◆トラック1:awaking お目覚めですか、マスター。 おはようございます。 よくお眠りだったようですね。入眠から起床まで、およそ8時間。理想的な睡眠時間です。 本船はつい先程、ワームホールを無事通過しました。現在はワープドライブから通常の航行に操縦を切り替え、目的の座標を目指し進んでいます。お休み前にお伝えしていた通りの進捗状況です。何も問題はありません。 また、そのほかの報告事項も特にありません。予定外の成果もなければ、新たなトラブルの種もなく。私達の旅は、平穏、そのものです。 要するに、いつも通り、ということですね。 マスター? どうかしましたか? なんだか、ぼうっとしているようですが。 まだ頭が完全に覚醒していないのですね。さては、何か夢でも見ていたのではないですか? まるで、今まで何処かの惑星に居たのに、突然、宇宙船の中で目を覚ましたかのような、そんな顔をされています。 つまり、俗に言う「寝惚けている」という状態ではないかと見受けられます。無論、そういった感覚は私には存在しませんので、知識としてしか知り得ませんが。 ちなみにですが。最後に惑星へ立ち寄ったのはもう随分と前のことですよ、マスター。 マスター? 聴こえていますか? ……なんだか様子がおかしいですね。 マスター、無理に起き上がらず、そのままの姿勢で少々お待ち下さい。操縦をオートに切り替え、そちらに向かいます。 お待たせしました。 大丈夫ですか、マスター? 気分はいかがですか? どこか具合の悪いところはありませんか? 顔色も悪くないですし、特に目立った症状があるようには見えませんが……ワープドライブの直後ですから、少し気になりますね。 ワームホールを利用したワープドライブは、本来、生体に大きな負荷がかかる移動法です。特殊な訓練課程を修めた人間か、あるいは何か特別な事情などでワームホールに適性を有する生命体でもない限り、生身の肉体は様々なリスクに晒されてしまいます。 例えば記憶障害などは、想定されるリスクの中で最も代表的なものです。 ただ、本船の技術水準とマスターの体質を考慮すれば、まず健康面での被害などは起こり得ないはずなのですが…… 少し、テストをしてみましょうか。 記憶に欠損がないことを確認します。 私の手を握って下さい。脈拍や血圧、筋肉の動きで診断を行います。 目を閉じ、リラックスして、自身の記憶と照らし合わせながら、私の声を聞いて下さい。 私はエリー。この船に配備された、宇宙航行汎用支援型ヒューマノイドです。サポートロイド、という呼称で呼ばれるタイプのアンドロイドですね。 宇宙船の操縦や船内の整備、航行レポートの記録、船のレーダー類の解析など、宇宙船内での活動を全面的にサポートする役割を担っています。また、惑星着陸時には、船外活動および探索行動の遠隔支援、それに、セクサロイド機能を用いての性処理なども可能です。 本船は、宇宙空間における超長期漂流を実現するため設計された、特別仕様の宇宙船です。マスターご自身が掲げた、たった一つの目的のために、ただこの一機だけが制作されました。それから我々は、非常に永い歳月を、この船の中で共に過ごしてきたのです。 私達はある惑星を探して旅をしています。それは、宇宙の何処に存在しているのかも分からない星です。そもそも、その星が本当に実在するかどうかも、定かではありません。あるいは仮に実在したとして、今もその星がまだ、一つの惑星として生きていると言えるかどうかも、分かりません。 元々私は心と感情を持たないヒューマノイドでした。よって、冒険心や好奇心というものも、私には存在しません。当然と言えば当然です。喜怒哀楽すら知識としてしか知らなかった私にとって、そういった極めて人間的な感情は遥かに理解を超える代物なのですから。 ですが、マスターと永く旅を続けるうちに……マスターが一体、何に焦がれているのか、どのような夢を見て、その星を探しているのか。少しずつ分かってきたような気がします。マスターが私に、教えてくれたのです。感情というもの。人の心というもの。 そして、愛情というもの、ですね。 ふふっ。どうされました、マスター? 面と向かって愛情などと言われて、赤面してしまいましたか? それは失礼いたしました。 その様子と反応を見る限り、特に重大な脳機能の障害がある訳ではなさそうですね。 せっかくなので、もう少し……そうですね、例えば、恥ずかしい昔話など、思い出してみますか? おや、結構ですか。それは残念です。情動能力、記憶能力の確認として悪くない方法だと思ったのですが。それにマスターは、私にからかわれるのが嫌いではないようですので。 まぁこれだけ永くお仕えすれば、たとえ感情や心がなくとも、どんなことを言えば喜んでいただけるのかも分かるというものです。 ということで、マスターの命令があれば、いつでも喜んでもらえるようなことを言いますが……ふふっ、どうされます? 血圧、脈拍、僅かながら上昇を確認。もう。妙な反応をしないでください。マスター。 診断結果です。身体の反応から推測するに、記憶に多少の混濁が見られるものの、脳機能については概ね異常なし。総合的には要経過観察といったところでしょうか。 流石に、完全に問題なしとは言い切れませんね。所々、記憶に小規模な欠落や混乱があったのではありませんか?  まぁ……もう随分と永い間、旅をしてきましたから。無理もないことなのかもしれません。 さて、マスターの状態も確認できたことですので、私はこれから船内設備の定期点検をします。現在の航路なら、船の操縦はしばらくオートドライブで大丈夫です。何かレーダーに反応があればアラートが作動しますので、マスターは目視でモニターの確認でもしていただければと思います。 ですので、マスター。手を放して下さいますか? ……血圧、脈拍共に上昇を感知しました。 あの、マスター? これは診断のために手を握っただけであって、そのように高密度なコミュニケーションをするためではありません。 いえ。嫌とか、そういうことではなくて。そもそも好き嫌いという感情も私には存在しませんので。だから、あの…… (キス) ん……サポートロイドの航行支援を邪魔するなんて、マスターは本当にマスターとしての自覚があるのですか? お気持ちは分かりましたから、船内の点検に…… (キス) 分かりました。とにかく、私に好きと言わせたいのですね。 言えば満足して下さいますか? はい。マスター。好きです。 マスター。これは一体どういうことですか、余計に事態が悪化しました。何故、私は抱きしめられているのでしょうか。何故、マスターの脈拍はまた上昇しているのでしょうか。 マスター。答えてください。ます…… (キス) ……話している最中にキスで唇を塞ぐなんて、よくそんなことが恥ずかしげもなくできますね。人間はそういう破廉恥な行為をためらうものだと私は学習しましたが、マスターは例外なのでしょうか。 船内の点検はもう後回しでいいです。現在、マスターの傍に仕えるよう、強い要請を受けていますので。ええ、まさにこの状態のことです。 まったく、仕方ありませんね。 あの、マスター。もっと、抱きしめてくれませんか? いや、別に深い意味はないのですが。 そうです、これはつまり、度重なる抱擁によって、マスターに学習させられたのです。勘違いしないで下さい。私の意志ではありません。そのような欲求も感情も私にはありません。こう言えばマスターが喜ぶと学習してしまった結果です。 ということで、マスター。 もっと、ギュッてして下さい。 ん……はい。ありがとうございます。 フフ。抱き締められれば、抱き締め返すものだということも、学習いたしました。 マスター、これでいいですか? まったく、マスターも物好きですね。人間がヒューマノイドに一時的な恋愛感情を抱くこと自体はよくある話で、私としても想定の範囲内でしたが、これほど永い間、一途に愛されてしまうとは思ってもみませんでした。人間の感情とはもっと気まぐれで刹那的なものだと学んでいたのですが。あの学習データはデタラメもいいところです。 マスター。人間は退屈する生き物らしいですね。私には縁のない感覚ですが、知識としては知っています。気の遠くなるような長い時間、宇宙を漂流するマスターにとって、これほど深刻な問題もないでしょう。 一体どれぐらいの時間を、こうして二人で過ごしてきたでしょう。見当もつきません。流石に記録にも残しておりません。残す必要もありませんからね。きっとこの先、たとえ何万年経とうと、マスターは私を同じように愛してくださるのでしょう。 人間にとって、愛する者と過ごす時間は他の何かに代えがたい至上のものだと認識しております。つまり私は、退屈と向き合わなければならないマスターの心を、一番理想的な形でサポート出来ているということではないでしょうか。日頃の何気ないコミュニケーションから、このように二人で身を寄せ合う瞬間まで。これらをマスターが幸福と感じて下さるのは、サポートロイドである私にとって何よりのことです。 何処までもマスターにお仕えし、マスターのお役に立つこと。これは私の任務です。任務を遂行できることで、満たされたような、安心するような、不思議な心地になります。私が人であれば、これを幸せと表現できるのかもしれませんね。 まぁ、とにかく、です。今は…… (キス) 今は、こうしてマスターの愛にお応えすることが、私の任務です。 船内の点検は……少しだけ、延期することにします。 ◆トラック2:甘々手コキ射精 (キス) ん。マスター……くすっ。 ますたぁー。 フフッ。いえ、何でもありません。失礼いたしました。意味もなく、マスターと呼びたくなりました。不思議です。私が、こんな風に感じるなんて。 マスター、もう一度キスして下さい。 (キス) あんっ。なんだかさっきより、情熱的になりましたね。いえ、決して嫌な訳ではありません。むしろ……私が人なら、これを嬉しいと感じるのでしょう。 ふふっ。私に甘えた声で呼ばれて興奮されたのですね。 ほら、こちらも……ん、マスターの、当たってるのが分かります。あの。マスターの、その、おちんちんが。 マスター、股間が苦しそうです。少々お待ちください。今、楽にして差し上げます。 ヒューマノイドの私から見て、人間の男性器とは、とても素晴らしいものだと思います。愛情や劣情という形のないものを、これほど明確に表現できる器官は、私の体にはありません。所詮、私のそれは、作り物の体につけられた疑似的な性器です。愛液も自然に濡れるようなものではなく、私の意志でマスターとセックスをするために分泌するものです。 もし私のおまんこも自分の意志とは関係なく性的興奮によって変化が起こるものだったとすれば……私は、自分の心や感情というものについて、今よりももっと、戸惑うことなく受け止めることができたと思うのです。 もう、そのような顔をしないでください、マスター。私は自分が生身の人間でないことを嘆いている訳でも、マスターを責めている訳でもないですから。私はただ、マスターの肉体を褒めているのです。マスターのおちんちんは……嫌いではありません。グロテスクな反面、美しくて……恐らく、私のこの感想は美しい、という表現で合っていると思います。 それから、可愛らしくて、愛おしいです。えっと、多分、人間の感情で言えばそういう感覚に近いものだと思います。 何より、こうして…… 優しく触るだけで、マスターはとても素直で愛らしい反応をしてくださいます。残念ながらヒューマノイドに性感はありませんが、感じているマスターの顔を見ていると、その、私も変な感じがするのです。 マスター、気持ちいいですか? 私におちんちんをまさぐられて、感じてしまいますか? フフッ、お顔がトロンとしてきたような気がします……そうですね、気持ちいいですよね。こんな風に優しくおちんちんを撫で回されては、気持ちよくなってしまうのも仕方ないと思います。どうぞ遠慮なく、素敵な気分になって下さい。 男性器の扱い、そして男性の心理とはとても繊細で、複雑で、学習しがいのある対象です。射精という快楽の頂点を目指してただ効率的に刺激するばかりではなく、このように、壊れやすい工芸品を扱うように、優しく触れてあげるのも良いものなのですね。 ほら、マスター。私の指先はどうですか? 触れるか触れないか、ぎりぎりの距離で、妖しく刺激されるのは心地いいですか? 不思議ですね、こうするとマスターの性感は、より敏感になってしまうんですね。 ほら。亀頭の裏側を、人差し指から順番に、交互にくすぐって…… 一回りしたら、また人差し指で亀頭をカリカリ引っかいて、そのまま、つぅー……、とヒクつく肉棒を伝って下ろして、今度は切なく膨らんだ尿道の根元を、外からコリコリと甘く責め立てられ……ふふ、亀頭の先で、尿道口がパクパク動いていますよ。まるで生き物が酸素を求めて悶えるように……きっと、与えられる快楽が射精まではとても足りなくて、おちんちんがおねだりしているんですね。でも……まだ、ダメです。 ほら……今度は、タマタマを爪の先でくりくり苛めてあげます。皺の一本一本まで漏らすことなく、タマタマ全体を快楽で染め上げていくように。 そうして私のご奉仕を、いちばぁん奥深くの、いちばぁん気持ちいいところ……悶えて震える前立腺まで染み込ませて、きゅっと強張ったそこを、ふやかして、甘やかして、トロットロにほぐしてあげますよ。 ……先程から、どの刺激も射精を目指すものではないはずなのに、マスターはとても、気持ちよさそうです。これも学習した通りですね。射精に向けて追い立てるように刺激を与えるよりも、甘く導かれるようにじっくりと性感を高めるといいと、マスターの体に教えていただきました。 いいですか? ゆっくり、ゆっくり、粘ついた透明な先走りがトロトロと溢れ出して、私の指を伝い、シートに、ぽつっ、と垂れるまで。身も心も蕩けるような快楽をマスターにお約束します。そして、ヒクつく尿道の先から、快楽の元が糸を引いて零れ落ちるとき、私はその糸をそっと手繰り寄せ、タマタマの奥で煮えたぎった熱々のザーメンを、ズルズルと引き抜いて差し上げます。マスターの一番深いところから始めて、おちんちんの内側から尿道を甘く甘く、何度も擦り上げながら、最後に勢いよく噴き上げるまで。 ふふ。 こんなことを言われると、興奮されてしまいますか? いいですよ。タップリ興奮して、その瞬間を想像してくださいね。 あぁ、亀頭がもうこんなにパンパンに張ってしまって……とてもお辛そうです。 今、揉み解して差し上げます。 こうやって掌で亀頭を包み込んで、くにくに、くにくにと、コリをほぐすように愛撫してあげると、いいのですね。 どうですか? 思わずため息が漏れてしまいますか? まだまだこれからですから。しっかり高まるまで我慢ができるように、切ない喘ぎを、たくさん吐き出してください。ほら。おちんちんに溜まった快楽を体の外に逃がすように……声にならない声を、私にいっぱい聞かせて下さい。 指先をカリの段差に絡めながらニギニギしたり……んー、それとも、こうやって掌をすっぽりと覆いかぶせて、きゅっ、と捻るように回転させるのがいいですか? ちょうど、緩んだ栓を絞めるように。いえむしろ、より緩めるように、ですね。我慢して、我慢して、タマタマの奥でドロドロに煮えて渦巻いている先走りを、じわぁ……と染み出させてあげます。ほら。きゅっ。きゅっ。って、カリを捻るたびに。とぷ。とぷ。って…… くすっ。ふふふっ。 いえ、何でもありません。ただ……私のご奉仕で感じてくださるマスターを見ていると、自然と零れてしまいました。おそらく、これが愛しい、という感情なのでしょうね。 ふふ、好きです、マスター。 おや? また赤面させてしまいましたか? 不思議ですね、何も照れるようなことはないかと思いますが。ここには私とマスター以外には誰も居ないのです、誰かに聞かれるようなことも、見られるようなこともありません。そもそも私達の間に、他者が介入したことなどありません。最初から最後まで、マスターと私、二人きりです。 照れてなどいない、と言いたそうですが、マスター? サポートロイドに虚偽の報告をすることは感心できませんよ? 安全な航行のため、私には嘘偽りなく正当な報告をしていただかないと。 ふふっ、別にマスターをいじめようとしている訳ではありません。私はただ機械的に、男性が愛する女性と交わす仲睦まじい会話をシミュレーションしているだけです。少し挑発的な言動になっているのは、経験と学習の結果でしかありません。そうです。マスターがご自身の好みを、私に学習させたのです。 事実、マスターはとても喜んでくださっているように、私には見えるのですが、違いますか? 何より、マスターのおちんちんは、嘘をつけないようですので。 ふふっ♪ ん……あんまり焦らすと可哀想ですね。では前戯の仕上げに、マスターの大好きなことをしましょうか。 本当に人間の性的趣向というのは私の理解を超えることがあります。私のおまんこは生身の女性のそれとは違い、男性器に効率よく刺激を与えるためだけに作られているので、何より気持ちいいはずなのですが…… それとは別に、舌を吸われながら手でおちんちんを扱いて射精させて欲しいだなんて。 ほら、お口を開けて、舌を出して下さい。ん。そうです。 こんなときばっかりはどこまでも素直で現金なものですね、マスター。ふふっ。 では、マスター。失礼しますね。 とどめを刺して、差し上げます。 指も舌も、マスターの弱いところ、好きなところにしっかり絡めて、しこしこ、じゅぼじゅぼしてあげますから。 いっぱい、気持ちよく射精して下さい。 (キス。激しめ) ん。フフ♪  きちんと射精できましたね。 どうですか、マスター? 気持ちよかったですか? ああ、もうこんなに…… これだけたくさん出してくださると、私もご奉仕のしがいがあるというものです。 (キス。単発、軽く) 不思議ですね。射精の快楽で呆けたマスターの表情を見ていると、つい、キスをしたくなります。マスターの要求を私が汲み取った上での行動なのか、それともこの感覚こそが、私の感情や意志なのか……あるいはやはり、ただ経験と学習から生まれた結果なのか。 マスターと性行為をしていると、実際のところはどうなのか、自分でもよく分からないことが多々あります。この辺りは人も同じらしいですね。どんなに聡明で合理的な思考能力を持った方でも、自分の内面を冷静に解析するのは至難の業であると、そのように学習しております。でも…… (キス。単発、軽く) 愛する人が考えていること、望んでいることは、何故か分かってしまう。 ふふっ。やっぱり、不思議ですね。 マスター。まだ足りない、と顔に書いてありますよ。 さぁ……そろそろ一つに、なりましょうか。 ◆トラック3:甘々対面座位射精 マスター。私の手を握って、上半身を起こしてください。 ちょうど、シートに足を伸ばして座るような形で……そう、そうです、後は私にお任せ下さい。座ったままで、そのままで大丈夫です。はい、対面座位が一番良いです……いえ、私の好みとかではなく。マスターの顔が、よく見えるので。 (キス) ん。もう。またいきなりキスですか。さては、また何か勘違いされましたね、マスター? 反応と表情がよく分かるので、セックスに最適化された体位だと私は言いたいだけです。別にマスターと見つめ合っていたい訳では……あの、過去にだって、何度もそう説明をしていると思うのですが。やはり記憶障害……という訳ではありませんよね? まったく、そんな都合よくてわざとらしい記憶障害など有り得ません。 さては私に、マスターの顔を見ながらエッチがしたいです、と言って欲しいのですか? (キス) またそうやって……ヒューマノイドにキスで返事をするなんて。前代未聞です。まったく。それが肯定の意味合いを持っていると理解できてしまう私も私ですが。 では、こういうのはどうでしょうか? 先程、射精されたときのように、お互いにキスをしながら、お互い見つめ合いながら。挿入の瞬間を迎えたりなど、されてみますか? ……今のマスターの様子は、目を輝かせる、という表現が適切かと思われます。あるいは、少年のように、という言葉を付け加えてもいいかもしれません。まったく、これだけ永くお仕えしていても、素直だったり、素直じゃなかったり、よく分からない人ですね。 ではマスター。失礼します。 (キス) ん。入りました、ね。 どうですか、マスター? 私の中は気持ち良いですか? ふふ。聞くまでもないといった反応ですね。マスターの全身のありとあらゆる箇所が、性的な刺激に甘く感じてしまいました、と訴えかけてくるようです。 熟れた果実のように蕩けた顔。喜悦に打ち震えて、揺れが止まらない腰。そして、感電したようにビクビクと痙攣するおちんちん。 掌も先ほどよりどこか熱っぽく、それでいて力は少し抜けてしまったような感じがします。先程の言葉は訂正します。マスターの快楽に対する反応だけは、どこまでも素直で正直です。そう言っている間にも、何度も、何度も、私の中でヒクついて、しゃくり上げて……ふふ、可愛い人ですね。余程気持ちがいいようで……マスター? 手を解いて、抱き締めることを許可してもらえますか? いえ、私がそうしたいから、とかではなくて、です。というよりも、マスターこそ、ギュっとしがみついた方が、私のおまんことより深く繋がることができると思うのですが、違いますか? ほら、マスター。私の身体に縋るように抱きついて、柔らかさと温もりを体の芯まで感じてみたくないですか? すぐに他のことを考える余裕なんて奪い去ってあげます。頭の中が隅から隅まで気持ちよさで上書きされて、思考が快楽で塗り潰されて使い物にならなくなっていく感覚……味わいたいでしょう? さぁ、手を離してください……そうです。 ふふ。やっぱり、エッチなことに関しては、無邪気で、素直ですね。 では、失礼しますね。 ふふ、捕まえました、マスター。 ほら、マスターも、しっかりと抱き締め返してください。 あっ、んっ♪ ……あ、いや、今のは、何と言うか、その。何なのでしょう。いや、感じた、とか、そういう訳ではないのですが。ヒューマノイドに性感を得る機能はないですから。ただ、そうですね、何となく、出てしまったというか。 あの、そんなに見つめないでください、マス、ター。いや、照れているとか、そういう意味ではないのですが。そのように高度な感情を私が持っているはずはないです……ない、はずなのですが…… そんなことより、マスター? 他のことを考える余裕も奪い去ると、そう私は宣言したはずです。ですから、ほら、私にしっかりとしがみついてください。ん♪ 脱力したままでは、ん♪ すぐにイカせてしまいますよ? まぁ、このように密着したまま腰を使われてしまうのも、それはそれで気持ちよくてたまらないとは思いますが。 いずれにせよ、何かに縋りついていなければ耐えられないほど、滅茶苦茶にしてしまうつもりなので。あ♪ それがお好みですよね? ふふっ♪ では……ん♪ 参ります。 歯を食いしばって、頑張って耐えて下さいね。 んっ♪ マスター、あっ♪ どうですか、気持ちいいですね、感じますね、堪りませんね、そうだと思います。マスターの気持ちいいところ、弱いところを全部、知り尽くしているおまんこですから。ん♪ ふふっ、心の底まで見透かされるように、大好きなところを、好きなだけ擦り上げる器官ですよ、あ♪ 私のおまんこは、マスターよりも、マスターのおちんちんのことをよく知っているのです、ん♪ その証拠に、ほら、腰を一突きするごとに、ビクビク震えて、あ♪ おちんちんが、快楽の嵐の中で、まるでのたうち回っているみたい……ふふっ♪ ほら。マスターの弱点を甘く蕩かすために、膣内が変化してきました。ヒューマノイドですから、こういった機能は標準装備です。くすっ♪ いえ、今は違いましたね。私はただのヒューマノイドでも、宇宙航行をサポートする人造生命体でもなく、ただ一人の、マスターを愛するセクサロイドですからっ♪ さぁ、いきますよ、ん♪ 腰は止めませんから、最後までしっかり我慢して下さいね、あん♪ ほら、亀頭を責めるために、奥がザラザラしてきたのが分かりますか? かつて、女性器の構造を称える言葉として、数の子天井、という表現があったと記録されていますが、ちょうどこんな感じでしょうか? 細かいツブツブが前から後ろから、敏感な粘膜を、くちゅっ♪ と挟み込んで、ゾリゾリ、プリプリ、ゾリゾリ、プリプリ。あ♪ またビクン、とおちんちんが跳ねましたね? まぁ仕方ないことです。私の計算では、これは腰が砕けるぐらい気持ちいいはずですから。ほら。ん♪ 頑張ってしがみつかないと耐えられませんよ? しっかり力を入れて、私の腰に腕を回していてください♪ ん♪ 奥の方から、変化が手前に広がって、ほら、今度はちょうど真ん中辺りが、ザワザワしてきましたね。あ♪ 感じますか? ん♪ これは、ミミズ千匹という機能です。ん♪ 肉厚のヒダが、無数に蠢いて、おちんちんを舐め回すように、刺激します、ん♪ 特にカリの段差に引っかかった際には、ヒダが反応してより弾力を増し、カリの溝に食い込みます。すると、ピストンする度に、コリコリ、コリコリ、おちんちんが際限なく気持ちよくなっていってしまうのです。ん♪ まるで天国への階段を、駆け足で昇っていくように、コリコリ、コリコリ、って、ふふ♪ これも私の計算では、先ほど射精をしていなければ、もうすでに絶頂を迎えているぐらいの快楽量です。あ♪ どうですか、マスター、あ♪ おちんちんを余すところなく、しかも、ん♪ とってもよわよわの大好きな性感帯ばかりを、的確に擦られて、追い詰められていくのは、いかがですか、あ♪ ふふっ、これが私のようなセクサロイドにできる最大の愛情表現です、ん♪ 私に搭載された機能の全てを使用して、全力で気持ちよくして、あげます、ん♪ だからマスターも、限界まで我慢して、我慢して、我慢して、今だけは、何もかも忘れてしまうぐらい、この旅の目的も、未来も、過去も、何もかも消え失せてしまうぐらい、この瞬間を、ただ私を愛してください、マス、ターっ、あ♪ それにしても、何故でしょう、あ♪ 私まで、変な声が……かいせきっ、解析不能ですっ、ん♪ 何故、私が喘いでいるのでしょうか、ん♪ おかしいです、ヒューマノイドに性感はないのですが、あ♪ ないのに、あ♪ ないはずなのに、どうして、ん♪ あっ♪ マスターの、マスターが、そのように気持ちよさそうな顔をされているから、きっと、なんだか、その表情を見ていると、私まで、あ♪ マスター、ほら、キスしてっ、キスしてください、ほら、お口を開けて、あ♪、ふふ♪、いえ、何でもありません、ただ、そうですね、きっと、今キスしてしまうと、多分、最後まで止まらなくなってしまうだろうなと、そう思っただけです、あん♪ いいですか、マスター、トドメのキスです、いいですか、構いませんね? ん♪ 安心してください、足りなければ、またしてあげますから。あ♪ マスター。失礼します。 マスターの唇、いただきますね。 (キス。やや激しめ) ぷはっ♪ イキそうですか? イキそうなんですね、マスター。 いいですよ、イキましょう、イッてください、ん♪ (キス。激しめ) イッて、イッて、イッて、イッて! あっ♪ ん、んあぁぁっ!! あっ! あっ♪ んっ…… お疲れ様でした、マスター。 たくさん出してくださいましたね。満足していただけたようで、何よりです。 私も今日は、なんだか変な感じでした。何が起きたのか、自分でもよく分かりません。あれが私の感情や……もしかすると、性感に近い何か、なのか、それともただ単にマスターの様子にあてられたというか、共鳴してしまっただけのか……あるいは結局のところ、あのように振舞えばマスターに喜んでいただけるという経験と学習の結果でしかなかったのか……今、こうして落ち着いて解析しようとしても、答えに窮してしまいます。困ったものです。私も、もう既に何処かの回路が故障してしまっているのかもしれませんね。 まぁ、それでマスターと心から……私に心があるのかは分かりませんが、心から愛し合うことができるのなら、それでも構わないです。 ヒューマノイドの私が、このような結論に辿り着いてしまうこと自体が、もう、何処かが壊れてしまっているという何よりの証拠ではあるのですが。 なんだか妙な話になってしまいましたね。 さぁ、それはともかく、です。マスター? 何度も言うように、私はマスターの好みを、もはや完全に把握しております。 その様子を見るかぎり、もう終わりだと思っていませんか? もう出ない、もう結構だとマスターは言うかもしれませんが…… これから、ですよね? ふふ♪ 最後にもう一度、天国を見せてあげます♪ ◆トラック4:対面座位強制搾精 マスター? こうしてわざわざお伝えするのは、その言葉すらも、マスターの官能を焚き付ける火種になると確信しているから、なのですが。 マスターはぁ……ほんの少し、責められるのがお好きなところが、ありますよね? もちろん、先程のように深く愛し合うセックスも好まれることは重々承知ではありますが、その一方で、無理矢理搾り取られるような被虐的な性行為にも、並々ならぬ興奮を抱かれるのでは、と私は思うのですが……違いますか? その通り、ですよね? 例えば、事が終わって今は大人しくしている私のおまんこですが……ふふ、想像してみてください。突然、不意討ちのように激しく、ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ、おちんちんを咀嚼するように、滅茶苦茶に動き出したとしたら…… ね? ゾクゾクしませんか? ふふ♪ マゾ、とまでは言いません。 マスターは、ただ単に、スケベなのです。 エッチが大好きで、気持ちいいのが大好きで、それが祟って、無理矢理気持ちよくさせられてしまうことまで大好きになってしまった、好きモノさんなのです。たとえそれが自分の意に沿わない形でも、性的な刺激を与えられると否が応にも感じてしまう、劣情を催してしまう……むしろ、普段からスケベな想像ばかりしているから、それぐらい過激な方が、ゾクゾクしてしまう……私はマスターを、そうプロファイリングしております。間違いありません。自分の心や感情のことは曖昧でも、マスターのこととなると、私の分析は必要以上に精密なのですから。 証明しましょうか? 例えば、このように耳元で囁かれながら、ここをねっとり舐められるのも、大好き♪ ですよね? (左:耳舐め音) どうですか、とわざわざ訊く必要もなさそうですね。 耳を一舐めされるたびに、私の中で、おちんちんがピクピク震えていました。 マスター。そのように、あまりヒクつかれては、大変ですよ? 一度射精されてから、膣内は通常の状態に戻ってはいますが、それでもそこは、正真正銘、おまんこ♪ なのですから。中であまりモゾモゾ動かれると、こちらから仕掛ける前に、気持ちよくなってしまうと思うのですが、いいのですか? ほら、我慢してください。 次はこちら側を舐めて差し上げます。 今度は、あまり気持ちよくなり過ぎないよう、しっかり耐えて下さいね? (右:耳舐め音) ふふっ、敏感なお耳ですね。まるで、性器を直接愛撫されているかのような反応です。しかも、挿れる方ではなく、挿れられる方……大事な穴を無防備に晒し、ねっとりと犯されて、我慢して、と釘を刺されたのに、否応無しに感じてしまって……息を荒げて、それを隠すこともできなくて……こういうのを、倒錯的、というのでしょうか? では、倒錯ついでに、今度はこちらを。 乳首を、女性を責めるように、可愛がってあげます。マスターはここも好きですよね? まぁ全身ドスケベの塊のようなマスターですから、愛する私に触られたらどこでも気持ちよくなってしまうと思うのですが、それを考慮しても、乳首を捏ね繰り回されるのは、大好き♪ なはずです。では、早速、両方同時に。 胸板の上に、指先でくるくると円を描いて、あ、ダメです、まだ触ってあげませんよ。今から少しずつ円の間隔を狭めていきますから。そういうのもお好きでしょう? ふふ、マスター? 期待感で、おちんちんがまたヒクついています。もう何度目ですか? 宇宙船内では、サポートロイドの要請には従っていただかないと困ります。すべては、安全な航行とマスターの心身の健康を保つためです。だから……いいですか、マスター? 私の指示は、絶対なのです。おや? 主従関係が逆転してしまいましたか? まぁ、別に、それでも構いませんよね? ふふっ♪ あ、また、おちんちんが……マスターも懲りない人ですね。 もう、あんまり聞き分けのないおちんちんだと…… 秒殺してしまいますよ? ふふ、びっくりしましたか? 嬉しかったですか? 気持ちよかったですか? でも、もうダメです。今のでおしまいです。 せっかくなので、このまま……一度も私のおまんこを突くことなく、絶頂まで追い詰めてあげることにしました。 セクサロイドとして、私の持てる機能の全てを注ぎ込んで、官能の炎を、一気に限界ギリギリまで燃え上がらせて、最後の最後に、ゆっくり、ぱちん♪ とお尻を一振り……その一発だけで、ぷちっ、とマスターの我慢を断ち切って、文字通り昇天させてあげます。とっても幸せな、甘い甘ぁい、随喜の一突き……体験してみますか? ほら、ほらほらほら、指がどんどん乳首に近づいて。 唇が、舌が、どんんどん耳に近づいて。 まずはお耳を舐めながら、乳首をコリコリ、コリコリ、ふふっ、いきますね、マスター。 (右:耳舐め音) くす。次は、反対……です。 もう乳首もビンビンですね。こっちの耳を舐めている間は、さっきよりも思いっきり、ピンピン、ピコピコ、弾いてあげられそうです。 (左:耳舐め音) ふふ、大丈夫ですか、マスター? 流石にまだ耐えられそうですね。おちんちんを全く責めることなく絶頂まで、というのはやはり難しいです。しかしご心配には及びません。私はヒューマノイドですから……ピストンなど、その気になれば必要ないのです。 くすっ。たとえば、こういうのはどうでしょう? 何が起きているか、分かりますね? 私は最後の一突きでイカせてあげると言いましたが、おちんちんを責めない、とは言ってませんよ? ほらマスター、きつぅい、きつぅい、バイブ責めのお時間です♪ 乳首をコネコネされながら、局部を振動で責められて、これではすっかり、女の子みたいですね。あんあん喘いでみますか? 私は別に構いません。マスターがどんなに情けない痴態を晒しても、私はマスターを変わらずお慕いしますから。遠慮なく、素敵な音色を奏でてください。さぁ、マスター? ここからジワジワいきますよ。快楽の炎をチリチリと燻らせ、最後には真っ赤に焼けただれてドロリと剥がれ落ちるように……射精へといざなって差し上げます。 ほら。おまんこが、ジワジワとおちんちんを締めつけているのが分かりますか? 今、私の膣内ではある変化が起きています。中のヒダがぷっくりと厚みを増し、ゆっくりとおちんちんにまとわりついているのです。必要以上の刺激を与えないように……まるで、真綿で首を絞めるように、ゆっくり……ね。振動をより深く、前立腺まで届けるため、密度を増して隙間を甘い肉で埋め尽くして、みっちりとおちんちんに密着して……ふふっ。今度は、ヒダヒダがざわめいて、愛液をたっぷりと塗り付けます。最後にズルッとおまんこからおちんちんを引き抜くときに、最高の快楽を与えられるように。せっかく極上の状態に仕上げるのですから、ヒダの一つ一つまで、余すところなく、刺激を味わって下さい……みちみちに詰まった肉壺で、魂まで吸い上げてあげます。そして亀頭の先まで、ちゅぽん♪ と引き抜けば、ピタッと閉じたそこは、天国の入り口になります。ざわめくヒダヒダがおちんちんを苛め抜いて、奥へ奥へとズブズブ飲み込んで……根元まで吸い付いて、キュッ♪、と締めて、お尻を、たぱん♪ と落とせば、それがトドメ。マスターは、私の一番奥で、今日一番濃ゆい精液を、トプトプと、お漏らしするのです。フフ♪ では、いきますよ。ほら、乳首を甘く、つねってあげます。ふふっ、これぐらい強い方が気持ちいいでしょう? 指先で摘んで、ヒクヒクと悶える先端を、爪でカリカリと柔らかく引っかいて……ほら、可愛く鳴けますか、マスター? あん♪ あん♪ と快楽の旋律を私に聞かせてください。 では、少しずつ、引き抜いていきますから。 どうしても途中で我慢できなくなった場合は……ふふっ♪ それでも、我慢してください♪ (右:耳舐め音) ではマスター。これで最後です。 ずぼっと飲み込んで、ぱちゅん♪、と終わりにしてあげます。 ほら、いきますよ。夢の一突きです。 さん……にー……いち…… マスター、大好きです♪ ふふっ♪ あ、すごい。やだ、お腹の奥が、溢れて…… たくさん我慢してくださったのですね、マスター。 もう少しで、壊れてしまうかと思いました。 ふふっ♪ お疲れ様でした。 ◆トラック5:forwarding 航行報告。進路、速度共に異常なし。 オートドライブでの航行ですから、当たり前と言えば当たり前の結果ですね。 いずれにせよ、しばらくは現状の航行状況を維持し、次の惑星へ向かうとしましょう。 マスター? 聞こえていますか? 随分お疲れのようですね。まぁ、あれだけ激しい性行為の後ですから、お気持ちは分かりますが。起きて、セックスだけして、また眠る、というのは健康管理の面からもあまり感心できません。 それに……マスターが眠っている間、私は独りきりなのですから。 いえ。何でもありません。サポートロイドにあるまじき、独り言です。聞き流して下さい。聞こえていなかったなら、それで構いません。そうです、独り言、なのですから。 ではマスター。私は当初の予定通り……いえ、当初の予定より少し遅れて、ですね。船内の点検をしてまいりますので。そのままお休みになっていただいて結構です。 マスター。良い夢を。 次のお目覚めを、お待ちしております。