「さーてと……片付けは終わったみたいだねー……ん、まだ着替えてないよ。ほらほら、ふりふりなのに横乳とか脇とか見えてる、いやらしー衣装、着たままだよー……あのね、そんなに嬉しそうにされるとどう反応して良いのかこっちも判らないんだけど」 「ていうか、ハロウィンともう全然関係ないよね……ただのコスプレだし。一応、ハロウィンって魔女とか吸血鬼とか、そういう加工をして、じゃなかったっけ?」 「……へー、そうなんだー、これって魔女の衣装なんだー……まー、設定的にそうなんだろうけど、どう見ても魔女じゃないからね? ぱっと見てあたしでもこれがアニメとかゲームとか、そういうのの服だって判れば、設定的にそうだとか言われても普通はそういう風に見ないから」 「……てかさ、おにぃはなんであたしが怒ってたちゃんと判った訳? ……はぁ……おにぃはおにぃだよね……ううん、まぁ、今回の事はあたしの言い方も悪い所あったんだけど、なんで怒ってるのか判らないのは減点!」 「あのさ、その……おにぃとこういう関係になって結構長いじゃん? んで、あたしはその間、一応あたしなりにおにぃの事、ちゃんと理解しようってしてきたつもりだよ? だから、前よりもこういうのに関して頭ごなしに全否定とかしないじゃん……う、ま、まぁ、口が悪いのはそうだけど……そういうところに怒ってるって、そろそろ判んなさいよっ」 「何でもありませんー……てか、おにぃってあたしの事ちゃんと理解しようとしてくれてる? ……本当に? じゃあ、なんであたしが怒ってたのか、言ってみよー」 「……はい、はずれー。てか、さっきも言ったけどこういう趣味に関しては割と諦めてる……って言い方だと棘があるか、えーと……まぁ、しょうがないよね、好きなんだし、くらいには考えてるよ? 度が過ぎたらさすがに言うけどね……まぁ、それを言うなら今回のこの衣装っていうのはちょっと度が過ぎてる気がするけど……ま、いいや」 「……あははは、おにぃの頭の中のあたしを見てみたいかも。うん、良い感じにケンカできそう……あのね、こういうのにあたしが嫉妬してるって……そりゃ、全く無いとかって訳じゃ……ああ、違う違う、無い無い、する訳無い!」 「そうじゃなくて……てか、やっぱり似合うとか言ってるけど……おにぃ、やっぱりあたしに着せるつもりだったんだ……はぁ……ううん、冷静に考えたら今までよく我慢してきたのかなーってくらいにはおにぃの事、理解してるつもりだよ?」 「……あの、さ……こういう衣装って結構安くないんじゃないの? そりゃ、それくらいは判るって……着心地、普通の服とあんまり変わらないし……前に冗談で買った1000円とかのコスプレ服だとごわごわで作りも安っぽかったし、なんか肌がかぶれそうな感じもしたけど、この服そういうの全然ないもん」 「…………バカでしょ? いや、ごめん。せいぜい1万円いくかどうかなー、くらいに思ってたから……倍は軽く超えてんじゃん、本当にバカじゃん!? てか、前の振り袖もそうだけど、おにぃは衣装にかける情熱が本気すぎるって……で、おにぃはこんな衣装を着せて、何をしたかったのかなー?」 「ま、言わなくても何となく判ってるけどね。どうせエロイ事でしょ? ……違うんだ? じゃあ、別に何もしなくて良いよね……すぐに謝るくらいなら、最初から正直に言えば良いじゃん。何で1度言い訳するの?」 「……じゃあ、良いよ。シてあげる。ただし、おにぃがして欲しい事じゃなくて、あたしがしたい事する。それでも良いなら、これ着たままシてあげる。どう? ……くすくす……やっぱりおにぃは変態だね。さっきの事があっても頷くとか、普通じゃないよ……良いよ、ほら……裸になって、ベッドに横になりなよ」 ;3秒程度間