;0 「37.5度……まー、仕事なら普通に行く程度の熱よね。お父さんみたいに9度近くになっても行くのはどうかと思うけどさ……で、おにぃは? ……あー、はいはい。起き上がれないのね……ほーんと、よわよわだよね。一人暮しだったらどうするのよ。ていうかぁ、何度も言ったじゃん。寝る時くらいクーラータイマーにすれば、って。ほんと、言っても聞かないんだからさー」 「知ってる? 夏風邪はおばかさんしか……くすくす……たまには反省した方が良いのよ……ん、何よ? ……冬に引いた風邪を夏になって気づくのが語源で夏に風邪引くのが馬鹿だって話しじゃない、ねぇ……つまりくっそ鈍感って事? ……じゃあ、おにぃに合ってるじゃん……はいはい、口ばっか達者なのは結構ですけどー? そんだけ元気あれば起きれるんじゃないのー?」 「……ほんっと、都合良いわね。そんだけわざとらしい咳されればそう言いたくもなるっての、まったく……何よ……お昼ご飯のリクエストって……はー、まったく。はいはい、何ですか、と」 「『この物語はフィクションです。登場する人物は全員18歳以上で実在する人物、地名、団体、出来事とは一切ありません』」 「『また、当作品はアダルト作品です。18歳以下の方の視聴・ご購入はご遠慮ください』……え、何? おにぃはお昼ご飯に諸注意食べたいの? 何かのアニメとかで出てくるキャラ? いや、だって……おにぃだし? あー、はいはい。良いわよ、どうせここまで言ったんだし、最後まで言ってあげるって」 「『ビッチで生意気でドSな妹に性の手ほどきを受けよう』……あのさぁ、この状態でもエロイ事したいの? それより先に風邪直して欲しいんですけど? 家の中で風邪のバトンリレーとかしたくないし? ……あー、うん。確かにね。半端に風邪治りかけてる時って妙にムラムラする事あるけど……いや、それなら一人ですれば良いじゃん。あたし、部屋出ておくからさ」 「あ、ちょ、こらぁ! 脚掴むなぁっ! 見捨てないでーって浮気がバレた旦那か! あ、ちょ、スカート掴むのは……うぅ、ほんと、この馬鹿おにぃはぁ……あー、もう。判った。一緒にいて看病してあげるって……まったくもー……とりあえず横になって、なんか適当に流すよ? ゲームはダメ。おにぃ、熱くなって起き上がりそうだし……はぁ……チョロ甘になったなぁ、あたし」 ;ゆっくりフェード ;3〜4秒程度間