■発売予告■ ――なんだ、この椅子。 インタビュー? 何故俺が。 ……まあ。そういうことなら。 近衛十織、34歳。誕生日は4月15日の牡羊座でA型。 身長は183㎝、体重は74㎏を季節に合わせていったりきたりだ。 好きなものは、あたたかい蕎麦。それから猫だな。 通退勤時に見かけるキジトラとサビ猫がいて、通りすがりに覗くのが、少し、楽しみだったりする。 嫌いなものは……特にないんだが。 うーん……そうだな、今はスマートフォンのアプリでいろいろとゲームがあるだろう? あれは危険だ。 一度部下にすすめられてインストールしたことがあるんだが、一瞬で半日が過ぎてゾッとした。あれは危険だ。 あとは………アルコールが飲めない。これは会社でも言っていないので、ここだけの話にしておいてほしい。 趣味……まあ、普通に読書だ。小説・実用書・レシピ本……結構節操なくいろいろ読む。文字を追うと落ち着く。 それからジム。週に2、3回ほど会社帰りにワークアウトして鍛えている。 そういえば、月に二回ほど遠出をしてトレッキングもしているな。 自然の中で歩き回る長時間の有酸素運動は、気分転換になりストレスの発散へと繋がる。 ――よし、こんなところか。もういいだろう、帰らせてくれ。 えぇ、まだ駄目って……大体自己紹介らしいことは話し尽くしただろう? ……好きな、タイプ……って。 な…っ、何故そんなことまでここで話さなくてはならない!? 関係ないだろう。 ……。 ……はぁ。 ……本当に、答えたら……、帰っていいんだな? あー、こほん。 ……不器用でも、頼まれた事には真面目に取り組んでいる子、だ。 それから……付箋のメモの最後に小さく猫の顔を描いてくれたり、疲れている時にカフェオレを出してくれたり、結んだ髪から覗く耳の形が綺麗だったり、唇が……って、も、もういいだろうこの辺で! ん? 恋愛? ……そうだな、得意な方ではない。 10年ほど付き合った彼女と別れてからは、アプローチをされることはあっても自分からかけたこともないしな。 11、いや、春の間だけは10歳差か……これだけ年が離れていると、相手からそういった目で見られることはないと思っている。 だから、いいんだ。俺は。 ――彼女が幸せになってくれれば、それでいい。 ■カウントダウン■ 【5日前】 ああ君、すまないがこの資料今日中に手直しできるだろうか。 書類は上から優先順位になるよう並べている。 ありがとう。君は頑張り過ぎるところがあるから、無理のないペースでやるんだぞ。何かあったら訊きなさい。 【4日前】 (声:咳払い時は若干緊張しているが、ちゃんとお礼を伝えたいと思っている感じ) お疲れ。昨日の直し、よくできていた。 ……えー、こほん………いつも、ありがとう。 【3日前】 (台詞:「ふはっ」は嬉しくて超破顔) ああ、お疲れ。今日は君も社食か。 ……ん? これか? あったかい蕎麦だ。 ざる蕎麦も好きだが、こっちの方が身体が温まるからな。 君は……へえ、パスタか。うん、麺類って美味いよなあ。そうそう、喉越しが良くて。 ……ふはっ。一緒だな。 【2日前】 もうすぐだな、花見。うん、あそこの藤棚は凄いんだ。一面に紫の花が降り注いでいて、本当に綺麗で……。 ……そういえば、君はアルコールは大丈夫なのか。 そうか。ん? ……いや。 俺も、そんなには飲まない。 【1日前】 (声:最初ガッチガチのカックカク。「そ、そうか」以降は慌てて早口) ……そ、の、休憩時にこんな事を訊くのも失礼だと思うんだが……。 ……君、は、今。付き合っている人は、いるのか。 そ、そうかいないのかそうか。うん、いや、何でもない。うん。" 【当日】 (声:「うん」以降は、秘めた思いが滲み出てしまい、優しく甘い感じ) いよいよ今夜は花見だな。穏やかな晴れ続きだったから、見事な景色に違いない。 ……うん。俺も。 ――楽しみにしている。  ************************************** ■トラック1「忍ぶれど」■ 【花見会場から逃げるように歩く近衛。追いかけるヒロイン】 (声:嘆息) 「――はぁ」 (声:突き放そうと若干冷たく) 「何故、君がついてくるんだ。まだ乾杯して間もない頃合だろう」 「……買い出しの手伝い?」 「いや、気持ちは有り難いが、足りている。行くのは俺一人で十分だ」 (声:納得してもらおうと、諭す感じで) 「そもそも、今夜は人の顔色を窺うんじゃなく、藤の花を見上げる夜だろう?」 「いつも顔を合わせる俺より、普段交流が少ない者同士でいろいろと話をしておくといい」 「酒の席だからこそ得られる物もあるだろう」 (声:今、気付いた。というふうに、無理して明るめな口調) 「……ああ。そういえば、君のことを、探していた奴を見かけたな」 「せっかくの機会だし、一度話をしてみるのもいいんじゃないか?」 「といっても、酒をすすめられても、言われるがままに飲むんじゃないぞ」 「明日は金曜で、まだ休みじゃないからな」 「…………どうしてまだついてくるんだ。必要ないと言っただろう」 「心配だから、って……別に心配されるようなことは何もない」 (声:アルコールが徐々に回りだす) 「俺はただコンビニに、足りない、つまみを、買い、に――……」 【一瞬、ぐらっとするが、ふんばる近衛】 「なんでもない、大丈夫だ」 (声:酔いが回って呂律が回らなくなってきたのを、必死に堪えている) 「乾杯の時……部長にすすめられたビールを君の代わりに一気飲みした、のは」 「……単に喉が渇いていて、美味そうだったからで」 「けっして君が酒に弱いから、代わろうと思ったわけじゃ、ない」 「だから……、帰れ」 「俺のことは……放っておいて、くれ……、はぁ……っ」 「付いて、くるな……」 「ッ……、かえれ、って……!」 * * * 【コンビニの駐車場フェンス。ぐったり近衛にヒロインが水を買ってくる】 「……すまん。みっともないとこ、見せてしまった」 「……そー。実はおれも酒、弱くってな……」 「グラグラしてきたんで、コンビニに行くフリをして、抜けようとしたんだが……」 (声:若干投げやり自嘲気味) 「はは、なあんでよりによって、君に見付かってんだかなあ……」 「はぁ……カッコ悪……」 「…………そういや、大丈夫だったか? 手」 「部長に無理矢理つかまれた時、痛かっただろ?」 「ちょっと、見せて」 「……ああ、跡になっていないな。良かった」 「……細い、な。それに白い……」 「ッ、つめった! あぁ、水」 「うん。飲みたかったんだ……ありがとう」 (ミネラルウォーターを飲む音) 「ごっ……ごっ……ごっ……」 「……っはぁ。うま」 「うん。ありがとうなぁ……」 (声:いよいよフラッフラに) 「あー、おれは大丈夫だから……」 「きみは、さきにもどりなさい……」 「うん……もうちょっとしたら、タクシー、つかまえるから……うん……」 「だあいじょうぶだって……もどりな、さい……」  ********************************** ■トラック2「色にでりけり」 【ヒロインに肩を貸してもらいながら、ビジネスホテルの部屋にやってきた近衛】 (声:酔っ払い/ラストまで続く) 「……ありが……と……」 「も、ここでいいから……」 「ビジネスホテル、なれてるから……な?」 「ほら……かえりな、さ……」 (声:状況が分かっていない調子で) 「………ん? ………ど、して、まだ、いるんだ」 「いいって、いったろ……?」 「だいじょうぶ、だ……ら……」 【一歩踏み出そうとして】 「あ……れ……?」 【ずるずると壁伝いに崩れ落ちる】 「……はぁ……」 (咳き込む音) 「…………けほっ、けほっ」 (声:ぐったりしたまま揺すられている調子で) 「…………ん~?」 「え……なに……あぁ、うん」 「はい……ちゃんと、ベッドいくから。いく、ってぇ……」 「あーまってまってわかった、じぶんであるく」 「いい、ひっぱらなくって、いぃ……」 「いやいや……肩、かしてくれなくて、いいってぇ」 「おれ、すげぇ、おもいし、あぶなぁ──、う、おぉっ!?」 【足がもつれて二人一緒にマットレスへ転がり込む。ヘッドボードに頭を打ち付ける】 「……ったぁ……あたま打ったぁ……」 「もぉー、ベッドの上んとこのぉ、ここぉ、じゃあまぁ……」 【ばしばし、とヘッドボードを力なく叩く近衛】 (声:ふわふわして、いまいち現実味がない感じ) 「あ、れえ……きみも、打ったのか……?」 「あー……おれのせいで、ごめんなぁ」 「ほらぁ……おいで……」 【ヒロインを引き寄せて、顔間近で確認をする】 「ちょーっと、頭を確認しようなあ……。この、シュシュ? だっけ、こいつも、取るぞ……」 「……打ったの、どこだぁ……ここ?」 「いたい?」 「……そう」 (声:ホッとして嬉しい感じ) 「よかったぁ~。あはっ」 「……えぇ? なぁんで、うつむくんだ?」 「かお、みせて。え、だめ? だめなの? どうしても?」 (声:不満げな感じ) 「ふぅーん……」 「……よぃしょっ、とぉ」 【ヒロインを足で押さえつけながらまたがる近衛】 「んー? だぁって、かお、みせてくれないからさあ」 「こーやって、足ではさんでぇ、つかまえるだろぉ?」 「んでー、」 【しゅるっ、と自分のネクタイを解いて持つ】 「りょうて、だして」 「そ。こういうふうに、手首をぉ、くっつけて……うん」 【ネクタイで手首をちょうちょ結びにしていく】 「ここをぉ、こうやって、ネクタイでむすんだらぁ……」 「ほーら、つかまえた! ははっ」 「さ、これで、ちゃーんと、顔が見れる」 (声:ふわふわした感じ) 「……あぁ~、かわいいなぁ……ほんと、すっげぇかわいい……」 「こんな間近で見れるなんて、サイッコーな夢だあ……」 「うん。そ」 「夢なんだよ、これー」 「おれたち、夢の中にいるの」 「だーから、そんなふうにじたばたしたって無ー駄」 「だぁって、おれのゆめだからさぁ、にげらんないよ?」 「もう、ぜってぇ、はなさねぇぞ……はぁー……」 (声:耳元で囁く感じ) 「…………なあ」 「顔、こっち向けて……」 (声:唇が触れるか触れないかの距離で興奮している感じ) 「……はぁ、うまっそーなくちびる……」 「あー、キスしてぇなぁ……いい?」 「うん、キス」 (声:うっとりした調子で) 「舌入れてさぁ、ぺろぺろなめあってさぁ、いーっぱいかきまわして、きもちよーくなるやつ」 (声:切なげに甘える感じ) 「――だめ?」 「……そっか。……ま、そうだよなぁ」 「おれ、なんかじゃ嫌……だよな」 (声:自嘲気味に) 「……本命がいるって、言ってたもんなぁ」 「……あぁ。バレンタインの時期、何人かで話してたの、聞こえてたから」 「給湯室の前、たまたま通りかかった時……って!」 (声:苛立ち) 「なんっでゆめの中まで、んなこと思いださなきゃなんねーんだよ、くそっ!」 (声:懇願) 「……な、いいだろ?」 「どーせ、ゆめなんだからさぁ」 「キス、しよ?」 (声:苛立っている感じ) 「……ちっ。顔をそらすほど嫌なのかよ」 「……けどなぁ、いくら顔を隠しても、うまそうなこの耳は隠れてねぇからなァ」 「――はむ。むちゅぅ。ちゅるるるるっ」 (声:反応が出たことに喜ぶ) 「っはァ」 「……なんだぁ、今の声。もっかい聴かせろよ……」 「ちゅっ、ちゅるっ、はあ……っ、じゅるるっ、んぅ、くちゅっ。れる、べろれろ、はあっ、れろおっ」 「あー……想像してたのの、何っ倍もエッロ……」 「はぁ……っ、なぁ、もっと聴かせろよ、おれだけにさぁ……」 (ねっとりと吐息交じりに耳を舐めている声:20秒) 「ぴちゃ、ぺちゃ、はふ、んっ、ちゅううっ、ちゅっ、ちゅくっ」 「ッ、なぁんで声、我慢するんだよ」 「出せよ、聞かせろよ、なあって」 「……ずっと、この耳をなめたいって、思っててさぁ……」 「ちっちゃくって、透けそうなほど薄くって、呼ばれただけで、すーぐまっかになっちゃって…」 「すげぇ、うまそうだなって、ずっと、ずーっと前から、俺が、」 (声:滲み出る悔しさ) 「俺だけ、が……! くそおっ!」 (執拗に息荒く舐めまわす音:20秒) 「はあっ、ぴちゅ、れる、れ……ろ」 「手ェ、縛ってんのに、脚だけ、すげぇ絡まってくんの、エロいな……」 (声:懇願) 「はぁっ、なあっ、やっぱ、キスしたい、だめ?」 「耳だけじゃなくて、口ん中、べろべろぉってさぁ……、ね?」 (声:苛立ち) 「…………ちっ」 「そっちがいくら嫌がってもなあっ!」 (強く舐め啜り吸う音:20秒) 「んぢゅぅうっ、じゅるるうっ!」 「……ぜっってぇ、にがさねぇからなぁ……」 「どんだけお前を舐め回したかったのか、教えてやる……!」 【もがく身体を抑えつけながらボタンを外していく】 「ほら、な?」 「こーんな細い腕、片手で押さえられちまうんだからさぁ、おとなしく、ボタン外されるの、待ってろって」 「……へえ」 「こーんなブラジャー、つけてんだぁ……へぇ」 (声:強引に丸め込もうとする) 「なあ、こっちの中身も、味見していいよな?」 「キス「は」だめなんだろ?」 「なら、夢が覚める前に、せめてこっちだけでも……」 「今からブラをずらして、おまえのおっぱい出すからな、出すよ……ほらぁ出した……」 「はあっ、はあっ、揺れてるっ、もっ、がまんできな」 「れろぉ、ちゅむ、はあっ、んむっ、ちゅうちゅう、むちゅうぅぅ」 「……ふっ、ちふび(ちくび)、ふう(すーぐ)、はらふ(かたく)なっらなあ!」 「っぷは……あぁ~、いいながめだ……」 「こりこりかたくて、ツンととがってて……うまっそ……」 「ちゅぅ、ちゅぷ、むちゅうぅぅぅっ!」 「はぁ……っ、強く吸われるの、好きなんだ……?」 (声:あざ笑う調子で) 「『いやあ』って、はは、なーにが嫌なんだよ」 「そっちから腰、ぐいっぐい押し付けてるくせにさぁ……」 「エロイんだよなぁ、たまんねぇ」 「ほら、見ろよ、赤ちゃんみたいに、おっさんにおっぱいちゅうちゅう吸われちゃってるところをさぁ」 「れろぉっ、れろれろ、はむ、ぢゅううぅぅっ!」 「はぁ、はあ……ははっ、なーに泣きだしてんだよ」 「……どうせ、ぜんぶ夢なんだからさぁ……お互い楽しまねぇと……」 「……ん~?」 「そうだよ」 「現実じゃあ、こんなこと絶対、できないだろ?」 「こんな、はむっ、ちふい(ちくび)、ふいはふっはりぃ(すいまくったり)……」 「こうやって、スカート、たくし上げてぇ……、脚なんて、こう、パカ~ッて、ひらいてぇ……」 「ははっ、びっしょびしょじゃねぇか……」 「……ここを、つう~って、こんなふうに撫でてみたりさぁ……」 「……ごくっ」 「はあっ、パンティ、ずらしてさぁ、舌、のばして、思いっきり中を、舐めたり……ッ」 「じゅるる! じゅるるるっ、ちゅうっ!」 (声:勝ち誇った感じ) 「ッハハア!」 「やぁっと、喘いだな!」 「ああー……もっと声、聴かせてよ……」 「じゅっ、じゅるぅ、じゅぅ」 「はあっ、……うまいよっ、きみのあじ……っ」 「ずぞ、ぞっ、んぶぅ」 「……はは、顔もこの中も、ぐしょぐしょの、ぐちゃぐちゃじゃないか……!」 (声:興奮を我慢できない調子で) 「~~はあっ、はあっ、も、駄目だ、今すぐ挿れたい」 「今すぐ、夢から覚める前に、消える前に……はあっ、はあっ」 「現実で、他のヤツに、取られるくらいならっ、俺がっ」 「俺が……、いまッ!」 【カチャカチャと急いた様子でベルトを外す近衛】 (声:掠れた声で呟く感じで) 「うわ、先走りひっでェ……どんだけ興奮してんだよおれ……」 「……ほぅら、ぐっしょぐしょのここに、こうやって、ちんぽを……」 【潤んだ箇所に先端をあてがって何度か擦りつけていく】 「ご、め……、も、挿れる、から」 (声:喜びと良さに感極まる) 「……あ……ぁ……ッ」 「……はあ、ぁ」 「……入っ、た」 「……あー……どろどろで、あつくて……すっげぇ、リアル……」 「ッ、入った、だけなのに……やッばい」 「も。動く、から」 【打ち付ける音/水音】 「はッ、はぁっ、すっげぇ、あっつ、ぁ、あっ、っく、はっ、はっ」 「はぁっ、かーわいいなあっ、もうっ」 「んな、どエロい声っ、上げまくっちゃって、さぁっ」 「ここの壁っ、ラブホじゃねぇっ、からっ、隣にっ、モロ聞こえ、だぞっ」 「ははっ、おっせぇーんだよ、腕で口塞ぐの」 「んなことやっても、ほらっ、ここっ、ぐりぐりぃって、ふかあぁく回してから……、突くとっ」 (声:喜色交じりに) 「……ッあー、すっげぇいい声出た。最高」 「なあっ、そのかわいくイッてる声をさぁっ、思いっきり、まわりの男達にも、聞かせてやろ?」 (声:耳元で甘く) 「――な?」 「……ほーら。ぐりん、って、ここ、大きくまわすの、きもちーんだ?」 「ああもう、何だよその声……ほんっと、かわいいなぁ……!」 「そんなに好きなら、ここ、いっぱい突いて、やるから、なっ……!」 「はあっ、はあっ、んっ、ふっ、くっ……!」 (声:懇願する感じで) 「……なあっ、嘘でも、いいからっ、すきって、言ってくれっ」 「はっ、はあっ……ずっと、夢が覚めるまでは、こうして繋がっていよう、な?」 「ほ~ぅら、気持ちいいよ、なぁッ?」 「こう、やってさあッ、いっしょにっ、ぐっっちゃぐちゃのっ、とろっとろにっ、なってッ……」 「ッあー、くそっ!」 「想像してたより、ずっとずっと最高、で……っ」 「永遠に、離したく、ない……っ!」 「はあっ、はあっ、すきだっ」 (声:抑えきれない感情が溢れる) 「すきだっ、すきだっ」 「きみのことが、すきなんだっ!」 (声:想定外の返事に驚く感じ) 「ッ……ぇ?」 「ほ、ほん、と……か?」 「は、は……っ、じゃあ、今だけは、たとえ夢の中でも、おれたち、両想いなんだなっ!」 「はあっ、はあっ、うれしい、はは」 「すき」 「うん。すきっ」 「おれもっ、すきだ」 (声:切羽詰まっていく感じでだんだんと吐息が荒くなっていく) 「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、っ、……ッ出、るッ!」 (声:吐精時の、声にならない声) 「――ッッッ!!」 「………………はぁっ、はぁっ……はぁ……っ」 「……よかった、な」 「…………まだ、覚めないんだな。夢」 「そうか」 「まだ、このままでいれるのなら、覚めるまでは、ずっと……君と……」 (声:うっとりした感じ) 「あぁ……しろくて、ほそくて、うまそうな首だなぁ……」 「ぴちゃ……ぴちゃり……ちゅぅ、ちゅくぅ……」 【フェードアウト】  ********************************** ■トラック3「わが恋は」■ 【オフィス内でのざわつきが、扉を閉める音によって掻き消える】 【廊下を歩く革靴音が、しばらくして止まる】 (取り繕う感じの咳払い) 「……ごほん」 「や、やあっ、奇遇だなあ!」 「俺もちょうど、ええっと……喉が渇いて、そうっ、喉が渇いて給湯室に来たんだ」 「すまないが……その、コーヒーを一杯、もらえるだろうか」 【数秒の間】 【ヒロインがカップを置いてコーヒーを注ぐ。ミルクを入れてスプーンでかき混ぜて渡す】 「ありがとう」 「うん……コーヒーにミルクを三杯。いつも通りだ……」 (声:言いにくそうに) 「……その、こんな時に話す内容じゃないと、分かってはいるんだが……」 「少しだけ、俺の話を聞いてほしいんだ」 「朝から何度か君に話しかけようとしても、その度に逃げられてしまっていたから」 「……うん。ありがとう」 (聞きとれるかどうかくらいの深呼吸) 「すぅ……はぁ」 (切り替えるための咳払い) 「こほん」 「昨晩は、取り返しのつかないことをしてしまい……本当にすまなかった」 「申し訳ない」 【頭を下げる近衛】 「…………こうして頭を下げる程度では駄目だという事は、分かっている」 「どれだけ責めてくれてもいい、訴えたかったら訴えてくれ」 「それだけのことを君にしてしまった」 「君の、一人の女性としての意思を無視して深く傷つけ、そのうえ一度のみならず、何度も……」 (小さく嘆息) 「はぁ……」 「昨夜で知ったと思うが、俺はアルコールが苦手というか……下戸に近い体質なんだ」 「入社して最初の酒の席で、そうだと言えず誤魔化してしまい……」 「以来、ずるずるとこの年まで飲めるフリをしてきてしまった」 「君も酒に弱いことは、以前聞いて知っていた」 「だから誰かに飲まされないよう見守ろうとしていたはずが」 「……結果として、自分が酔い潰れた挙句に、君をひどい目に遭わせてしまい……」 「最低な男だという自覚はある」 (しばしの間。小さく唾を飲み込む音) 「……こくり」 「言い訳にしか、ならないんだが」 「……ベッドにいた時、全て夢だと思っていた」 「今までも、君が俺の夢に出ことがあったから……」 「あ、いや! 一緒に日向ぼっこをしたり だとか、笑いかけてくれるのを見ているだけとか、些細なことばかりで……」 「うん……本当に、ひとつひとつは、些細なことばかりで……」 「…………最初は、君の仕事に取り組む姿勢を、部下として好ましく思っていた」 「それが……たとえば、付箋に書かれたメッセージの最後に、小さな猫の顔を描いてくれたり だとか」 「たまたま給湯室で一緒になった時に、俺好みの、ミルクをたっぷり入れたコーヒーを作って くれたり だとか……」 「そんな小さな出来事を、なんとなく、いいなと思っているうちに」 「――いつの間にか、少しずつ、君を目で追うようになっていた」 「一年半」 「俺が君を見ていた時間だ」 「君は気付いていなかっただろうが」 (コーヒーを軽く一口飲む) 「ず……」 【カップを、シンク横の台に置く】 「……元々俺には、恋愛経験がさほどない」 「長年付き合った彼女と別れてからは、誰かと付き合おうとすらしてこなかった」 「だから、久しぶりに生まれた感情に対して……正直、疎ましさすら感じていたんだ」 「11も年が離れた子が、俺をそんな目で見るわけがないと思っていたし、」 「この年になってまで面倒な感情に振り回されたくはなかった」 「……だが」 「数日前、次の企画を君と組ませてほしいと、ある部下に頼まれた」 「彼もまた君を見ていたことに気付いて、俺は……ホッとした」 「君と彼がうまくいけば、この不毛な感情から抜け出せると、本気でそう思って、」 「だから、協力するつもりでいたんだ……昨日の夜までは」 「……」 (台からカップを手に取り、少し温くなったカフェオレを一気に飲む) 「ごっごっご……っ」 「……っ、はぁ」 【勢いよく、だんっ、とシンク横の台に置かれるカップ】 「だが君を抱き締めた瞬間、それは無理だと気付いた」 (声:熱に浮かされた感じで言い寄っていく) 「――好きだ」 「年が離れていても」 「俺じゃない男を君が見ていたとしても」 「もう、君を知ってしまうより前に戻る事ができない」 「俺を見てほしい」 「過ちは一生をかけて償う」 「世界中の誰よりも君を大切にするから――……!」 (我に返って、息を呑む感じで、体を離す) 「ハッ……!」 「す、すまない……謝罪だけに留めるつもりが、いざ君を前にすると、気持ちを抑えることができず……」 「はぁ……、自分でも、もう、どうしていいのか……」 「……えっ、ど、どうしたんだ!?」 「なんで、手で顔を覆って、そんなに泣いて……」 「へっ……?」 「ほ、本当か!?」 「だって、昨夜は君に、あんなにも酷い事を、俺は……」 「う、嬉しかったって……嘘だろう!?」 「好きなやつがいるって言ってたじゃないか! それにキスはだめだ、って……」 「へ?」 「……恥ずかしかった、のか。……そう、か」 「じゃあ、俺が好きっていう、あの言葉も……夢じゃ、なかったんだな……」 「……」 「つまり」 「俺は……君と付き合える、って、こと?」 (声:呆然&じわじわ喜色) 「……は」 「……はは」 「はは、は……」 「えぇ……マジ、かぁ……」 (声:ぽわんぽわ~んな、お花畑状態) 「……あ。じゃあ、良かったら今夜、晩飯でも一緒に――……」 ***********************************   ■トラック4「ものや思ふと」■ 【ヒロインの自宅。お湯が沸き、彼女が二人分のお茶をいれて戻ってくる。目の前に置かれる湯呑】 「ああ、ありがとう。緑茶?」 「うん、好きだよ」 「ず……。うん、苦くない」 「あ、うん……」 (声:若干ばつが悪そうな口調で) 「本当は、濃くて苦いやつは、ちょっと苦手」 「……誰にも言うなよ?」 【こたつ布団でくつろぐ近衛】 「こたつに、湯呑、木製の菓子器……」 「このお菓子初めて見たな、実家から送られてきたの? へぇ」 「なーんか君のうち、冬休みの実家って感じがしていいなあ。落ち着く」 「え、いやいやバカになんてしてないって! 褒めているんだって、本当に」 「だいたい、初めて入った彼女の部屋でここまでくつろげるのって、凄いことだぞ?」 「しかし、こたつって、電気がついてなくても、それなりにあったかく感じるものなんだな」 「え?」 「――今週末には片づけるつもりだった?」 「――今年はたまたまいつもより長く出しているだけ?」 「……ふ、あはは……っ!」 「いや、いいんじゃないか?」 「今夜みたいに肌寒い夜がなくなるまでは、このままでも」 「会社でも真面目に頑張っているんだ、家までも頑張る必要はないさ」 「せめて部屋の中くらい、というか俺の前でくらい、ゆるいままでいてくれ」 「うん。誰にも言わない」 「君のひみつは、俺だけが知っていればいい」 (声:からかい口調で) 「布団に顔を埋めて、なにを恥ずかしがっているんだ?」 「そういえば俺達、せっかく恋人同士なのに、ちょっと離れ過ぎだよな」 「ほら、手。こっちにおいで……っとぉ」 【両手を引っ張って、ヒロインを抱き寄せる】 「……緊張、してる?」 「そう。……俺も」 「嘘じゃないって。ほらここ、左胸」 「服の上から触って……そう」 「バクバクいってるの、わかるだろ?」 (声:少し恥ずかしそうに) 「うん。まあ年甲斐もなく、緊張している」 (声:吐息の掛かる距離で、甘めに囁く感じで) 「…………キスしても、いい……?」 「ちゅ……」 「……もう一回? うん……」 「ちゅ……。ちゅ……、ちゅぅ……」 (声:掠れた感じで、教えるように) 「少ーし舌、だしてー……そう、いい子だ……」 「ちゅっ、ちゅる……ちゅぷ……ん……ちゅぅ」 「……は、ぁ」 (声:あまあまな感じで) 「キス、すきなの? そう」 「こんな時、君はどんな顔するんだろうって、ずっと想像してた……」 「駄目だよ、俯かないで……」 「ほら、もう一回、舌。出して……」 「ちゅる……ちゅ……ちゅくっ……じゅ、じゅううぅっっ」 「……っ、はぁ、はぁ」 「気持ち、いい? うん。俺も……」 (声:キス混じりの吐息) 「まだ、キスだけなのにな、君と、ん……はっ、するのは、最高に……ちゅぅ、きもちいい……ちゅ……っ」 「ちょっと、あーん、って口、開けて……そう……」 「……はむ。むぐぅ……ふ……ふふ、ぴちゃ……ぷはぁ」 「……もう一回、しよっか」 「あーん、ってして、今度はそのまま、れーって長ーく舌、出して……そう……」 「そのままいやらしく動かすんだ」 「恥ずかしくない……大丈夫、ほら、やってみて……」 「……あぁ~、かわいいなあ、ぎこちなくて……」 「だーめ、やめない」 「一緒に舐めようか。こうやって、舌合わせて、動かすんだ……はぁ」 「ぴちゃ……ねちゃ……れ、る……」 「こすりあわせるの、きもちいいよなぁ?」 「は……れ、ろ……あむ……っ……はぁ……はぁ」 「……あ~ぁ、涙浮かべて真っ赤になっちゃって……ふっ」 「会社での君しか知らなかった、過去の俺にも見せてやりたい……」 「……ん。疲れた? じゃあ、キスは、おしまい」 【もたれかかる身体を抱き締める】 (声:耳元で囁く) 「……脱がしていい?」 「えぇ……だめって、どうして」 「――シャワーで、汗を、流したい?」 「いやいや、俺は匂いが残っていた方が……あ、はい」 「だよなぁ。ごめん。綺麗にしておきたいよな」 「うん。じゃあ、バスルーム」 (声:優しく) 「行っておいで」  ********************************** ■トラック5「人の問ふまで」■ 【ヒロインがシャワーを浴びているところにバスルームの扉が開く】 (声:控え目だが高揚が隠せない感じ) 「お邪魔しまぁーす……」 (バスルームの扉が閉じる音) 「あっ、背中向けないで」 「ごめん、どうせなら一緒に入った方が早く終わるかと思って……」 「というのは口実で」 「ホントは君と、一秒たりとも離れていたくなかったんだ」 (声:甘えるように) 「……ダメ?」 「いじわる、って……はは、別に何もしていないだろう?」 「恥ずかしくなんてない。大丈夫だ。ほら、眼鏡も外している。な?」 「じゃあ、その隠している手を外そうか。せっかくだから俺が洗う」 「ええっとボディーソープは……ああ、これ? ほんとだ、分かりにくい所に書いてあるなぁ」 「ん? どうしてこんなに小さな字が読めるのか、って?」 (声:すっとぼけ) 「さあ、どうしてだろうな。なんとなく読めたんじゃないか?」 【もこもこ泡作りタイム】 「……よし。ほら、泡立て完成」 「真っ白で、もこもこ。結構上手いもんだろ?」 「ん? どうしてソープを手で泡立てているのか、って?」 「君の肌があんまり綺麗で柔らかそうだから、直接こうやって手で洗っていくんだ」 【クリーム状の泡がヒロインの肌に塗られていく】 「なーんか、ケーキにクリーム塗っているみたいだな」 「腕……やっぱ細いな。指の長さなんて、俺の半分もないじゃないか」 「肩から脇……くすぐったい? んで、脇腹……って、こーら、そんな声出さない」 「――我慢できなくなるだろう?」 「こっち向いて……首筋から背中を洗っていこうか」 「ほんっと、肌綺麗だよな。つー……って、……ん?」 「今、声が出たの、ここ?」 「ここ、なぞられると感じるんだ。へぇ」 「――声が隣に?」 「ああ大丈夫、この程度なら、全然響いてないから」 「お尻も洗おうか……はぁ、すべすべして、包もうとすると、ぷるんって揺れて」 「……はぁ、ちょっ、ごめん、一旦離れていい?」 (嘆息) 「……はぁあ」 (声:ヒロインに聞こえない程度の音量で) 「……なんつーエロい身体してんだよ……ほんっと……」 (声:耳元で) 「ごめん、限界、早くしたい」 「なあ、ここ……この中に俺の指、入れてもいい?」 「ダメ? 入ったら声が出ちゃう?」 「うん、じゃあ我慢する、けど洗うだけならいいよな?」 「はあっ、中に入れないなら大丈夫だよな……」 【座りやすい位置にプラスティック椅子を動かす】 「ほら、俺が椅子に座るから、こっち向いてまたがって……」 「はぁ、触る、けど、絶対、入れないから……」 「指でこうして、ゆっくり左右に広げていって……中、撫でるだけ……」 「……はぁ、ぬるぬるしてる……はぁっ」 「……撫でてるだけなのに、凄いな、どんどん溢れてくる……」 (声:嘲笑に近いニュアンスの吐き笑い) 「ハッ……」 「両手で口覆って、イヤイヤって……」 「……ほんっと煽るよなぁ」 「……とろとろになっている君のここ、舐めてもいいか」 「大丈夫、入れるわけじゃないから」 「立つの、無理そう? じゃあ、こうやって……今度は、君が椅子に座ろうか」 「うん。そうしたら足を大きく広げて……嫌? 恥ずかしくないって」 「ちょっとだけ、試しに一回だけやってみようか。嫌ならすぐに止めていい」 「俺が君の前に立って、膝をつくからね」 「…そう……ゆっくり広げて……あぁ、綺麗だ……」 「顔、近付けてるけど、大丈夫だから……」 「舐めるよ、ちょっと舐めたら終わるから、声、我慢して……」 「ん……ぴちゃ……ぴちゃり……ぴちゃっ」 「……この、クリんとこ、舌で、くるくるってやったら、気持ちいいよな……?」 「れるぅ、んっ、ぴちゃ、んむ、むぅ……はあっ、はあっ」 「……口、押さえてるのに、声、出ちゃったね」 「ここの、かたくなったクリ、強く吸ったらどんな声出すのか、知りたい」 「一回だけ……一回だけ吸っていい? いいよな?」 「『いやあ』……って、そんな期待するような言い方して、やってほしいってことだ、ろっ!」 「んぶ、ぶじゅうぅう! じゅう、じゅう、じゅるう~っ! じゅるるるうう~~っ!」 「……はあっ、はあっ……おっきな声、出た」 「はは、ぽーっとしちゃって……イッたんだ? かっわい……」 (声:耳元で誘惑のように、掠れ声で) 「クリで気持ちよくなってた声、誰かに聞かれていたかもな?」 「恥ずかしいって?」 「興奮しているんだろ……?」 「……だったらもうちょっとだけ、恥ずかしいことしよっか」 (声:とびきり優しい声で) 「――おいで」 【濡れたバスルームの壁に、ヒロインの身体を押さえつける近衛】 「立ったままでも大丈夫か? 壁に背中が当たるのは? 痛くない?」 「あぁ……もうこれ、お互いちょっとでも動いたらすぐに入ってしまうな……いくよ……」 (声:挿入) 「……く、ぅ……ッ、は、ぁ!」 (声:じわじわとこみあげてくる嬉しそうな感じ) 「……、……入った、な」 「……はは」 「あー……、うん……」 「俺、本当に、ずっと、君を、好きだったから」 「こんなふうに繋がる日、来るなんて、諦めてたから」 「……このままキス、していい?」 「ちゅるっ、ちゅくっ……ちゅうぅ……は、あっ」 (声:噛みしめるように → 鼻を啜る) 「……あー、夢じゃないなこれ、現実なんだよな……はは、は……ずびっ」 (声:あまあまモードで囁く感じ) 「――うん」 「俺も」 「君が好きだ」 「動く、から」 【打ち付ける音/水音】 「あ……っ。くっ、やばっ、すっげぇいい……」 「っんむ……む、ぷは……っ」 「だあい、じょうぶ、だから……シャワーで、消されるから……」 「舌、出して……じゅっ、はあっ、旨い……んっ、じゅるぅ、じゅ、じゅ……っは、あ」 「え?」 「――キス、したいって?」 「ふっ、もうしてる、けどすっげぇっ、わかる……ッ!」 (キスをしながら挿入している声:20秒) 「はむっ、ちゅうぅっ! ふぐうぅっ! んっ! んっ! んうぅっ!」 「ぷはぁっ、エッロい喘ぎ声っ、もれて、反響してんっ、ぞ……っ!」 (更に深くキスをながら挿入している声:20秒) 「むちゅうっ、んんっ!  んぶっ、むぅッ!!」 「っはあっ、……今、ガクガクって……もしかして、また、イッちゃった?」 「しんどい? もう立てない?」 「そっか……けど、ごめんなあっ、もうっ、止まれないっ、からっ」 「はむ、ちゅっ、はっ、はっ、声……我慢しないで、ほら、手。離して……ああ、可愛いなぁ……」 「ほら、もっと声……そう……いい子だ……。んっ……ふっ、くっ……んっ!」 (声:だんだん切羽詰まってくる感じ) 「は…あっ、足上げてっ、もっと子宮の奥まで、突き上げるっ、からっ」 「はあっ、はあっ、はぁっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、ッ」 「も、出、るっ…………く……ッ!」 (声:吐精時の微妙に言語化できない声) 「~~~ッ!」 「ッ!」 「……はぁ~っ……は~っ……はぁ~……」 (声:今ようやく気付いたという感じで) 「…………あ」 「……生でしたうえに……君の中に、出してしまった……」 (声:後悔と労りが入り混じった「真面目か!」な口調) 「そ、の……本当に、申し訳ない……!」 「女性である君の方が、圧倒的に負担が大きいのに、俺は、何という事を……」 「責任は取る。もし何かあったら、君さえよかったら俺と一緒に……」 (声:あわわ、という感じ) 「って、ご、ごめん、なんか、プロポーズみたいだな今の言い方」 「いや! でも、俺は……その、つもり、で……」 「えっ」 「受けて、くれるのか?」 「勿論、って……えぇ……」 (声:夢心地ぽわーんぽわーん) 「……ぁりがとう……」 (声:今ようやく気付いたといった感じ) 「…………あ」 【キュッ、とコックを捻り、シャワーを止める】 (声:まだ若干ほわほわした感じ) 「……お湯、出しっぱなしだったぁ。ごめん」  ************************************* ■アフタートラック「猫カフェごっこ?」■ 【インターフォン音に、廊下から玄関に出ていくヒロイン】 【ややあって、廊下から室内に戻ってくる】 「あぁ、宅配便? 何か買ったの?」 「へえ、昨日購入で今届くのか。便利だなぁ」 (声:他の事に少し気を取られている感じで) 「ん~? スマホで何見てたのかって?」 「昨日一緒に猫カフェ行っただろ? その時の写真を見てた」 「ほんっと、かわいかったよなあ……」 「ピンと立った耳に、ぱたぱた動く尻尾、もふもふの身体、ぷにぷにの肉球……はぁ」 「かわいい猫もいいけど、このブサイクな子も、この目つきが悪い子も味があって……」 「そういえば、確か君も実家で猫を飼ってるって──」 「え、どうしたんだ? 不機嫌そうに頬を膨らませて」 【箱を開き、がさがさと中身を取り出していくヒロイン】 「鈴の付いた赤い首輪……」 「ああ、実家の猫ちゃんへのプレゼント?」 「にしては、ちょっと大きいような……。猫というよりも、大型犬向けか?」 「こっちは、黒い……これってキャミソール? あー、下着か」 「へ~、こういうの、ベビードールっていうんだ。うん、フリルがついてて可愛い」 「で、黒いレースのTバックショーツ……って、これ俺も一緒に見ててよかったのか?」 「うん。いや、エロくていいよ。ほんと」 「で。黒い猫耳カチューシャと、ふさふさの尻尾、と」 「はいはいはい、わかったぞ。大人のコスプレセットってやつだな」 「へぇ~……。いや。俺は好き」 「けど、君がこういうのに興味を持つとは正直意外だった」 「えっ、俺? ……俺が、猫カフェに行ってから、ず~っと猫に、デレデレしているから?」 「――猫みたいに、可愛がってもらいたかった……って」 (萌え過ぎによる嘆息) 「はあぁ……」 (声:ぼそっと) 「どんっだけ可愛いんだよ……俺の彼女は……」 「いや、引かないよ。嬉しい」 「つーか、喜ばない男はいないだろ、こんなことされて」 「……ん? ちょっと待った。その尻尾見せて」 「黒いもふもふに、丸くて尖った金属の先端……って、これ」 (声:まさかの君が?的な感じで) 「アナルプラグじゃないか!」 「ええ……『どうやってつけるの?』って……」 「君、これが何か知らないで買ったのか? そうか……」 「あー……いや、これはまだ、君には早いと思う。うん」 「は? 試しに俺がつけてみて? この、コスプレセットをか?」 「い、いや、俺はいいよ。遠慮しておく」 「そもそも君が自分用に買ったんだろ、おっさんがこんな格好したら通報もん――…」 (声:たじろぐ感じ) 「……そんな、うるうるした目でお願いされても、俺はしないからな」 「……ぅ」 「……一瞬、だけなら……まあ」 「できないことも、ない。ことも……ない。はぁ……」 (声:必死) 「ちょ……っ!! 尻尾はダメだ尻尾は! 俺にそんな趣味はない! 断じてない!」 (声:本人は必死だがコミカルに聞こえるリズムで) 「ベビードールも! ダメなの!」 「『尻尾はダメ』って言ったのは『ベビードールはOK!』って意味じゃないの!」 「つーか俺が着たら裂けるでしょ! こんなスケスケ素材っ!」 (声:己に言い聞かせている感じ) 「……まあ、尻尾とベビードールに比べたら……首輪と猫耳くらい……別に……」 (首輪を装着する音) (ちり、ちり、と鈴音が混じる) 「…………つけたぞ」 (声:ヒロインの反応に被せ気味に) 「いや似合ってるわけないだろ」 「おっさんと猫の組み合わせなんて地獄絵図でしかない」 (声:諦めの境地) 「……肩を震わせて我慢しなくていい。むしろ堂々と笑ってくれ。心が持たない」 「はぁ……そろそろ取ってもいいか」 「えっ? ネコみたいな仕草で、鳴いてみて……?」 (声:考え込み、呟く) 「ネコみたいな仕草…………招き猫か?」 (声:か細い声で可愛らしく) 「にぃゃぁーん……」 【顔を傾けた拍子に、ちりんと鳴る鈴音】 (声:被せ気味なツッコミ) 「そこまで腹抱えて笑う事ないだろ!」 「『めちゃくちゃ可愛い』って……」 「今のにゃーんで可愛いのなら、世のおっさん達が猫耳付けてにゃーにゃー言いだすようになるぞ」 (声:呆れている感じ) 「はァ、もう一回? 今度は語尾を、猫っぽい言い方で喋って、だって?」 「いやもうやらないって、さっき……」 (声:嘆息気味に懇願する感じ) 「分かったする。するから、その泣きそうな目はやめてくれ……」 「はあぁ。猫っぽく、かぁ。猫っぽくねぇ……えーっと」 (声:若干の迷いを含ませつつも、可愛らしく、かつ恥ずかしさを滲ませる感じで) 「――にゃんだか、こういうの、ちょっぴり恥ずかしい、にゃん?」 (声:恥ずかしさに耐えられない感じ) 「ッだあぁッ! もうこの辺で勘弁してくれ……!」 (声:力ない声と乾いた笑い) 「え? ああ、そう……君にそんなに喜んでもらえたなら、やった甲斐があるよ……ハハ」 「はぁ……うし、気を取り直して」 「それじゃあ、次は、君の番だからな」 「俺もやったんだから、君もしっかり猫になってくれないと」 「ああ、ここで着替えたいんだろう?   向こうで飲み物でも準備してくるから、その間にするといい」   【立ち上がり、部屋を出ていく近衛】 「あー、尻尾はつけなくてもいいからな――」 * * * 【扉越しにヒロインに話しかける】 (声:扉向こうから伺う調子で) 「そろそろ、入ってもいいかー」 【扉を開けて、飲み物を持って入ってくる】 「っちち……ああ、大丈夫。君を見るのは、これを置いてからにする」 「ちょっと待ってて――」 【マグカップを台に置いて、向き直る】 「よし、と」 「じゃあ、あらためて。どんな猫になったのか、見せてもらおうかな」 「……へえぇ」 「うん。よく似合ってる。可愛い。いや本当に可愛いよ。いいなぁ……」 「あ、写真。撮ってもいい? ダメ? じゃあ、しっかり目に焼きつけておかないと」 「本当に……想像していた以上に可愛くて……セクシーだなあ、俺の猫」 「ああダメ、隠さないで。ほら、こうして顔を上げて……」 「よく見せて」 「うん。黒い耳と赤い首輪、黒いランジェリーで君の白い肌が映えて……」 「――想像以上に、エロい」 「ほら、膝の上においで。俺の猫」 「乗ったら、脚は腰に巻き付けて……両腕は首に回して……そう」 「はい、べー。いい子だ」 「ちゅるっ……ん、む……っ  ふ……むちゅぅ……っ、は、ぁ……っ」 「……顔。キスだけでとろっとろ……興奮してるんだ?」 「……んー。そりゃあ目の前でこんな格好されていたら、触るだろ? いろいろと……」 「へぇ、おっぱいのとこ弄ってたら、ぱかあって、窓みたいに開いちゃったんだけど」 「なあ、知ってて買ったんだろ?」 「ふぅん、まあ、そういう事にしておくけど……」 「ああ駄目だ、君は今、猫なんだから。もっと、猫みたいに鳴かないと」 「こっち側の窓も開いておこうか……」 「あれ? もう乳首が立ってるじゃないか……」 「いやらしい子だなあ、期待してたんだ?」 (声:耳元で囁く) 「どっちの乳首を吸ってほしい? こっち? それとも、こっちか?」 「ふっ、そんなに善がってたら分からないだろ……」 「ほら、教えてくれるまで、指でこうして乳首をくりくり弄っててやるから……」 「先っぽは爪でひっかいてあげようなぁ」 「こうやって、ぐりって潰して、こりこりになった部分を揉んで……」 「気持ちいいんだぁ、腰をふりふりしちゃって……」 「『待て』もできない子猫なのか……?」 「……ん、どっちも吸って欲しいの?」 「分かった」 「じゃあ、順番におっぱいを吸ってあげるから、お腹を見せて寝転んで……」 【ラグの上に押し倒されるヒロイン。ちりちりと揺れる鈴音】 「……なあ、上の窓が開くってことはさぁ、もしかして、こっちの下の方も……」 (声:しつけている感じ) 「こーら、逃げない。じっとする」 「……ははっ、やあっぱり。履いたままでも、割れ目から指が入っていくじゃないか……」 「あぁ……一本入れただけなのに、こんなに奥まで……」 「ほら、もう人間に戻ってるぞ。気持ちいい時はどう鳴くんだ?」 【ちりん、と鈴音】  (声:満足げに) 「そうだな」 「ここ、もっと指を増やして、ずぽずぽしてほしい?」 「乳首も、いっぱい両側とも吸ってほしいんだ?」 「わがままな猫だなぁ。よし。ちゃあんと鳴いて答えることができたから、いっぱいグルーミングしてやろうな」 (不規則に鳴る鈴の音) 「ぴちゃ……ぺちゃ……ぺちゃ……ねろ、ちゅ、ちゅ……ちゅく、ちゅうぅ」 「……ん、ふふ、ちゅぅ~、かわいく鳴く、ぴちゃ、猫だなぁ……」 「はあ、じゅうっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ、む、ちゅぅうう~~っ」 「ぺろ、ぺろぺろ、……んむ、ちゅぅ……ん、反対も?」 「ん……む、ちゅく、もう少しこっち、吸おう、なぁ……ちゅむ」 「指も、もっと増やすから……」 「ああ、ほらダメだぞ、子犬みたいな喘ぎ声になって」 「君は今、猫なんだから、な!」 「ぢゅくううううぅ~~~~ッッ!」 【痙攣に合わせて連続鳴りする鈴音】 「んっ、んぶっ、んぅ……?」 (声:口を離して、嬉しそうに) 「ぷぁっ、……イッちゃった? 腰、がくがくしてたね」 「はは、涎が垂れてる。ちゅっ」 (声:耳元で興奮した掠れ声で) 「すっごい眺め……ぱかぁ、って開いたところが、全~部ぬらぬら光ってて」 「――ほしいか?」 「駄目だ。君は今、人間じゃないだろう?」 「ほら、子猫みたいに可愛らしくおねだりをするんだ」 「――よく言えました」 「しつけの後は、たくさんご褒美をあげないとな」 【ゴムの袋を破り、そそくさと装着する近衛】 「……ぐーって、ゆっくり脚を開いて、持ち上げてー……、あぁ……濡れた隙間から全部見えてるよ……」 「……ほ~ら、当てただけで……」 「……くちゅう、って、君のここも、涎を垂らして喜んでいる……」 「先っぽが、こうやって、キスをする度に、くちゅっ、くちゅうっ、って……、はぁ……っ」 「だーかーら、そんな泣きそうな目は、反則だって…………」 (声:挿入時の気合入った声) 「ふ、ん……っ!」 (声:気持ちよさそうな感じ) 「……はあぁ……。もうちょっと、焦らすつもりだったんだけど……」 「動いても、いい? ん」 【打ち付ける音/水音。律動に合わせた鈴の音】 「俺っ、さぁっ、君の、事っ、可愛くて、可愛くて、しょうがない、から……っ」 「はあっ、中、ぬるっぬるっ、やば……っ、はあぁ……っ」 「……っ、はは、ちゃあんとっ、かわいく、鳴けてるっ、はっ、はっ」 「はあっ、ほんっと、なに、心配、してん、だか、って……っ」 「はあっ、君と、猫、なんて、比べる、意味すら、ないだろっ」 「んむ、むちゅぅ……」 「はぁっ、ほんっ、と、脱ぐと、えっろい子だよ、なぁッ」 「ちゅうっ……んぶ、ぅっ、んっ、んっ、んむっ、むぁっ、ぅんっ、んっ、んっ、んぶぅっ」 (声:切羽詰まっている感じ) 「イクっ? もうイクのっ? 俺もっ、俺も好きっ、君が好きだ、」 (高まっていく喘ぎ声:20秒) 「好き、すきっ、はッ、はッ、はッ、はッ」 (声:絶頂へ) 「あむっ、んむうっ、ぶぅっ、んむっ、んっ、ぅんっ、んっ、っ、っ、~~~~~~~っ!!」 (声:顔を離して酸素を取り込む感じ) 「ぶはあっ!」 「はぁ~~っ、はぁ~~っ、はぁ~……っ」 (声:余韻に浸りつつも、まだ足りないという感じで) 「…………ひっくり返ってー……。……そう」 「そのまま、うつ伏せの状態で、腰を高く上げてー、膝ついて……」 「よし。そのままで待っててね。今、ゴムをつけ換えているから……」 「なんで? って……そりゃあ、こうやって挿れるから、だろ……っ!」 (声:一回目より若干落ち着いている挿入声) 「っん、っ!」 【打ち付ける音/水音。律動に合わせて鳴る鈴音】 「……はぁっ、もうっ、一回っ、今度はっ、バックでっ、するからっ!」 「ははっ、きっもち、いいんだなぁ、すっごい声っ、裏返ってるぞっ、はぁ……っ」 (声:挑発するよな感じで) 「おっきなお尻が、レースの隙間から、ずっっぽりハメられててっ、猫耳つけて、にゃあにゃあ涎垂らして喘いで――」 (声:耳元で低く囁く) 「――ヘンタイだな」 「なあ、知ってたか……? ……隣がさっき、部屋に帰ってきた音がしたって」 (声:耳元でひそひそ声) 「もしかしたら君の声、聞かれてるかもしれないな……」 (声:即座に) 「だめだ、口を塞ごうとするな。ちゃんとお尻を高く上げて、ほーら……」 (声:挿入時の声) 「ふ…んっ!」 【りんっ、と大きく揺れる鈴音】 「あー……いい声出た。今のそんなによかったんだ?」 「もう一回してあげようか、こうしてゆーっくり、腰を引いてー……」 (声:挿入時の声) 「ふっ!」 【りんっ、と大きく揺れる鈴音】 「っはァ、んなエロい声あげてたら、何をしているかバレバレだぞ?」 (声:耳元で囁く) 「……聞かれてるって思ったら、もっと感じたのか?」 (声:嬉し気に/挿入声) 「ほんっと、会社では真面目な顔してっ、いやらしい子、だ……っ!」 (声:喘ぎ声開始。二回戦目なので一回目よりも息が荒い) 「はあっ、こうやってっ、ここっ? ここがいいのか? もっと上?」 「ここか、はぁっ、ここだな!   奥の上をっ、バックから、ちんぽで深~く突かれるのが、すきなんだ?」 「『すきいぃ~!』って、はは、俺の事が? それともちんぽが?」 「どっちも? そうか、っははっ、そんなっ獣みたいな声で吠えて、いけない子だっ」 「もっと、しつけないと、な……ッ!」 「んっ、はあっ、はあっ、はっ、はっ、はっ、は……っ」 (声:甘く囁く感じ) 「顔、見たいの……? うん? キス……?」 (声:愛しさ爆発な感じで) 「俺、も……っ、したいっ!」 「もっかい、繋がったまま、はあっ、体勢はっ、元に……」 (声:息荒く舌を出して舐めあう感じのキス:15秒) 「んむぅ、っ、むちゅ、ふ、んあ、れる、ちゅうっ、んっ、んっ」 「うん……っ、おれも、おれもだいすき、っ」 (気持ちが全面に出て強く吸い合う感じのキス:20秒) 「むちゅうぅううっ! はあっ、んぶうぅ! んっむっ………! ……っ! ぷはぁ……はあっ」 「ん、イった、のっ?」 「ごめんっ、おれっ、もう少しっ、はあっ、はあっ、くっ、ッ、ッ」 (ぐったりした唇に吸いついたままな感じのキス音:15秒) 「んむ、ん……、むあっ、ちゅ、ちゅぅ、んゅ、うぅ……」 「ッ、はっ、はっ、も、出、るッッ……!」 (声:吐精。無我夢中タイム終了) 「…………はぁ、はぁ、はぁ…………はは、涙と涎で、べちゃべちゃ……」 (声:愛しさを噛みしめている感じ) 「うん、かわいい」 「猫もかわいいし、君もかわいい」 「一緒になったら、最強にかわいい……」 【キュルルゥ……と小さなお腹の音】 (声:優しく包み込む感じ) 「お腹が空いたの? いーっぱい鳴いたもんな」 「よし。じゃあ、俺がキャットフードを作ってあげよう。いってて。鼻つままないで……」 「分かった、では、キャベツとベーコンがたっぷりのパスタと、ミネストローネで、どうでしょう?」 【ちりん、と大きな鈴の音】 「ははっ、元気にお返事できました♪」