ぺーるとーんれいんぼぅすたーボイスドラマ企画第31弾 「その少女、家出中にツキ。」 ■01・エンジョなんとか [土曜の夕方・繁華街近くの駅の前] (初めてなので滅茶苦茶緊張してるけどそれを隠して・かなり空腹) ね、ねぇ、そこのお兄さん? (声のした方を振り向く主人公) もしよかったらこの後、私とイイコト、しませんか? (主「いいこと?」) はい……意味、わかりますよね? (理解して、この子をどうにかしてあげたいなと思う主人公) (主「で、どうするの」) えへ、お兄さん、理解が早くて助かります。 それじゃあ〜……えっと、その前に、ちょっとご飯でも行きませんか? もちろん、お兄さんのおごりで……ですけど。どうでしょう? あ、別に、すぐシたいんでしたら直(チョク)でもいいんですが…… 私、今すごく空腹なので、激しい運動すると倒れちゃうかもしれません。 お兄さんとしても、流石にそれはまずいですよね? そのまま置いていかれて警察呼ばれて、結果家に戻るなんてのも嫌ですし…… なので……えへ。ご飯、恵んでください。 (主「いいよ、えっと……」) あ、名前ですか? 私は月です。 お空に浮かんだお月様〜の月、です。 (主「可愛い名前だね」) えへへ、かわいいですか? 変な名前だねって笑われたりもするんですが、私は好きなので、そう言って貰えると嬉しいです。(本当に嬉しい) (主「じゃあ月ちゃん」) はい、なんですか、お兄さん? (主「月ちゃん」) はい、聞こえてますけど……(懐疑的に) (主「かわいいから呼んでみたかっただけ」) もう、お兄さん……そんなに何度も呼ばれると照れちゃいます〜v (主「ふふ、それじゃあ行こっか」) はい!もうお腹ペコペコです! (主「何が食べたい?」) あ、私はなんでも大丈夫ですよ。ハンバーガーでも牛丼でも、食べられるものならなんでも大歓迎です! (主「本当にお腹空いてるんだね」) えへへ……さっきからお腹、ぎゅーぎゅー言ってます。 [しばらく後・ファミレス・4人掛けテーブル席の上座に月、その斜向いに主人公](とはいえ二人なのでどちらも中央寄り) 《ファミレス》 (たくさんご飯を食べさせてもらった月) ぷぁ〜、美味しかったです、お兄さん。 (主「いっぱい食べたね」) えへへ……私って背は低いのに燃費が悪いみたいで、たくさん食べないとすぐお腹すいちゃうんです。 それに、昨日からずっと食べてなかったので…… お腹いっぱい食べさせてもらえるなんて、夢みたいです。ありがとうございます。 カルボナーラにチキンドリア、山盛りポテトとチョコレートパフェまで…… えへ……よく食べる女の子は引いちゃいますか? (主「いや、好きだよ」) んむ……お兄さん、結構軽い人ですか? そんな簡単に女の子に「好き」なんて、たとえ違う意味でも、勘違いさせちゃいますよ? まあでも……私もお兄さんのこと……好き、ですね。(ちょっと惚れてる) お話してて楽しいですし、おいしいご飯を食べさせてくれましたし…… 最初がこんなに素敵な人だと、次から変な人にあたっちゃうんじゃないかって怖くなりますね。へへへ。 (主「こういうの初めてなんだ」) あ、はい。そうなんです。実は今日が初めてで…… なので、わからないことばっかりなんですが、色々と教えてくれると嬉しいです。 (主「お家の人はこのこと知ってるの?」) いや……流石に家の人には言ってないですが…… っていうか、たとえ家に話せる人がいたとしても、こんなことしてるなんて言えるわけないじゃないですか。 (最初からそのつもりはなかったが、ここで「この子は大事にしなくちゃダメだ」と決意する主人公) ……どうしたんですか、お兄さん。急に黙り込んで。 (主「いや、なんでもないよ」) むぅ、それならいいんですが…… もしかして、お兄さんも初めてなんですか? (主「まあね」) へぇ……なんだか不思議な巡り合わせですね。 それじゃ、初めて同士仲良く、と言うことで……へへ。 それで、この後はどこへ連れてってくれるんですか? 私はもう準備オッケー……ですけど、お腹いっぱいすぎて少し苦しいので、ちょっとだけのんびりしていたいです。(実は心の準備ができてない) ここででもいいですし、少し外をブラブラするのもいいですし…… (主「じゃあうちに来る?」) え?お兄さんのおうち、ですか? あ、はい……確かに、その方がちょうどいいかもしれませんね。 (言っておいて「やっぱ部屋に行くのはまずいんじゃ」と思ってきた月) えっと……私はお兄さんのこと、信じてます。 なので、その……あまり変なことはしないでくださいね? (主「そう言うことするために声をかけたんじゃないの」) いや、あの……変なことっていうのは、例えば……えっと…… (あんまりいい例えが思いつかない) ん……まあいいです。信頼、してますので。 ■02・一宿一飯のなんとか [主人公の家・広めで小綺麗なマンションの一室] へぇ……ここがお兄さんのおうちなんですね。 結構いいお部屋なんじゃないですか?窓も大きいですし、家賃も高そうです。 あ、図々しかったですね。えへへ。 でも、ちゃんと片付けもしてて偉いです。まるでお店屋さんみたいですね。 このソファ、座ってもいいですか? (主「いいよ」) えへへ……(ソファに座る月) わぁ〜、ふかふかだぁ〜……(深く沈み込む) (主「何か飲む?」) あ、飲み物ですか? 私はなんでもいいですよ。頂けるものなら、なんでも嬉しいです。 (主「じゃあコーラでいいかな」) はい、ありがとうございます〜 (コーラを注いで持って来る主人公) お兄さん、一人暮らしなんですね〜(「一人暮らし」というものに現実感がない月) おうちにって言われた時、家族とかいるんじゃないのかな〜って、ちょっとビビっちゃいました。 (飲み物を渡す主人公) あ、どうもです。 (隣に座る主人公) んく……んく……(コーラを飲む) えへ……シュワシュワ……(これからのことを考えて余裕がなくなってきてる月) 冷たくて、美味しいです…… それで……えっと、お兄さん…… (月の方を振り向く) その……先にお風呂っ……入った方がいい、ですよね……? (主「そのことなんだけど」) あ、はい。なんでしょうか。 (主「黙ってたんだけど、僕は別に月ちゃんとそういうことするつもりはないよ」) え……でも、しないんだったらどうして家まで…… (主「行くとこないんでしょ?」) ……はい。そうです。家出中ですし、帰るつもりもないです。 ……なので!ちゃんとして、お金をもらわないと私……! (主「ちょっと落ち着いて」と、体ごと月の方を向く) あ、ごめんなさい…… (主「ちゃんと今日のデート代はあげるし、泊まってっていいから」) ……お兄さん、優しいんですね。 私が初めてって言ったからですか?それとも同情ですか? (主「初めては好きな人にとっておかないと後悔するよ」) 好きな人なんて……恋なんて、できるような立場じゃないのは、自分でわかってますから。 だからこうやって、こんな自分にでもできることで……お金を稼いで生きていかなくちゃって……うぅ…… (涙声になる月) ……お兄さん……本当に優しいです……お人好し過ぎますっ…… 私、お兄さんに甘えてもいいんですか? 殴らないでくれますか?大切に……してくれますか? (俯いて涙をこぼす月) (主「大丈夫だよ。泣かないで」) うぅ……ぐすん……だって、だってぇ…… 怖かったんです……何も知らなくて、これからどうしていいのかわからなくて…… でも変わらなくちゃって……行動しなくちゃダメだって…… お兄さん……私……私…………! (感極まって主人公の胸に飛び込んでくる月) うえぇ……ふぇ〜〜 [しばらく後] (泣き腫らした目の月・この時点で主人公のことが好きになってる=積極的スイッチが入ってる) ふぅ……すん(鼻をすする)…… ごめんなさい、落ち着きました…… ……ありがとうございます。なんだか助けられたような気分です。 声をかけたのがお兄さんじゃなかったら私、どうなってたんだろうって。へへ…… ですが、その……何もなしにお世話をしてもらうって、やっぱり悪い気がします。 ご飯も泊まるとこも提供してもらって、その上にお金もくれるなんて…… こういうのって良くないと思います。バチが当たってしまいます。 お兄さんがそういうこと望まないのなら、もっと別のことでもいいので、私を使ってほしいです。 お兄さんだって男の人なんですし、興味、ないわけじゃないですよね? (主「だからダメだって言ったでしょ」) 本当ですか?本当にしたくないんですか? んむぅ……なんだか思ってたのとちょっと違う反応ですね。 (主「どういう反応を期待してたの」) いやぁ、口ではなんと言ってても、ちょっとくらい押せばすぐに折れてくれるのかな〜と…… へへ……では、まずはキスをしましょう。前戯というやつ、ですよね。 ……お兄さん……ん…… (キスをしようと近づいてくる月の顔を手で止める) んむっ……ダメですか?(手で口元を押さえられてる感じで) (主「そういうのはちゃんと順序を踏んで……」) 順序を……なるほど…… (口元を開放される月) ふふ。ではもっとゆるーく、イチャイチャしましょう。 (主「そういうことじゃなくって」) えへへ……お兄さん……お兄さん…… (主人公に体を寄せ、太ももにまたがる形で密着する月) (ささやき声で) んむ、はむ……(主人公にすり寄って耳を甘噛みする) (見えないので防ぎようがなかった主人公) あ、お耳はオッケーなんですね……はむ、んぷ……んふふ…… (唾液を絡めて耳を舐め始める月) (耳を舐めながら) んぷ、ちゅる……れる……んむ、んぷ……ふへへ……お兄さん、ビクビクしてませんか〜? んぷ、ぢゅる……ちゅむ、んぷ……れるれる……ぇる、れりゅ……んぷ…… んふ……なんだかこれぇ……れる……思ったよりいやらしい気持ちになりますね……えへへ…… お兄さん、あんなにかっこいいこと言って、私のお口の初めてはしっかり貰ってくれるんですね……ふふ…… はむ、んぷ、ちゅる……れる、ぢゅるる……んちゅ……んぷ、ちゅる、ちゅむ…… お耳……んふぅ……んぷ、じゅる……気持ちいいですか? れる……ちゅ……キスはダメなのに、お耳にちゅーするのはオッケー……んぷ……変なお兄さん……ん…… れる、ちゅるる……ぢゅる…… (主「こういうこと初めてなんじゃなかったの?」) え〜?これですか? へへ……こんなこともあろうかと、色々と研究してきたんです。 たくさん気持ちよくしてあげられたら、その分ボーナス貰えたりするのかなって……えへへ…… んぷ、ちゅ……お兄さん……れる、れりゅ……ちゅるる……おにぃさん……v れりゅ、ん……気持ちよくなってくださってるようで……れりゅ、ちゅる……ぢゅる……んぷ……なにより……です……んぷ、ちゅるる…… (/耳を舐めながら) (耳舐めを中断する月) んぷぁ……ふぅ…… ふふ……あーあ、お兄さん……(少しわざとらしく) ここ、こんなにして……やっぱりしたいんじゃないですか? (主「そんなことは……」) 私、頑張りますよ? 初めてですし、体、小さいですが……できないことはない、と思うので…… (主「だからダメだって」) え〜、でも、我慢できるんですか? (主「なんていうか、それとこれとは別っていうか」) ……そうなんですね。男の人はよくわからないです。 なんだか私、ちょっと変な人に捕まってしまいましたね……えへへ。 (主「変かな?」) 変だと思いますよ?街中で、そういう理由で声をかけてきた女の子にご飯を食べさせて、 家に連れ込んで、こんなに誘惑されてるのになんにもしない〜なんて。 (主「やっぱり普通はそういうのに喜んで手を出すべきなのかな」) いえ……私は男の人じゃないのでよくわかりませんが、そういうことへの考え方って簡単に曲がるものじゃなさそうですし。 それに私としましても、奥の手を残したまま食事と寝床を得られるのなら、得した気分です。 でも……私、お兄さんなら、喜んで捧げられますよ? 今日、たくさん良くしてもらって、久々にこんなに温かい気持ちになって…… それなのに……お兄さんは本当にお耳だけで我慢できるんですか? (主「うん、これだけで十分だよ」) わかりました……それでは、たくさんしてあげますね。 お兄さんがもっといっぱい欲しくなるくらい……たくさん、気持ちよくしてあげます…… (耳を舐めながら) んぷ、ちゅる、じゅるる……んちゅ、んむ、んv……れる、ぢゅる…… えへ……お兄さん……れる、ちゅ……んぷ……お兄さん……v んぷ、ぢゅる……お兄さん……v (/耳を舐めながら) はふ……んふぅ…… へへ……お兄さん、お顔、とろっとろになってますよ……? お耳、私のお口で気持ちよくなっちゃいました? (主「まあ、それは……」) んふふ……お兄さん、かわいいです…… それじゃあ、今度は逆のお耳を〜…… ふふ、ピクってした……お兄さん、期待しちゃってますか? (主「まだするの?」) しますよ〜、だってお兄さん、折れてくれないんですもん…… せっかくなので、唇を許してくれるくらいには……はむっ…… (耳を舐めながら) んちゅ、れる……もっともっと……んちゅ……トロトロにしてあげます……ぁむ、んぷ…… ぢゅる、ちゅる……んっ……くぷ、ちゅぷ……っv……んv……んぷ、れるりゅ…… (徐々に自分も気持ちよくなってくる月) んぷ、ぢゅる……お兄さん……んちゅ……んっ……私……ぁぷ、れる……私……っ! (/耳を舐めながら) ぷはぁ……ふぅ……っv……はっ……はぁ……ふぅ……んっv えへ……お兄さん……ちょっと休憩させてください…… (ささやき声で) あ、ちょっとよだれ垂れてませんか……? ふふ……では、綺麗にしてあげるので、このままキスを…… (流されまいと、月を持ち上げて寝かせるために寝室に運ぶ主人公) きゃっ……ちょっと、お兄さん……急に抱き上げて、どこへ…… あ、ベッドに行くんですね……お兄さん、やっぱりしたかったんだ…… それとも、誘惑に成功しましたか?えへへ……お兄さん……v (ベッドに月を下ろす) んっ……へへ……お兄さん、来てください……私、お兄さんのこと…… (声を遮るように月に布団をかぶせる) にゃっ……ちょっとお兄さん、急に布団被せて何を…… (そのまま抱きしめて寝かしつけようとする主人公) んぎゅ……ちょっと苦しいです……せめて頭、出させてください…… (ちょっと可哀想になって月の頭を出させてあげる) ……ぷはぁ……ふぅ……びっくりしました……窒息させられるかと思いましたよ…… お兄さん、どういうつもりなんですか? (主「今日はもう寝よう」) えっ……寝るって、そっちの……ぐっすりおやすみ〜の方ですか? むぅ……お兄さん、本当に強情です…… (ふかふかの布団と程よい締め付け感に加え、昨日からの疲労で眠くなって来た月) あぁ……でもこれ、きもちいいです……ふかふかで……あったかくて…… えへへ……お兄さん……お兄さん……んふぅ……ん……ふぅ……へへ…… (絞り出すようなか細い声で) お兄さん……大好き……んふぅ……ん……くぅ……すぅ…… ■03・ファーストなんとか [翌朝未明] (家から出る準備を済ませ、主人公の寝顔を覗き込む月) (起こしちゃまずいので終始小声で) えへ……本当に、綺麗な(体の)まま朝を迎えられました。 お兄さん、まだ寝てますね。まだ朝の5時だし、当然ですか。 ……本当に、優しかったです。 男の人は狼だって言うので、かっこつけてるだけで寝てる間にされちゃうんじゃないかなって…… お兄さんは信用してくれたのに、肝心の私が最後までできてなくて、ごめんなさいね。 でも私はそういう覚悟で……昨日、お兄さんに声をかけたので……えへ。 「初めては好きな人と」なんて…… ご飯と寝床とお金のために近づいた相手にそんな説教されるなんて、思っても見ませんでしたよ。 (寝てる主人公に近づきキスをする) ん……んちゅ…… えへ……ファーストキス、あげちゃいました。 でも、お兄さん寝てるからノーカン、かな。 ……あーあ。これから金と欲望に満ちた世界で、滅茶苦茶な人生を送るんだろうなって思ったのに、こんな気持ちにされるなんて…… お兄さん、私を救ってくれて、ありがとうございました。 人生、まだまだ捨てたもんじゃないなって、こんなタイミングで気付けるなんて……えへ…… 私って、本当は運が良かったのかな……それとも、ここで全部使っちゃったかな。 でも、お兄さん?信じるにしても、ちょっと無用心ですよ? 知らない女の子を家に泊めて、お財布もソファの上に置きっぱなしだったし。 お金……返しておきました。私にはあんなにもらう資格はありませんので。 あ……でも、千円だけ頂いておきますね。(交通費として) これは……昨日の、お耳にしてあげた分の代金ということで…… ……私、そろそろ行きます。 ずっとここにいるわけにもいきませんし、このままだとお兄さんに迷惑かけてしまうと思いますので。 ……やっぱりもう一回だけ…… ん……(再びキスをする) また、会えるといいですね。 私、もう一度だけ勇気、出してみるので…… お兄さんも、うまく行くよう、祈ってくださると嬉しいです。 バイバイ、お兄さん。 (静かに部屋を去っていく月) ■04・主従なんとか [その日の夜・リュックいっぱいの荷物を抱えて主人公のマンションに戻って来た月] 《インターホンの音》 あ、こんばんは〜、お兄さん。月です。 ……今朝はお礼もなしに黙って出ていってしまってごめんなさい。 今から、少しお邪魔してもいいですか? (主「おかえり、待ってたよ」) (開く自動ドア) えへへ……ありがとうございます! [主人公の部屋、ソファに座ってるふたり] オートロックだったようなので、そのまま出てったんですが大丈夫でしたか? (主「その点は問題ないけど、どこ行ってたの?」) ああ……えっと、少し家に戻ってました。 (主「家に戻ることにしたの?」) いえ……本当のことを言うとまたぎゃ(くたい)……え〜っと、怒られて、しまうので…… 親のいない時間を見計らって書き置きして、着替えと貯金箱と…… それと、大事なものをいくつか持ってきました。 ついでに家の鍵も置いてきましたので、もう私にはあとがありません。背水の陣というやつですね。 ……お兄さん。私の提案、聞いてもらってもいいですか? (主「うん」) えへ……ありがとうございます。 私、お兄さんのこと好きになりました。 昨日、私を救って貰って、優しくして貰って、一緒に寝て貰って…… なので、えっと、できればお兄さんに飼って欲しいです。 (主「飼う?」) はい、「飼う」。飼育の飼(し)、です。 (主「本気で言ってる?」) はい、もちろん本気ですよ。 お兄さんさえ良ければ、私のこと、好きに使ってくれて構いませんし…… 私としては、お兄さんの恋人としておうちに置いてもらえれば、それが一番嬉しいです。 (主「断ったら?」) ……もしダメなんだったら、またあの駅前に行くことになりますね。 そして、昨日みたいなことを続けてお金をもらったり、寝泊まりするところを探す日々が始まると思います。 昨日は……まあ、そうなるつもりで家を飛び出してきたわけですが…… でも、お兄さんみたいな人に拾ってもらえて……なんですかね。運命みたいなのを感じたんです。 私はそういう生き方をするガラじゃないって、言われたような気がしました。 事実、本当はすごく怖かったですし、優しくして貰えて、本当に嬉しかったです。 そして、やっぱり私の初めては……お兄さんに貰って欲しいって、思いました。 多分お兄さん的には、私がもっと大人になるまでダメって言うでしょうけど…… 私的には今すぐにでも、お兄さんが欲しいです。大好きなんです。 なので、飼ってください。私のこと。 ちゃんと私を綺麗なまま、お兄さんがオッケーだって思うまで、育てて欲しいです。 お兄さんのペットとして、言われたこと……できることなら何でもします。 そういうことでも、もっと軽いのでも、雑用とか家事だって。 ちょっと食費はかかるかもしれませんし、お兄さんの快適な一人暮らしの邪魔になるかもしれませんが…… それでもよければ、私のことを助けると思って…… (主「月ちゃんはそれでいいの」) それでいいっていうか、それがいいんです。それしかないとさえ思ってます。 ……実は、昨日出ていく時、お兄さんにキスしました。何度も。(そこまでじゃない) 私の初めて、もう、一つ、お兄さんに捧げたんです。 なので……なので……(持ち札を全部使いきった月) (泣きそうな月を「もうわかったから」と、抱きしめる) えへ……お兄さん…… このぎゅーは「いいよ」って事、ですか? (主「ここまで言われたら流石にね」) えへへ……ありがとうございます、お兄さん…… (許可したことを信じてもらうために、ちゃんとキスをしてあげる主人公) んむ……ん……んぷ、ちゅ……んちゅ……ちゅ、ちゅ…… んふ……キス、してもらうのは初めてなので、これもファーストキス……ですよね。 お兄さん……もっとしてください……もっと、教えてください…… んぷ、ん……んちゅ、ちゅ……んむ…… (舌を入れてくる月) んれる……ぇる、れる……んりゅ、んぷ……んちゅ、んむ……れりゅ…… えへ……初めての大人のキスも……お兄さんに……んむ、れる…… (※やっと手に入れた安息の地を噛みしめるような甘いキス・30秒) 《フェードアウト》 ■05 後日なんとか [しばらく後、キスでさらに距離感が縮まったふたり] (主「そういえば、月ちゃんいくつなの?」) え?あ〜……歳については……まあ…… えっと……この制服を見ていただければわかると思いますが…… (リュックから取り出した制服を見せる月) ……なんですか、その反応は。) む……お兄さん、それはちょっと失礼です。 確かに身長は……四捨五入して140センチですけど…… 流石に、こういう選択(昨日のこと)を考えられるくらいには大人のつもりです。 大丈夫です、ちゃんと学校には行きますよ? 別に学校が嫌いなわけではないですし、学費は奨学金で賄ってますので。 その点でお兄さんに負担をかけることは……ゼロとは言い切れませんが、あまりないと思います。 (主「親とはこれからどうするの?」) 家のことは……そうですね…… あの人のことですから、わざわざ面倒事にはしないはずですし、今後はなるべく関わらないつもりです。 ただ、手元にストレス解消の道具がなくなって探しにくる可能性は……無きにしもあらず……ですかね。 その時は…… (主「大丈夫、守ってあげるよ」) あ、いえ……「その時は見放してくれても」って言いたかったんですが…… えへへ……でも、お兄さんに守ってもらえるのなら、心強いです。 ありがとうございます……大好きです…… いずれ向き合わなくちゃいけなくなるんでしょうけど、しばらくは大丈夫なはずです。 今は……ちゃんとお兄さんのものになるために、頑張ろうと思います。 (主「ははは……まあ、お手柔らかによろしくね」) はい。絶対その気にさせて見せますので、覚悟してくださいね、お兄さんv END