■あらすじ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  舞台はディルアーバイン帝国――ゲームの世界。  第一王子レグルスは公爵令嬢と結ばれ、平和な時を送っていた。  しかし数十年、数百年も経てば、ゲームは旧式タイプであり、目まぐるしく変わるシステムに対応しきれなくなった。  徐々にエラーを起こし、世界を構築できなくなった。  レグルスは虚空の中で一人きり、記憶データ(想い出)を延々とリピートしていた。(第一作【絶望エンド】プロポーズ)  千年後――  レグルスはようやく世界を再構築していた。  NPCであった第二王子ダンデをAIとし、自由な意思を持たせた。  二人の間にあった溝を埋め、それぞれの道を歩むことを決意した。  しかし、システム面の根本的な解決はできておらず、このままでは【絶望エンド】の再来をまぬがれない。  レグルスはいつ世界が終わってもいいように、最も幸せな瞬間だった結婚式を挙げようとしていた。  そこへ死んだはずの第三王子レオ・ニスが現れ、公爵令嬢をさらってしまう。(第二作【想定外ルート】) ■音楽解説■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 『Algebraic Love ~代数学的メンデレ~』  ・メンデレシリーズのテーマ曲   第一作、ゲームのオープニング曲。   第二作【真のエンド】にてフルVer、   第三作【永遠の福音】にて使用。 『Non-Parametric days ~想定外ルート~』  ・テーマは「第三の悪役」。   第二作【兄弟の確執】冒頭、【第三の  】終盤、   第三作【弟と弔いと】終盤にて使用。 『Our Construction ~建設的ないざこざ~』  ・テーマは「兄弟喧嘩」。   第二作【ハッピーエンド】【バッドエンド】ダンデとレグルスの戦闘シーンにて使用。 『それでも・・~別の道しるべ~』  ・Non-Parametric daysのスローバージョン。   第二作【バッドエンド】終盤、   第三作【第三の悪役】序盤、【弟と弔いと】中盤にて使用。 『Yours~君との明日~』  ・テーマは「平穏」   第三作【リスタート】にて使用。  楽曲提供:Isao氏(副題許可をいただいています) ■ビゼー『カルメン』  第2組曲より『ハバネラ』  ・別名「恋は野の鳥」。   第二作【仮面舞踏会】、【真のエンド】序盤にて使用。  第1組曲より『アラゴネーズ』  ・歌劇『カルメン』において第4幕の間奏曲。   第二作【仮面舞踏会】にて使用。 ■用語解説3■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■AI(えー・あい)  人工知能(artificial intelligence)の略。  AIには様々なタイプがあるが、ここでは人間の神経回路(ニューロン)を数理的に模した人工ニューロンから成るニューラルネットワーク(脳の神経回路網の数理的モデル)を用いている。 ■バグ  【bug】 = 悪さをする虫、という意味から。  プログラムの記述において、誤記や論理的に生じる矛盾のこと。  これにより重大な不具合を引き起こすことがある。  バグを修正しようにも、複雑なプログラミングの兼ね合いによりさらなるバグを引き起こす可能性もあるため、場合によっては放置される。 ■ゾディアック  【zodiac】12星座が並ぶ黄道帯のこと。  黄道帯には「へびつかい座」もあるため、「へびつかい座」を含めた13星座占いもある。 ■太さ・長さ・硬さ・持続力  男のステータス。  ほかに射精回数・回復力などがあげられるが、一番は相性とされる。 ■アレルギー  レグルスが本編やミニ漫才で言い訳にしているが、彼は偏食家ではあるものの、アレルギー持ちではない。 ■創世主  この世界を創りたもうた「主」「神」のこと。  ディルアーバイン帝国の王家の者は、創世主の祝福を受け、特別な力(魔法)を使うことができる。  なかでも王になる者は金の瞳をもち、より強力な魔法を扱える。  しかし、そのからくりはプログラミングである。  創世主=この世界の制作者にして管理者(マスター)とは、ヒロインのことである。 ■宗教  ここでは創世主を崇める信仰のこと。  解釈の違いによっていくつかの宗派はあるが、いずれも厳しい制約や処罰はない。  レグルスがミニ漫才で言い訳にしているが、創世主の信仰に食事制約はない。  ■マウス・トゥ・マウス  人工呼吸。レグルスのキスの言い訳の一つ。 ■キャラクター概要(作品解説)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■レグルス(CV:一条ひらめ)―――――――――――――――――――――――  ディルアーバイン帝国国王 : レグレス・オーセン・ゾディアーク  身長184cm 体重65g  創世主の加護を受ける金の瞳の持ち主。  暗殺の手から逃れるために銀色のカラコンを入れ、第三王子に成りすましていたが、前王(レグルスの父)の譲位で「王」となる。  前王は、旅道楽をしたいがための退位である。  サザエさん方式で歳を取らないこの世界では前王の死が訪れず、レグルスが即位することがないため、という裏設定でもある。  レグルスは高圧的な言動から冷酷無比な性格にみられるが、こうみえて誰より愛情深い。  絶世の美男子といわれる美貌には、モデルとなった『マスター』がいる。  マスターとは別の思考を持ち合わせ、マスターの意に反する行動を取ることから『バグ』とみなされた。 ■ダンデ―――――――――――――――――――――――――――――――――  第二王子:ダンデ・イグレス・ゾディアーク  身長191cm 体重82kg  熱血漢で義理堅く、命を賭して忠義を尽くす。真面目ゆえに盲目的で、融通の利かないところもある。  ――という設定上の存在だった。  レグルスによって自由な意思を持った人工知能(AI)になったことは、ダンデ自身は知る由もない。  ゆえに自分の限界を設けず、実力以上の能力を発揮することも。  このことが、しばしばレグルスを苦悩させる要因となる。 ■レオ(CV:一条ひらめ)――――――――――――――――――――――――――  第三王子:レオ・ニス・ゾディアーク  身長179cm 体重61kg  新規データ:なし。 ■ティティル ――――――――――――――――――――――――――――――――  辺境地リュンキス公国の士爵令嬢。ダンデの婚約者。  彼女もAIである。  レグルスによって性格付けだけでなく、ダンデが王になるようそそのかす潜在意識を持っていた。  ダンデの中の優先順位は常に彼の兄にあるため、ティティルはレグルスに対して敵対心を抱いているようだ。 ■悪役令嬢 ―――――――――――――――――――――――――――――――――  ディルアーバイン帝国屈指の名門貴族、公爵令嬢。  千年に一度の美少女。  地位や名誉を誇示することはないが、その名に恥じない振る舞いを心掛けている。  ときにレグルスに対して強気な一面を見せることも。 ■マスター ―――――――――――――――――――――――――――――――――  システムエンジニア。  その恵まれた容姿で、生まれた時からちやほやされて育ったため、世界は自分を中心に回っていると思い込んでいる節がある。  レグルスの生みの親であり、自身の思考回路をAIに宿して、ゲームの世界を支配させた。  レグルスに「死ねない呪い」をかけた張本人。  結婚後に3人の子どもをもうけたが、レグルスには子孫への接触を禁じていた。