サークルトランセルのKohです。 今回は“挫折しない考え方”についてのお話。3つのトピックで解説していきます。 1.挫折の種類は2つ 2.自制心について 3.心理と物理 1.挫折の種類 成功する理由って人それぞれ違うのだけれど、人が失敗する理由にはパターンがあります。筋トレの場合は主に2つ。 ・続ける理由が解らなくなった(自然消滅) ・辛すぎて嫌になった(回避) 【自然消滅】 ○例)何となく筋トレを始めて、成果が出ない。楽しくない。 …そうすると、続けている理由が分からなくなってきます。 惰性で続けても仕方ないし、いつの間にか自然消滅するパターンが自然消滅。 【回避】 ○例)意気込んで始めたけれど、辛すぎる。今日はいいや…。 このパターンも多い。意気込んだ分、ショックも大きいはず。 そんな回避を繰り返すと、無力感がたたって手を付けられなくなります。 そもそも論で考えると… 地球上に沢山いる生物の中で、筋トレが必要なのって人間くらいです。それって、「運動しなくても生きていけるような文明社会で生きているから」。「運動しなければ生きていくことができない」ほどに切迫しているわけじゃないから、”やる意味が解らなくなる”し、”辛ければいつでも止められる”んです。加えて、人間の脳は危険を回避して生き残るためにネガティブな感情にとらわれやすい脳の仕組みを持っています。だから、一見悪いことしかない筋トレというネガティブ(切迫していない不要な痛み)を避けてしまいがち。視野が狭くなり、筋トレのメリットを無視するようになってしまいます。 総じてじて言えば、筋トレのネガティブな面に注目しすぎてしまうから嫌になってしまうということ。当たり前なんだけれど、これはとても重要なことです。 2.自制心について 「自制心」というと、どうしても「根性でどうにかする」みたいなイメージがあるかもしれないけど、そうじゃなくて。 前々回に、壁の話をしました。 ↓こういうやつ  知らない ――壁1――  知ってる ――壁2――  やってる ――壁3――  続けてる 「3番目の壁を超えるためには頑張ってはいけない」、という話だったんだけど、2番目までの壁を超えられる程度には頑張らないといけないんです。根性とまではいかずとも、少し勇気を出して踏みこめるくらいは欲しい。そ れが、ここでいう自制心。人間って、少し勇気を出さないと知ってても行動しない生き物なんです。 じゃあ、どうやって自制心を発揮すればいいのか?そのために、瞑想とかマインドフルネスの知識が役に立ちます。最近よく聞くのでなんとなくはご存知かもですがマインドフルネス=刹那的な感覚に意識が向いた状態。頭に浮かぶ思考は持続して過去や未来を行ったり来たりするけど、感覚ってそうじゃないですよね。例を出すなら、実家に帰って懐かしい匂いを嗅いだときとか。実家の記憶はあるけど、匂いの感覚って普段は思い出せませんよね。でも、匂いを感じた瞬間に「これだっ」てわかる。 筋トレで同じことをするためのカギが、前回のTipsで触れた呼吸。筋肉が疲れてきたときも呼吸はしてるはず、そこで呼吸の感覚に意識を向けていることが出来れば、筋肉の辛さより鍛錬を続けることを優先できるようになります。そのために、整然と鍛錬が出来るようになること。フォームを合わせて呼吸に意識を向けておく必要があります。 3.心理と物理 ・・・・とはいえ、どれだけマインドフルになって辛さを無視したところで限度はある。度を超えた苦痛は耐えられません。 でも安心してください。筋トレには二つの側面があります。2つのメーター(温度計みたいな)を思い浮かべて、それぞれを当てはめながら読み進めてください。 ●心理現象 鍛錬していると、いろんな考えが頭に浮かぶはず。2番目の壁は越えないもの(行動には移さない)もあるけど、それらは全て心理現象。マインドフルネス云々も、ここに含まれています。 ●物理現象 壁を越えて行動に移すと、体に物理的な負荷がかかります。この負荷を受けて、筋肉は徐々に太く強くなっていきます。つまり、負荷に強くなる。 物理的に強くなれば、精神的な負担は減っていきます。 物理的なメーターが上がれば、精神的なメーターは下がる。 ここで言いたいのは、前までしんどかった鍛錬でも“一瞬頑張る”を続ければ簡単になっていく、ということ。頑張りすぎたら燃え尽きるけど、燃え尽きない程度に頑張れば必ず成果が出るのが筋トレの良いところ。 【ちなみに・・・】 人間って不思議なもので、“一瞬大きなストレスに耐える”のと“長く弱いストレスに耐える”のを比べると、大きなストレスも耐えられてしまうんです。何となく想像できるんじゃないでしょうか?人間関係のネチネチしたストレスは気を病む原因になるけど、、筋トレみたいに一瞬我慢するストレスなら受け止められる。そういう経験を狙って積み重ねることが大事だったりします。 ということで、今回はここまで。 ちょっと長くなってしまったけど、何度か読み直しながら理解していってください。 今回も、頑張りすぎない程度に頑張っていきましょう。