包丁で野菜を切る音から始まる(遠くから) 「あら、あなた起きたの?おはよう?」(遠くから) 「ほ〜ら、おきてあなた?もうすぐ朝ごはんできるわよ♪今日は遅くなるんでしょ?だったら朝ごはんぐらい一緒に食べましょうよ♪」近づいて夫を起こすように 「ああんもう・・・二度寝しようとしないでよ・・・そんな態度取っちゃうなら・・・今日はいってきますのチューはなしかな〜・・?」 「おっ・・・起きた起きた♪おはよう♪もう〜そんな不機嫌な顔しないの。ほら、ぎゅーってしてあげるから。おいで?・・・・はい♪ぎゅ〜♪」 「さっ、私は朝ごはんとお弁当の準備があるから♪寝覚めが悪いならシャワー浴びてきたら?スッキリするわよ♪」 間 コーヒーを入れている音(カップに何かを注ぐ音)(前方から) 「おかえりなさい♪珈琲入ってるわよ♪ミルクは入れる?」(前方から) 「ふふっ♪どーぞ♪」(カップを前に置く音) 「(コーヒーを啜る音)・・ふう♪やっぱり朝の珈琲はいいわね♪今日も一日がんばるぞー!って感じになるわ♪」 「さっ♪朝ごはんできてるから食べちゃいましょ♪ちょっと待っててね・・・」 間 「さっ♪召し上がれ♪今日の朝ごはんは、ごはんと納豆と塩鮭とわかめのお味噌汁だよ♪(右から皿を置きながら)」 「あははっ♪我ながらありきたりな朝ごはんになっちゃったね・・♪フレンチトーストとかのほうがよかったかな?」 「え?お米大好きだからいいって・・?そう♪よかった♪たっくさん食べてね♪」 ここからなにか食べながら(もしくは食べてるふり)でお願いします(正面から) 「あ〜むっ♪んん〜おいしい♪やっぱり一日の最初は朝ごはんに限るわよね〜♪お味噌汁もちゃ〜んとお出汁から取って作ったのよ♪あなたの好きな昆布だしよ♪」 「ほんとは、卵焼きも作りたかったんだけど時間がなくって・・・ごめんなさいね♪明日の朝ごはんはちゃんと作るから♪」 食べながら 「どう?最近お仕事は・・・そう♪うまくいってるのね♪前に言ってた新しいプロジェクトっていうのはもうおわったの?」 「あらら・・・取引先がこっちの書類に納得がいってなくて滞ってるの?」 「残念ねえ・・・あとちょっとで終わるっていうのに・・え?なんでそんなに残念そうにするのかって?」 「そりゃそうよ♪だってそのプロジェクトが終わるとあなたも早く帰ってこられるようになるんでしょう?」 「長いこと二人っきりの時間ってなかったじゃない?又お仕事帰りに一緒に美味しいご飯食べて、映画見て、お風呂入って・・・っていう何気ない日常生活が一番、私にとっての幸せなんだから♪」 「え?その後はいいのかって・・・?もう♪バカ♪朝からそんな話しないの♪でもあなたが望むなら、受け入れてあげるわよ♪」 「私の今日の一日?そうね〜・・とりあえずお部屋掃除して洗濯して買い物行って・・」 「え?働きすぎじゃないかって?何言ってるのよ、あなたばっかりに働かせて私は専業主婦をさせてもらってるのにその上休むだなんて」 「家のことは私に任せて!ぜ〜んぶこなしてみせるんだから♪」 「え?そういうところは学生時代から変わってない?そうかしら・・・あの頃はもっと忙しかったから、バタバタしてただけじゃないかしら?」 「やぁんもう♪学生の頃のあだ名で呼ばないでよ〜♪恥ずかしいじゃない♪」 「・・・・懐かしいわね。あの頃が。覚えてる?もう卒業して5年も経つのよ♪」 「大学の卒業式の日、あなたが「僕と一緒になってください」ってその日にプロポーズしてきて・・♪」 「キャ〜♪未だにあのときの事思い出すと照れちゃうわ〜♪」 「って・・・あなたきいてるの!?も〜黙々とご飯食べちゃって・・・そんな意地悪してたら私、拗ねちゃうんだから・・・」 「・・・・・反省した?」右から 「・・・・ごめんなさいは?」左から 「はい。よろしい♪そういう素直なところ好きよ♪」 「ふう。ごちそうさま♪美味しかった?」 「あら・・・?あなた。ほっぺにご飯粒ついてるわよ?・・よいしょっと・・」近づきながら 「はい。取れたわよ♪はむっ♪・・・ごちそうさま♪」 「珈琲、まだあるけどもう一杯飲む?ん、じゃあカップ前にだして?」 「よいしょっと・・・」(珈琲を入れる音) 「まだ時間あるわよね?ちょっと待っててね・・・」 「今日は機嫌がいいから特別に!行くまで肩をマッサージしてあげる♪一生懸命してあげるから待っててね♪」(後ろから) 「ほ〜ら、もみもみもみもみ・・・大分凝ってるわね〜。これ結構重症じゃない?♪」 「よいしょ・・よいしょ・・・とんとんとんとんとんとんとんとん・・・ほらっ♪大分ほぐれてきたわよ♪」 「腕も凝ってるんじゃない?ほらっ♪腕出して♪」(右側で) 「もみもみもみもみ・・・なんだかあなた。昔よりたくましくなったわよね・・腕も昔はほんとに細かったのに・・もみもみ・・どう?ここ、気持ちいいでしょ?♪万能のツボなのよ♪入念にもんでおいてあげるわね♪・・・もみもみもみ・・・」 「さっ!次は反対の腕も・・・」(左側に回り込みながら) 「それっ!も〜みもみもみもみ・・・どう?結構腕が凝ってたの、わからなかったでしょ?♪きもちいい、ってことは凝ってた証拠だよ♪」 「こっちも万能のツボ、おしとくね〜・・もみもみもみもみ・・」 「今日もお仕事、頑張ってね♪美味しいご飯作って待ってるからね♪」 「はいっ!おしまい♪あっ!ちょっとまってね・・・ふぅ〜っ!」(右耳に息を吹きかけるように) 「あははっ♪ごめんごめん♪ちょっとかわいいお耳が見えたから、いたずらしたくなっちゃった♪許してね♪」 「さっ!そろそろ時間でしょ?玄関まで送ってたげる♪」(正面) 「よいしょっと・・はいこれ!お弁当♪こっちには卵焼き入れておいたからちゃんと食べてね♪」 「忘れ物はないかしら?ハンカチちゃんと持った?ん♪大丈夫ね♪」 「じゃあ行ってらっしゃい♪気をつけてね・・・・・ああ待って!大事な物、忘れてるんじゃないの?」 「(キス音)ん♪正解♪じゃあ今日も一日頑張ってね♪今日の晩ごはんはあなたの好きなグラタンだから早く帰ってきてね♪行ってらっしゃい♪ ドアを閉める音