01_おはようお姉様。ここは四葉の部屋だよ。 「おはよう、お姉様。気分はどう? 頭が痛かったりしない?」 「そう。特に体調が悪いわけじゃないなら良かった」 「不思議そうな顔をして、どうしたの? どこかおかしなところでもある?」 「あー、手と足が動かせないの、気になっちゃったかな?」 「それはリボンだよ。可愛いでしょ? お姉様にぴったりだと思うの。とても似合っているよ、お姉様」 「手だけじゃなく、ちゃんと足も同じやつで縛ってあるから、引っ張って外そうとするのは無理だと思うな」 「ん? なぁに、その顔? もしかして、四葉がふざけてやってると思ってるの? 冗談でお姉様を縛ってるって?」 「そんなわけないのに……」 「あのね、お姉様。これは冗談じゃないの。四葉は本気」 「手と足にリボンをされちゃって何だろうって思っちゃうのはわかるけど、冗談でお姉様を縛ってるんじゃないってことだけは、わかってほしいな」 「それにしても……はぁ……お姉様が私の部屋にいて……私のベッドの上で縛られてるなんて……」 「いつかこんな日が来るかもしれないって、想像することはあった……ううん、何度も、何度も何度も想像した……でも、本当にそうなるなんて、思ってなかった……夢みたい……」 「手足を縛られて、身動きできないお姉様……抵抗できないお姉様……なんて素敵なの……なんて色っぽいの……はぁ……ゾクゾク、しちゃう……」 『ほら、こうやって……急にお耳を舐められても……抵抗、できないでしょう?』 『くすぐったい? ふふっ……でも、手も足も縛られてるから、逃げられないよ?』 『抵抗することができないお姉様に拒否権はないの……全てを受け入れるしかない……わかる?』 「ふふっ、お姉様ってばじたばたして……そんなに嬉しいの? それとも……まさかとは思うけど、逃げ出そうとしてるわけじゃないよね?」 「だめだめ、さっきも言ったよね? いくら強くひっぱっても外れないよ? ほら、よく見て。そのリボンかわいいでしょ。お姉様に似合うのを、一生懸命選んだんだから……」 「思ったとおり、すごく似合ってる……手と足をリボンで縛りつけられてるお姉様……すごく、いい……」 「ん? どうしたの、お姉様。何か言いたそうな顔して……あ、ひょっとして、リボン、きつかった?」 「ごめんね。痛いのは嫌だよね。お姉様の手や足に見とれて、つい強く締め付けすぎたかも……。お姉様の手首にの跡が残っちゃうのは、四葉も嫌」 「でも、緩めてあげることはできないの。折角結んであげたリボン、外れたら勿体ないから」 「……あれ? そういうことが聞きたかったんじゃないの? 違った? ごめんね? 四葉、ちょっと勘違いしちゃった」 「じゃあ、どうして四葉がこんなことをするのか知りたい、とか思ってるのかな?」 「……え、当たり? すごい! すごいすごい! 以心伝心、だね!」 「でもね、お姉様。残念だけど、四葉がこんなことをする理由は教えてあげられない。えっとね、正確には、簡単には教えたくないってこと。わかる?」 「こんなことをする理由は、お姉様自身に気づいてもらいたいの。だから、胸に手を当てて、よーく考えてほしい」 「お姉様、目が覚めたばかりで頭がぼーっとしちゃってるからわからないのかな? 四葉なんかよりも頭が良いお姉様にはちゃんとわかると思うよ?」 「胸に手を当てて、よーく考えてみて。ほら、少しだけ時間をあげるから、ちゃーんとお姉様、自分の頭で理由を考えてみて」 「あっ、でも胸に手は当てられないかな。当てたつもりで、考えてみて?」 『まさか……分からないなんてことは、無いよね? お・ね・え・さ・ま』 02_理由が知りたかったら、わかるよね? 「どう? お姉様、そろそろ理由、分かった? 頭の良いお姉様のことだから、とっくに分かってるかなとは思うんだけど」 「……」 「……あれ? その沈黙は、わからないってこと? 本当に?」 「考える時間はいっぱいあったよね? お姉様、本当にわからないの?」 「……そっか、わからないか。うん、まぁ仕方ないよ。頭がぼーっとしてる今のお姉様には、難しいかなって思ってたし」 「それじゃ……お姉様、黙ったまま、目を閉じて。そうしてくれたら、ヒントを教えてあげる」 「こんな状態で目を閉じたら、何をされるかわからなくて不安だと思うけど……お姉様を傷つけたり、痛くなるようなことは絶対にしないから」 「もちろん、四葉を信用できないなら拒否してくれてかまわないよ。お姉様を四葉の部屋に閉じ込めておいて、信じてほしいっていうのは虫のいい話だし……」 「でも、でもね。四葉のことを信じる気持ちが少しでもあるなら……目を、閉じてほしいな……」 「……目隠しまでしてしまうと、お姉様の可愛らしいお目めが四葉から見えなくなってしまうから……」 『……お姉様……ありがとう……』 『これが……ヒントだよ……』 「ちゅっ」 「……お、お姉様ぁ……目を閉じててって言ったのに、急に目を開いたら、ドキドキしちゃうよ……そんなふうに見つめられたら、恥ずかしい……」 「でも、その驚いた顔……もしかして、今のキス、冗談だと思ってる?」 「冗談で、こんなこと、しないんだから……」 「ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……」 「これで、四葉の気持ち、伝わった、かな……」 「ヒントっていうのはね、四葉の気持ちのことだよ。四葉がお姉様をどう思ってるか。それがヒント」 「お姉様はすごく勤勉で、真面目で、聡明で……誰に対しても分け隔てなく優しくて……他の誰から見ても、そんな素敵な女性だけど……」 「そんな素敵なお姉様のそばにいるために、四葉はいっぱい、いっぱいいっぱいがんばった」 「お姉様のためなら、どんな辛いことでも全然苦にならなかった。お姉様が笑顔になってくれるだけで、とっても嬉しくて、幸せで……」 「そうやって、いつもそばにいて、お姉様に尽くしていれば、いつか、お姉様が四葉の気持ちに気づいて、四葉だけを見てくれる……そんな関係になれるんじゃないかって思ってた……」 「でも……お姉様は……」 「なんて、昔の話はもういっか。過去のことより、大事なのは今だよね」 「お姉様がこんなにも近くにいる。四葉の手だけが届く場所にいる。それだけで、四葉はすっごく、すっごくすっごく幸せなの」 「だけど……やっぱり……こうしてお姉様が目の前にいると……ふふっ」 「少しくらい、四葉も素直になりたくなってくるの」 「嫌だったら……思う存分抵抗、して良いよ。お姉様」 「ふふっ、抵抗しなかったってことは……お姉様も喜んでくれているってことだよね? 四葉、嬉しい」 「それじゃあ……もうちょっとだけ……」 「お姉様? ちゃーんと口を開けて四葉のキスに応えてくれて嬉しい。でも……四葉が舌を動かしてるのに、お姉様の舌、動いてなかったよ?」 「ほら、もう1度してあげるから……次はお姉様も」 「……やっぱりお姉様、まだ頭がぼーっとしてるのかな? そうだよね? だから、舌を動かしてくれなかったんだよね」 「でも……嫌だったらきっと舌を噛み切ったりしてたはずだし、嫌だったとかは全然ないよね、お姉様。四葉、安心したよ」 「お姉様の気持ちも確認できたところで……そろそろこうして手と足にリボンされちゃっている理由も気付いてほしいな」 「お姉様は……まだわからないのかな? お姉様は頭が良いし、四葉のことをたくさん想っているのに……おかしいなあ……」 「おかしい……本当におかしいなぁ……気付いて、ないのかなぁ……」 03_だからお姉様のお耳、綺麗にしなきゃ。 「うーん……ねえ、お姉様? 何度も聞いちゃって悪いなって思うんだけど……まだ理由がわからない? ん〜、そっかぁ……分からないのかぁ……」 「それじゃあ……もう1回……キス、させてくれたら、もう1つヒントを教えてあげる」 「どうかな……キス、してもいい? それとも……お姉様が四葉にキス、してくれちゃうのかな? それだったら四葉、嬉しくなっちゃってヒントどころか答え、教えてあげちゃうんだけど……」 「……ふふっ、お姉様……身動きが取れなくて四葉にキス、出来ないよね。残念」 『ほら、そんなに嫌だったら……顔を背けるくらいは出来るよね、お姉様。嫌じゃないから、嬉しいから顔、背けないんだよね?』 「ちゅ……」 「はぁ……」 「ちゅ……ちゅ……ちゅ……」 「んっ……お姉様の唇、とっても柔らかくて、ちょっと興奮しちゃった……お姉様の唇の柔らかさ、もっと感じてたいな……」 「……ん? お姉様、難しい顔をしてどうしたの? 四葉のキス、あまり上手くなかった……?」 「あー……キスのドキドキで忘れちゃってた。ごめんね? ヒントを教えるんだったよね、ヒント、ヒント……じゃあ、大ヒント。お姉様がよく立ち寄るコンビニで、最近、変わったことがあったでしょ?」 「……ない? ないわけ、ないよね? 変わったこと、あったよね? 四葉がここまでしちゃうようなことが、あったよね?」 「あっ、お姉様のその顔、気がついた? さすがお姉様! ふふっ、なんだか嬉しい……」 「そう……そうだよ……あのコンビニにいる、眼鏡の大人しそうな店員の女……」 「地味で大人しそうな顔をしてるから、安全だと思ってたのに……」 「この前、お姉様がお会計をしたあと、あの店員、なんて言ったか覚えてる? 普段なら『有難う御座いました』って気の抜けた決まり文句を言うのに、あの日は『いつも有難う御座います』って言ったんだよ?」 「「いつも」だよ? 「い・つ・も」。四葉、これは大問題だと思うの。お姉様もそう思うよね?」 「……」 「……お姉様、それのどこが問題かわからないって顔してるけど……まさか本当にどこが問題だか分からないの……?」 「『いつも』ってことは、お姉様の顔を覚えて、認識してますってこと。もちろん、それだけならべつにいいの。お姉様はあのコンビニの常連なんだから、顔を覚えられて当然。でもね、わざわざ言う言葉を変えなくてもいいでしょ?」 「なぜ変えたのか。それはね、お姉様に自分のことを意識してほしいっていう、アピールだから」 「……ちょっと可愛いからって調子に乗って……あの女……」 「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」 「それにね、そのときの店員の笑顔を見て、はっきりと確信したの。あの店員、お姉様に気があるなって」 「……そんなわけないって言いたそうな顔ね、お姉様。でも、お姉様はあの女にいつも笑顔で接してたでしょ?」 「誰にでも優しいお姉様からすれば当然のことだけど、ああいう地味な女はちょっと優しくしただけで、自分に気があるって勘違いしちゃう生き物なの。だから、お姉様は自分に惚れてるって完全に思いこんでるはずよ」 「ああいうタイプは、平然とした顔してても、頭の中は不潔な妄想でいっぱいに違いないわ。『いつもありがとうございます』って言葉は、『いつも妄想の中で好き放題させてくれてありがとうございます』って意味でもあるの。絶対そうなんだから」 「そんな下心丸出しの女にお姉様が優しく接する必要なんて、1ミリもない」 「お姉様が微笑む相手は、四葉だけでいいんだよ……?」 「お姉様……」 「……」 「はぁ……」 「正直、あの女のことは許せない。ものすごく許せないけど……あの女がお姉様に会うことなんて二度とないわけだし、冷静になって考えたら最後に良い思い出くらい良いかなって思えたの」 「だってほら……お姉様は……四葉だけのものだから。四葉のことだけが大好きだから。その笑顔は、四葉のものだから」 「ねえ、お姉様? 笑って? いつもみたいに、四葉に笑ってみせて?」 「……」 「どうしたの? 少し笑顔がぎこちないけど……」 「……あっ、笑えって言われて笑うの、難しいよね? ごめんね?」 「でも……そんなぎこちない笑顔のお姉様も素敵、だよ?」 「……」 「……ん? まだ納得してないって顔してるけど、どうしたの?」 「あぁ、そうそう、そうだね、すっかり忘れてた。お姉様をここに連れてきた理由は今言ったので全部だけど、リボンで動けなくしてる理由は言ってなかったね」 「その理由を面と向かって話すのは、ちょっと恥ずかしいんだけど……」 「お姉様がびっくりしてここから逃げ出そうとするかもしれないでしょ? そういうときに備えてた、っていうのは、もちろんあるよ」 「でもね、ほんとの理由は……その……知りたい? どうしても知りたい?」 『どうしても知りたいなら……もう、わかるよね?』 『従順なお姉様……好き……』 「ちゅ……ちゅっ……ちゅ……」 「はぁ……んっ、ちゅっ……はぁ、はぁ……だめ、止められない……んっ……ちゅっ……ちゅっ……」 「ちゅっ……んっ……はぁ……」 「ほら……お姉様? もっと……」 「ふふっ、ちょっと満足したから、教えてあげるね」 「お姉様を縛ってるほんとの理由は……お姉様のすべてを思うままにしたいから。お姉様の全てを、四葉だけのものにしたいから。笑った顔も、怒った顔も、悲しい顔も、もがき苦しんでる顔も、全部四葉だけのものにしたいから」 「お姉様を誰にも見せたくないし、誰にも触らせたくない。誰にも渡したくない。四葉だけが知るこの部屋にずうっと閉じ込めて、秘密にしておきたいの。四葉だけのお姉様にしたいの」 「だから、お姉様をこうやって……ふふっ」 「あぁ〜、恥ずかしいぃ〜。お姉様に告白したみたいですっごく、すっごくすっごく恥ずかしい」 「お姉様、心の中でちょっと笑ってるでしょ? む〜。四葉は真剣なんだからね?」 「そんなお姉様には……」 『ぺろ』 「急に耳を舐められてびっくりした? ふふっ……」 「四葉、今からお姉様をペロペロして、綺麗にしてあげる」 「もちろん、お姉様は綺麗だよ? すっごく、すっごくすっごく綺麗……あの女の下品な言葉で汚されたでしょう? だから、その汚れを落とさなくちゃ」 「こうやって……れろ……四葉が、舐めて……れろ……汚れを、綺麗に……れろ……してあげる……れろ』 『お姉様、くすぐったい? でもだめ。下品な言葉で汚されたお耳を、綺麗にしなくちゃ』 『まずは、お姉様のお耳……れろ……しっかり、しっかりしっかり……れろ……綺麗にしてあげる……』 『あの女に……投げかけられた、汚らしい声なんか……れろ……忘れちゃうくらいに……全部……綺麗に……れろ……塗りつぶしてあげる……』 『お耳を、舌でなぞってるだけなのに……れろ……お姉様、ビクビク反応してる……そんなに、ゾクゾクする? ふふっ……敏感なお姉様、とってもかわいい……』 『ふふっ……もっと、ゾクゾクさせてあげたくなっちゃう……れろ……』 『四葉に舐められて……れろ……感じてるの? そうだとしたら……れろ……四葉、嬉しい……ちゅ……ちゅっ……んっ……』 『んっ……ちゅっ……はぁ、はぁ……お姉様がゾクゾクしてるの見て、四葉も興奮してきちゃった……全然、止めらんない……はぁ、はぁ……れろ……』 『もっと……れろ……もっとお姉様をゾクゾクさせたい……ちゅ……四葉が、もっと、してあげたい……れろ……はぁ、はぁ……』 『れろ……ぺろ……ちゅ……はぁ、はぁ、好き……れろ……大好き……』 『ちゅっ……れろ……ぺろ……お姉様、はぁ、はぁ、お姉様ぁ……れろ……はぁ、はぁ、好き……大好きっ……』 「はぁ、はぁ……ごめんね……夢中で耳を舐めちゃって。でも……興奮で、止められなくて……」 「でも、これでお姉様お耳、綺麗になったね。仕上げに……」 『ふぅ〜』 「お姉様、次は反対のお耳を……あれ? お姉様、顔、そんなに真っ赤だったの? 耳を舐められただけで、そんなになっちゃうの?」 「はぁ……お姉様、かわいい……ちゅっ」 『反対のお耳も、四葉がちゃんと綺麗にしてあげる……んっ……ちゅっ……れろ……』 『れろ……んっ、ちゅ……お姉様、またビクビクしてる……かわいい……れろ……ちゅ……』 『耳を舐めただけでこんなになっちゃうんなら……ぺろ……耳以外のところを舐めたら……れろ……どうなっちゃうのかな……ふふっ……』 『ん? お姉様、耳以外のところも、舐めてほしいの……?』 『ふふっ、真っ赤になってるお姉様、かわいい……でも、先にこっちのお耳を綺麗にしないと。他のところを舐めて綺麗にするのは、そのあと……ね?』 『ぺろ……れろ……お姉様、さっきよりもビクビクしてる……れろ……もしかして、他のところを舐められるのを……ちゅ……想像したのかな?』 『ぺろ……お姉様がそんなにエッチだなんて、四葉、知らなかった……ちゅっ』 『お姉様、否定したいの? 違うって言いたいの? でも、お耳を舐められてるだけで、こんなに身体をビクビクさせて、こんなに顔を真っ赤にして……全然説得力ないよ?』 『はぁ……お姉様のそんな顔を見せられたら、四葉も我慢できなくなっちゃう……』 『はぁ、はぁ、ちゅっ……れろ……れろ……四葉、もっと、もっともっと……お姉様のこと、知りたい……四葉に、もっと教えて……お姉様の、淫らな顔……感じてる顔……ちゅ……れろ……』 『お姉様の頭の中……れろ……お耳を舐めてる音で、いっぱいにして……れろ……溢れさせて……れろ……とろけさせてあげる……』 『お姉様ぁ……んっ……ちゅ……れろ……はぁ、はぁ……お姉様が感じてる顔、すっごくいい……興奮しちゃう……はぁ、はぁ……』 『れろ……ぺろ……ちゅぱ……れろ……はぁ、はぁ、好き、お姉様、お姉様ぁ……れろ……ぺろ……四葉、舐めてるだけなのに、こんなに、身体が熱くなってる……れろ……ぺろ……』 『お姉様のお耳を舐めてるだけで、四葉、おかしくなっちゃいそう……はぁ、はぁ、お姉様……好き……大好き……』 『ふぅ〜』 「はぁ、はぁ、はぁ……お耳の近くで大きな声、出しちゃうところだった……お姉様、びっくりしちゃうもんね……」 「四葉、お姉様のお耳だけじゃなく、もっといろんなところを綺麗にしたくなっちゃった……綺麗にしても、いいかな?」 「まさか……嫌、だなんて言わないよね? 四葉、お姉様が嫌だなんて言わないの、ちゃんと知ってるから。ふふっ」 『ね、お姉様? 四葉に綺麗にされるの……嫌って……言わないよね?』 04_お洋服もこんなに汚れてる。凄く汚い。 【位置 正面  距離 近】 「それじゃあ、もっとお姉様を綺麗にしちゃうんだけど……どこを綺麗にされちゃうか分からないって顔をしてる、ふふっ」 「お姉様のお耳は綺麗になったけど、まだ汚れてるところがある……それはね、お姉様がいま着てる服だよ」 「お姉様に似合ってて素敵だけど、汚れてる……あ、もちろん、目に見える汚れじゃないよ?」 「あの女の視線でその服、汚れちゃってるもんね。凄い汚くなってる。だから、こんな汚れた、汚された服は、いらないの」 「それでね、お姉様にはこの服を脱いでもらって、捨てちゃおうと思ってるの。もちろん、服の心配はしなくていいからね。お姉様用の服はたくさん用意してあるから」 「お姉様、嬉しい? 四葉、お姉様に似合う服をたくさん用意してあげてるからね。綺麗になったら、たくさん着て見せてね?」 「でも、困ったことがひとつあって……服を脱がそうにも、リボンをつけたままじゃ、脱がせられないんだよね」 「ん? お姉様、リボンを外せばいい、って言いたいのかな? だめだよ。いくらお姉様の頼みでも、それは聞けないよ」 「だから四葉、ちゃーんと準備しておいたんだ。ほら、見てみてお姉様」 「このお裁縫用のハサミで切っちゃえばいいんだよ。そうすれば、リボンをつけたままでも、脱がせられるね。四葉、冴えてる〜」 「じゃあ、シャツとスカート、どっちから切ろうかな……?」 「シャツかな……?」 「それとも、スカートかな……?」 「すぅ……はぁ……」 「これからお姉様を脱がすんだって思ったら、急にドキドキしてきた……落ち着かないと……」 「お姉様の身体に傷をつけたくないから、絶対動いちゃだめだよ? 絶対だからね? 四葉、少し興奮しちゃってるから、手元が狂っちゃうかもしれないし……」 「お姉様の身体を傷つけちゃったら四葉、悲しくて泣いちゃうから……汚れた服を脱がせられて嬉しくなるのは分かるけど、大人しくしててね? お姉様」 「やっぱり、シャツかな……シャツ、シャツから切るね? ふふっ、お姉様のシャツ、切るからね? はぁ、はぁ……いくよ? 動いちゃ、ダメだからね?」 「だんだん、お姉様の素肌が、見えてくる……はぁ、はぁ……白くて、綺麗……はぁ、はぁ……すごく、興奮しちゃう……」 「はぁ……服が脱げかけたお姉様も素敵……このまましばらく眺めてたいくらい……」 「こうやってると、なんだか四葉がお姉様のお世話をしてるみたい……ふふっ……お姉様が動けなくなっても……四葉、こうしてお世話してあげるから安心してね?」 「ふふっ、切り裂かれた服の中から下着が見えて……とっても色っぽい……」 「……この可愛い下着は……四葉に見せたくて選んでくれたのかな? 凄く可愛いよ、お姉様」 「次はスカートだけど……お姉様、動かないでね?」 「ふふっ、お姉様の太もも、近くで見るととても素敵……頬ずりしたくなる……」 「でも……頬ずりは我慢して……」 「お姉様? スカートを切られるのは……さっきよりドキドキしちゃうかな。四葉はさっきより……少し、ドキドキしてるかも」 「ドキドキして手元が狂うといけないから……興奮するだろうけど……大人しくしててね?」 「……」 「ふふっ、汚らわしい服から解放されてお姉様も嬉しそう。嬉しいよね、お姉様」」 『お姉様、ブラとパンツだけの下着姿になっちゃったね……はぁ……下着姿で縛られてるお姉様、素敵……同じ空間にいるってだけで、火照っちゃう……』 『お姉様、モジモジしてどうしたの? 隠したいの? でも残念、手も足も縛られてるから、隠せないね? 全部見えちゃってるよ? ふふっ』 『ふふっ、隠したいわけ、ないよね? 四葉に見て欲しくてモジモジしてるんだよね? お姉様ったら、本当に可愛いんだから』 『モジモジしてるお姉様、たまらなくかわいい……だめ、もう我慢できない……』 「……」 「あぁ……これがお姉様の足……すべすべで気持ちいい……なだらかな曲線、引き締まったふくらはぎ……素敵、素敵素敵……たまらない……ちゅっ」 「ひょっとして、いきなりふくらはぎにキスして、びっくりさせちゃった?」 「さっき、他のところも舐めて綺麗にするって言ったでしょ? だから……ちゅっ……いっぱい……ちゅっ……キスして、綺麗にしてあげる……ちゅっ。足のつま先から……ちゅっ……髪の毛の一本一本まで……ちゅっ」 「はぁ……ふくらはぎも素敵だけど、太ももも、素敵……思わず頬ずりしたくなっちゃう……ちゅっ」 「お姉様、太ももにキスされて、今ビクってしたでしょ? ゾクゾクした? 敏感な内側ならわかるけど、今キスしたのは外側だよ? お姉様、とっても感じやすいんだね……お姉様のことを知れば知るほど、ますます愛おしくなっていく……」 「太もも以外のところはどうかな……あっ、ここ……ここにお姉様の骨盤があるんだ……ちょっとでっぱってるところ……頬ずりでもわかるよ……お姉様は骨盤の形まで素敵……」 「ふふっ、この中に子宮があるんだよね。お姉様の子宮……ちゅっ、ちゅっ……四葉の赤ちゃん……ここで育ててほしくなっちゃう」 「あっ、それとも……お姉様は四葉の子宮でお姉様と四葉の赤ちゃん、育ててほしいかな?」 「今は出来ないけど……科学が進歩して出来るようになったら……赤ちゃん、作ろうね、お姉様」 「はぁ……お姉様の身体全部、頬ずりしたい……ちゅっ……お姉様のおへそも好きだよ……ふふっ、さすがにおなか周りは恥ずかしい? ちゅっ……でも、縛られてるから抵抗できないね……ぺろ……おなか、ちょっとぷにぷにしてる……ふふっ」 「お姉様の身体になら、1日中でもキスしてられそう……1日なんかじゃ足りないかも。お姉様の身体、好きなところがありすぎて困っちゃう……」 「でも、キスをするなら、やっぱり唇がいいな。唇へのキスは、やっぱり特別だから……」 『ねぇ、お姉様……キス、したいよね? お待たせしてごめんね?』 05_お姉様は四葉だけのもの。 「ちゅっ……ちゅぱ……ちゅっ……ちゅ……ちゅぱ……」 「んっ、はぁ、はぁ……お姉様、好き、大好き……もっと……もっともっと、お姉様のいろんな顔が見たい……感じてる顔……気持ちいい顔……もっと、もっともっと……んっ……ちゅっ……ちゅぱ……ちゅ……」 「んっ……お姉様、もっと、もっともっと気持ち良くしてあげる……」 「お姉様ももう我慢できないよ?? ちゃんとわかってるよ、お姉様。もっと四葉を感じたいんだよね」 「それじゃあ……お姉様に裸を見られるのは、ちょっと恥ずかしいけど……お姉様、絶対に四葉の裸、見たいと思うし……それに……」 「お姉様の体温を、直接、肌で感じたいから……」 「全部脱いじゃった。お姉様みたいに胸は大きくないし、スタイルもよくなくて、恥ずかしいな……」 「お姉様……」 「すぅ……はぁ……お姉様の匂い……これがお姉様の体温……これが、お姉様の心臓の音……しっかり聞こえるよ……」 「お姉様も、四葉の心臓の音、聞いてほしい……ほら、聞いて?」 「すごく、ドクンドクンってしてるでしょ? お姉様とこうやって裸で抱き合って、ドキドキしてるから……」 「だから、お姉様にも、同じくらいドキドキしてほしい……ドキドキなんて言葉じゃ、言い表せないくらいに」 『お姉様のおっぱい、触っちゃうね?』 『おっぱいにちょっと触っただけで、そんなに反応するなんて、敏感すぎだよ……ふふっ』 『あれ? ねぇお姉様、ひょっとして、乳首、硬くなってるんじゃない? やっぱり四葉とこうしてたら……興奮しちゃうよね』 『答えたくないの? でも、ブラを外してみればわかっちゃうんだから……ほら、お姉様、ブラ、外してあげる』 『ふふっ、ハサミでチョッキンしようかなーって思ってたけど……フロントホックのブラをつけてるなんて……四葉にこうされるの、ちゃんと想像してたのかな? 嬉しい』 『ほーら、お姉様……ホックも外れたし、おっぱい……どうなってるかなぁ? 早く四葉に見られたくて仕方ないよねぇ』 『誰にも見られたことのないお姉様のおっぱい、四葉が見てあげる』 「ふふっ……お姉様の乳首、やっぱり硬くなってたね。こんなにぷっくり膨らませて……」 『……お姉様のエッチ』 『ふふ、四葉とこんな風になっちゃったんだから……乳首をぷっくりさせるなっていうほうが無理だよね、分かるよ』 『ほらー……お姉様? 今乳首を舐めたらどうなっちゃうのかな? お姉様、どれくらい喜んでくれちゃうかな』 『それじゃあ……お姉様、乳首、舐めちゃうね?』 「ちゅっ……ちゅぱ……」 『お姉様、すっごく悶えて……気持ちいいの、我慢しなくていいんだよ? ふふっ……四葉が赤ちゃんみたいに乳首を吸うだけで、そんな風になってくれて、嬉しい……もっとしてあげる』 「ちゅぱ……ちゅ……れろ……ちゅ……」 「はぁ……お姉様がそんなに感じてくれて、四葉、嬉しくて興奮しちゃう……」 「れろ……ぺろ……ちゅ……ちゅぱ……んっ……ちゅ……」 「んっ、はぁ、はぁ、こっちの乳首だけじゃかわいそうだから、反対側の乳首も、ぺろぺろしてあげるね?」 「ぺろ……ちゅ……ちゅぱ……んっ……ちゅぱ……れろ……ぺろ……ちゅっ……」 「ふふっ、お姉様のおっぱい……どっちも美味しい……」 『お姉様、四葉におっぱいを吸われて……下半身をもぞもぞさせちゃってるよね? もしかして……下のほうも、触ってほしいの?』 『ふふっ、ちょっと嫌そうな顔をしてるけど……本当は触ってほしいの、四葉にはわかるから。触ってあげる……』 『お姉様が触ってほしいところは……このへんかな?』 『それとも、このへん?』 『お姉様、パンツ、濡れてるよね? 少し湿ってるよ?』 『やっぱり四葉とキスしたら耳を舐められたりして興奮しちゃった? それとも……四葉とえっちなことが出来るのが嬉しくて濡れちゃった?』 『ふふっ……パンツごしにやさしく撫でてるだけなのに、お姉様、濡れるほど感じてくれたんだ……嬉しい……』 『四葉、我慢できないから、もう直接触っちゃうね?』 『お姉様のここ、すごく濡れてる……くちゅくちゅになってる……』 『四葉が、お姉様のここを、こんなふうにしたんだね……嬉しい……』 『でも、お姉様、もっとしてほしいでしょ? もっと、気持ちよく、なりたいでしょ?』 『お姉様、気持ちいいことには、素直になっていいんだよ? 全部見ていてあげるから……ほら、お姉様? 初めての恥ずかしい姿、四葉に見せて?』 『気持ち良かったら、声、我慢しなくていいんだよ? もっとお姉様の気持ちいい声、四葉に聞かせて? いっぱい聞かせて? もっと気持ち良くなってくれるように四葉、指で、中、かき混ぜてあげるから』 『痛くない? 痛くないよね? 四葉の指を入れられて、痛いわけがないよね、お姉様』 『ふふっ、中からかき出すみたいにすると、お姉様の腰、すっごく動いてる。このへん、気持ちいい? どう?』 『ここかな? ここをグリグリするの、お姉様、気持ちいいの?』 『お姉様が一番気持ち良くなるポイント、ここなんだね? じゃあ、もっとクニクニしてあげる』 『腰をくねらせるお姉様、すっごくエッチだよ。もっともっとエッチになっていいよ。エッチなお姉様、もっと四葉に見せて』 『お姉様の膣が四葉の指をぎゅーって抱きしめてくれて……嬉しくなっちゃう』 『お・ね・え・さ・ま』 「……お姉様、どう? 気持ち良い? 四葉に気持ち良くされて嬉しい?」 「ふふっ……手を止めたら「どうして?」って顔でじっと見て……お姉様ったら。四葉。嬉しくて照れちゃう」 「そうだなぁ……お姉様が、『私は心も身体も四葉のものだよ』って言ってくれたら、続き、してあげる」 「思っていても口に出すのは恥ずかしいかな、お姉様。でも……言ってくれて、いいんだよ?」 「ふーん、そう。そういう答えなんだ。よくわかった。それじゃあ……もう一回、お姉様のアソコ、指でぐちゃぐちゃにかき混ぜてあげる。もちろん、最後まではしてあげないけど」 『ほら、お姉様? 割れ目から、とろとろ出てきちゃってるよ? やっぱり……四葉にされるの、そんなにイイのかな?』 『指を動かすたびに、ぐちゅぐちゅって音がしちゃう……すっごくエッチな音しちゃってるよ?』 『気持ちいい? 四葉が指を動かすの、気持ちいいかな、お姉様?』 『気持ち良すぎて、答えられない? ふふっ、いいよ、いっぱいくちゅくちゅしてあげるね?』 『また、ハァ、ハァって吐息、漏れてきてるよ? 興奮してきた? 四葉に指で気持ち良くされて、気持ち良くなってきた?』 『そろそろイっちゃいそう? またイっちゃいそう?』 『イカせてほしい? イカせてほしかったら、『私は四葉のものだよ』って言って。そしたら、最後までしてあげる』 『ん? 聞こえなかった。もう一回、ちゃんと恥ずかしがらずに『私は四葉のものだよ』って』 「はぁぁ……お姉様……お姉様ぁ……」 「四葉、四葉ね……すっごく嬉しい……すっごく、すっごくすっごく嬉しい……」 「お姉様の正直な想い……四葉は、嬉しい……すっごく嬉しいよ……」 『お姉様、ありがとう。大好き……ちゅっ……約束通り、ちゃんと最後までしてあげるね?』 『中に指を入れるだけじゃなくて……お姉様の敏感なところもいじってあげる』 『お姉様のクリトリス、ぷっくり膨らんでるよ? かわいい……ふふっ』 『クリトリスをこうやってクリクリされるの、そんなに感じる? お姉様の腰すっごくガクガクしてるよ?』 『はぁ……お姉様がそんなふうに感じてくれると、四葉もゾクゾクしてきちゃう……』 『四葉、我慢できない……だめ……お姉様の太ももに、四葉の気持ちいいところ、こすりつけちゃうの、止められない……』 『お姉様を、気持ち良くしたいのに……はぁ、はぁ、四葉も……気持ち良く……なりたく、なっちゃう……』 『んっ、はぁ、はぁ……腰、勝手に動いちゃう……お姉様……はぁ、はぁ、お姉様ぁ……』 『指っ、指も、はぁ、はぁ、ちゃんと指も、動かす、から……はぁ、はぁ、ちゃんと最後まで、してあげるから……はぁ、はぁ、いっしょに、イこ?』 『お姉様に擦りつけるの、んっ、すっごく、はぁ、はぁ、んっ……気持ち、いいっ……!』 『ちゅ……ちゅぱ……んっ、はあ、はぁ、あぁ、すっごい……すっごく、ちゅっ……んっ……はぁ、はぁ、気持ち、いいの……』 『はぁ、はぁ、好き、好き好き、大好き、お姉様……はぁ、はぁ、んっ、ちゅ……ちゅぱ……んっ、ちゅっ……』 『お姉様の中、すっごくビクビクしてる……中で指、きゅっ、きゅって、されてるの、わかるよ……はぁ、はぁ、ちゅっ、んっ……気持ちいい? はぁ、はぁ、お姉様も、気持ちいい? あぁ……ちゅっ……はぁ、んっ』 『すっごく、はぁ、はぁ、すっごくエッチっ……お姉様の顔、すっごくエッチだよっ? はぁ、はぁ、見てるだけで、ゾクゾクするの、はぁ、はぁ、止まらないのっ……あぁぁ……っ』 『お姉様も、はぁ、はぁ、気持ちよく、なってくれてるんだね……んっ……嬉しいっ……はぁはぁ、お姉様も、気持ちよくなってくれて、四葉、嬉しいっ……んっ』 『イキそう……はぁ、はぁ、お姉様、四葉、イキそう……はぁ、はぁ、んっ、イっちゃいそう……こんなにも早く、イっちゃいそうだよ……っ』 『はぁ、はぁ、すっごく、すっごくすっごく気持ち、いいからぁ……はぁ、はぁ、腰、止まらないの……っ』 『お姉様、お姉様っ、お姉様ぁ……っいっしょに、いっしょにっイこっ……はぁ、はぁ、お姉様ぁ……』 『大好き、はぁ、はぁ、んっ、お姉様、大好きっ……あぁ、ダメ、イっちゃう、イクっ! はっ、んっ、くっ、お姉様、あぁぁぁ……んっ……んんんんんんんんっ……!!!』 「……はぁ、はぁ、はぁ……あぁ……んっ……四葉、イっちゃった……」 「はぁ……ふぅ……好きな人と一緒にイクのって、こんなにも……幸せで……こんなにも、満たされて……」 「嬉しい……四葉、すっごく、すっごくすっごく嬉しい」 「……」 「……ふふっ、嬉しい……嬉しいなぁ……四葉、凄く嬉しいよ……」 『お姉様? 四葉はお姉様のこと、ずっとずっと大好きだよ』 06_大好きなお姉様へ。 「お姉様……四葉……最後にお姉様に言いたいことがあるの」 「最初から……最後にはちゃんとお姉様に言おうと、伝えようと思っていたことなの」 「……お姉様、本当にこんなことをしてしまって……ごめんなさい」 「四葉、自分に自信がなくて……お姉様に、自分の気持ちを受け入れてもらえるかどうか、わからなくて……不安で……」 「拒絶されるのが、怖かったの……すごく怖かった……」 「それでも、それでもね? それでも、どうしようもないくらい、お姉様が好きだったの。世界で一番、お姉様を愛してるの……他には何もいらないの」 「この気持ちをどう伝えればいいか、わからなくて……でも、どうしようもなく、大好きで……結局、お姉様を、こんな風にしちゃって……」 「でも……よく考えてみたら……嫌われて、当然だよね……」 「でもね、後悔はしてないの。お姉様に言ってほしい言葉も言ってもらえたし、お姉様といっしょに気持ち良くなれたし……」 「すっごく、すっごくすっごく大切な思い出ができたから、これでよかったって思ってる 「だから……お姉様が四葉のことを嫌いになって、四葉の手の届かない、四葉が知らない遠い場所に行ったとしても……今日の思い出があれば、四葉は、大丈夫だから……」 「だから……これで、お別れになっても……大丈夫だから……。四葉、ちゃんと一人で……思い出があれば天国に……えへっ……」 「……」 「ふふっ、何でもない。四葉……何言ってるんだろうね、変な事、言っちゃった。お姉様を困らせちゃって……四葉はダメな子だね……」 「……でも……四葉……先に行って、お姉様が来るの……ずっと待ってるね。今日の思い出を胸に……ずっとずっと、お姉様が来るの……天国で待ってるから」 『……ねえ、お姉様?』 『今、安心した? それとも……四葉の想いに応えなくて後悔した?』 『四葉の想いに応えなくて、後悔したんだよね? わかるよ。四葉、ちゃんとわかっちゃう』 『大丈夫だよ? 四葉、ちゃーんとお姉様の気持ちには応えるから』 『だから……四葉は、これからもずーっとお姉様と一緒。一人でどこかに行ったりしないから』 『ずっと一緒だから……安心してね? 安心して四葉のことだけ、考えていればいいから。他のことは考えなくて、いいからね』 『嬉しい? 嬉しいよね? 四葉は凄く嬉しい』 「それじゃあ……お姉様、たくさん気持ち良くなったしお腹、空いたよね。四葉がお料理、作ってきてあげる」 「ふふっ、大丈夫だよー? ちゃーんとお姉様が好きな食べ物、全部知ってるから……期待して待っててね♪」 「何か用事があったらすぐに呼んでね。四葉、すぐに来るから。あ、でも、独りだとお姉様、寂しいかな? 寂しかったらごめんね? 四葉も寂しいからお互い様だよ?」 「……仕方ないなあ、はい、いってきますのキス」 「ちゅっ」 「それじゃあお姉様、良い子で待っててね。美味しいご飯、用意してあげるから」 『ちゃーんと、良い子で待っててね? そうしないと四葉……』 『とっても悲しくなっちゃって……お姉様にお仕置きしたくなっちゃうかもしれないから……ね?』