こんにちは、レジスタンス和歌山…いやテグヤマのおにきよです。 「なんか一緒にやんね?」と小学生のような話をテグラさんとしたことをきっかけに、 小学生もびっくりの短絡的サークル名でリリースさせていただく運びとなりました。 内容はがっつり成人向きなのね!エロ同人みたいに! 制作をご一緒するにあたり、いろいろ考えることがありました。 自分はシナリオ共作が初めて、かつ2名共演のシナリオも初、 そしてテグラさんと性癖が180度違うエロエロ魔改造大好き人間だもんで、どのようにしたもんかなぁと。 だってトラックの8割呼吸と間でできてる情緒の塊みたいな作品を作られる方のシナリオに 「お゛お゛お゛っ゛!その変態ちんぽドスケベおまんこでぶっこぬいてあげりゅうぅ♪♪♪」(最高) なんてセリフが入った日にはドリンクバーで数多のドリンクを配合しまくる中学生みたいなシナリオが できてしまうので、それじゃあいろいろ成立しませんわねと。 どんなお話にしようか、キャラは、属性は、性癖は、と、テグラさんといろいろ試行錯誤をしていました。 その中で行きついたのは、「方向性が真逆な作品を作る二人なので、変に合わせようとせず、 それぞれが描きたい描写やキャラクターを分担して作ってみよう」という高校生よろしくの熟考された思考放棄で、 お話のベーシックだけ二人でこねこねしまして、その後は互いの担当するチャプターのラフ制作からスタートしていきました。 結果、「あ、そうよね、そこはそうしたいよね、うん、いい感じのバランスじゃん!?」と、大学生がレポートで使いがちな ご都合主義が顕現したような、音声作品上で真反対の性癖をシバき合う社会人らしからぬ作品が出来上がったわけですな。 やっぱ小学生だわ。 ちなみにチャプターでいうと1、4、6(物語の方向性と八重奈パート)がテグラさんメイン、 2、3、5(エロエロ描写とえるパート)がおにきよメインで制作しました。 互いにトンマナはある程度整合させたつもりなんですが、その実誰がどこ書いたかはめちゃめちゃ文体でわかるのが 妙味かな、と思ったりします。 さっきシバき合うなんて言いましたが、この作業が実に新鮮で面白く、いい意味何も言わないというか、 互いのパート内でのユニークは容認するエロエロ治外法権状態だったのでそれぞれ好きなところは好きに、 締めるところは締めて、と非常に有意義な制作でした。 ふと、思い出したのは僕が好きなマンガの「大東京トイボックス」というゲーム業界を主題にしたマンガの一コマ。 主人公の天川太陽という弱小ゲームメーカーのプロデューサーが 「(一人の制作では)エゴが足りねぇんだよ。お前らのエゴまで俺が飲み込んでやる。」というセリフ(確かそうだった気がする) があるんですが、正直読んだ当初はあんまりピンと来ていなかったのです。 自分でいうのもあれですが我ながらエゴが強いというか自分大好きなタイプという自覚があるので、 「つーて一人で作らんと納得できんくない?誰かが作ったとこに割かれるエゴのリソースに自分が頷けるのか?」 と疑問に思っていたんですが、今回の制作を経て「あ、こういうことなんかな?」と。 「はぁ…んぅ…。んっ…。」というセリフ(というか呼吸?)、自分がシナリオ書くとまあ入れませんが、 ここにフェチを存分に持つテグラさんのエゴが顕現した八重奈という女の子がえっち大好きイケイケJKなえると会話をすると 話が良き屈折を見せる。結果、チャプター3、4で不器用な八重奈の想いを受けたえるが、チャプター5では 「すすり泣きながらオナニーをする」というおよそ僕の制作当初の思想にはない、しかし確かに尊い方向に舵を切るに至りました。 さらに声を演じていただいた秋野かえでさん、逢坂成美さんには八重奈とえるという人間が持つ「甘さと危うさ」という これまた僕だけでは思いつかない感情を、素晴らしいバランス感で吹き込んでいただけたおかげて、収録で思わずぞわぞわっ! と鳥肌が立ったのを覚えています。女子高生特有のかしましさとか、「会話は恋のためにある!」と言わんばかりの随所に スウィート成分がまろびでるやりとりは唯一無二で、読んで字のごとく「JKフォーリー」な作品に仕上げていただき、感謝しかありません。 一人ではたどり着きにくい境地はさながら”エゴの掛け算”とでも呼べる体験で、我が強い自分ながらその魅力が腹に落ちたのでした。 いろいろ書きましたが、完成した今、とっても素敵な出来になったと思っております。 甘く振舞い、苦さに打ちひしがれてなお、恋を経ずには成り得ない「JK」という稀有な存在を 「フォーリー」という限りなく生な手法でお届けしたいという、テグラユウキ、おにきよのエゴに、 聞き手の解釈という”掛け算”をして、楽しんでいただけますと幸いです。 おにきよ(レジスタンス和歌山)