……また会いましたね。 案内人のミオです。 この音声は、「夜寝る前に聴く音声」です。 私の声がちゃんと聞こえる場所で……できれば、ベッドの上で聴いてもらうのが一番良いかもしれませんね。 充分にリラックスできる場所に移動して、聴いてください。 それでは、早速初めましょうか。 合言葉、ちゃーんと覚えてますか? 私とあなただけの秘密の場所。その場所を開く、二人だけの合言葉。 私とあなたを繋ぐ、扉を開くための鍵。 心の深いところから、ちゃんとすくい上げることができそうですか? それでは、ゆっくりと目を閉じてください。 じゃあ……いきますよ。 せーっの、 「ミオとあなたの秘密の扉」 ……さてと、おかえりなさい。 今日も一日、よく頑張ってたね。えらい、えらい……。 あなたが私のために作ってくれた。心の奥の秘密の部屋。 私は、ちゃんと、"ここ"から見てたよ。 毎日、辛いことや大変な事と戦ってて、とってもえらい。 だーかーらー、今はいっぱい私に甘えていいんだよ。 ほーら、おいで? 気持ちを、しっかり私の方に向けて。 私の、言うことだけに、意識を集めて。 あなたが、好きな方の手を、イメージの中で私に向けて。 そして、私の手。あなたの思い描く"わたし"の手をイメージして。 ……どうかな、大丈夫? さて、今から、何をするでしょうか? ……ちょーっとだけ、考えてみてね。 正解はー、今から二人でお散歩をします。 はい、手をつないでー。……ふふ、暖かいねえ。 イメージして。 どこまでも続くお花畑。そこに私達二人は立っています。 暖かい日差しが肌を優しく照らして、風はひゅーひゅーと吹いて、 とても涼しくて、居心地がいい。 いいよ、完璧にイメージできなくてもいい。 今、私達が、楽しくて、嬉しい場所にいるんだ、って、ゆーっくりと思い描いてみて。 できた? それじゃあ、太陽の方に向かって、一歩ずつ歩いて行こうか。 ほら、二人で並んで、一歩ずつ歩いていくと、どんどん暖かさが身体に広がっていくよ。 じゃあ、私のカウントに合わせてね、いくよ。 いーち。にーぃ。さーん。 あはは、こうして誰かと歩くのって、とっても楽しいね。あなたの方はどうかな? よーん。ごー。ろーく 身体がどんどんポカポカしてくるね。 暖かくなって、今日一日溜まった疲れがどんどん消えていく。 もしかしたら、眠くなってきてるかもしれない。 もし寝ちゃっても、大丈夫。その時は私がちゃんと元の場所に連れて帰ってあげるから。 しーち。はーち。きゅう。 お花の匂いが気持ちいい。どんどん、意識が、ぼんやりとして、薄れていく。 ふわふわとした世界で、今握っている手だけが、たしかに暖かい。 もっと、私の方に意識を向けて、ほら、もうちょっとだけ歩くよ。 じゅーう。じゅーいち、じゅーに。 心地良いねえ。暖かいねえ。 もう、起きているのか寝ているのかもわからなくなってくるかもしれない。 それでも、私の声が、手が、触れている部分が、 こうして、触れ合っている意識が、 どんどん、心地よくなっていく。 あと、もう3歩だけ、歩こう。 じゅうさん。 じゅうよん。 じゅうご。 ふふっ……とっても、気持ちいいね。 嬉しい? 楽しい? どう? 何もかも全部忘れて……今、いっぱい、気持ちよくなっちゃおう。 どんな楽しいことにも、終わりは着ます。けれども。 そう、ここも、心の奥底で、貴方は覚えておくことができます。 いつだって、私達は、ここに戻ってくることが、できます。 この、温かくて、幸せな場所、ちゃーんと覚えててね。 それじゃあ、みっつ数えて、手を叩いたら、 あなたはこの暖かいところを覚えたまま、 しっかりと目を覚まします。 ゆっくり休んで、明日もまた、頑張ろうね。 ちゃんと、見守っているよ。 それじゃ……、また、会おうね。 いち、にーの、さん!