;自宅にて ;柔らかい炊いたご飯を食べております 「もぐもぐ……んく……もくもく……もぐもぐ……もぐもぐ……んく……もぐもぐ……」 「……うん、おかゆになる直前というか、ぐったぐたにしたご飯っていうか……えーと、あんまり美味しくないんだけど……何これ、嫌がらせ?」 「お漬け物は……まぁ、美味しいけど……って、バカじゃないの、お漬け物に1000円!? ……あ、えっと……いや、美味しいけど……おにぃがなに考えてるのか、全く判らないんだけど……」 「良いから食えって……そんなにいっぱい食べれないっての……まぁ、もうちょっとなら食べてあげるけどさ……」 ;またご飯を食べてます。 「もぐもぐ……もぐもぐ……んく……もぐもぐ……もぐもぐ……ん……ごくん……」 ;最後の方は棒気味に 「……で、この柔らかいご飯と漬け物が何なの? ……本来の『ひめはじめ』っていうのは、本当は何する日か判って無くて、やっこいご飯を食べる日だったんじゃないかって説もある? …………へー、そうなんだー」 「いや、だって。そんな事言われても。あまつさえ食べろと言われてもハッキリ言って『え、なにそれ?』って感じなんだけど……ていうか、てっきりそういう事するもんだと思ってたから、拍子抜けっていうか肩すかし食らったっていうか……う、うっさい、なんでもないわよっ!」 「他にも炊事洗濯を始める日、乗馬を始める日などの諸説がある……って、何? もしかして乗馬にでも連れてってくれるとか、そういう話? ……あ、やっぱり違うんだ」 「んじゃ、どういう意味が……ちょっと待ってろ? ……まぁ、良いけど。とりあえず、その間これ食べてるの、あたし……大分間抜けっぽいからヤなんだけど……あー、はいはい、待ってるからなんかあるならはやくしてよ、もう」 ;3秒程度 間