5章 あなたのマネージャー  合宿最終日、彼女はいつも以上に張り切っている様子です。色々と吹っ切れた彼女の姿は、これまでにないほど魅力的に映ります。自分と向き合うことができた彼女は貴方と共に青春の日々を送ることを宣言します。「えへへ……粋な告白でしょ?」 (ここから下がセリフです) よーし、そこまで! 10分休憩したら、また練習再開だからねー! ……あっ、お疲れ様。 はい、スポーツドリンク。 君、今日は調子いいんじゃない? うん、いつもより動きのキレが良いと思うよ。 ただ、現状の筋肉量だとプレーにガタがくると思うから、これからはちょっと筋トレもメニューに追加した方がいいと思う。というか、追加するね。 ……随分張り切ってるって? そりゃあそうだよ。 私はもう吹っ切れたからね。 もう、自分の気持ちに嘘はつかない。 きちんと、自分の言葉で話すことにしたの。 そうしたら気分が軽くて、軽くて。 ……うん。結局、口調はこのままで行くことにしたよ。 あんまりキャラが変わりすぎても、みんな戸惑うと思うしさ。 それに、もっと重要なことに気づいたから。 私の本質は、外面じゃない。 私を私たらしめるのは、ここだよ。こーこ。 私の魂、私の思い……それこそが私を私にするんだ。 ……うん。ありがとう。 私も、自分の気持ちに嘘をつかない、今の自分の方が断然愛せるよ。 見える景色が、一晩にして変わったね。 そーいうわけで私、君には期待してるんだから。 試合に出ないマネージャーに、青春を味わせてくれるのは、君だよ。プレイヤーの君。 ねえ、お願い。 友情を見せて、努力を見せて、勝利を見せて。 …………そんな夢を、私に見せて。 ……ファイトだよ! 頑張れ! 頑張れ! 負けるなファイト! 頑張る君は最高に輝いている! 今が青春、今こそが青春だよ! もし貴方が燃え尽きて、部活での青春が終わってしまったら、その時は…… 今度は違う形で、私と一緒に……青春しようね? えへへ……粋な告白でしょ? 膝枕は……もう当分お預け。 よーし、練習再開! 張り切っていこー!!!!