3ねん2くみ もりの はるか ■がつ■にち あめ ぼくにはおとうさんとおかあさんがいました。 おとうさんはいそがしくて帰ってくるのがおそくて おかあさんはおいしいごはんをまいにち作ってくれました。 ねるときはぎゅってしてくれて、やさしかったです。 ぼくは今でもおとうさんもおかあさんもだいすきです。 ある日、おかあさんが帰ってこなくなりました。 こうつうじこでそくしでした。 よくわからないけど、おかあさんは小さいはこになって帰ってきました。 ねるときにもうぎゅってしてくれません。 だからこんどはぼくがねるときにおかあさんをぎゅってしていました。 さみしかったけど、かわりにおとうさんがぼくをぎゅってしてくれたからへいきです。 おとうさんはそのときぼくに言いました。 もうどこにもいかないで、って。 だからはるかはずっとおうちにいました。 おかあさんのかわりにおうちをきれいにして、おりょうりも下手だけどがんばりました。 夜もおかあさんのかわりをしました。 夜にねないとお昼ねしちゃう時もあります。 そういう時はおとうさんにたくさんしかられました。 たくさんたくさんがんばりました。 でも、おとうさんにまんぞくしてもらえなくて じょうずにできるようになるまでたくさんしました。 ずっとおへやにいて、おっきくなって かぜをひいて、声ががらってして なおったらひくくなりました。 びょうきかな、死んじゃうのかなって言ったら、おとうさんが泣いていました。 ごめんね、って言ってぎゅってしてくれました。 いっしょにいこうねって、ふたりでおいしくないミルクを飲みました。 苦くて、おいしくないミルクだけどおとうさんはぜんぶ飲まなきゃだめって言うからがんばりました。 起きたら、おとうさんは空にういていて、つめたかったです。 こわくなっておへやからにげました。 ずっとずっと出なかったお外に出ました。 にげて、にげて。いっぱいにげて。 でも、くつがちっちゃくて、歩くのもいたくなって すわりこんでいたら、知らない人が「だいじょうぶ?」って声をかけてくれました。 今のおうちに来られたのはその人のおかげです。 だからその人のこともだいすきです。 みんないい人だけど 今はとくべつな人がいるからその人のことはもっともっとだいすきです。 ねむる時にぎゅってしてくれます、なでてくれたりします。 朝のちゅうも、夜のえっちも気持ちよくてふわふわしてうれしいです。 早く帰ってこないかなぁ。