はぼうっと虚ろな目をしながらも、口もアソコも開いたまま男達のものを汚れを受け止める。 その目はあまりに虚ろで何も何も映っていないかのように見えた。 その光景が彼女を汚して満足そうな顔をする男達の顔との関係を浮き彫りにするようであなたの目に、焼き付いて離れなかった。 「はっ……ハハ、ぁ~すっきりしたぜっ! やっぱ、お前に遠慮なく吐き出してやるのは最高にムシャクシャした気分が晴れるなぁ! ハハハ!!」 白猫の中に挿入していた男が、ぶるりと身を震わしながら彼女の中から溜まった白濁液を吐き出しきったイチモツを取り出す。 どぷっという音と共に白濁で作られた泡と液体の塊が、彼女の大事な場所から溢れ地面に滴る。 「っ、はぁ……ふぅ……っ そう、ですか……ふふっ♪ 皆さんに喜んで貰えるなら、私うれしい……です……っ♪」 地面に彼女と男たちのモノが混ざり合った液が染みを作っていく。 そんな液体を垂らしながら、少女はなんて事はないとばかりに喜んでいるかのような声を搾り出す。 満面の笑みと、虚ろな目のまま。 「はっ、お前は本当に調子がいいよな! おい、まだまだ出したりねぇんだからこのくらいでヘバるんじゃねぇぞ?」 「ん、ふふ♪ もちろん、分かってますよ……っ どうぞ、満足するまで好きなだけ私の体を使って下さい……んっ、じゅるぅっ」 明らかに疲れ体を痛めている様子が見えたが、白猫はそう言い自分から次の男が入れやすいように体勢を変える。 目の前に出された肉棒を自らしゃぶり、舌で丹念にそれについた液体を舐め取り綺麗にしていく。 「はっ、立場を分かってて結構結構! っと、そうだ……そんなお利口なお前に一つプレゼントがあったんだ 喜んでくれるとうれしいんだがなぁ?」 「え、プレゼン……ト?」 「……おいっ!!」 プレゼントという事場が予想外だったのだろう。 驚いた様子で白猫の瞳に光が戻り、リーダー格の男を見上げる。 それを見て、会心の笑みを浮かべると男は貴方が隠れている方向に向かって一声吠えた。 次の瞬間、どんっと背中を押される感触と共に貴方は少女の前に押し出される。 驚きと共に振り返ると、そこにはあなたをここに誘い込んだあの女が手を突きだして立っていた。 「おら、どうだ? お前の相棒の新人くんだぞ? 折角、パーティーを組んだってのに隠し事はいけねぇ……そうだろ? お前はふらふらして、いろんなパーティーで腰を振って咥え込んでるってのは有名だしなぁ バレる前に、一番分かりやすい形で理解出来るようにしてやったんだよ! どうした? ほら、喜べよっ!!」 呆然と、あなたの様子を見る白猫。 あなたも急な状況の変化に何を言って良いのか分からない。 「うそ……え、なんで……? やぁ…………やだ、やだ……やだやだやだやだっっ!!」 信じられないものを見たと顔を振り、あなたを見つめ続けていた少女は次第に全身を震わせる。 「なんで、あなたには……あなたには、知って欲しくなかったのに!? 知られるとしても、もっと、もうちょっと後で……せめてもう少しだけ貴方と過ごせたらって………いやぁあああっっ!!??」 じわりっと、白猫の目に涙が溜まる。 後から止まることなく溜まっていくその滴は、やがて瞳の上から決壊し頬に一筋の跡を残して滴り落ちる。 ぽつ……。 少女の雫が地面に落ちた瞬間、白猫は自分の服を抱きしめると脱兎の如く走り去る。 とっさの動きにそこにいた誰もが、彼女に反応出来ず走り去るのを見送ってしまった。 「いやぁ、いやあああああああああああああああああああああ!!!!!」 路地裏にはゆっくりと静寂が戻ってくる。 少女の悲痛な叫びと常時の残り香だけを漂わせて……。