;//////// ;Track0 この。音源の。楽しみ方。 ;//////// 1/前 「『あやかし郷愁譚。ななつらお。なな。トラックゼロ。この音源の。楽しみ方』」 ;環境音 F.I. 洞窟内。水垂れ。 ;9/前遠 「……。来たか。」 ;9/前遠→1/前 「良くぞ参った。近くに。寄れ。 もっと。 もっと。だ。 もっと近くに」 1/前 「ん。」 「今日呼んだのには。理由がある。 ああ。そうだった。そのまえに」 「ななの住処に。この洞窟に。 来てくれて。どうもありがとう」 「おまえがここにきてくれて。 ななは。うれしい。 とても。うれしい」 「ななは。もともとは。蛭。ゆえに。 好むのは。暗く。しめった。ひややかな。場所」 「そうした場所は。おまえのような。人間には。 決して。好ましいものではないと。ななは。知っている」 「にもかかわらず。疲れているのに。 ――。すぐ来てくれて。ありがとう」 ;冷静。――で切り替わり、心配さ滲む 「そうだ。ななは。知っている。 ――。お前が。とても疲れていると。」 ;位置そのまま。そっぽ向いて。不満。 「理由も。ななには。わかっている。 新しき。土地神である。ななに。なにひとつ。の。相談もなく。…………。」 ;いや。のあと向き直って 「いや。――かかる。不満を。ぶつける。相手は。 お前では。ないな。詮無きことを。口にしてしまい。すまない」 「とにかく。ななは。 お前が今。疲れ切っていることを。知っている」 「ゆえに。ななは。――。 おまえの疲れを。いやしてやりたいと。思っている。」 「おまえの苦しみや。疲れの全てを。吸って飲み込み。 おまえの背負う重荷を。ほんのわずかであっても。軽くしたいと。ねがっている。」 ;3/右 接近囁き 「無論。おまえが。――。 拒まなければ。の。話で。あるが。」 ;3/右 「どうだ。おまえは。 ななに。癒やされたいと。願って。くれるか?」 「…………」 1/前 「ふふ。おまえは。素直で。よい。 ならば。ななは。おまえを癒そう。」 ;わずかに自慢げ 「そのための。効果的な方法を。 ななは。見て。真似びて(まねびて)。修めた。」 「その方法。とは。バイノーラル。の。音環境による。 ASMR。での。癒やし。」 ;冷静 「ASMR。とは。 オートノマス。センサリイ。メリヂアン。レスポンス。 自律的な。感覚の。最も高まる。反応。」 「人間の。脳が。気持ち良いと。感じる。反応が。ASMR。 音声によって。その反応を。引き起こすものが。ASMR。音声」 「それを、十分に。楽しむ。ためには。 ヘッドホンか。イヤホンを。装着することが。必要。」 「ななは。待つ。 おまえが。ヘッドホンか。イヤホンを。装着するのを。じっと。待つ」 「じっと。じっと。じっと。じっと」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「装着。できたか。?。では。ためそう。」 「例えば。だ。」 ;3/右 「こうして。ななが。不意に。右耳だけに。はなしかけたり。」 ;7/左 「逆に。左耳に。話しかけたり。あるいは。」 ;7/左→1/前→;3/右 「このように。おまえに話かけながら。 ぐるりと。移動。してみたり」 ;3/右 密着 「(息吹きかけ)――ふふ。息を。かけたり。」 ;3/右 接近囁き 「囁き。かけたり」 1/前 「どうだ。?。ななの。真似びた。ところに。よれば。 …………。ふふふふふ。」 「質問の。必要も。なかった。 おまえの。顔が。声よりも。なお。雄弁に。物語っている。」 ;3/右 接近囁き 「ここちよいのだな。?。これが。 (ふ〜〜〜っ)」 1/前 「ならば。ななは。おまえを。癒せる。癒やして。やれる。 ななは。そのことが。嬉しい。とても。」 「ならば。今は。一度。家に。戻るがよい。 こころおきなく。一晩中。やすまるための。支度を。整えて。くるがよい。」 「そうして。支度が。整ったのなら。いま一度。いや。 ふたたびでも。みたびでも。よたびでも。いつたびでも。――何度でも」 「この洞窟へ。 ものべのの。新しき土地神の。ななの。住処へ。」 ;3/右 接近囁き 「ななの。なかへと。 甘えに。癒やされに。くるが。よい。」 「(ちゅっ!)」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track1:ななの。血吸い。 ;//////// ;環境音 雨音 F.I. ;雨の中の足音 ;洞窟に入る (環境音洞窟に 雨vol↓ かF.O.) ;傘をたたむ→傘を振る ;傘を巻いてスナップで止める ;9/前遠   「来たか。外は。ひどい。雨だな。」 「ななには。ここちよい。気候だが。 人間である。おまえには。――ん?。」 「そう。遠くては。話も。できぬ。 ななは。な。大きな。声を。出すのが。苦手だ。」 「だから。近くに。 もっと。もっと。もっと。近くに。」 ;SE 洞窟内足音。数歩。 1/前 「うん。この近さなら。ななも。嬉しい。 おまえの顔が。よく見える。おまえの声が。よく聞こえる。」 ;↓くんくんは、(鼻を鳴らす:sniff)もしくは(口でそれらしく息を吸い込む)どちらか、音の可愛い方でいければと思います 「おまえの匂いが。――。(くんくん)――ふふっ。 おまえの匂いに。雨の匂いが。まじっている。」 「どちらも。ななの。好む。匂いだ。 ななを。やすらかに。してくれる。匂いだ。」 「ななは。かぎたい。この心地よい。匂いを。かぎたい。 ななが。満足。できるまで。おまえの。匂いを。かいでも。いいか?」 「……。……。」 「ふふふ。ならば。かがせてもらおう。 頭の上から。足の先まで。おまえの。匂いを。」 :以下、指示あるまで全て密着で 1/前  「(くんくん)(くんくん)」 ;2/前右  「(くんくん)(くんくん)」 ;3/右 「(くんくん)(くんくん)(すーーーーっ)」 「耳の。後ろの。匂いが。良いな。 とりわけに。よい。」 「(くんくん)(くんくん)――。ああ。これは。 蓮の根を。孕む。やわらかな。泥の。匂い。 ななが。とても。好む。匂いと。少し。似ている」 ;髪の匂いをかいでるイメージでできればマイク上方の ;3/右→1/前→;7/左 「髪の。匂いも。とても。良いな。 (くんくん)(くんくん)(くんくん)(くんくん) 人間の。つくる。香料の。香り。」 ;7/左 「けれども。ななには。おまえの。匂いが。 肌や。汗や。体の芯が。漂わせている匂いの方が。 ずっと。ずうっと。――。(くんくん)――ここちよい」 ;1/前、徐々に下方に下がるイメージ 「(くんくん)(くんくん)ん……。匂いが。だんだんと。濃く。 (くんくん)(くんくん)――ん?。あ。」 ;汗を舐めとる 「(ぺろっ)――(こくんっ)」 「おまえの。疲れの。匂いが。濃い。 おまえの。疲れの。味が。濃い。 ――。そうだ。そういえば。そうだった。」 1/前 「ななが。今日。おまえのことを。呼び出したのは。 そのため。だった」 「ななは。 ものべのの。新しき。土地神は。 大事な大事な。ななの。氏子を。 おまえの。ことを。いつも。見ている。」 「だから。ななは。知っている。 おまえは。いま。おまえ自身が。思っているより。 深く。芯から。疲れて。疲れ切ってしまって。いる」 「それゆえ。ななは。おまえを。癒やす。 おまえが。望んで。くれるの。ならば」 ;7/左 どきどき(拒まれるかも) 「どうだ。おまえは。望んで。くれるか。?。 ななを。そうして。――」 ;7/左 接近囁き 「ななの。いやしを。」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;7 「ふ。ふふ。ふふふふふ。 そうか。おまえが。望んで。くれるなら。 ななは。おまえを。ひとばん。かけて。癒やし。つくそう。」 1/前 「ならば。まずは。だ。――。うん。」 「おまえの。体の。血と。気との。 ――。流れの。淀みを。とりのぞこう。」 「おまえの。流れを。淀ます。穢れを。 ななは。吸いつくし。溶かし。つくそう」 ;3/右 接近囁き 「心配。するな。ななは。もともと。蛭の。あやかし。 吸って。溶かすは。ななの。性(しょう)。」 ;3/右 「まずは。敷物に。横に。なれ。 そこに。ごろりと。横たわれ。」 ;5/後 「ああ。ちがう。上を。向いて。横に。なるのだ。 おまえの。顔が。見えないと。ななは。さみしい。つまらない。」 「ゆえ。な。?。 よいか。?。 ななが。ごろりと。ころがす。ままに。上を。むくのだ。 ゆくぞ。それ。」 ;5/後→;7/左→1/前 「ごろーーーーーーーーん」 「うん。これで。よい。 ななはな。?。おまえの。顔を。見るのを。好む。 ことに。おまえの。目を。好む。」 「では。な?。 血の。気の。 とどこおっている。ところを。探す。」 ;以降、体のあちこち触れるイメージで、 ;空間活かしてダミーヘッドから想定される体方向に、任意に動いていただけると幸いです。 ;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。 「ん……。(呼吸音)(呼吸音)――。む。 これは。見て。思っていた。より。さらに。だな」 「(呼吸音)(呼吸音)。節々が。熱を。持って。いる。 ああ。ここ。」 ;2/右前 「右の。肩に。淀みが。ある。 瘴気。――。疲れではなく。病でもなく。 怪異の。類に。憑けられた。ものだ。」 「これを。抱えて。いては。疲れも。抜けづらい。 ななが。吸い取り。溶かして。やろう。」 「少し。痛むぞ。?。爪を。使う」 :SE 肌さすり 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ここ。だ。」 ;SE 肌を引っ張る→爪で小さく肌を破く。つぷり。 ;2/右前 接近囁き 「――。心配。ない。血は。ななの。唾液で。止める。」 ;2/右前 「ん……。(ちゅっ――ちゅうっ――ちゅううううっ) ――(ごくんっ)」 「ああ……。 障りを。淀みを。蕩かしている。ななの。舌こそ。溶けそうだ。」 「おまえの。血は。濃く。甘く――。ん……(ぺろっ)。 欲に。負ければ。全て。飲み干して。しまいそうだ。――。が。」 ;3/右 「そうしてしまえば。二度と。おまえの。声を。聞けぬ。 二度と。おまえの。匂いを。かげぬ。 二度と。おまえの。このぬくもりを。――ふふっ。」 ;1/前 「ゆえ。飲まぬ。 障りを除く。そのために。 どうしても。吸わねばならぬ。分量。だけしか。」 「…………。…………。分量。だけしか。」 ;SE お腹なる ;照れ 「あ。」 ;照れ隠し冷静。 「……。……。障りを。完全に。除く。ためには。 うん。もう一口。飲むべきだ。」 ;2/右前 「ん……。(はむっ)(ちゅう、ちゅうっ――ちゅううっ――)(ごくん)。ぷあ。ごちそうさま。」 「あ。そうだ。 血止め。だな。ん――(ちゅっ)(ぺろっ)」 ;1/前 「さて。と。これで。……。ん――」 ;2/右前 「(呼吸音)(呼吸音)――うん。 ここの。淀みは。除けたな。 では。――。ああ。次は。足の。方。か。」 ;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。 ;2/右前→1/前→;6/左前 「どう。だ。――どこ。だ。 ああ。うん。――もっと。下。だな。」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ。ふふ。 ななは。見つけた。ここだ。左の。ひざの。ところ。」 ;SE 肌をとんとん叩く 「……。ここは。うん。 裏の。柔らかな。ところ。から。だな」 「(呼吸)。……。うむ。爪は。使わず。噛んで。いく。 また。少し。痛む。 我慢を。させる。とても。すまない。」 「……。……。そう。か。 痛みも。ふふっ。ななが。与えれば。嬉しい。か。」 「そういってもらえると。ななも。うれしい。 気が。楽になる。」 「では。いくぞ。?。 (ぺろっ、ぺろっ)――ん……(すうっ――かぷっ)」 ;SE 肌が噛まれる、少し破られる 「ん!。ん……(ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ)―― ん……くっ――(ごくんっ)」 :うっとり→ではなく、少し慌て 「ぷぁ。美味。 ではなく。――ん。 ここの。障りも。除けたな。」 「なら。傷を。ふさいでしまおう。 ――(チュッ――ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ――ちゅっ)」 「これで。かなり。障りを除けた。 けれど。……。ああ。うむ。 もうひとつだけ。少し気になる。淀みが。あるな。」 ;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。 ;6/左前→;7/左→;6/左前→1/前 「こちら――。あ――いや。ちがう。 う。ん……。ああ。正中(せいちゅう)。か。」 ;SEはださすさす 「もう少し。上。もう少し。上。もう。少し。ん。!」 :SE とんとん 「ななは。見つけた。ここ。だな。 ほとんど。へそだ。ここは噛むより。爪が。よい。」 ;SE 肌を引っ張る→爪で小さく肌を破く 「ん。」 「……おまえの。しずくは。 おまえの。血の。たまは。とても。綺麗だ。」 ;囁き/独り言 「あざやかな。おまえの。いのちの。しずく。 ――んっ……」 「(ちぷっ――ちゅうっちゅっちゅうううっ――ごくんっ) (呼吸音)(呼吸音) (ぺろっ)」 「ああ。うん。ここの障りは。ひときわ。濃かった。 ゆえ。な。?。体を。少し。動かして。みろ。」 「ふふ。 軽い。ならば。とても。よかった。 これで。また。しばらくは――ん。?。」 「どうした。?。体が。軽くなり。 ――。なのに。なにゆえ。 また。そのように。浮かない。顔に?」 「ん。…………。…………。ああ。確かに。だな。 残っている。な。 ななが。おまえに。吸い付いて。障りを除いた。あとが。くっきり」 「あざのようにも。見えて。しまうな。 だが。安心。しろ。 ななは。その跡も。綺麗に。消せる。」 「しばし。まて。」 「(指パッチンをしてください。綺麗に鳴っても、へちょってしまっても、その音でいきたいです) ――滝女郎。聞け。泥を。もて。」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track2:ななの。泥エステ。 ;//////// ;SE ベチョベチョ、泥をこね回す音 「ふ……。ふふっ……。ふふふふふふ。」 ;環境音。洞窟。F.I, ;1/前 (エステ中、適宜動いてください) 「<泥コネ>――。神域の。オオトメ釜の。滝底に。 長く沈める。清浄な。泥。」」 「その中でも――<泥コネ>――これは。ひときわ。質の良きもの。 ……。滝女郎めも。ああみえて。おまえのためと。がんばって。くれたの。かも。しれぬ。<泥コネ>」 「ん?。ふふ。興味深そうな。目を。しているな。 よかろう。手を。貸せ。掌(たなごころ)を。上に。向けて。――。そう。」 ;SE 掌に泥を乗せてやる 「どうだ。?。少し。冷たい。だろう。 この泥は。ほてりを。さまし。傷を。癒やす。力を。もつ。」 「そうして。な?。この。泥は。――」 ;SE 泥伸ばし、じゅるー 「思いを。こめて。こね回すなら。こね回すほど。癒やしの。力を。強める。ゆえ。に。――ん……」 ;SE 指を絡めあってふたりで泥コネ。にちゃにちゃ。 「こう……して――。<W泥コネ>――指と。指とを。絡め――。て。――<Wコネ>――ん。……。」 「おまえも――願え――<Wコネ>――こね。ながら――。<Wコネ>――」 ;SE Wコネのみ。たっぷりめに。 ;SE Wコネ。「もう。よい。」まで適宜お願いします。 「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;下記、呼吸音少しずつ荒くなってください 「ふ……(呼吸音)(呼吸音)――あ。……ん。 (呼吸音)(呼吸音)」 「く……(呼吸音)(呼吸音)ふっ――(呼吸音)(呼吸音)――ふぁ……。んっ。……(呼吸音)」 「はぁっ。――(呼吸音)――あっ。……んっ!。……(呼吸音)――も。もう。よい。(はあっ、はあっ、はあっ――ごくっ)」 「――これで。十分。 十分。すぎる。ほど。思いは。こもった。――ふあ。」 「(深呼吸)」 「ん。む。――。 少し。ななまで。熱く。なった。 ほてりを。さます。泥なのに。」 ;独り言 「ここち。よかった。 ……。肌と肌とを。こすり。あわせた。だけで。あるのに。……。」 「!。あ。うん。そうだった。泥を。塗ろう。 泥で。傷と。疲れを。癒そう。」 ;SE 泥を掌で伸ばす 「ふふふ。 よく。練れている。これを。まずは――<泥コネ> ――おまえの。肩に。――ん。――<泥乗せ→伸ばし>」 「伸ばした。泥を。掌で。つつみ。――。(呼吸音)―― あたため。ながら。練り込む。ように。<泥コネ>」 「にちゃ。にちゃ。ぬち。ぬち。<泥伸ばし>。 おまえの。肌に。しみこませ。なじませる。」 「ん……。<泥伸ばし>。ふっ。……<泥伸ばし>。 よく。伸ばせたら。泥を。足し。――<泥べちゃ>」 「また。にちゃにちゃと。ぬちぬちと。<泥コネ>。 ――あたため。まぜて――。ん。<泥伸ばし> ――ぬり。伸ばし――<泥伸ばし>」 「ゆっくり。たっぷり。癒やしの。泥を。――(呼吸音)――ん。――<泥伸ばし>――ん?。なんだ?。」 「ああ……。うん。そう。だな。――<泥伸ばし>。 はなし。ながら。したほうが。ななも。楽しい。――泥伸ばし」 「それで。ふふっ――<泥にちゃ>」 ;7/左 接近囁き 「おまえは。なんの。はなしが。聞きたい?」 ;7/左 「うん。うん。――うん。わかった。 ななの。このごろの。ことを。はなそう。」 ;1/前 (また適宜動いてください) 「ななは。……。 ――ななも。務めを。していた。」 「ん――<泥伸ばし>――おまえが。懸命に。――<泥伸ばし>――務めを。果たし。続けて。いたのと。――<泥伸ばし>――おんなじに」 「土地神の。務めは。ななが。思っていたより。自由で。 自由。だけれども。 ななが。思っていたより。遥かに。むつかしい。」 「ななは。まだ。なりたての。<泥伸ばし>。 なりたて。ほやほやの。――ん。<泥伸ばし>。 土地神。な。うえ。――<泥伸ばし>」 ;少し不満 「古き。土地神。 星辰。ひめみや。<泥伸ばし>――。 おまえたちの。いう。『ご開祖』。が――。ん――。<泥伸ばし>」 「おまえも。よぉく。知る。とおり。 ものべのの。ことを。ほうって。おいて――<泥伸ばし>」 ;――ん。よしで満足。 「あやかし。たち。――<泥伸ばし>。ん――。 ものべのの。外の。あやかし。たちを――。<泥伸ばし> ものべのに。招き。寄せる。ことに。夢中。で。ん―― <泥伸ばし>――。ん。よし」 ;SE 泥ぬられた肌を軽く叩く(ぺちょっ!) 「へそまで。泥を。ぬり。こめた。 あとは。――<泥にちゃ><泥にちゃ>―― へそより。下に。だな。――ん。<泥伸ばし>。」 「ん。……(呼吸音)――<泥伸ばし>。 (呼吸音)。<泥伸ばし><泥伸ばし>」 「ふ……。ん。この辺。ずいぶん。熱を。もって。――。 <泥伸ばし>。ん。ん?。ああ。」 ;思い出して少し不満 「そうだ。話の。途中。だったな。」 「ん……。<泥伸ばし>。――星辰。ひめみや。 ご開祖。が。――<泥伸ばし>。ものべのの。ことを。 ほうたらかして。ん――。」 「あやかし。集めに。 夢中に。なって。<泥伸ばし>。いる。ために。 なな。が。――な。<泥伸ばし>」 「ものべのの。――ん。<泥伸ばし>。氏子は。もちろん。 氏子では。ない。ものも。あやかし。たちも。――。<泥伸ばし>」 「水も。土も。<泥伸ばし>。草木も。鳥も。獣も。虫も。――<泥伸ばし>。」 「ななが。ひとりで。――。<泥伸ばし>。なな。だけで。――。 調和が。決して。くずれぬ。ように。 争いが。二度と。起きぬ。よう。――。<泥伸ばし>」 「積まれ。すぎた。ものを。削って。ん――。<泥伸ばし>。 たりな。すぎる。部分を。うずめて。――<泥伸ばし>」 「そうして――。ん?。あ……。膝を。少し。少しだけ。立てて。――。うん。そのくらい。――<泥にちゃ>」 「<泥ぺと>――ん――。<泥伸ばし>。 ……。そうして。ななは。四ツ辻に。たまりこむ。淀みを。祓って。 境に。こびりつく。穢れを。洗って。――<泥伸ばし>」 ;ああ。うん。で納得して和む 「ああ。うん。<泥伸ばし>――。 きっと。似ているな。人の。子の。家の。仕事と。<泥伸ばし>」 「人の。子が。自らの。住まいを。清潔に。快適に。保つ。ように。――<泥伸ばし>」 「土地神は。自らの。土地の。――<泥伸ばし>。 汚れを。払い。淀む部分を。日に。あてて。ん――<泥伸ばし>。 土地の。全ての。流れを。綺麗に。保つ。のだ。<泥伸ばし>」 「そうしなければ。<泥伸ばし>。 人の子が。病に。かかって。しまう。ごとくに。――。 土地も。病む。 空気が。障り。水も。腐れる。――<泥伸ばし>。」 「土地が。病めば。その上に。その中に。その下に、暮らす。――<泥伸ばし>。 全ての。いのちも。やがてじわじわ。病んでいく。ゆえ――。<泥伸ばし>」 「土地神は。――。ななは。――<泥伸ばし>。 土地の。全てを。つぶさに。ながめ。<泥伸ばし> 淀みを。見つけ。祓うのだけでも。毎日。時間が。たりない。ほどだ。――。(ためいき)。」 「であると。いうのに。――<泥伸ばし>星辰。ひめみや。 ――。あの。世間。知らず。は――<泥をにぎりつぶす。ぬちゃり>」 「思うが。ままに。わがままに。 よそから。次々。あやかし。たちを。――ん。?。」 ;眠そうな様子に気づき、見守るうち和んでいく 「…………。…………。」 「なんだ。ずいぶん。ねむたそう。だな?。 ふふふ。それとも。もう。半分ほど。ねむって。いる。のか?」 「ならば。ななは。しばし。この口を。とざして。おこう。 おまえに。ゆるりと。のんびりと。いやしを。あじわって。ほしいが。故に。」 「ん……<泥伸ばし><泥伸ばし><泥伸ばし>」 「(呼吸音)。<泥伸ばし>。(呼吸音)。<泥伸ばし>」 「ふふっ……。<泥伸ばし><泥伸ばし>。(呼吸音)」 「<泥伸ばし><泥伸ばし><泥伸ばし>(呼吸音)」 「<泥伸ばし><泥伸ばし><泥伸ばし>(呼吸音) …………」 ;2/右前 「ん……(呼吸音)」 ;3/右 接近囁き 「(耳元で呼吸音)…………眠った。か?」 「……。……。……。(ちゅっ!)」 ;1/前。小声 「ふふっ。ふふふっ。<泥伸ばし><泥伸ばし><泥伸ばし>」 「((呼吸音)(呼吸音)<泥伸ばし><泥伸ばし><泥伸ばし>」 ;環境音、効果音 F.O. ;//////// ;Track3:ななの。髪で。耳かき。(右耳) ;//////// ;環境音 洞窟 F.I. 1/前 「((呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……。ん?。」 「目が。覚めたか。よほど。疲れて。いたのだな。」 「それとも。ふふふ。」 ;3/右 接近囁き 「ななの。泥が。ななの。癒やしが。 あまりに。ここち。よかったか。?。」 「((呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右 「ふふっ。そうか。おまえは。とても。素直で。かわいい。 もっと。ここちよく。してやりたく。――あ。」 ;2/右前 「あ。いや――。なに。その。……」 1/前 「う。む。……む。……うん。 ななも。素直に。教えを。乞おう。」 「ななは。おまえの。氏神で。 おまえは。ななの。一番。最初の。一番。大事な。氏子。ゆえ。」 「ななは。な?。おまえの。ことを。 ことある。ごとに。気にかけて。いる。」 「ふすまや。壁で。閉ざされている。部分は。見えぬが。 そうではない。ところに。おまえが。いるときは。 ときどき。おまえを。遠見も。する。」 「遠見。だけでは。ものたりぬときは。 眺めにいったり。……会いにも。ときどき。いっている。」 ;寂しい→嬉しい 「ななは。忙しすぎるゆえ。 本当に。ときどきに。なって。しまうが。 ――。おまえと。あえて。話が。できると。ななは。うれしい。」 「おまえを。たくさん。見るうちに。ななには。知りたく。思う。ことが。できた。」 「その。……。だな。 おまえが。縁側に。いるとき。に。」 「あかしゃぐま。 やもりの。あやかし。 あかしゃぐまの。すみが。やってきて。そのふとももを。おまえの。まくらに。さしだした。」 「あれは。いったい。…… いや。うん。――。」 「論より。証拠だ。 ななも。おなじことを。やってみたい。ゆえに。やる。」 「ななの。――。 ほら。<ももぽんぽん>。ここだ。」 「ななは。にくが。うすいゆえ。 あまり。ふわふわの。まくらには。ならなかろうが。 あかしゃぐまの。すみと。たいして。かわり。あるまい」 「ゆえ。きっと。ななの。ふともももは。 おまえ。ごのみだ。 さ――<ももぽんぽん>。遠慮なく。あたまを。のせよ。――ん。」 「ああ――。うん。そうだな。 ななの。ふとももを。まくらにするのは。 おまえが。この世で。一番。はじめだ。」 「ひとも。あやかしも。獣も。虫も。鳥も。神も。 だれも。ななの。ふとももを。 まだ。まくらに。したことが。ない。」 「――。だから。こそ。だ。 だからこそ。ななは。おまえに。」 「ななは。――。おまえ。だけに。 ななの。ふとももを。まくらに。つかって。ほしい。のだ。」 ;"さ"は、"さぁ(どうぞ)"の"さ"。 「ゆえに。さ。 <ももぽんぽん>。ここだ。 遠慮せず。この太ももに。頭を。乗せよ」 ;SE とさっ ;3/右 「あ。」 「いや。ふふふ。 あたまを。のせた。瞬間に。 おまえが。ふうわり。――。しあわせそうな。顔をした」 「だから。ななも。しあわせに。なった。 これは。うん。……(呼吸音)(呼吸音)」 「これは。うん。こうするだけで。佳きもの。だな。 こうして。じっと。しているだけで。……」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「……ここちが。よいし。しあわせだ。 けれども。おまえは。もっと。しあわせそうな。顔に。なる。 もっと。とろけそうな。風情に。なる。」 「あかしゃぐまの。すみが。なにやら細い。竹の棒の。ような。ものを。取り出し。 その棒を。おまえの。耳に。うん。?。――。」 「ほうほう。ふむふむ。……。(呼吸音)。 なるほど。『耳かき』。耳かき。なるほど。」 「ななは。耳かきの。理屈を。わかった。 ゆえ。ななは。おまえに。」 ;3/右 接近囁き 「おまえに。みみかきを。して。みたい。 どうだ。そうしても。構わぬか。?。」 ;3/右 「うん。ふふふ。 おまえも。されたいのなら。願ったり。かなったりだ。 けれど。……。ん……。(呼吸音)」 「ここには。耳かきは。なく。 滝女郎も。すぐには。用意。できまい。 ……ならば。……ならば。…………。」 「おまえの。耳を。傷つけず。 おまえの。耳の。なかの。よごれを。綺麗に。とれれば。 耳かきの。目標は。達せられる。な。?。」 「……。(呼吸音)」 「ああ。ならば。 ななは。竹の棒の。代わりに。 ななの髪の毛を。使うと。しよう。」 「ななの。髪は。ななの。からだの。一部。ゆえ。 ひとたび。抜いても。あるいは。切っても。 もとへと。戻せる。一部。ゆえ。」 「んっ――」 ;SE 髪の毛抜く 「ほぉら。見てみよ。」 ;SE 髪の毛動く。触手系な感じ? にゅるっ 「ななの。髪は。ななの。意のままに。細かく。動く。 その髪に。こうして。な?。 ん……。――(ちゅぱっ)」 「こうして。ななの。しずくを。与える。 さすれば。髪は。ねばり。 おまえの。耳の。なかの。よごれを。くっつけ。取り除けるように。なる」 「これで。おまえを。みみかき。しよう。 まずは――。耳の。ふちから。ためそう」 ;3/右 接近囁き 「動かれると。ななが。怖い。 動かず。じっと。じいっと。じいっと」 ;SE 耳の縁、湿系耳かき(以下、<耳かき音>は全てウエット) ;3/右 「ん……<耳かき音>……<耳かき音>……<耳かき音>」 「<耳かき音>……<耳かき音>……<耳かき音>……((呼吸音))……ふむ」 「<耳かき音>……<耳かき音>……っと。――ん。 <耳かき音>――<耳かき音>。」 「ふむ。……こんな。感じか。?。」 ;3/右 息吹きかけ 「(ふーーーーーーーーーーーーーっ)」 ;3/右 「うん。やはり。綺麗に。なる。 にわとりの。たまごを。ゆでて。 殻を。むいた。ばかりのように。つるつるに。なる」 ;2/右前 「おまえは。どうだ。?。――。ああ。ふふっ」 「良いのだな。 とても。やさしい。やわらかな。顔に。なっている。」 ;3/右 「ならば。もっと。耳の。奥まで。耳かき。しよう。 ん……(呼吸音)……(吐息)」 「<耳かき音><耳かき音>――(呼吸音)―― <耳かき音><耳かき音>」 「あ……ん。ここは――髪を。動かして…… ん―― <SE にゅるっ>―― ふふっ。はいった」 「このまま。ゆるゆる――<耳かき音>―― おまえの。耳の。おくの。ところを――<耳かき音>」 「んっ……。<耳かき音>――<耳かき音>――<耳かき音>――。 ぁ……。ん。(呼吸音)――<耳かき音>、<耳かき音>」 「あ。ふふっ。<耳かき音>――くすぐったい。か。?。 もう少し。だけ。――<耳かき音>――がまん。して。 ん……<耳かき音>」 「<耳かき音><耳かき音>――もう。少し。ん……。 <耳かき音><耳かき音>――っ――(呼吸音)」 「かくれた。ところも。――<耳かき音>――<耳かき音>――。 む――<耳かき音>――このっ。――<耳かき音>―― うん。よし。 で――<耳かき音>」 「(吐息)――<耳かき音>――<耳かき音>。 ん……<耳かき音>――<耳かき音>――。 ふ。む。……これは――<耳かき音>――」 「なかなか。ななも。たのしく。感じる。 ……<耳かき音>――<耳かき音>―― もっと。奥へと。――おまえの。一番奥さえも―― <耳かき音>――あらって。みたい。気にも。なる。 が――(呼吸音)」 「ん……。<耳かき音>。<耳かき音>――(呼吸音)。 うん。一度。抜く。――汚れを。とる」 ;SE 耳から濡れた髪を抜く。ずろーーーーーっ 「ふふふっ。声が。でたな。 なんと。かわいい。かわいい。声だ。」 ;3/右 息吹きかけ 「(ふーーーーーーーーーっ)」 ;切るけれど、アクセントは「耳かき上手」。 「……(呼吸音)。うん。ななは。耳かき。上手。だな。 綺麗に。綺麗に。なっている。 ん?。あ――。」 ;SE ポケットティッシュ取り出す ;SE ティッシュでコシュコシュ 「どうした。?。なにゆえ。ななの。髪を。取り。 耳の。よごれを。ちりがみで。 そんなに。あわてて。拭き取ったのだ?。」 「ふむ……。ふむ……。」 「はずかしい。のか。 みみの。よごれを。みられる。ことが。 ななには。よくわからない。気持ち。だが。」 ;SE 頭なでなで 「こうして。ふふっ。頭を。なでて。やりたく。なる。ほど。 てれて。はにかむ。おまえの。ことを。かわいく。思う」 「ならば。――。ん――。<SE 髪抜き。ぷつっ>」 「よごれの。少しも。ついていない。 新しい。髪で。左の。耳を。耳かき。しよう。」 「さ。ごろおりと。 ななの。声に。あわせて。体の。向きを。変えよ。」 「ゆくぞ。せえの。」 ;3/右→1/前→;7/左 「ごろおおおおおおおおおり。」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4:ななの。髪で。耳かき。(左耳) ;//////// ;7/左 「ん。――(ねろおおおおおおぉ)っ。――。ぷあ。」 「新しい。髪も。ななの。しずくで。たっぷり。濡れた。 これを。つかって。左の。耳も。 ――ん? (呼吸音)――ああ。」 「わかった。ななも。なれて。きた。 左の。みみは。話の。続きを。しながら。耳かき。 して。いこう。」 「まずは。また。耳の。ふちの。 浅い。ところを。――」 「<耳かき音><耳かき音>……ん……<耳かき音>――<耳かき音>」 「さて。――<耳かき音>――と。<耳かき音>――。 星辰。ひめみやの。話。だったな。 ――<耳かき音>――<耳かき音>」 「世間。知らずの。――ん――<耳かき音>―― あの。ひめみや。は――。<耳かき音>――」 「ななが。懸命に。調和を。保つ。――ん。――<耳かき音>―― その。ものべのに。――<耳かき音>。<耳かき音>――」 「(呼吸音)――ん――<耳かき音>――あやかしを。――<耳かき音>―― しかも。三吉鬼の。ごとくに……。(呼吸音)――。 神格なみの。力。さえもつ。――<耳かき音>――あやかし。まで。をも。――<耳かき音> 「気軽に。ほいほい。招いて。くる。ゆえ――。<耳かき音>。その度。ごとに。ん……(呼吸音)――。 ななが。整えた――<耳かき音>。調和が。乱れ――。」 「ななの。務め。――。<耳かき音> ただでさえ。むつかしく。ややこしい。(呼吸音)――。 ななの。――<耳かき音>務めが――。<耳かき音>」 ;気づきの"あ" 「ひときわに。……(呼吸音)。 むつかし。く――。ん――。<耳かき音>。なり――。(呼吸音)―― あ。」 ;7/左 接近囁き 「……。平気。平気だ。 ケンカをしている。わけではない。 嫌っているという。こともない。」 「だから。おまえに。そんな顔を。 困った顔を。しないで。ほしい。 ななの。話には。まだ。続きが。ある。」 ;7/左(頬キス) 「(ちゅっ)」 ;7/左 「ふふ。ふ。ななは。おまえを。かわいく。思う。 ななは。おまえを。大事に。思う。 おまえは。ななを。土地神へと。育ててくれた。 ななの。はじめての。氏子。ゆえ」 「ななに。さまざまな。素敵な。ことや。 楽しい。ことを。教えてくれた。 人の暮らしに。ついての。 ななの。先生で。あるが。ゆえ。」 「ゆえ。――。な。 ん……。<耳かき音>」 「ななは。<耳かき音>。楽しくも。思う。のだ。 星辰。ひめみやに。――<耳かき音>――命じ。られた――。<耳かき音>――」 「おまえの。務め。で――<耳かき音>―― あたらしい。あやかしが。来る。度に。――<耳かき音>」 「おまえが――<耳かき音>――懸命に。――(呼吸音)。 務めを。果たし――<耳かき音>――。 ものべのに。あたらしい。あやかしを――。<耳かき音>――招き入れてくる。その。度に……(呼吸音)」 「ん……(呼吸音)――」 ;7/左 息吹きかけ 「(ふーーーーーーーーーっ)(ふっ!)(ふうっ!)」 ;7/左 「うん。浅い。ところは。綺麗に。なった。 ゆえ。……(呼吸音)――。 もっと。おまえの。耳の。深くを。綺麗に。しよう。」 「ん……(呼吸音)」 ;SE 耳掻く深くに挿入(ずるにゅる系) 「……。うむ。では。――<耳かき音>―― ん……<耳かき音>――っと――<耳かき音>」 「で。だ。――<耳かき音>……<耳かき音>」 「おまえが。ものべのに――<耳かき音>――。 新しい。あやかしを――<耳かき音>―― 招き。いれてくる。……(呼吸音)――その。たび。ごとに――<耳かき音>」 「たしかに。面倒。な。<耳かき音>――行き違い。も――<耳かき音>――」 「調和を。とるのが――<耳かき音>――難しく。なる。ことも。増えては。<耳かき音>――しまう。」 「だが。――<耳かき音>――それと……(呼吸音)――同時に――<耳かき音>」 「ななは。嬉しくも。思う。のだ。――<耳かき音>。 星辰。ひめみやが。なにを。しようと。しているか。……<耳かき音>」 「ななにも。それは。よぉく――(呼吸音)。わかる。し――<耳かき音>。 間違って。いない。とも――<耳かき音>。 感じも。する。し。――<耳かき音>」 「おまえも。きっと。――(呼吸音)。 いや。間違いなく。――<耳かき音>。 星辰。ひめみやの。目指す。ところを。――<耳かき音>」 「ななも。――<耳かき音>――認め。ざるを。得ない。その。夢を――<耳かき音>――」 「おまえも。必ず――<耳かき音>―― おなじく。夢見て。いる。の。だと――(呼吸音)」 「それも。ななには。わかる。ゆえ。――<耳かき音>――(呼吸音)」 「うふふっ。――<耳かき音>――ななは。うれしく。思う。のだ。」 「きっかけを。つくった。ものが――(呼吸音)。 たとえ。星辰。ひめみや。だろうと――<耳かき音>―― いまは。それは――<耳かき音>―― おまえの。夢にも。なって。いる。ゆえ――<耳かき音>」 「だから。ななは。……(呼吸音)。 あたらしき。あやかしを。おまえが。招き。いれる。たび。――<耳かき音>。 整えた。ものが。――<耳かき音>――大きく。乱されて。しまう。たび――<耳かき音>」 ;7/左 接近囁き 「ななは。な?。 ……(呼吸音)。 おまえと。ともに。『育てている』。と。感じるのだ。」 ;7/左 「いままでの。ちいさな。ものべのを。――<耳かき音>―― もっと。大きく。もっと。深く。――<耳かき音>―― もっと。楽しくある。ものべのに――(呼吸音)。―― 育てている。と。――<耳かき音>――感じる。のだ。」 「消えかけている。あやかしたちに。――。<耳かき音>。 おまえの。招きで。――<耳かき音>――。 あらたな。縁(えにし)を……(呼吸音)――。 あらたな。つながりを。与える。たびに――<耳かき音>」 「ななは。感じる。 おまえが。種を。――<耳かき音>――蒔いて。いて。――ん……<耳かき音>――」 「ななが。その種を――<耳かき音>―― おまえの。夢を――<耳かき音>。 おまえの。夢見る。新しい。ものべのを――<耳かき音>。」 「おまえと。ななとで――(呼吸音)―― 一緒に。なって。――<耳かき音>。 育てて。いると。――<耳かき音>――。そう。感じる。ゆえ……」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ふふっ。」 「ななは。しあわせにも。なれる。のだ。――<耳かき音>。 おまえの。招く。縁が。大きく――<耳かき音>」 「ともない。生じる。乱れも。大きく――<耳かき音>。 整え。なおすのが――<耳かき音>――大変に。なれば。なるほど。に。――<耳かき音>――ん。」 ;7/左 息吹きかけ 「(ふーーーーーーーーーーーっ)」 ;7/左 接近囁き 「だから。な?。 おまえの。夢は。今は。もう。 ななの。夢にも。なっている。」 ;7/左 「おまえの。疲れは。ななが。癒す。――<耳かき音>。 おまえの。穢れは。ななが。祓う。――<耳かき音>」 「おまえの。傷は。ななが。治す。――<耳かき音>。 おまえの。欲は。ななが。呑む。――<耳かき音>」 「だから。な?。 ななの。かわいい。人の子。よ。」 :SE 頭なでなで 「おまえは。おまえの。叶えたいことを。叶えていい。 そうするために。頑張りたいだけ。頑張ってもいい。 もしもやすみたいのなら。いくらだって。やすんでも。いい。」 ;7/左 接近囁き 「どんなおまえも。ななは。必ず。受け入れる。 ななに。呑んで。ほしいと。願う。全てを。必ず。ななは。呑む」 ;7/左 「耳の。掃除も。それゆえ。もっと。 一晩だって。ずうっと。続けたいの。だが。――<耳かき音>」 「ん……(呼吸音)」 ;SE 耳かき引き抜き (ずりゅーーーーーーーーっ) ;7/左 息吹きかけ 「(ふううううううううううううっ)」 ;7/左 「((呼吸音)(呼吸音)うん。綺麗。 もう。綺麗に。なって。しまった。」 「おまえの。耳が。綺麗に。なったのは。うれしいが。 これ以上。耳の。汚れは。落とせない。 耳かきは。これで。しまい。だな」 「あ――。うふふ。そうだった。な。 耳の汚れを。みられるのが。おまえには。はずかしい。こと。だったな」 「ならば。ほら。この耳かきを。ななの髪を。 おまえに。あげる。綺麗に拭いて。大事に。とっておくといい。」 「ななの。髪は。蛇避けになる。 ななの髪は。蛇に。とっては。 とても。恐ろしい。毒針となる」 「どんな。おそろしい。あやかし。だろうと。神で。あろうと。 それが。蛇の。性(しょう)を持つ。ものであるなら。 ななの。髪は。なにより。強い。お守りと。なる」 「それに。……。ななは。ななは。な?。 なぜだか。よくは。わからない。のだが。――。」 ;7/左 接近囁き 「ななの。髪を。おまえに。もっていて。欲しい。気がする。 なにも。なくとも。仮に。役に。たたなかろうとも。」 ;7/左 「ん。――。ふふっ。そうか。 おまえが。大事に。してくれるなら。 ななも。ななの。髪も。嬉しい」 「ななの。髪が。それほど。大事に。思えるの。なら。 こころゆくまで。ななの。髪を。なでなで。しても。大丈夫。――あ。」 「…………。ふふっ。おおきな。あくびだ。 ななを。まるごと。あたまから。 呑めそうなほど。おおきな。おくちが。ひらいたな。」 「平気だ。わかる。 疲れが抜けて。穢れが祓えて。安心できて。疲れていて。 それは。眠たくもなる。」 「ほんの少しは。血も。抜けたのだし。 かくあることを。わかっていたゆえ。 ななは。おまえを。 『一晩休めるときに』。と。招いたのだ。」 「ゆえに。ふふっ。 今宵は。ここで。休んでいけ。 おまえのための。あたたかで。やわらかな。寝床も。きちんと。しつらえてある」 「それに。……。それに。な?。 一緒に寝ながら。ならんで横に。なりながら。――」 ;7/左 接近囁き 「おまえに。髪を。なでて。ほしいと。 ななは。なんだか。思う。のだ。」 ;環境音.F.O. ;//////// ;Track5:ななの。添い寝。(耳元。囁き。早口言葉。) ;//////// ;以降、ピロートーク ;3/右 「ん……。(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE 髪を優しくなでなで、「もう。いい」で止まる 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「(呼吸音)……ん。ふふっ。くすぐったい。ん――」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「ふ。あ――。ん。もう。いい。 ――ななは。十分。堪能。した。ふぁ」 ;環境音 F.I. 「おまえの。てのひらは。とても。あたたかで。やわらかだ。 ふふっ。ななのほうが。癒やされ。穢れを。はらって。もらった。ような。きもちだ。」 「……。……。ありがとう。 ななに。やさしく。してくれて。 ななを。大事に。してくれて。」 「ふふっ。今度は。な。 ななが。おまえを。癒やして。やろう。 おまえが。眠りに。落ちるまで。 ななは。なんでも。おまえが。のぞむことを。してやろう」 「おまえは。何を。望んで。いる。?。 なにを。ななに。してほしい。?。」 「……うん。……うん。 ああ。うふふっ。 なつかしいな。早口言葉か。」 「あのころよりも。ななも。人間の言葉に。なれた。 紙に。いちいち。書いて。もらえなくても。 早口。言葉を。できそうな。気も。する。けれど――。 ん?」 「おまえの。カバンか?。取れば。いいのか。?。 中に。なにか。入っているのか?」 ;SE カバンゴソゴソ 「ふむ。……板に。紙が挟まっている。 これは。一体。。 (呼吸音)(呼吸音)――。」 「なるほど。書類バサミ。という。名前の。ものか。 紙が。つまりは。書類。なのだな。」 「それに。――。ああ。そちらはわかる。ペンだな。 文字を。書く道具。」 「ただのペンではない。のか?。 油性。ボールペン。 それは?。 ふむ――ふむ――論より証拠。か。」 ;SE 書類バサミに挟んだ紙に、ボールペンでさらさら(以下、"ペン書き" 「『上を向いても、文字がかける』。 なるほど。ならば。よりそいあって。横になるまま。 眠りに落ちるその瞬間まで。早口言葉を。楽しめる。のだな。」 「ふふふっ。とても。いい。 おまえは。本当に。準備がいい。 ならば。ななは。おまえの準備に。おまえの期待に。答えよう。」 「おまえが。眠りにおちるまで。おまえがここちよく。眠れる。ように」 ;3/右 接近囁き 「早口言葉で。こういうふうに。 おまえの耳を。ゆすぶろう」 ;3/右 「で? 最初は。なんだ。?。 ななは。どんな。早口言葉を。読めば。いい?。」 ;SE ペン書き 「ふむ。簡単だな。では。読むぞ?」 ;3/右 接近囁き 「生麦生米生卵。生麦生米生卵。生麦生米生卵」 ;3/右 「ふふふ。どうだ。 ななの。ささやく。早口言葉は。 おまえの。耳を。ここちよく。揺すれているか?」 「うん。うん。ならば。いい。 次は? なんだ。ななは。なんでも。読んでやるぞ?」 ;SE ペン書き 「む。ふふふ。読んだことのない。早口言葉だ。 けれども。おそらく。難なく。読める。」 ;3/右(接近囁き 「九州空港の究極高級航空機。九州空港の究極高級航空機。九州空港の究極高級航空機」 ;3/右 「ふふふ。このくらい。なにほどでも。ない。 もっと。難しいのでも。大丈夫。だぞ。?」 ;一緒に、から言葉を探して戸惑う 「しかし。懐かしい。 おまえと。はじめて。一緒に。……一緒に……。(呼吸音)」 ;"遊んだ?"と言ってもらって、納得 「――ああ。うん。そうだな。 遊び。――。遊びだ。これは。早口言葉は。」 「ななと。おまえと。はじめて。遊んだ。 ふふふ。あのときも。早口言葉は。楽しかったな。 ななは。少し。ドキドキと。した。」 「ん。ふふふ。次の。言葉を。思いついた。か?。」 ;SE ペン書き 「むつかしそうだ。が。昔の。なななら。きっと。読めなかったろう。 が。うん。今の。なななら。」 ;3/右(接近囁き 「(すうっ) 新出シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー 新出シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー 新出シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー」 ;3/右 「ああ。。少し。ひやひやとした。 人間の。形の。舌は。不便だな。 なかなか。もとの位置に。戻りきらない」 「けれど。ふふ。 実は。ななは。たくさん。練習。していたのだ。」 「おまえと。いつか。もう一度。 早口言葉で。あそべるときが。 きっと。くると。思って。 だから。――。」 「ななは。たのしい。いま。とても。 この夜が。ずっと。ずうっと。終わらなければ。よいなと。 少し。思う。ほど。」 「さあ。次は。なんだ?。 ななを。もう少し。楽しませて。みよ」 ;SE ペン書き 「ほう。これも。はじめてみる。早口言葉だ。 簡単そうに。思えるが。さて――。」 ;3/右(接近囁き) 「骨粗鬆症  骨粗鬆症  骨粗鬆症 」 ;3/右 「おおお。これは。むつかしかったな。 ななは。きちんと。いえて。いた。か?。」 「ならば。よかった。……ん。ん。 (ぺろっ)(ぺろっ)――。 舌が。長すぎても。短すぎても。 きっと。余計に。言いづらかろう。――ん?」 「……………………」 「ふふふ。また。あくびがでたな。 目も。うるうるして。溶けそうだ。 遊びの時間も。そろそろ。おわりか。」 「ああ。うん。もちろんだ。 おまえが。望むなら。あと。ひとつ」 「どんな。早口言葉を。今度は――。(呼吸音)」 ;SE ペン書き 「あ。」 ;懐かしい。切ない。 「……。これは――。これは。 あのときに。よんだ。早口言葉だ。」 ;3/右(接近囁き) 「(すうっ) 海軍機関学校機械科今学期学課課目各教官協議の結果下記の如く確定、科学、幾何学、機械学、国語、語学、絵画、国家学、撃剣 海軍機関学校機械科今学期学課課目各教官協議の結果下記の如く確定、科学、幾何学、機械学、国語、語学、絵画、国家学、撃剣 海軍機関学校機械科今学期学課課目各教官協議の結果下記の如く確定、科学、幾何学、機械学、国語、語学、絵画、国家学、撃剣」 「どうだ。うふふ。三度も。読めた。 ななは。なかなか。 人間の。形を。しても――あ――」 ;寂しい 「ふふふ。またあくびだ。 もう。限界だな。おわりに。しよう。」 ;優しい 「うん。寝よう。 おまえが。とても。眠いのならば。 ななにとっても。おんなじだ。」 「息を。あわせて。まぶたを。とじて。――(呼吸音)(呼吸音)―― おまえと。一緒に。眠ることこそ。 ななにも。最高の。しあわせだ。」 「ん?。ああ。そうか。そうだな。 それが。人間の。習慣。だったな」 ;3/右 接近囁き 「おやすみなさい」 ;3/右 「ふふっ――ふ……あ。む。――(大あくび)――ふぁ。 ななにも。おまえの。眠気が。うつって。しまった。ようだ。」 「明日の朝まで。ゆるりと。眠ろう。 ……おやすみなさい。だ。ななの。かわいい。かわいい……ふぁ――ん……」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)……ん……あ。そう。だ。 おまえ。――は。 もう。ぐっすりと。寝入って。しまった。ようだな。」 「ん……。(呼吸音)。」 「あの。な?。ななは。な?」 「おまえと。はじめて。遊んだ。あの日。 どうしても。読めなかった。――。 言えなかった。早口言葉を。」 「たった二文字の。早口言葉を。 いまなら。きっと。 きっと。いえそうに。思う。のだ」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「ん……む。(ごくっ)……(すううっ)」 ;;3/右 接近囁き。「す」「き」とも無声音で、できるかぎりのウィスパーで 「す。き。」 ;3/右 「〜〜〜〜っ/////っ!!」 「ななは。ねぼてけ。いる。ようだ。 ねなおさ。なければ。――。 うん。寝なおそう」 ;3/右 接近囁き 「今度こそ。本当に。おやすみなさい。だ」 ;1/前 「(静かで優しく短いキス)」 ;環境音 F.O. ;以下を、そのままのつなぎでTr7とし ;「おまけトラック。ななの寝息。(ループ可)」 ;とも扱えるイメージで 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」 ;おしまい