;『自分の部屋』にて 「あ、あははは……ほ、本日はお日柄も良く……え、えっとぉ……大晦日、ですよ? 年越しですよ? 彼女出来てたって聞いてたし、初詣デートの打合せとかは……あ、はい、すいません……うう、バレてる? 全部バレてるぅ? うぐぐぐ……い、いや、まだだっ」 「と、というか! というか、だ!! 確かに、確かに俺は呪った! 最近彼女が出来てそれ以外も順調、まるで雑誌の最後のページにある怪しい成功者みたいに調子づいてるお前に対して呪った! それは認める、認める、が……そもそも、呪いなんて非科学的ですよ、呪いが成就して不幸になるなんてある訳ないじゃないですか、ファンタジーやメルヘンじゃあるまい……いふぁいいふぁいっ!」 「ほっへ、のひる、のひちゃうからぁっ! ひぁんっ……うう、痛い……ですよねー、そもそもなんで呪ったの知ってるんだって話ですよねー……あー、もう、観念する! ええい、俺がやった! ムチャクシャしてやった、今はすっっっっっっっっっごい後悔してる!! ……これで良いか」 「うっせ、そもそも呪うくらいお前を恨んでたのは判ってるだろーが……そーだよ、何やっても俺より上、しかも俺が惚れてた子までサクっと彼女にしてさ……あー、はいはい。こんなん逆恨みだってのは判ってる……それでも何やったって勝てないし、何でもうまくいってるように見えるし……仲良くしてたから余計にムカついてさ……俺が勝手に卑屈になってるのも全部判ってるっての、もう!」 「それでも……それでも勝てなくて、悔しくて……だからあんな馬鹿な事して……え、いや、えっと……そんな事ってお前、どう考えてもそんな事じゃないだろ……へ? ……う、やっぱりお前にもなんか聞こえたのか……あーあー、聞こえた。聞こえたよ……呪いの成就の代わりにお前にも呪いを、ってさ……神様……だったのかな……まぁ、怖くなって家帰って寝たら……こんなんなってたけど」 「……お前も聞こえてたんだよな、そりゃそうだよな……マジで呪いなんてあるなんて……てか、俺の方の呪いって……な、なんでもない! と、とにかく……ふぇ? いや、俺の方はそれだけ……はい? 内容が違う? ……お前の方はなんて言われたんだよ? ……運命の相手ぇ? しかもお前が迫れば必ず惚れてくれるぅぅ? ははは、別れてもすぐに女が出来るなんて羨ましいですなぁ!?」 「……あほくさ、つまりちょっと不幸にはなったけどそれ以上の良い相手を用意してやるってか……俺の方はいつまでこのまんまなのか……はは、まぁ、逆恨みで呪いなんてするバカとその被害者なら、そら被害者の方は良い思いしないとフェアじゃねえよなぁ……はぁ……なんでもねー、結局空回りっていうか、バカやったって事だけはよく判ったし……でー? その相手は見つかりましたかぁ?」 「……マジかよ、早すぎだろ……うわぁ、呪った相手からお礼言われたし……複雑通り越してもう何か……何か、もう……あー、もういいよ。運命の相手? 見つけたんだろ? お前が迫ったら必ずなびくんだろ? 今から行ってくりゃ年越しデート……はさすがに無理でも冬休み明けとかには余裕で間に合うだろ、さっさと口説いてくれば………………あ、あのぉ……顔、近い……近くない?」 「い、いや、近いってば! てか、なんでそんな迫って……う、そ、それは……そうだよな、そんなのあったって呪ったのは事実だし、別れたのは俺のせいだもんな……判った、俺も男だ……そ、その、さすがに怖いから目つぶってるけど、殴るなり何なり好きなように……うわああああっ!? なんで!? 上着まくったのなんで!? え、あ、う……きゅ、急に太ったら胸に脂肪が……あ、あはは」 「……だ、ダメ? ……これじゃ、ダメ? あ、う……し、知ってるのか……うう、そ、そうだよぉ……俺の呪いなのか、なんか女になってて……で、でも、これはお前は気にしなくて良いから好きな様に……ふぇ……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……くちゅ、ちゅぅ……ちょ、ま……待て、待ってって……あ、んぅぅ……んちゅ、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅるぅ……くちゅ、ちゅぅ……や、やめぃっ」 「な、なんでいきなりキスするの? そ、そりゃ好きにしろって言ったのは俺だよ? 俺だけど、そういう感じの好きにって意味じゃ……そ、そりゃ、お前がどうしてもっていうなら良いけど……良くないよ!! 何言ってるの俺!? い、いや、なんか……へ、変なんだって、思っても無い事口にしたり……てか、その……ち、近い……近いってば……だめ……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……」 「くちゅ、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、ちゅぅ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、えろぉ……んちゅ、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、ちゅぱ……んちゅ、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、ちゅぱ……ん、ちゅぅ」 「ふぁ、はぁ……あ、ぅ……い、イヤかなんて……お、男とキスして嬉しい訳……べ、別にお前の事が嫌いとか、そういうんじゃないけど、でも相手男だし……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……言ってる最中にキスするの禁止……ダメ、だってばぁ……あ、んぅ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……れろ、ちゅるぅ……なんで、こんな……そ、そりゃ、何でもするって言ったけど……」 「あ、んぁ……はぁ、ふぁ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ちょ、ダメ……ダメ、だってばぁ……キスされると力抜ける……力、抜けちゃうから……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……んぁ、はぁ……うう、なんでぇ……な、殴られたり怒られたりは予想してたけど、こんな予想してる訳……んぁ、んちゅぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……だ、だから、何でこんな……お、俺は男ですよ!?」 「あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……れろ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……や、そ、そこはちょ……ひぁ、ぁ……た、ためらいなさすぎだよ、ばかぁ……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……濡れてるとか、言うな……言うなよ、ばかぁ……ちゅぱ、ちゅるぅ……あ、んぁぁ……ふぁ、んぁぁ……ちゅぱ、ちゅぅ……せ、せめて優しく……優しく触れよぉ、ばかぁ……」 「あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……ふぁ、ぁぁ……や、ち、ちが……優しく触ればオッケーなんじゃなくて、触るの止めないからせめてって意味で……んぁ、んちゅぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……はぁ、ふぁ……なん、だよこれ……なにこれ……おかしい、絶対おかしいって……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……だって、イヤなのに……イヤなはずなのに……抵抗出来ないよぉ」 「あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……はぁ、ふぁ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……んちゅ、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅるぅ……んぁ、はぁ……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅぱ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……」 「ふぁ、はぁ……ちょ、ちょっと待って……ストップ、すとーーーーっぷ!! い、一回ちょっと落ち着こ? 今はお互い混乱してるだけだから一度距離撮っておち……ん、ちゅぅ……きょ、距離を取って……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ふぁ、ぁ……取らなくても、良いから……一度、キスやめて……い、イヤとかそういうんじゃないから! ちょ、ちょっと冷静になりたいだけだから!!」 「すーーー……はぁぁ……すーーー……はぁぁ…………お姫様抱っこみたいなのされたまんま落ち着ける訳ないじゃん! だ、だって離してくれないから……や、ちょ、ま、まだ落ち着いてないしすぐ再開はさすがに……あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……ダメって……まだだって言ってるのにぃ……あ、んぁ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……んぁ、はぁ……あ、んぁぁぁ」 「うう……しかも……しかもぉ……自分でも触った事ない場所、遠慮無く触ってくるしぃ……いきなりこんな風になったら怖くて触れる訳ないじゃん! え、いや、え、えっと……べ、別にあなた様に確認して貰わずともとりあえず今日は解散という事にして頂ければ自分で確認するし、ど、どうしても気になるなら後日レポートを提出するのもやぶさかでは……んぁ、ちゅぅ……話聞かないしぃ」 「んぁ、ぁぁ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……ふぁ、はぁ……あ、んぁぁ……んぁ、はぁ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……はぁ、ふぁ……あ、なっぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ん、ちゅ」 「はぁ、ふぁ……どうせ何言ってもやめるつもりないくせに……てか、そのつもりあるなら今すぐ離して一度落ち着くまで待って……ちゅぱ、ちゅぅ……れろ、ちゅるぅ……ふぁ、んぁぁ……やっぱりやめるつもりなんて無いじゃんかぁ、ばかぁ……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……んぁ、はぁ……知らない……知らないよぉ……勝手にやってるんだから知らないよ、ばかぁっ」 「ひぁ、ぁぁ……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅるぅ……ちょ、手が大胆……大胆すぎるってばぁ……や、こら……そ、そこまでしたら……んぁ、ぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……なんで……なんで抵抗出来ないのさぁ……こんなの絶対おかしいよ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ふぁ、ぁぁ……くちゅ、ちゅるぅ……うう、得意げだしぃ……そ、そうやってバカにしてぇ……」 「あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……か、かわいい? な、何言ってるの、お前……俺、男だよ? そんなの言われても困るだけ……ひぁ、ぁぁぁ……んぁ、ぁぁ……んちゅ、ちゅるぅ……違うし、反応良くなったりなんてしてないし……勘違いだし……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……ふぁ、はぁ……〜〜〜っ! ぬ、ぬぬ濡れてるとか、な、何の事かわかんな……ん、ちゅぅ」 「ちゅぱ、ちゅるぅ……れろ、ちゅるぅ……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……ふぁ、んぁぁ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……んぁ、あああ……ちゅぱ、ちゅるぅ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……ひぁ、ぁぁ……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぅ」 「はー、ふぁー……うう……か、勝手にそんなところ触るとか、これってマジのレイプと一緒なんだから……ひぁ、あぁぁ……んぁ、ぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……い、イヤとかそういうんじゃなくて、勝手にしたらダメって言って……んぁ、ぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……うう、イヤ……イヤ……じゃ……なぃ……あああ、なんで、なんで!? 何で受け入れようとしてるの俺!?」 「ひぁ、あああ……んぁ、あああ……んちゅ、ちゅるぅ……ち、ちがう……違うんだって……おかしい、やっぱりおかしいよ、これ……あ、あああ……んちゅ、ちゅぱ、ちゅるぅ……んぁ、あああ……や、強い……それ、強いから……判んない、判んないけど……あ、あああ……んちゅ、ちゅぱ……ふぁ、あああ……頭、ボーっとして……目の前、パチパチして……ふわっとして……おかしくなる」 「んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……んぁ、あああ……うそ……イクって……これ、イキそう、なの? や、やだやだ、怖い、なんか怖いよ、これ……んぁ、あああ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……やめないし……やめるつもりないんだ、鬼ぃ……ふぁ、あああ……ちゅぱ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……訳わかんなくなりそうで怖い、から……その、ぎゅって……ぎゅってしてて」 「ふぁ、ああ……んぁ、ああ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……ひぁ、あぁぁ……んぁ、ぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……あ、あ、あ……んぁ、ぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ひぁ、あ、んぁ、ああああっ」 「あ、ふぁ……はぁ、ふぁ……んぁ、はぁ……なに、これ……腰、力入んない……身体、力入んなくて……ふわふわする……あ、んぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……はぁ、ふぁ……イった……? これ、イったの……? お前にイカされた……うう、なんで……んぁ、ぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……はぁ、ふぁ……れろ、ちゅるぅ……くちゅ、ちゅぱ……はぁ、ふぁ……ん、ちゅるぅ……」 「はー、ふぁー……ん、はぁ……うう……今、手離されたら……起き上がれないから、もうちょっとだけ……ち、ちが……別にしてもらいたいとかそういうんじゃ……な、く……あ、んぁ……んちゅ、ちゅぱ……ふぁ、はぁ……調子、乗りすぎ……後で覚えてろよ、ばかぁ……あ、んぁぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅるぅ……ふぁ、はぁ……あ、んぁ……くちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅぅ……」 ;フェードアウト ;3秒程度間