;遊んで帰ってきました ;バタン、と扉の音 「ただーいまー、っと……ふー、さっすがに今日は遊んだなぁ……あれ、お父さんとお母さん、まだ居ないね……おにぃ、何か聞いてる? ……聞いてないんだ……んー、どうしたんだろ。連絡した方が良いかな……って、書き置きあるし……」 「……なんか、今日泊りで出かけてくるって。うん、昔の知り合いから連絡があって、飲みに行くんだって。ほら、書いてあるでしょ?」 「まぁね、急に今日は泊りー、なんて言われたらビックリするけど飲酒運転で事故られたりするより全然良いし、一日くらいなら適当にどうでにも出来るしね」 「でも、それなら夕ご飯適当に食べてくれば……って、こら、おにぃ。ちゃんと話聞いて……んぅ、ちゅぅ……ちょ、ちょっと、なんでいきなりキスして……ん、ちゅぱ……ちゅぱ、ちゅぅ……ん、こらぁ……強引に、こんな事して……ん、ちゅぱ……ちゅ、ちゅぅ……ん、ちゅぅ……ちゅぱ、ちゅぅ……ん、ちゅぅ……ちゅ、ちゅぅ……」 「ぷぁ、は……あの、さ……だいたい、聞かなくても何考えてるのかなんて判るんだけど……どういうつもりよ、おにぃ……はぁ……もう……姫はじめ、やっぱりそっちの意味だったんじゃん……おにぃの変態……キモオタ……エロイ漫画に影響受けすぎだよ。姫はじめなんて、ネタ以外で聞いたの初めてだよ……」 「……ん、良いよ……素直って、うっさいなぁ、今日はそういう気分なの……おにぃが振り袖買ってくれたの、嬉しかったし……その……まぁ、今日は……キモオタ度はそんなに高くなかったしね……ちゃんと神社に行ったり、あたしの事喜ばせてくれたじゃん……だから、今日最後のご褒美、あげるよ」 「……もう出かけないし、今年は多分着ないから……良いよ、振り袖……ちょっとくちゃくちゃになっても怒らないから……おにぃのしたい事、言ってごらん? 出来るだけ、頑張ってみるから…………はぁ、もう……ううん、形から入るところはどんなに気取ろうとしても変わらないんだな、って思っただけ……良いよ、準備するから待ってて」 ;3秒程度 間