【後編・狼男退治編】 「ふふふっ♪やっと正体を現しましたね、オオカミ男さん! あなたがストーカーみたいにこそこそ私をつけ狙ってたこと、ちゃーんと気付いてましたよっ? ひと気のない夜の境内でいよいよ襲いかかるつもりだったんでしょうけど、こっちは全てお見通しなんですから! この街で最近、若い女性ばっかり狙ったレイプ事件が繰り返し起きてたのも、あなたの仕業ですね! ジャパニーズモンスターバスターガールこと、可憐で可愛いこの巫女ちゃんが華麗に退治してあげますから、覚悟してください!」 「ん?何ですかぁ?ニヤニヤ笑って、ずいぶんと余裕ですねー…… 凶悪なオオカミ男にとって、こんな小娘一人、ズタボロするのなんて簡単なこととか考えてたりします? ふっふっふっ、この私をただ可愛らしいだけの小娘と思ったら大間違いですよぉ、なぜなら………これがあるからですっ!」 「どうですかっ?お鼻のよく利くオオカミさんには効果バツグン!でしょ〜♪ こーんなに可愛い女の子がこーんなにはしたない攻撃してくるなんて、思ってもみませんでしたかぁ?」 「あれあれー?そんなお鼻をおさえながら怒ったってちっとも怖くないですよぉ? ニオイが酷くてもう目を回しちゃいそうなんでしょう?無理したらダメですよぉ? ほら、おとなしくオシオキされちゃいなさい♪」 「おっと!あっぶな! そんな鋭い爪で引っ掻かれたら、このお肌に傷がついちゃうじゃないですか! そんな危ないことするオオカミさんには、もう一発ですっ! ほらっ!」 「きゃはははっ♪もわぁーって広がるガスの塊なんだから、かわすなんて無理ですよぉ♪そもそも目には見えないですし♪ おっと、オオカミさんのお鼻にはちょーっと刺激が強かったですかぁ? そんなに臭そうにしてぇ……そんなところにうずくまってたら、私にとってはいい的ですよぉー♪ ほらっ!お尻がまたそっちを向きましたよぉ♪狙いを付けて…発射ー♪」 「きゃはははは♪巫女ちゃんのお尻キャノン砲、命中ーっ! オオカミ男に大ダメージっ!…なーんてね♪ うふふっ♪オオカミさん、ますます苦しんじゃってますねぇ…♪」 「あーっ!?逃げたーっ!!しまったっ! ………なーんちゃって♪ この境内にはすでに結界が張られてるから、オオカミ男さんはもうここから出られませーん♪ まんまとおびき出されたってこと、忘れちゃいました? ふふっ♪私、こう見えて、意外と用意周到なんです♪」 「ふふふ♪何をやっても外へは出て行けないでしょ〜。 私の結界、結構しっかりしてるんですから♪ じゃーオシオキ再開ですよぉ、そーれっ!」 「ふふふっ♪オオカミさんにオナラの弾丸、めいっぱい撃ち込んじゃいましたぁ♪ 凶暴で残忍なオオカミ男は、しっかり失神させてからじゃないと近寄ったら危ないですもんねえ♪ オオカミさーん、私のオナラ、どうでしたかぁ? え?もうやめて?許して? んー、何言ってるんでしょうか〜♪ 私、日本語しかしゃべれないですし、西洋のモンスターの言葉ってよく知らないんですぅ♪」 「はーい、じゃ、もうワンセットいきますよぉ♪んっ!」 「きゃははははっ♪オオカミ男がキャインキャイン言ってるぅ♪ワンちゃんみた〜い♪ そうやって地面を転がって苦しんでる姿、みっともないですよぉ♪ ふふっ♪お鼻押さえながらのたうちまわってるー♪面白ーい♪」 「でも、まだそうやってジタバタできるってことはぁ、だめ押しにもうちょこっとだけ徹底的に、やっつけてあげないといけませんね♪ ほぉら、おかわりのプゥですよぉ♪ んっ…!」 「ありゃりゃ、プゥっていいつつ、すごい音のが出ちゃいました(汗) オオカミさん、無事かなぁ… …ふふっ♪仰向けになってピクピクしちゃってるぅ♪ そろそろ近くに寄っても大丈夫そうですね♪ オナラにやられて、もう動くこともできなさそう♪」 「ねぇオオカミ男さん、こんな小娘にオナラで叩きのめされちゃった気分はいかが? え?ごめんなさい?もう許して? んー、やっぱり私、海外の魔物の言葉、わかんないよー♪きゃはは♪ さて、女の子たちに酷いことしたオオカミ男さんがもう二度と悪事を働けないようにするには…どうしたらいいと思います? この可愛い可愛い巫女ちゃんの恐ろしさ、敏感なそのお鼻にしっっっかり教え込んで、二度と忘れないようにしてあげないといけませんよね〜?」 「んしょ、んしょ、ほぉら、オオカミさんのお鼻の前に私のお尻を持ってきて…… …ふふっ♪オオカミさんのお鼻、細長いからお尻の谷間にぴったりハマっちゃう♪ はぁん♪鼻息でお尻の穴がくすぐったいよぉ♪」 「ん?何?お願いだからもうやめて?なんでもするから勘弁して?もう臭いのいやぁぁ? んー、ごめんねーオオカミさん、やっぱり私、日本語しかわかんないや♪ え?最初からずっと日本語で言ってるって?んー、そうえば、そうだったかもね? じゃ、あらためて答えてあげる♪ 絶対許さないし、勘弁なんて、してあげなぁい♪ ほらっ!自分の悪行を反省しなさいっ!」 「お鼻の穴へ直にお見舞いするの、とっても効くでしょ?」 「そろそろこのお鼻、使いものにならなくなっちゃったかなぁ♪ 女の子の香りを頼りに、乱暴するターゲットを見つけてたんでしょ? もうそんな真似もできないねー♪」 「ねぇオオカミさん、知ってる? 女の子のオナラって、みんなとーってもくっさいんだよ? だからまた若い子を襲おうとなんかしたら、こうやってくっさいくっさいガスで返り討ちにされちゃうんだから。 たまたまこれまでがラッキーだっただけなんだからね♪わかった?」 「んー、反応がないねー…もう気絶しちゃったのかな?ま、これで十分に思い知ったでしょ♪ じゃ、最後に仕上げの一発、お見舞いしてあげるね♪無防備なお鼻に狙いを定めて…よしっ… ほらっ!悪鬼退散!くらえっっ!」 「ふぅ♪ぜーんぶ出しちゃったぁ♪ これでこのオオカミ男さんも懲りたかな? まだ生きてるかは怪しいけど、ま、いっか♪」 - - - その後、この街で若い女性を狙った通り魔的レイプ事件が起こることはなくなったのでした♪ そのオオカミ男はどうなったのかって?うーん、どっか行っちゃったんじゃないかな? 私、しーらないっ♪うふふふっ♪ と、そんなわけで! わっるーいヒトもわっるーいモンスターもばっちりきっちりたっぷり懲らしめちゃうこの巫女ちゃんの大活躍ぶり、楽しんでくれたかな〜♪ じゃ、まったねー♪ おっと、電話電話……はい、もしもし。 あっはい、そうです…新しく封魔用の壺を二つほど…はい…そーなんです、最近二つ使っちゃって…♪ はい…はい、じゃ、よろしくおねがいしまーす♪   終