;帰宅中 「それじゃ、いっただきまーす……あむ……もぐもぐ……んーーー、おいしい……しあわせぇ……♪ ん、食べないの?」 「ふふ、馬鹿言わないの。本当に君におごらせるなんて出来ないわよ……これでもあたし、歴とした大人よ? 良いから、ほらほら、気にしないで食べなさい。運動してお腹すいたでしょ……あむあむ……んーー……やっぱりしあわせぇ……♪」 「……む、なによぉ、おいしい物食べたら幸せでしょ? ……むー、細かいこと言うし……そううところはやっぱり変わらないんだから。意地悪だよね、もう」 「じゃあ、あたしも細かいこと気にしちゃうんだから……で、なんであんな事したのよ? ……そりゃ、不思議に思うわよ。前からからかってきたり、冗談も良く言うけど、ああいう……その、えっちな悪戯とか、してこなかったでしょ? 気持ちもわかったから冗談じゃないにしても……どうしてあんな無茶したの?」 「……はい? あたしのこと、狙ってるのがいるうう?」 「はー、そーなんだ……いや、えっと……ごめん、予想外過ぎて……ていうか、誰? ……あー、はいはい、それで気にしてたんだ……うわぁ……選抜選手になったら、嫌でも顔合わせる機会増えるのに……あれ? でも、それと今日の事がどう繋がるの?」 「……彼と対決して、君が勝ったら手出ししないって約束したの? ……ぷ、あははは! ううん、なんだか……うん、君を好きになって良かったな、って思えたの」 「……うん、ありがと。でーも、安心してよ。あたし、好きでもない相手にああいう事させるつもりなんてないし、彼に関してはさっき言った通り、ちょっと苦手だしね。好きだ、って言われたって断るに決まってるでしょ?」 「……なによぉ、不安そうな顔して。そんなに心配なの? ……だから、チョロインってなに!?」 「んふふふ、でも、そうと知ったらますます特訓はしないとねぇ……決めた、今日のことはやっぱり無し……とはしないけど、勝負に勝つまではああいうのはお預けっ!」 「ふふ、まぁまぁ、張り合いでるでしょ? その代わり、勝ったらちゃーんとご褒美あげるから、励みなさいな」 「負けたら? ……ふーん、負けちゃうんだ。あたし、かーなーしーいー……ふふ、そうそう、最初から負けたときの事なんて考えないの。勝負ってのは、勝つって決めるところがスタートラインなんだからさ」 「ふふ、もちろん特訓も付き合ってあげる……さー、頑張って貰うわよ? 彼氏として末永くお願いしたいんだから、頑張ってよね?」 ;5秒程間