;学校、チャイムの音 ;チャイムの音が消えてから ;ガララ 「お邪魔しまーっす……おお、いきなり視線が大集合……あ、新入生諸君、こんちわー。入学式の時に挨拶もしたけど、あたしが生徒会長の天海優花です。なんかあったらあたしじゃなくてせんせーに言うように。ガッコの生徒会長なんて何の権限も無いからね、あはははー」 「とぉ、いやいや、遊びに来たって訳じゃ無いですってぇ、せんせー。いやね、このクラスにあたしの知り合いっていうか、幼馴染っていうか、そういう子が……おおっと、見つけたぁ! ほい、通して通して……よ、と……ほっ!」 「という訳で、みぃつけたぁ……んふふ、なんで慌てて荷物纏めて逃げようとしてくれちゃってるのかなぁ? あまみせんぱぁい? 何それ、すっごく冷たい呼び方でお姉ちゃん寂しい! ほらほら、昔みたいに優花お姉ちゃんって呼んでご覧?」 「いーやーだー、学校が別れて、よーやく一緒のガッコになったんだからこれくらいいーじゃーん、ほら、優花お姉ちゃん、リピートアフターミー? ……えへへ、入学おめでとう、お祝いにハグしてやろう!」 「あん、暴れたらおっぱいに擦れちゃうよぉ……くすくす……っとぉ、せんせー、ホームルーム終わりましたよね? オッケオッケ、んじゃ、この子借りてきまーす……あ、そうそう。生徒会は役員は選挙で選ばれる必要があるけど、お手伝いなんかはいつでも募集、千客万来! 特に体育祭に文化祭、合唱コンクールとかそういう時には人手はいくらあっても足りぬぅ! 状態だから気軽に手伝い、遊びに来てね!」 「では……んふふ、ほらぁ、こっちに来なさい! 部活の見学とかはまた明日やればオッケ! ていうか、こき使える人手って事であたしの頭の中ではもう貴方は生徒会の一員なんだから、ほらほら、逃げずについてきなさい、っての!」 ;3秒程度間 ;途中から怪しい外国人風に 「はい、ではこの書類にサインしてー……大丈夫だよー、怪しくなんてないよー、この書類にサインすれば私と貴方、どっちも幸せね、私、貴方の友達ねー。友達傷つける人いないよー、だから安心ねー」 「……チ、ダメか。もー、昔はすぐにサインしたのに……あー、あははは、あったあった、これからおやつはあたしにくれるとかサイン書いて半年くらいもらい続けたっけ……あ、あははは、悪かったてばぁ。だから途中で無しにしたし、きちんとお詫びもしたじゃない?」 「書類の内容って……まぁ、書いてある通りだよ? 生徒会の手伝いを今後します、ってだけ。これ書いておいてもらえると役員じゃなくても権限ちょっとあげられて色んな仕事任せられるからねー。その為の申請書類。ま、なくてもあたしの名前出せばそれなりに融通聞くとは思うけど、細かい事言う先生も多いからね。あるに超したことは無い訳よ」 「むむ、ここまで説明させてまだ渋るとは……判った、じゃああたしのおやつ、今度から分けてあげるからそれでもダメ? ……あ、そういう事じゃない。うん、そんなつもりはしてた、あはは……んー、でもぉ……そうなると……」 「は……生徒会に入る代わりにえっちな条件を要求するつもりだね!? ベッドの下のエロ漫画みたいに、本棚にカバーを変えて置いてあるエロ漫画みたいに! ……え、うん。知ってるよ? おばさんも知ってる……っていうか、おばさんに聞いたからおばさんの方が詳しいんじゃ無い?」 「……あ、突っ伏した……おーい、元気だせー、母親や幼馴染にはエロ漫画の隠し場所ってのはバレる物だから、悩んだって仕方ないぞー……あ、余計にしょげた……わーー、落ち着いて、ストップ! ストップ! ほらほら、そういう事もあるから、ね?」 「んー、でもなぁ……生徒会に入って貰わないとあたしのストレスで寿命がマッハだしねぇ……んー、大変は大変よ? てか、他の役員がねぇ……いやいや、悪い子じゃないのよ? ただねぇ……書記Aは真面目なんだけど、ほら、受験があるから必要最低減しか来ないし、書記Bは呼べば来るんだけどうっかりさんで抜けが多いしねぇ。うん、いわゆる頼りに出来ない仲間? みたいな?」 「会計の子は同じ学年の男子なんだけど、すけべーっていうかすけこましーっていうか、まぁ、イッケメーンって奴でねぇ。それは別に良いんだけど、来ると関係な女子が遊びに来たりなんだりで彼氏・彼女が居ない人の為にも積極的に来ないで貰ってます! ……いや、別にオコッテナイヨ? あたし怒らせたらたいしたもんだ、うん」 「で、最後の副生徒会長はぁ……友達の女の子なんだけどね、最近彼氏が出来たー、ってずーーーーーーーーーっと、惚気られます。最初の頃は笑って対応も出来てたんだけど、最近じゃ無意識に壁や机を殴っちゃってね……まぁ、デートとかもしたいよね、ほら、言っておいで! と最近ではむしろ積極的にあたしの方から遊びに行って貰っています」 「という訳で、これが生徒会役員の実態だ! あははは、ちょっとガッカリした? 生徒会だからって別に真面目や優等生、って訳じゃないしねー……とはいえ、人手が足らないし、人手を確保しようにも問題があったりなんで、協力してもらいたい訳」 「もちろん、ちゃんと御礼は考えてるよ? え……た、例えば? そ、そうだね……え、えっと……お手伝いした時には飴ちゃんあげるとか……わー、うそうそ、冗談! 冗談なので、待って、帰らないで−!」 「うー、いやね? 御礼はちゃんとするつもりなのよ? ただ、どういう御礼が嬉しいかなー、って……それにお金かかるのはあたしも学生だからきついし、出来ればこう、膝枕とか、ハグとか、頭撫で撫で−、で許してもらえないかなー、とね?」 「……むー……ええい、判った! それじゃ、その……ちゃんと御礼、するから……その代わり、御礼したら手伝ってくれないと怒るんだからね? ……内容って、その……こっち向いて……良いから、こっち向くの! ……ん、それで良いよ……目、つぶって……い、良いから、ほら、目、つぶる! ……うん、それで良いよ……すーー……はーー……それじゃ、するね……?」 ;一旦ファイル切り ;シーン的には繋がってるので、間は2秒程度で