;事後、振り袖を着ています 「あー、もう、悪かったって言ってるじゃん。いつまでも同じ事言うのは良くないよ? ……う、いや、まぁ……だって、おにぃのちょっと困った顔見たら変なスイッチ入ったちゃったんだし、仕方ないじゃん……あー、もー、ぐじぐじ言わないっ!」 「悪かったって本当に思ってるって。だから、すぐに振り袖着てこうしておにぃに見せてるんだし……ていうか、振り袖の感想はないの? ……ふふ、うん、それなら良いよ。あったりまえでしょう? 女の子が着飾ってるんだから、可愛いっていうのは礼儀だし、当然なの」 「で、おにぃはなんでさっきからあたしのお尻とか、背中ばっかりチラチラ見てるのよ……下着の線でも出てる? ……は? そりゃ、着てるに決まってるじゃん。下着を着けないで振り袖って……………………あー、うん。もう良いよ、なんとなく想像は出来たから」 「そりゃ今回はおにぃが変態とは言い切れないけど……でも、下着着るから。下着を着ないで着物なんて、普通はしない……と、思うけど?」 「いや、あたしだって別に和服ばっかり着てる訳じゃないし、もしかしたら仕事でいつも着てる人はそうなのかもしれないけど……でも、浴衣とか振り袖とか、友達が着た時も別にそういう話は聞いた事ないよ」 「んー……そりゃ、ね。いつもなら変態、とかバカじゃない? とか言うんだけどあたしだって知識では和服に下着は着けてなかった、っていうのは知ってるしね……でも、エロイ事目的で聞いてるなら変態だけど……おにぃ、なーんで目を逸らすかなぁ……やっぱり、おにぃは変態だね」 「はぁ、もう……これ、着てどこか出かけるとかそういうのはないの? さすがに家の中で着て、おにぃに見せるだけっていうのはもったいないと思うんだけど……か、可愛いから他の奴には見せたくないとか、バカじゃないの、何いきなり言い出すかな、ビックリするからやめてよ、もう」 「う、うっさいなぁ……まぁ、ね。おにぃが買ってきてくれた物だし、そういう意味じゃ今日くらいはおにぃが一番喜ぶ事してあげた方が良いのかな、とは思うけどね……って、こら、なんで急に目をきらきらさせて……だ、だから下着は脱がないっての!」 「はぁ……露骨にガッカリしないでよ……えっと、さ……本当に嬉しかったんだよ? だから、出来ればちょっとくらいは決めて欲しいんだけど……う……ま、まぁね、さっきあんな事しておいたあたしが言えた事じゃないけど……ああ、もう、判ったってば!」 「ほら、おにぃ、そのまま立ってて。良いから……うん、さっきのお返し……今度はおにぃがちゃんと喜んでくれるようにしてあげる……別に嫌じゃないし、無理してる訳じゃないからそんなに慌てなくても大丈夫だって」 「たださ、せっかくおにぃが振り袖買ってきてくれて、こうして着飾ってるんだから一緒に出かけたりしたいじゃん。その前に変なわだかまりっていうのかな、そういうの無くしておきたいんだって」 「……ただ、これから出かけるだから乱暴な事しちゃ駄目だよ? 汚したり、しわになるのは嫌だからね?」 ;次のシーンに続けて