ウルトラガールメルル! 〜Episode 6 キュートなお尻が大活躍!?〜 - - - - 私の名前は日比アスカ。 ごくごくふつーの女の子だけど、じつはもう一つの顔は地球防衛隊の怪獣対策秘密兵器、ウルトラガールメルルなんだ。同じくウルトラガールのティアと一緒に、日夜この街の平和を、怪獣達から守ってるんだ。 もちろん怪獣退治は楽じゃなくて、いろいろとピンチな目にもあってるんだけど、何とかここまでやってこれてるって感じ。 だいたい、怪獣を倒すって言っても、必殺光線で粉々に吹き飛ばしちゃう!っていうわけにはいかなくてさ。 怪獣の体内にどんな未知の有害物質があるかわからないし、生きた怪獣そのものを研究することで得られる研究結果も、防衛隊にとってはとってもとっても貴重みたい。 だから、怪獣を気絶させて動かなくするのが、私たちの役割って感じかな。 いや、それがなかなか大変なんだけどね……。 あの手この手で気絶させた怪獣は、気を失ってるうちに、遠く離れた無人島に作られた怪獣管理島に移動させるんだ。 そこで研究のために隔離飼育されてるってわけ。 ただ、この前にそっから1匹怪獣が逃げ出したみたいでさ。 結構遠くの島だから、海で溺れて死んじゃってる可能性も高いと思うんだけど、一応こうやって海岸線もパトロールしてるわけ。 もー、ほんとにしっかりしてよねー、怪獣管理班!って感じ…。 【上官】 「こちら本部、日比隊員応答せよ!」 【日比アスカ】 「はい、こちら日比です」 【上官】 「地点Bの21に怪獣上陸との報告があった。今すぐ現場に向かってくれ。水際で食い止めるぞ!」 【日比アスカ】 「はい!了解です!すぐに向かいます!」 【日比アスカ】 「あちゃー、溺れ死んだりなんてしてなかったかー。やっぱそんな美味しい話はないってことだね。 ま、いいや!また私たちのウルトラパワーでやっつけちゃえば、万事オッケーだよね! Bエリアはティアが担当してたはずだし、早く行って援護してあげないと!」 【日比アスカ】 「変身!ウルトラガール・メルル!」 【ティア】 「おっと!そこまでだよ、怪獣っ! このウルトラガールティアが来たからには、もうここから先には進ませないんだから!」 【ティア】 「って、この前のゴツい奴に比べたら、あんま強くなさそうだね…。 こりゃ、メルルが来る前に私だけでやっつけちゃえるかな? ふふふ〜、私の目の前にのこのこ現れたのが運の尽きねっ!さぁ怪獣め、覚悟しなさいっ!」 【上官】 「待て、ティア!その怪獣の見た目で油断してはダメだ」 【ティア】 「え?そうなの?」 【上官】 「ああ、そいつは見ての通りスカンクの怪獣だ。ケツから恐ろしいニオイの屁をぶっ放して来るから気をつけろ!」 【ティア】 「え?屁?つまりオナラ? きゃはははは!そんなオナラ攻撃なんて怖くないですって!もー、上官は大げさだなぁ〜」 【上官】 「おい、ティア!そんな油断していたらダメだ! メルルだってそいつに一度は痛い目に遭わされている…ほら!ケツをこっちに向けたぞ!」 【ティア】 「もぉ、分かりましたよぉー。気をつけて戦いますって……ほぉら、怪獣ちゃん、私がちゃちゃっとブチのめし…」 【ティア】 「てっ…うっ……ぐっざぁぁぁぁ!ごえっ!おえぇぇぇっ!こんな!くさぁぁぁぁ!くっさいってぇぇぇ!」 【上官】 「ほら!だから気をつけろと言っただろうっ!」 【ティア】 「くっさくっさくっさぁぁぁ!! げほっ…ごほっ…ま、まさか、こんなに臭いなんてぇ…。 うぅぅ…髪やスーツに臭いが染み付いちゃったらどうしてくれんのさぁ…!もぉ、何、このニオイ…! もう怒ったんだから!あんたなんか私のウルトラパワーでメッタメタのボッコボコに……」 【ティア】 「えっ!ま、また……おっえぇぇぇ!! げほっごほっ!ぐざぁぁぁ!!くっさいってえええ! は、鼻が……ごほっげほっ…うぅ…」 【ティア】 「くっそ……くらえぇぇ!!ウルトラスパ…」 【ティア】 「ふぎゃぁぁぁ!! げふっ…おえっっ!!くっさぁぁぁぁぁ!鼻が…鼻がダメになっちゃうぅう!」 【ティア】 「ごほっ…あ、こら!逃げるなって! おえ……待てってば!待てぇ…」 【ティア】 「うぎゃぁぁ!くさぁぁぁ!! くっさ!うぅ……目、目がぁ…目が回るぅぅぅ… も、もう……ら、らめぇ…」 【メルル】 「ウルトラガールメルル、到着!って、ティア?大丈夫? って、うっわ!くっさ!ちょ、げほっごほっ…こ、このニオイ…… もしかして、あの攻撃を食らっちゃったぁ?」 【ティア】 「うぅぅ…メルルぅ… ちょっと油断しちゃったぁ…げほっごほっ…」 【上官】 「見ての通りだ、メルル。 ティアも例の攻撃をまともに食らってしまい、その隙に怪獣には逃げられてしまった」 【ティア】 「うぅぅ…ごめんなさいぃ…げほっごほっ…」 【メルル】 「あちゃー、しまったぁ…私からも注意しとけばよかったぁ…、 なーんか、あの怪獣のことは思い出したくない事情があってさ……ごめんね、ティア…」 【上官】 「まったく…だから油断するなと言ったのだが…まぁ済んだことは仕方ない。 まぁいい機会だ、これを機に、ティアにも新技実装のアップデートを行う。」 【ティア】 「…げほっごほっ……新技のアップデート!? それって、なんか派手でパワフルですっごいやつ!?やったぁ! それなら次にアイツが出てきた時は、新技使って返り討ちにしちゃえるね!」 【メルル】 「…えっ…上官、もしかしてその新技って…前にあの怪獣と戦ったときに私に実装された…」 【上官】 「ああ、そうだ。以前メルルに実装した新技と同じものを予定している」 【ティア】 「えー!そうなの? メルル、そんな必殺技あるなら、なんでこないだの大ピンチのときに使わなかったのぉ!?」 【メルル】 「…え、えーと、それは……きっとティアも新技を実装されたら分かると思う…… ……きっとなんで私があの怪獣のこと思い出したくなかったのかも……分かると…思う…」 【ティア】 「えー!なにその意味深な答えは!? なんなのなんなの?メルル、あの怪獣との戦いでなんかあったの??」 【メルル】 「…うーん、あったというか、なんというか……」 【ティア】 「…ふーん…なんか煮え切らないなぁ…… まぁいいや…じゃ上官、新技実装、ばばーんと頼むよっ!」 【上官】 「あぁ、早急に技術班に変身ユニットのバージョンアップを行わせる。 次にアイツが現れるまでの実装を目指そう」 【ティア】 「了解っ!それ聞いたら、なんだか楽しみになってきたぁ♪ あのスカンク怪獣、今度現れたら、この私が新技使ってボッコボコにしてやるんだからっ!」 【メルル】 「………うぅ、ティアまで技術班の変態趣味の犠牲に…… なにも知らずに張り切ってるけど……大丈夫かなぁ…ティア…」 そんなわけで、ティアも不覚をとってしまって、スカンク怪獣を取り逃がしてしまったんだ。 技術班がティアにも新技を実装するって言ってるけど、新技って…やっぱ、あの恥ずかしいやつだよね……。 ティア、新技がどんなものか知っちゃったら、なんて言うんだろ……。 あー、このままあの怪獣、どっかに姿を消してくれないかなぁ…… 3日後… 【上官】 「ウルトラガールメルル、ウルトラガールティア、準備はいいか?」 【メルル】 「はい。ウルトラガールメルル、ウルトラガールティア、指定の地点にて準備完了しています!いつでもOKです」 【上官】 「近隣住民の避難も完了したとの通知が入っている。 地中に電気ショックを流して怪獣を地上に追い出したところを2人で叩くぞ!」 【ティア】 「ガッテンです!この前のお返し、してやりますよっ!」 【メルル】 「…ねぇティア、例の新技って実装されちゃったの?」 【ティア】 「うん!ちゃんとされたみたい! 時間ギリギリだったみたいだから、まだ私もどんなのかは聞いてないんだけどね」 【メルル】 「…そう……やっぱ実装されちゃったんだ…… ……びっくりしないで聞いてね、ティア。 新技って言うのはね、お尻から出る…」 【上官】 「メルル!ティア!緊急事態だっ! 電気ショック開始前に怪獣の動きが活発化!放電装置が破壊された模様! すぐにヤツが地上に現れるぞっ!」 【メルル】 「ああぁん、もう!タイミング悪いなぁ!……了解!メルル、迎撃します!」 【ティア】 「了解!ティア、迎撃します!」 【上官】 「スカンク怪獣ベアスカンク、地上に出現っ!」 【メルル】 「現れたね!今度は私もいるから負けないよっ!」 【ティア】 「私にあんな臭いオナラ嗅がせてくれちゃった分、10倍返しにしてあげるっ!」 【メルル】 「先手必勝!いくよっ、ティア!」 【ティア】 「OK、メルル!」 【メルル&ティア】 「くらえっ!ウルトラダブルアターック!!」 【市民少女】 「うわぁー♪メルルとティアのお尻が、怪獣をぶっとばしちゃったー♪ いっけー!どんどん攻撃しちゃえー!」 【メルル】 「任せてっ!どんどん行くよっ! くらえっ!ピーチキャノンっ!」 【ティア】 「私も行くよっ!ティアスラム!」 【上官】 「いいぞいいぞ2人とも!相変わらずデカいケツが頼もしいぞ♪」 【メルル】 「もーっ!またそうやって上官は、お尻の大きさのこと言うんだから…」 【ティア】 「いいじゃんいいじゃん!叩きのめしちゃお♪ ほらっ!もう一発っ!」 【メルル】 「うぅ……じゃ、私だって! たぁぁ!」 【ティア】 「ふふっ♪怪獣ちゃん、もうフラフラしてきたよ?そろそろ降参しちゃわない? 今ならそんな痛い目にあわなくて済むんだよー?」 【上官】 「ティア、まだまだ油断するなっ!まだそいつは例の奥の手を持っているぞ!」 【ティア】 「わかってますってー!2回も同じ手は食いませんよぉ!」 【メルル】 「ちょっとティア、よそ見したら危ないっ!」 【ティア】 「えっ……やばっ!」 【ティア】 「うぐっ……くーっさぁぁぁぁぁ!」 【メルル】 「ひぃんん!くさーーーい!」 【上官】 「おいお前ら!油断するなと言っただろう!ほら、怪獣が逃げてしまうぞっ!」 【ティア】 「うぁぁ…げほっ……やっぱくっさいよぉ…!」 【メルル】 「げほっごほっ…ティア…げふっ…だ、大丈夫!?」 【ティア】 「うぅぅ…ぇげげほっ……は、鼻が曲がっちゃうぅぅっ…」 【上官】 「おい!メルル!怪獣がさらにガスを発射しようとしているぞっ!気をつけろ!」 【メルル】 「え?こっちはまだ二人とも動けませんっ!! ど…どうしよう……あぁーっ!もぅっ!しかたないっ! これでもくらえーっ!」 【ティア】 「え?ええっ?何…今の…? 怪獣…は…、……え?な、なんか苦しんでるっ!? うっ……な、なんか、クサっ!!」 【上官】 「いいぞメルルっ!ナイスタイミングのガス攻撃だっ!」 【ティア】 「えっ?えええ!?今の、メルルぅ!?」 【メルル】 「ちょ、ちょ、ちょっと!誤解しないでよっ! オナラとか、そーゆーのじゃないんだからっ!あくまでもガス攻撃なんだから……!」 【ティア】 「ちょっと勘弁してよー!メルルまでオナラ攻撃ぃ? 女の子なんだからさー、そーゆーのやばいってぇー」 【メルル】 「ち、違うってぇ!ガ、ガスが出てるだけぇ! …た、たしかに、ぉ、お尻から出てるけどぉ…」 【ティア】 「お尻からから出るガス……って、それ、やっぱりオナラじゃーん! うわっ!見てよ!怪獣がのたうち回ってるっ! きゃははっ!メルルのオナラ、ちょっとすごすぎない?」 【メルル】 「だ、だから違うんだってっ!オナラじゃないんだってぇぇぇー!!」 【上官】 「おい、ティア! そろそろお前も新技をお見舞いしてやってはどうだ?」 【ティア】 「あっ!そうだったそうだった♪ よぉ〜し!いよいよお披露目ってわけだねっ! ねー、上官、新技ってどうやって出したらいいの?」 【上官】 「あぁ、まずそこで鼻を押さえてのたうち回ってる怪獣に、お前のデカいケツを向けろ!」 【ティア】 「え?お尻を…? んんーと、こう…かな?」 【上官】 「その体勢で下腹部に力を入れて、然るべきタイミングでケツの穴を開いてやるんだ」 【ティア】 「えっ…!ええーっ!?もしかして新技って……」 【メルル】 「……うん、そうなのティア……動揺しないで聞いてね。 私がさっき使ったあのガス攻撃が、新技なの…」 【ティア】 「…ぷっ…きゃっははははっ!!なにそれぇ!チョーウケるぅ! つまり、お尻から出るガスが新技ぁ?もー、発想が斬新すぎるって! それ、いいよー!技術班、サイッコー!」 【メルル】 「……え?ティア?……サイコーって…… わかってるの?お尻から出るガスだよ……?恥ずかしくないのぉ!?」 【ティア】 「んー、そりゃあ光線技みたいなカッチョイイ派手な方が良かったけど〜、街中で使うにはちょっと物騒すぎない? もしも外しちゃったら大変なことになるし。 その点、ニオイガスならビルをぶっ壊すこともないし、怪獣も無傷で捕獲できるし、ナイスアイディアだと思うけど?」 【上官】 「ああ、その通りだ!ティアは新技の意図を良く理解しているな。 これこそが、技術班の自信作であり、怪獣を一撃で無力化する、必殺技だ!!」 【ティア】 「メルルがさっき使ったのも、このガス攻撃ってことでしょ? あまりに顔真っ赤にして恥ずかしがってるから私、てっきりホントにオナラしちゃってるかと思ったよー♪きゃははは♪」 【メルル】 「そ、そりゃ、恥ずかしいでしょっ!! お尻から、なんか臭いガス出して攻撃するんだよ!? そんなに言うなら、ティアもやってみなよっ!ほら、ちょうど怪獣も回復してきたみたいだし!」 【ティア】 「いいよいいよー!任せてっ! ほぉら、怪獣ちゃん、私のぷりぷりのお尻、見て見てぇー♪ ほぉーら、セクシーでラブリーなお尻、触ってもいいしー、ペロペロしてもいいんだよぉ?」 【メルル】 「ちょっと、ティア!危ないっ!お尻、噛まれちゃ……」 【ティア】 「きゃははっ!やったぁ!命中っ♪ 私のお尻に噛みつこうなんて甘い甘い♪ どうどう?キミのオナラと私のやつ、どっちがくっさい?」 【メルル】 「……えぇ…ティア、そんなあっけらかんと……」 【上官】 「はははっ!いいぞ、ティア!新技ユニットの動作も正常だ。 よしっ!一気に畳み掛けるぞっ!地上部隊、粘着弾発射!」 【メルル】 「上官、今のは何を!?」 【上官】 「ああ。ヤツのケツの穴に粘着弾を打ち込んでやった。これでヤツのケツの穴はもう開かない。 つまり、もう屁をぶっ放される心配はなくなったということだ」 【ティア】 「と、いうことはつまり?」 【上官】 「そうだ。二度と脱走なんてしないように、思う存分お前らで痛めつけてやれ!」 【ティア】 「了解ですっ!さぁーて、もっともっとお見舞いしちゃうぞっ♪」 【メルル】 「メルルも了解っ! って、ティア…ホントに恥ずかしくないの…?」 【ティア】 「ん?ガス攻撃のこと? んー、オナラしてるように見えるのはアレだけど、まー、あんだけ怪獣に効いてるからさぁ…ま、オッケー、って感じ? ほら、だってアイツ、さっきの思いっきり嗅いじゃってから、目を回してフッラフラだよ?効果バツグンじゃん!」 【メルル】 「…うぅ……たくましいよぉ、ティア…… 私には、技術班に特殊性癖の変態がいるだけとしか思えないのにぃ……」 【上官】 「なんだ、まだ恥ずかしがってるのか、メルル。 大勢の市民の前でそんなデカいケツ丸出しで戦ってきたんだから、今さら屁の一発や二発で恥ずかしがらんでもよかろう」 【メルル】 「だ、だってぇ……うぅ…ぅ…… そ、それに、オナラじゃないんですってぇ……」 【ティア】 「ねぇメルル、まずはこの怪獣を仕留めちゃお? これだけ有利な状況なのに、また取り逃がしちゃったら、私たち、大目玉くらっちゃう!」 【メルル】 「…う、うん!確かに!よーし、わかった! そもそもあんたみたいなスカンク怪獣が現れなければ良かったんだから!ホント、覚悟してよね! くらえっ!メルルキーック!!」 【ティア】 「いいねっ!さっすがメルルっ! じゃ、私はこいつを持ち上げて……っと! ええいっ!ウルトラハリケーン投げっ!!」 【市民少女】 「うわぁい!ティアが怪獣を放り投げちゃったぁ♪ いいぞー!ティア、すっごーい♪」 【ティア】 「さぁーーて、この前のお礼もしないとねっ! あらためて、いっくよー!」 【ティア】 「ふふふーん♪ アンタのガスなんかより、私のガスの方が強烈なんだからっ!」 【市民少女】 「すっごーい!ティアのオナラで、怪獣が目を回しちゃったぁ♪」 【ティア】 「へっへー♪この前のお返しだからねっ! ほらっ!もう一発っ!」 【メルル】 「うわっ…ティア……そんなノリノリで… …うっ…!もう!こっちまで臭いよぉ…!」 【ティア】 「あれ?ごめんごめん♪メルルの方までニオっちゃった? 新技使うの、楽しくってさぁ♪」 【メルル】 「もぉ…ティアったらぁー…けほっ…」 【上官】 「怪獣の意識レベルが下がってきたぞ!ティアのガスでノックアウト寸前だな。さぁ、最終段階だ。 実はな、ティアのガスとメルルのガスは、成分が異なる。 そして2人のガスが混合されると、一層強いニオイになるように調整してある!」 【ティア】 「それって、つまり…?」 【上官】 「ああ、2人で同時にヤツの鼻先にお見舞いしてやれっ! それで完全にノックアウトできるだろう」 【メルル】 「うぅ…やっぱり私もガス攻撃しないとダメな感じだよね、これ…」 【ティア】 「いいじゃんいいじゃん♪ スカンク怪獣をガスで返り討ちなんて、イカしてるじゃん?」 【メルル】 「う、うーん……イカしてる…かなぁ…」 【ティア】 「ま、いいからいいから、ほーらメルル、そっちの脚持って!」 【メルル】 「う、うん……んしょんしょ、脚を抱えて…っと…」 【ティア】 「で、お尻を怪獣の頭の方に突き出す!」 【メルル】 「うぅ……は、恥ずかしいぃ…… こ、これでいい…かなぁ…?」 【ティア】 「オッケー!準備万端だね! こら!往生際悪くジタバタしたってダメなんだから! さぁ、私たち2人のとっておきのガスで、おねんねしちゃいなさいっ!」 【ティア&メルル】 「くらえっ!ウルトラダブルガスバーストっ!」 【上官】 「ウルトラダブルガスバースト、怪獣の鼻先に命中っ! 瞬時に怪獣の意識が喪失!意識レベル、マイナス140!」 【ティア】 「やったぁ♪こないだのお返し、無事に完了っ♪ ……って……くっさぁぁぁ!!ちょ、メルルの、くっさぁぁぁ!」 【メルル】 「ち、ちがっ、うっ!!くっ、ぐっざぁぁぁ!!な、なにこれ、げほっごほっ!!」 【上官】 「おいお前ら、大丈夫かっ?」 【ティア】 「げほっごほっ…上官…! め、メルルのガスが、おえっ…私や怪獣のなんかより……げふっ……ずっとずっと…凄いニオイ……!!」 【メルル】 「それは、げほっ…こっちのセリフだって……おえっ… ティアのが、ケタ違いに……げふん…臭いぃ…」 【上官】 「ふむ…どうやら、混合時のニオイの強化が、想定外なほどに上手くいったようだな。 我が技術班はなかなか優秀ではないか」 【メルル】 「じょ、上官……この合体技、ちょっと私たちにとっても危険すぎますよぉ……げほっ… は、鼻がおかしくなっちゃうぅぅぅ…」 【ティア】 「ふぇぇぇ…目、目が回るぅぅ…」 【市民少女】 「くちゃいくちゃいくっちゃーーい! もぉ、メルルのオナラもティアのオナラも、くさすぎだよぉ……!」 【メルル】 「ほらっ!市民からも苦情が来ちゃってますよぉ……うわ、まだくっさぁ…!」 【上官】 「わかったわかった。技術班と相談してその辺りは改善していくから、あんまりぎゃーぎゃー言うな。 ともあれ、スカンク怪獣は無事に制圧した。見てみろ!お前らの屁の大勝利だぞ? メルル、ティア、2人の活躍に感謝する! さぁ、変身を解いて本部に帰還しろ。褒美に夕飯をご馳走してやろう」 【ティア】 「え!ほんとですかっ!やったぁ!」 【上官】 「あぁ、その屁がさらに臭くなるよう、焼肉なんてどうだ?」 【ティア】 「やったぁー!焼肉、大好きぃっ♪」 【メルル】 「だーかーらー!オナラなんかじゃありませんよぉ!上官ーっ! ちょっとティアもなんか言ってよぉ……」 【ティア】 「やっきにく♪やっきにくー♪」 【メルル】 「あーもー!ティアー! そんなにお肉食べてたら、ホントにオナラが臭くなっちゃうよぉ!?」 こうして、いろいろありつつ、なんとか脱走怪獣を無事にやっつけて、確保することができたのでした。 それにしても、恥ずかしかったぁ……なんでティアはへーきなんだろ……。あの後もたっくさんお肉食べてたし…。 まあ、こうやって街の平和が守られるなら良しってことなんだろうけど…。 …今度の怪獣は、あの技に頼らずに倒せるように頑張らないと……っ! 終