☆情景:駅前(環境音あり) 「もしもーし、お兄さん実は暇してませんか〜?」 「はーい、こんばんわ。はじめまして。  私、天宮美沙(あまみやみさ)っていいます〜」 「すんすん、あ、ちょっとお酒はいってますね」 「何ってぇ、ちょっとお兄さんにお願いがありまして」 ☆耳うち (あの〜、良かったらなんですけど、一晩泊めてもらえませんか?) 「あ、その前に一人暮らしですよね?」 「そうですかー助かります〜」 「じゃあ、頼めませんか? ちょっと友達と話過ぎちゃって終電逃しちゃって。  明日の朝には帰るので、今日だけでもお願いします」 「ええっ、いいんですかっ!?」 「じゃあ、ちょっと待って下さいね。じゃあ、こっちは口裏あわせてもらって、友達の家にでも泊まってることにしますね〜。」 「もしもーし、ってことでねー……」 「はい、これでよしっ、では、さっそくおにーさんのお家にお邪魔させてもらいますね」 「ここから遠いんですか?」 「あっ、電車で数駅ですか。いいですねー。終電間に合うってのが特に」 「で、お兄さんは飲み会だったんですか?」 「あちゃあ、飲み会は散々だったんですね〜……」 ☆話の途中でフェードアウト (フェードアウト) ◆SE:扉が開く音ガチャ ☆ドアから出てくるところから。 「ふ〜、お兄さん、シャワーお借りしてすみません〜♪」 「大丈夫ですよー、使い方わかりましたし。  おにーさんの後だったのでほかほかでしたー」 「あ、私は寝るときは、どこでもいいんでー」 「じゃーん、では再びの制服で登場〜♪ いえーこっちのほうが喜ぶかなーと思って♪」 「はい? 家出少女泊めてしまった〜ですか?」 「泊めちゃいましたねぇ、やっぱり酔っ払いさんに聞くのが正しそうってのは間違いなかったようです」 「いえ、冷静な思考をしてそうにないので」 「まあまあ、私も危ないかも知れませんけどそこはそれですよー」 「あ、そこももう泊めてしまったモノはしょうが無いじゃないですかー」 「あ、はーい。はい、見ての通り、現役女子校生やってまーす」 「いえいえ、このくらい大丈夫ですよ−。喋っても別に困ることじゃないですしー」 「だいたいこれでもあらゆる意味で大丈夫そうな人を選んでますしね」 「で、それはさておき、駅前では随分と落ち込んでましたけど、大丈夫ですか? 良かったらお話くらい聞きますけど〜」 「ふむふむ」 「そ、それは居心地の悪い〜。性体験自慢はあまり私は好きじゃないかな〜」 「あー私が濁したのにぃ、別に童貞さんでも悪くないですよー、これからお兄さんにもいい人ができますよ絶対に。これからですこれからです♪」 「って、どうしました?」 「え〜、勝ってるって何がですかぁ?   は、はぁ、私が可愛いから、そんな家出娘っぽいのを泊めてる時点で勝ってるー?  ついでに、慰められた時点で、大勝利〜?」 「あ、いえー私は全然気分悪くないどころか、気分いいんですけどね」 「でも、お兄さんちょっとちょろくないですか?   私に慰められただけで勝ってるってのは」 ☆真顔で答えられたりしてちょっとしどろもどろなヒロイン。 「いえまー、わ、私としては、ちょろいのが嫌いってわけじゃないんですけどー」 「んーどうしようかなー♪」 「って、あれ、わかってませんか?」 「今の普通なら、そういう空気ですよ?   だから、ちゅーとかしちゃう空気ですよ〜?」 「え、そうなのって……もうー、ドキドキした私が損じゃないですかー」 「あ、でも、お兄さん見た目に寄らず、童貞さんなんですよね、それなら仕方ないかなー」 「ねえねえお兄さん、ちゅーとかもはじめてですか?   もしそうなら、この天宮美沙(あまみやみさ)ちゃんがじっくりあまーく、キスのレクチャーしちゃいますけど、どーですかぁ?」 「そうそう、泊めてくれたお返しの時間です♪」 「いえいえ、全然。ほんとにピンチだったんでいいですよ〜」 「あ、やっぱりキスもはじめてさんなので、優しくですか〜。んふー可愛いですねー」 「では、目を閉じてくださーい」 「ちなみに、これであなたの初キッスの相手は、はじめてあったジョシコーセーになりますがいいですねー?」 「はーい、じゃあいただきまーす」 「ゆっくりとっ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ん、ちゅっ……♪ ぱっ」 「はい、どーでしたか?」 「あー、ミントの味は、私がそれ系のお菓子食べてたからかな〜って。あはは、すみません。でもディープキスとかしたら、また感触変わると思いますよ?」 「あ、驚いてる顔見ると〜、こっちもドキドキ〜てしてきまーす。いけないことしてるみたいで♪」 「あ、私おにーさんみたいなの意外とタイプで〜。だから最初は泊めてもらうだけのつもりだったんですけど、今はちょっと違うかなーって」 「え〜わざわざいうんですか、これ〜」 「だーかーらー」 ☆耳元でゾクッとするような囁きで (筆下ろし、してあげてもいーですよ?) 「です♪ えーだって、私が部屋に入ってから酔いさめてからはきょどりすぎじゃないですか〜。そういうところ可愛いな〜って思って♪」 「あ、言われます。大人しそうな顔しながら大胆だな〜とは♪」 「で、家出娘の悪い子に〜たーくさん教えてもらう準備はオッケーですか〜?」 「んふー、じゃあ、キスから教えちゃいますから、お兄さんベッドいきましょー、ベッド♪ そこで優しくレクチャーしてあげますからね〜♪」 (//)