;//////// ;Track1 プロローグ。アルジェの自己紹介(釣子電鉄中之町駅、駅舎内) ;//////// ;タイトルコール ;1/前 「蓄音レヱル 〜釣子電鉄デキ3専用レイルロオド アルジェ──アルジェマイネ・ドライ」 ;以降本編 ;環境音 仲ノ町駅、駅舎内 ;アルジェとマスタ−は隣席同士で、お互いに机に向かってる(=同じ方向の視線)が基本姿勢となります。 ;指示がないところでも、会話時にはマイク(=会話相手)の方むいたり、机むいたり自然に顔を動かしていただけますと幸いです ;7/左 (PC画面みつつ。小声で独り言) 「……くっ……なんという失態だ。このアルジェが──釣電のアルジェマイネ・ドライともあろうものが、まさか友人に無駄足を踏ませてしまうとは……」 ;7/左 ‘ああ”から視線、マイク向き(以降、任意) 「っ!? ああ、マイスター、聞こえて……というか、思いが口に出してしまっていたのか。 アルジェは少し恥ずかしい……動揺しすぎにもほどがある」 「……(ためらう吐息)──友人、というのは西瓜のことだ。 マイスターは覚えているだろうか。もう何年になるのかな。御一夜鉄道がナインスターズを大成功させたばかりの、あのころ」 「そうそう! 『日ノ元の鉄道事業者の視察に来た』と、この釣電にも訪ねてきた、あの仲国のレイルロオドだ。 『食品製造で鉄道営業の赤字を埋めている稀有な事業者』という理由でも、視察対象になったのはありがたかった。 話題にしてもらうきっかけは、それだけでも通販でのグッズ売上増加に繋がるのだから」 「……だから、西瓜にはぜひとも直接あいたかった。あってお礼をいいたかった。 アルジェの整備が長引いて行き違いになってしまったのは、やむを得ないこととはいえど、やはり非常に残念だ」 ;$=SE ノック ;7/左 ‘はーい”から、首を捻ってマイクと反対方向に 「それに、蓄音レヱルも──$──ん? はーい、鍵はかかっていません。どうぞ」 ;SE ドア開 「っ!!」 ;SE アルジェ椅子から立ち上がる ;3/右 (マイクと同じ視線) 「『蓄音レヱル』の記者さん。その節は整備が長引いて約束の取材ができずに、すみません。 西瓜が代わって釣電沿線の魅力を伝えてくれたとのこと、聞きました」 「(呼吸音)(呼吸音)──はい。おかげさまで整備は無事に完了しました。 今回、基幹部分のパーツに緊急交換の必要が出てしまい、稼働できない期間を作ってしまいましたが。 アルジェは髑国(どっこく)製造の古いレイルロオドですので、どうしても製造元のアルゲマイネ社に特注・新造してもらうしかない部品も生じてしまうのです」 「それで時間はかかりましたが、これでまた問題なく稼働できます。 ……聴覚センサも細かに再調整いただきましたので、蓄音レヱルにもよりよい形で臨めるものと思っていたのですが──え?」 ;独り言 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……なるほど、たしかに。旅人である西瓜が紹介する魅力的な音達と、100年近く釣子に暮らし続けているアルジェが紹介する魅力的な音達。その両者を並べることは、釣子の魅力をさらに深く紹介するためのよい手段となる」 「さらに、釣子電鉄沿線の魅力を紹介する機会を重ねることが叶えば、釣電の定期外客を増加させる短期的な効果も期待できる」 ;3/右 (マイクに視線) 「マイスター、どうだろう。貴方に異論がなければアルジェは、ぜひ今回のお話を──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──グート。それではアルジェたちで受任しよう。とと──」 ;3/右(マイクと同じ視線) 「記者さん、失礼しました。ご依頼、マイスターとアルジェとで喜んで、あらためて受認いたします。 そのための準備も、すでに整えていましたし。確か、最初はヘッドホンかイヤホンを──でしたよね?──(呼吸音)──ふふっ」 ;$=SE ヘドホンイヤホン装着 ;1/前 「マイスター。アルジェが装着を手伝うから、そのまま──ん……$(呼吸音)(呼吸音)──っと、これでいいだろうか。 試験して確認しよう」 ;3/右 「右耳。アルジェマイネ・ドライがマイスターの右耳の聞こえ方を確認している」 ;7/左 「良好そうなので左耳。ほしあじちゃん、というのはアルジェの愛称だ。髑語のドライを英語のドライと勘違いした猫吠駅の売店のおばちゃんが、ドライ・アルジェ、干しアルジェと連想をすすめ、つけてくれた。 アルジェは地味に気に入っている」 ;7/左 “ぐるーり”で ;7/左→;1/前→;3/右 「ふむ。左耳の感動もよさそうだ。それでは、移動。 ぐるーーーーーーーーーーーりとまわりこんでからの──」 ;3/右(接近) 「(ふーーーーーーーーーーーーーーーっ) 吹きかけと、‘さ・さ・や・き”」 ;3/右 「うん。すべてはっきり聞こえていたのなら上等だ」 ;3/右(マイクと同視線) 「それでは記者さん。アルジェとマイスターはあらためて、ご依頼を受任させていただく。 釣子のディープな音を紹介できればと思うので、期待してほしい」 ;3/右(マイク向き) 「では、マイスター。出発しよう。 最初に向かうのは釣子で一番のメジャースポット」 「そう! あえての猫吠崎灯台だ!!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track2 猫吠崎灯台・霧笛舎(霧笛の音) ;//////// ;SE 100円玉4枚をトレーに ;7/左(マイクと同じ視線) 「入場料、大人わずかに200円。レイルロオドも同額。 マイスターとアルジェのふたりでも、合計たったの400円」 ;環境音 犬吠埼灯台(外) F.I. ;二人横並びで歩く。砂利道。 「地域を代表する一大観光名所が、このお値段で楽しめてしまう。 釣子は、猫吠は観光地としては、実にお財布に優しい。とはいえ──(ためいき)」 ;SE stop 「──マイスター、少し耳を貸してほしい」 ;7/左(接近、ひそひそ話) ‘うむっ”で ;7/左(通常)に離れる 「地元民、地元レイルロオドとしては、もっと商売上手になってほしいような気もする。 観光客も、わざわざ釣子にまで運んでいるのだから──300円──は、とりすぎかもしてないな。けれど、そう、250円であるのなら──うむっ!?」 ;SE 足音再開 ;7/左 「アルジェはなぜマイスターのその反応の意味が理解できない。 アルジェは100年近く釣子にすまい暮らしている。 “完全に釣子市民の発想”なのは、当然のこと」 「いや……うん。冷静になって考え直すと、猫吠崎灯台の入場料が大人一名200円なのは、維持してもらえたほうが釣電にとってはありがたいのか。 値上がりになって猫吠を訪れる観光客が一割でも減ってしまえば、釣電の定期外収入にも深刻なダメージがおよんでしまう」 「その意味でも猫吠崎灯台こそは釣子の観光を支えてくれているものなのだと、アルジェはあらためて理解──っと」 ;SE stop 「釣子ならではの特別な音が聞けるのは、ここだ。灯台入り口をあえて無視してそのまま抜けた先にある、平屋のたてもの。 『霧笛舎』。敵無しの無敵じゃなくて、霧の笛と書く霧笛がしつらえられている、平屋の建物。 入ろう、マイスター」 ;SE ドア開く(横開き、木) ;環境音 霧笛舎(中) ;SE 石、反響の足音、数歩 ;7/左 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ん?」 ;1/前 「ああ、その巨大な宝石のようなものは、レンズだ。 猫吠崎灯台の初代レンズ。明智7年生だから、アルジェより年上のレンズになるな。 フランク製で、1951年。正和11年まで、80年間使用されていたらしい」 「このレンズを使い、猫吠崎灯台は大海原を照らし、行き交う船たちの安全を守り続けた。 が、これだけ巨大なレンズを通した光をも遮られてしまうことがある。 …………そう、霧。濃霧が垂れ込めているときだ」 「一寸先も見えない──伸ばした自分の手のひらさえ見えなくなるような濃霧が、釣子沖には垂れ込めることがある。 そんなとき、光に代わって船の安全を守ってくれたのが──」 ;SE 足音、数歩 ;10/右前遠 「この屋根まで突き抜けている長い管の先についている巨大なラッパ──すなわち、霧笛だ。 猫吠崎灯台の霧笛はエアサイレン方式、圧縮空気によって鳴らす。 原理的には蒸気機関車たちの汽笛は蒸気で鳴らす蒸気笛だが、ディーゼル機関車や電気機関車、気動車、電車などは、この猫吠の霧笛と同じく、空気笛を備えていることがほとんどだ」 「だが、その音の響きは大きく違う。 マスター、ここに、アルジェの隣に立ってほしい」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右 「グート。では、手元のボタンを見てほしい。 そのボタンを押すと、猫吠崎灯台の音を聞くことができる。 残念ながら実際に吹鳴させるだけではなくて録音だけれど、それも、間違いなく当時の音だ。 ああ──押す前に」 ;3/右(接近、囁き) 「どんな音かを、あらかじめ想像してみてほしい。できるだけ細かく、丁寧に」 ;3/右 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──想像できたなら、ボタンを押そう、 アルジェと一緒に、カウントダウンで」 「(息を吸う)では行こう。ドライ、ツヴァイ、アインス、っ!!!」 ;SE ボタン押し →録音霧笛吹鳴(1連フル) 「(呼吸、34秒)」 「──どうだった、マイスター。おそらくは、予想よりもずうっと低い音だったのではないかとアルジェは思う。 そして、5回めの吹鳴の途中でいきなり終わってしまうのに、びっくりさせられたかと思う」 「これほど低い音を吹鳴するのには理由がある。 高い音は減衰しやすく、低い音は減衰しにくい── 故に、低い音の方が長く、遠くまで響くからだ。 本物の霧笛を吹鳴できない理由も、そこにある。観光客が来るたびに霧笛吹鳴をされてしまえば、ご近所どころか、遠隔地にまで迷惑をかけてしまうから」 「それほどまでに力強い、霧笛の低く太い音は、波音にまぎれることなくはるか遠くまで響き渡り、灯台の──陸地の存在を沿岸の船たちに伝えた。 鉄道車両の警笛も、同じ理由で低い方が遠くまで聞こえることはたしかなのだが──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──グート、そのとおり。鉄道車両の警笛の主たる目的は、『列車が接近していることを知らせる』ことにある」 「ゆえ、遠くまで響き渡らせるより、ある程度高く、注意を引きやすい音にした方が、目的を果たしやすいと判断されているのであろう。 列車誕生の極初期、大きなベルを鳴らしていた時代から、鉄道車両の警笛は、高めの音を発することが多いように思われる」 「蒸気機関車たちの中には、高さを変えた笛を複数個用意して、同じ蒸気でいちどきに鳴らすという念入りな方法をとっているものもめずらしくない。大廃線末期には、空気笛と電気笛を両方そなえ、それぞれの音の高さを変えているものもあった」 「『進路の安全を守る』ということは、どれだけ準備をしても十分ということのない崇高で絶対の使命だと── 警笛ひとつをほりさげることからも理解できるかと、アルジェは思う。 交通・運輸の最大の使命は、常に、『安全』あるのみだ」 「そこをこころに刻み直して、マイスター。もう一度、航路の安全を守り続けたこの霧笛の響きを聞いてみよう。 きっと、最初とは聞こえ方がかわってくるのではないかと、アルジェは思う」 「ではもう一度。(息を吸う)ドライ、ツヴァイ、アインス、っ!!!」 ;SE ボタン押し →録音霧笛吹鳴(1連フル) 「(最初より嬉しげな呼吸、34秒)」 「……どうだろう。マイスター。 最初のときと、二度目のときでは──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──うむっ!?」 「確かに気になる。繰り返し聞けば聞くほど、なぜ5回目吹鳴の頭の部分でいきなり霧笛が途切れてかき消えてしまうのか……は」 「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──そこまでマイスターが気にするのなら、アルジェは、特別に伝えよう。 マイスター、もう一度耳を」 ;3/右 (接近囁き) 「霧笛が5度目で急にかき消えるその理由は──実は──」 ;3/右 「すまない! アルジェにもさっぱりわからない!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track3 猫吠埼湧水(湧き水の音) ;//////// ;7/左 「あ……あ……あ……暑い」 ;環境音 犬吠埼湧水(周囲) 「マイスター、アルジェは電機──電気機関車のレイルロオドだ。 気温50度でも涼しい顔をしている蒸気機関車レイルロオドたちとは、文字通りに作りが違う」 「いま、気温は何度だろうか。アルジェの体感では40度はある。 制服も制帽も黒基調のアルジェには、この陽射しはことのほか、キツイ」 「……やはり若ぶって猫吠崎灯台の上まであがったりしなければよかった。 あそこから見える景色はたしかに絶景ではあるが、アルジェには見慣れたものではあるし、音はすべて風の音だし」 「それに──九十九段の階段の登りきったあとの、あのはしご! 知っていて、覚悟していてもやはり大変厳しいものだとアルジェは感じた。人工筋肉、関節各部が、あの負荷ではっきりと熱をもってしまった」 「とはいえ──ふふっ。猫吠崎灯台からの景色を楽しむマイスターの横顔は、悪くなかった。 アルジェには、景色よりもさらに綺麗なものと──む」 ;7/左(密着) 「マイスター、顔色が随分赤い……ああ、これはアルジェがうっかりしてしまっていた。 電機レイルロオドのアルジェよりも、生身の人間であるマイスターの方が、さらに熱や日光に弱いということは、わかりきっていたことだというのに」 「マイスター。アルジェの肩につかまるといい。もう少し。 もう少しだけ先へ進めば、マイスターとアルジェを冷やし、潤してくれる場所へとたどり着けるから」 ;足音数歩 ;環境音に犬吠埼湧水そのもののの音プラス 「……(安堵の息)──到着した。ここだ。猫吠埼湧水」 「ここの水は天然水の、淡水の湧水。もちろん飲用にも向いていて──あ」 ;5/後 「(ものすごい勢いで水を飲むマイスターを、微笑ましげに見守る呼吸音とニュアンス。30秒ほど)──ふふっ」 ;7/左 「……素晴らしい飲みっぷりだとアルジェは感心する。が、それほどまでに乾燥・加熱させてしまったことには反省しきりだ。 次以降は、もっとマイスターの水分補給にも気をくばるよう、改善しよう」 「あ……(呼吸音)(呼吸音)──うん。 アルジェにも給水が必要であることも確かだ。それでは、少し失礼して──ん……」 「(ごくごくと水を飲むお芝居。息継ぎいれつつ、20秒ほど)──ぷあ」 「ああ……アルジェも乾燥していたのだな。これほどまでに真水を美味しく感じるとは── いや、実際にこの湧水が非常においしいものなのかもしれない。無味無臭であるとしか判断できなけれど…… アルジェの貧弱な味覚・嗅覚センサでは感知しえない、もっとなにか、ふかいところで──と、いうか、だ── この湧水は水温も低い。いっそ、こうして頭から──」 ;SE アルジェ、頭に湧水をかける 「(幸せそうな吐息)──あああ、なんたるここちよさだ。アルジェもやはり、相当に加熱してしまっていたのだな。 うぅ……リアルタイムで冷却されていくことに、実に大きな安堵と幸福感とを覚える── (満足そうな呼吸、10秒──)──うん」 ;SE 犬のように頭を振って水気を飛ばす 「(上記動作にふさわしいニュアンス)──っと」 「ん? ああ、アルジェはタオルをもってきている。 この間出たばかりの新商品、デキ3マフラータオルだ。 今春(いまばり)製の品質確かな商品なので、このくらいの水は──」 ;SE アルジェ、タオルで自分の頭をごしごし 「(頭をタオルで拭くニュアンスと息、15秒ほど。あっさりめ)」 「ふう。アルジェくらいの髪の短さであれば、このように一瞬で乾かすことができる── というか、マイスターも汗だくだな。水をかぶるにせよかぶらないにせよ、よければアルジェが汗をふくが」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ふふっ」 ;1/前(密着) 「では、吹こう。アルジェの手の届く高さまで頭を下げて──(呼吸音)──グート、いいこだ。 そのまましばらく、動かずじっとしていてほしい」 ;SE タオルで顔→首をすじ→頭を丁寧にふいてあげる 「まずは、顔──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──っと、くすぐったくても我慢してほしい──ん――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 「で、首筋もゆっくり、丁寧に――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ん、と――もう少し――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん」 「あとは頭だ。すぐに乾くし、頭は多少雑でもよかろう――(呼吸音)(呼吸音)――ふふっ、冗談だ。ちゃあんとやるから、どうか安心してほしい。んしょ――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――で――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――よし」 「ふふっ、これでアルジェもマイスターも、猫吠崎湧水をめいっぱい味わったことに、ああいや」 ;3/右 「もうひとつだけ忘れていた。このマフラータオルを、こうやって、湧水にたっぷりひたして――」 ;SE マフラータオルを湧水で濡らす 「(その作業をする息とニュアンス、30秒ほど)」 ;$=SE タオル絞り 「……うん。このように全体がまんべん無く濡れたなら――ぎゅーーーーーーーっ――$ タオルを―― $固く――んっ――$絞って――(呼吸音)(呼吸音)――$――しぼ、って――(呼吸音)(呼吸音)――よし!」 「これでこのタオルを首にまく――と――うひひっ! 冷たい。グーーート。アルジェの想像どおり、大変によい冷却材になる」 ;3/右 ‘ほら”から→;1/前 「では――ほら、なにをぼーっとしているんだ、マイスター。 アルジェが巻いてあげるから、またかがんで高さをあわせてくれないと――うむ?」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――そんなことは説明するまでもないだろうと思うのだけれど。 電機とはいえ、アルジェはレイルロオドだ。人間であるマイスターよりは、耐熱性能にすぐれている。 ゆえに、この冷却材はマイスターが使う方が理にかなっている」 「それに、だ。アルジェのマイスター。 仮にマイスターが倒れてしまったとして、アルジェがマイスターを救急搬送することは不可能になってしまうが――(微笑)」 ;3/右 (接近囁き) 「マイスターさえ無事でならば、アルジェは必ず助けてもらえる。――そうだろう?」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4 魅惑のペンギン駐車場/ペンギン餌やり音。ペンギンたちの鳴き声 ;//////// ;3/右 「(満足げな吐息)……あちらこちらで涼みつつ、だらだら過ごしてしまったなぁ。もうお昼を過ぎてしまった」 「太陽が西にまわった以上、屏風ヶ浦で沈む夕日を待ってみるのも、景観面だけを考えるのならば最善の選択だろう。 だが、今回のミッションは音探し。 屏風ヶ浦の夕日を待っても、聞こえてくるのは波と風と砂の音ばかりだ」 「しかしマイスター。アルジェは釣子のエキスパートだ。安心してほしい。 この時間帯、釣子でしか味わえない最高の音たちが聞こえてくる場所へ、マイスターを案内することができる」 「目的はここ――この猫吠崎ホテルの外れ……駐車場の片隅だ」 ;SE アスファルトの足音 ;環境音 ペンギン駐車場(水槽) F.I 「っ!!!!!」 ;SE アルジェダッシュする足音 ;9/前遠 ;https://translate.google.com/?um=1&ie=UTF-8&hl=ja&client=tw-ob#ja/de/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%B3 「Pinguin!!!! ペンギンさん!!! 今日も元気そうでなによりだ。 会うことができて、アルジェは大変満足している」 ;1/前 「ああ、マイスター。ここここ。アルジェの左隣が一番の特等席だ。 今日は特別にマイスターに譲るから、ペンギンさんたちのあいくるしさを、その目で、そうして耳でも思い切り楽しんでほしい――うむっ?」 ;3/右(基本姿勢はマイクと同視線。ふたりで並んでペンギン水槽をみているので、佳きタイミングで顔をマイクに向けたりもお願いいたします) 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――そう。こここそがアルジェ的釣子最大の無償観光スポット。 『猫吠崎ホテルペンギン駐車場』だ!!!!!」 「水族館――猫吠崎マリンパークがアルジェに大いに惜しまれながら閉館してしまったのち、猫吠でペンギンさんたちと会えるのはここだけになってしまった。 まさに、猫吠に残された最後のサンクチュアリであると言わざるを得ない……(うっとりとした吐息)。 マイスターにも、どうか堪能してほしい」 「(満足げにペンギンを見守る息とニュアンス。30秒ほど)――っ!!!」 ;SE 車が入ってくる 「来た!」 「マイスター、ここからだ。ここからが知る人ぞ知る、ペンギン駐車場見学の醍醐味だ。 すなわち――ペンギンさんのおうちのお掃除と、ごはんの時間!」 ;環境音 餌やりタイム 「おお……おお……おおっ!」 「見てくれ、マイスター。さきほどまではやる気のひとかけらさえ見せることがなかったペンギンさんたちが、プールの端をちょこちょこするのが関の山だったペンギンさんたちが! 一気にこれほど活性をあげ、鳴き声さえを聞かせてくれる」 「あ……あ――あ! お掃除の水においやられ、橋の上へと整列した。これは―― マイスター、絶対見逃さず、聞き逃さないように――っ!!!!」 「見るがいいマイスター! ペンギンさんたちが次々プールに飛び込んだ! 泳いでいる!!! 陸上の上のよちよちあるきとはうってかわった、なんと華麗な水泳だろう!!!」 「(うっとりとペンギンたちを見守る息とニュアンス。一分ほど)――ふあぁ」 「ペンギンはいい。実にいい。地上でのおっとり具合と水中での俊敏さの対比もよければ、まるっこい体型とびしりと着こなしたタキシードとの対比もいい。ここ数年で出てきた言葉であらわすのなら、『ギャップ萌え』。その体現たるあいくるしさの塊だ」 「ひるがえってアルジェ自身のことを考えてみると、ペンギンさんたちを見習わなければならないと思う。 アルジェはご覧のとおりのクールな印象の外見で、言動も実際、極めてクールだ」 「もう少しこの、ペンギンさんたちのようなギャップ萌えというか、愛くるしい一面のようなところが出せたなら、いわゆるレイルロオド人気もアップして、御一夜鉄道のハチロクや、高嵜鉄道のラン、万岡鐵道のすずしろのように、集客にも寄与できるようになる気がするのだが……(ため息)」 ;SE 水音(ぱしゃん→どぶん) 「ふおおおおおおおおおおおおっ!!!?」 「マイスター! いま! いま見た!? 聞いた!? ペンギンさんが! ペンギンさんが!! ペンギンさんが!! 魚のように水面に跳ねた――ような気がした」 「アルジェの目の錯覚だろうか? いや、そんなことはないという気がするのだが、なにせあまりの光景に確信がまるで持てない。 っ!!? スマホ! スマホというこの便利な板のことをアルジェはなにゆえいままで失念してしまっていたのか――いや、いまからでも遅すぎるということはない」 ;$=SE 長靴の足音→ドア開く→ドア閉まる ;環境音 ペンギン駐車場(平常) 「マイスター! マイスター! アルジェはスマホの扱いにいまひとつ自信がない。 だからマイスターと分業したい。 具体的には、マイスターに写真をとってもらって、アルジェは動画を撮るという形で――っ!!? $あ……(呼吸音)(呼吸音)$ぁ(呼吸音)(呼吸音)…………$(絶望のか細い息)」 ;SE 車、遠ざかっていく ;;1/前(マイクに背中/車を見送ったので) 「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」 ;がっくりうなだれて 「楽しい時間はいつまでも続きはしない。 いつまでも続かないからこそ、楽しい時間はひときわ輝く。 100年以上稼働していて、アルジェはそのことを、幾度も経験し、深く知っているはずなのに――」 「餌やりタイムの終了に、まさかこれほどショックを受けてしまうとは……(ため息) アルジェもまだまだ未熟であると反省せざるを得ない」 ;;1/前(マイクに背中)→”っ!”で振り返って;1/前(マイク向き) 「しかし……反省し、少し落ち着いた今になると、アルジェは不思議に思えてくる。 ペンギン駐車場そのものも、餌やりタイムも。 非番であればいつだって、気軽に楽しめるものであるのに。 なのにどうして今日に限ってこれほどまでの衝撃を――――――っ!」 「なるほど、アルジェは理解した。 今日はマイスターと一緒だから、いつも以上に楽しい気分が増幅され、 その増幅からの落差ゆえ、いつも以上の衝撃を受けてしまったものだと」 「理解できてしまえば、実に単純な――ん? ……(呼吸音) マイスター、少ししゃがんでほしい。アルジェと目の高さが会うくらいまで――(呼吸音)――ふむ」 ;SE おでここつん ;1/前(マイクにおでこくっつけながら) 「どうした、マイスター。顔が赤いぞ。陽射しも随分やわらいだというのに……ああ。 なるほど、マイスターもペンギン餌やりタイムの終了に衝撃を受け、その動揺が、いまだ冷めやらぬわけだな」 ;1/前 「ならばマイスター、音探しがてらもう一箇所、銚電沿線の名所に行こう。 そこは極めつけに落ち着けて――そうして、ふふふっ!」 ;3/右(接近囁き) 「アルジェが前から一度チャレンジしてみたかった、魅惑のアトラクションが待っているのだ」 ;環境音 ;//////// ;Track5 圓福寺で写経体験(写経の音) ;//////// ;7/左 「……あ…………」 ;圓福寺環境音(空調) F.I. ;7/左(ひそひそばなし) 「マイスター、どうしよう。このボクジュウというのはリキッドタイプだ。 せっかくの貴重な機会、アルジェはTVで見たやつ――ソリッドタイプのをごりごりやるのを試してみたいのだけれど……」 「(呼吸音)(呼吸音)――‘スミヲスル”――なるほど、‘スミヲスッテミタイ”とリクエストしてみれば、あるいは叶うかもしれないのか」 ;7/左 「ダンケ、マイスター。リクエストしてダメならもちろんあきらめるけれど、リクエストしないであきらめれるのは、アルジェの好まないところだ。だから――こほん」 ;7/左(体ひねってマイクと反対向き) 「すみませーーーん! このボクジュウではなく、スミヲスルで写経体験をさせていただくことは可能でしょうか。 アルジェは、スミヲスッテミタイ、のです」 ;SE たたみの上、足袋の足音が近づいてくる 「あ、お坊様……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ダンケ! ありがとうございます。 アルジェはとても嬉しいです。 それで、具体的なやりかたは――」 ;参考動画 https://youtu.be/tTBuS1ugFzg ;SE 机の上に小さな水差しと墨のはいった桐箱がおかれる ;7/左(マイクと同じ視線/机の上に目を落としている) 「おお、なんとかわいいらしいポット! アルジェは大変に興奮している。 それと、木のハコ?……(呼吸音)(呼吸音)――なるほど、キリバコ」 ;SE 桐箱、アク 「ああ! キリバコの中にスミが! すばらしい! TVで見たのと、まるでおんなじ形をしている」 「あ、はい、お坊様。アルジェは、写経のことにもスミのことにもまったく知識を有していないので、ぜひ教えてください。 (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――なるほど」 「スミをする台が、スズリ。 小さなポットの名前は、ミズサシ。スズリの中の平らな部分が、スミをするためのスペースがリク。スズリの凹んだ――スミをすりおえた水が流れ込み、たまるための構造になっている部分が、ウミ」 「――ありがとう。アルジェは用語を覚えました。では、実際の……(呼吸音)(呼吸音)――はい、ご指導をいただきまなら、アルジェはスミをすっていきます」 「まず、スズリのリクの部分――平たい部分に、ミズサシから必要量の水を注ぐ。アルジェは了解しました。ん……」 ;SE 水差しから水をとぷ、くらい 「(息を慎重に水を注ぐ呼吸音とニュアンス。1〜2呼吸)」 「あ。これだけですか。アルジェが予想していたよりも少ないです」 「次に……ああ、この水の上でスミを擦っていくのですね。スミをスズリにあてる確度は、垂直―― なるほど。そうすれば一番接地面積が多くなるからですね」 ;SE すみをスズリにあてる 「(呼吸音)――ん……そうしてスミを――こころを鎮めて優しく優しく、力をいれず、ゆっくり気長に擦っていく。 スミを擦る動きは……(呼吸音)(呼吸音)――なるほど、ひらがなの”の”を書くように」 「それではアルジェはやってみます。(深く息を吸う) こころを鎮めて、優しく優しく力をいれず、ゆっくり気長に、ひらがなの”の”を書く動きで――」 ;SE スミをする(継続) 「ん……(慎重な呼吸音とニュアンス、一分ほど)」 「ぁあ……だんだん、色が濃くなってきました――(呼吸音)(呼吸音)―― ねばりもでて――(呼吸音)(呼吸音)―― それに、香りが――(呼吸音)(呼吸音)―― とても優しい、豊かな香りがしてきました――(呼吸音)(呼吸音)」 「アルジェは、これが――(呼吸音)(呼吸音)―― スミをするのが――(呼吸音)(呼吸音)―― かなり好きかも――(呼吸音)(呼吸音)―― しれません――(呼吸音)(呼吸音)」 「とても、落ち着き――(呼吸音)(呼吸音)―― 色と粘りが――(呼吸音)――増すごとに――(呼吸音)―― 香りが豊かに――(呼吸音)――なるにつれ――(呼吸音)―― アルジェの、こころも――(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;SE stop 「(呼吸音)(呼吸音)――なるほど、このくらいの濃度になったら、スミをいったん押し出してウミに流し込む。 こう、ですね――」 ;SE スミを押し出しウミに流す 「(呼吸音+ニュアンス *8)――うん。アルジェはきれいに流し込めたかと思います」 「そうしたら……(呼吸音)(呼吸音)――はい、これを繰り返すのですね。写経に必要な量になるまで。 では、終了のご指示があるまで、アルジェは同じことを繰り返します」 ;SE 水滴注ぎ 「まずは、リクに水を――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE スミ摺り 「そうしたら、力をいれて、こころを鎮めて、ひらがなの”の”を書く動きで、ん…… (集中してスミをするニュアンスと呼吸。一分ほど)」 ;呼吸音F.Oしていって、スミをする継続SEだけ、一分ほど 「っ!? ああ、これでスミの量は十分ですか。 アルジェは、いま――アルジェはいま、完全に周囲の状況がわからなくなっていました。 世界に、スミとスズリとアルジェしかない――そんな感覚を味わっていたものかと認識します。 不思議です。センサの故障でしょうか」 「(呼吸音)(呼吸音)――ああ。“そこまで集中できていた”ことの証拠であるなら、 それが素晴らしいとご評価いただけることであるなら、アルジェは大変嬉しく誇らしく思います」 ;$=SE セリフ合わせ 「この次は――(呼吸音)(呼吸音)――はい。 擦り終わったスミを、ティッシュにちょんちょんとつけてかわかし――$――(呼吸音)(呼吸音)。 そのスミを、もとの桐箱の中にしまう――$――よし、と」 「そうしたらその次は――(呼吸音)」 ;SE 紙ペラ 「これは? (呼吸音)(呼吸音)――なるほど、お手本ですか。 このお手本となるお経を書き写していくから、写す・お経で、写経。なるほど、アルジェは了解しました」 ;$=SE セリフ合わせ 「筆先を?……(呼吸音)(呼吸音)――はい、そうっと優しく、擦ったスミへと軽く浸して、整えて――$――(呼吸音)(呼吸音)――ん……」 「そうしたら、こころをしずめてひたすらに写経していけばいい――わかりました、お坊様。ご指導、まことにありがとうございました」 ;SE 足音去っていく 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;7/左(マイクに顔向け) 「と、いうことだマイスター。それではしばらくおしゃべりするのは中断し、写経を開始しようではないか」 ;7/左(接近囁き) ‘では”で→;7/左(マイクと同視線) 「アルジェがどれほど見事に写経するものか――ふふふっ、大いに期待していてほしい。(息を吸う)――では」 ;SE 写経(継続) 「ん……(集中して写経する呼吸とニュアンス、60秒ほど)」 「(集中して写経する呼吸とニュアンス、60秒ほど)」 ;SE 写経、環境音 F.O, ;//////// ;Track6 優しが浦でボディーボード!(海の音、ボディーボードの音) ;//////// ;3/右 「写経にずいぶん夢中になってしまったが、日が沈む前にお宿の近くにこれてよかった」 ;環境音 矢指ヶ浦海岸 F.I. ;SE 砂浜を歩く足音(継続) ;3/右 「せっかく新聞社さんがお金を出してくれる取材なのだもの。家に戻って寝るよりも、宿泊した方がずっといい。 とはいえ、犬吠のお宿はとても高級なところ揃いだ」 「だから隣町、お安くてお得な船宿の多い朝日市(あさひし)まで足を伸ばしたわけだけれども……アルジェの判断は大正解だったと言わざるを得ない」 「優しが浦海水浴場――この時間には海水浴客の姿もなく、夕日の赤に照らされる砂浜と海とを、思う存分堪能でき――(呼吸音)――ん? んん?」 「マイスター。あの遠くに見えるのは、ひょっとして――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ああ! やはりか! やさしが浦では随分サーフィンが盛んなのだな。猫吠では時折みかけるくらいな気がするものだけれど……(呼吸音)――おそらくアレだな、ここはいい波が来るスポットというヤツなのだろう」 「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――こうしてじっくりと眺めてみるのははじめてだけれど、眺めれば眺めるほどに、面白そうに思えてくるな。サーフィン。アルジェはいささかの興味を抱いた」 「とはいえアルジェはレイルロオド。浮き輪の類がなければ水へと沈んでいく身。 どれほど興味をいだいていようと――っ!!?」 「(呆然となにかに見入る呼吸とニュアンス10秒ほど)――ま、ま、マイスター。あれは……あのお腹で乗っかるミニサーフィンみたいなものは、いったいなにかを――もしも知っているならアルジェに……(呼吸音)」 ;1/前 「ボディボード! ボディーボード!!! あれなら――あれをマイスターと一緒できれば、アルジェにも安全に海を、波を楽しめそうだ。 アルジェはチャレンジしてみたく思う。 マイスター、道具の貸し出しなどをやってる場所がないかの検索を――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――おおおお!!!」 ;SE 砂浜駆け出す足音数歩→振り返り ;9/前遠 「マイスター! 早く早く!!!! 日が沈むまでの短い時間であろうとも、アルジェはぜひ! ボディーボードをしてみたい!!!」 ;参考動画 https://youtu.be/--OREA5IU5s https://youtu.be/Kqta0nLWj_s ;5/後(密着距離) ←マイスターがアルジェをボディーボードを腹の下で、アルジェはその背中にしがみついてるようなイメージ 「うん!!」 「このウエットスーツというのは窮屈だけれど、それだけに強い信頼感があるようにアルジェは思う。 そのうえマイスターと一緒だ。きっとアルジェは、ボディーボードの楽しさを、少しは体験できるだろう」 「行こう、マイスター、海の中へと。 ショップの方からレクチャーいただいたそのとおり、まずはボードに腹ばいになり、足ひれをばちゃばちゃやって、波をしっかり受け止められるところまで」 ;SE 足ひれバチャバチャ(継続) 「お……おおおお――ボディーボードの浮遊感は……ふわふわ、ぐらぐら、不安定だがそこが大変おもしろく感じるものだな。 アルジェは、レイルロオドは心臓という機関ももたないけれど――それでも、わかる――これはドキドキという感覚だ」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ああ、かなり砂浜から離れてしまった。 この辺はもう、アルジェでは足がつかないのではなかろうか――(ごくりっ) 間違ってもアルジェが沈んでしまわないよう、マイスター、アルジェをしっかり助けてほしい」 ;環境音は海の只中(波音サラウンド) ;;$=SE stop 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――$ !!? この辺で波を待てばいいのかな……(呼吸音)――おお、おお―― こうしてじっとしているだけで、波が――うう――アルジェの体を上に下にとゆすり動かす―― これは……特殊な感覚だ」 ;5/後密着 ”うわ”でずれて ;3/右(密着) 「(呼吸音)――うわっ!? ちょっとずれた、こわい。(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ああ、そうだった。 そうアドバイスされていたか。体をボードの中央に、ずれることなく横たえさせる……」 ;3/右密着 4つ呼吸の間にじりじり ;;5/後(密着) 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ……さっきよりずっと安定した。これは……いい」 「(体全体で波を楽しむ呼吸音、30秒ほど)――ふふっ」 「グート。この調子で、ええと……ここまでこれたら後は、確か――(ごくり)」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん。いい波が来たら、足ひれで蹴り出して勢いをつけて、テイクオフ――波に、乗る。 ……言葉ではとても簡単そうにきこえるけれども、実際その感覚をつかめるかどうか、アルジェはとても不安に思う」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――(うん、を息だけで言う感じのニュアンス)――そうだった。いままでもずっとそうしてきた。はじめてのことにマイスターとチャレンジするときは、手探りで、なにもわからなくって――それでもふたりで、必ず最後にはなんとかしてきた」 「ボディーボードもきっと同じだ。アルジェは、そう思えるようになった。 ありがとう、マイスター。マイスターが近くにいてくれるだけで、アルジェはとても――っ!!!!」 「マイスター! 来る! 見て! すごい、すごい大きな―― アルジェにもわかる――あれが! これが! いい波っ――っ!!!! テイクオフっ!!」 ;SE 足ひれ、ばちゃん! 力強く ;SE サーフライド(継続) 「わっ!? ひあっっ!? あっ!? えっ!? わ、わ、わ、わっ!!?」 「(思いもかけずうまく波に乗れて、言葉も見つけらぬほど驚愕の呼吸→理解が追いついて、だんだん楽しくなってくる。)――ふっ! ふふふっ! ふふふふふふふっ! あははははははははっ!!!!」 「なんだこれは! 楽しい! アルジェはとても楽しい!!! マイスター! アルジェたちはいま! 波に! 波に乗っている!!!」 「これは! すばらしい! まさか一発でうまくいくとは!!! 縁起がいい! 最高だ!!! これなら銚電の経営も――っ!!!?」 ;SE ざぶんっ! と波にもぐってしまって、数秒、水中環境音 ;1/前 →二回目の!?のとこで密着(引っ張り上げてもらう) 「(!!!!? んんっ――〜〜〜〜〜〜〜〜っ――!!! !!?)――ぷあっ!!!」 ;1/前(密着) 「あっ……うぁ――あー! アルジェは、アルジェはいま一瞬海の中にいたのか――ふぁ―― マイスター、ひっぱりあげてくれてありがとう」 「…………アルジェは、大変ドキドキしている。興奮している。 情報の、感情の処理がおいつかなくて、熱暴走を起こしてしまいそうだ――あぁ」 「(長く深い吐息)」 「…………けれども今、この瞬間にも。ひとつだけは、明快に得られている解がある。それはな、マイスター」 ;7/左(密着、囁き) ”あはは”で→;1/前 「貴君とふたりでのボディーボードは、この上なく楽しいということだ――あははっ!」 ;1/前 「というわけでもう一回! もう一波!! アルジェと一緒に、ボディーボードを楽しんでほしい!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track7 アルジェの精密耳掻き・右耳(ピンセット、スプーン、スパイラル) ;//////// ;このトラックから安眠導入を意識いただき、大きな声を出さない方向にてメリハリつけていただけますと嬉しいです ;1/前 「ふうっ」 ;室内環境音 和室 F.I. ;1/前 「海でたっぷり遊んだあとの温泉は最高。アルジェにまた一つ新しい、素晴らしい知見が増えた」 「このあとは出てくる夕ご飯を食べて、お部屋に戻って休めばいい。なんとしあわせなことだろう」 「マイスターも、今日はゆっくり休んでほしい。 暑い中、アルジェがひっぱりまわしてしまったあげく、ボディーボードにも何度も何度もつきあわせてしまった。 さぞやくたくたなことだろう」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ふふっ、マイスターも楽しんでくれていたなら、アルジェもうれしい。 しかし、楽しかったからといって疲れが消えるわけでも――ああ、そうだ」 ;SE 膝ぽんぽん 「マイスター、アルジェはマッサージなどの疲労回復ケアは残念ながら学んでいないが、ご存じのとおり、耳掻きだったら大変精緻に行える。 最近耳掻きをしてあげられてなかった気もするし――アルジェの膝を枕に耳掻きを受けるだけでも、少しは休息をとれるのではないかと思うが、どうだろうか」 「(呼吸音)(呼吸音)――ふふ! なら、アルジェはマイスターを耳掻きしよう。 まずは、右耳。右耳を上にむけて、アルジェの膝に、ゆったり頭をあずけてほしい」 ;1/前→;3/右 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――グート、いい子だ」 ;3/右 「それでは、耳掻きをしていこう。まずは現況を確認する。 くすぐったくとも、どうかじっと動かずにいてほしい」 ;3/右(接近・吹きかけ) 「(ふーーーーーーーーーーーーーーっ)」 ;3/右(接近) 「ん……(いろんな角度から右の耳の穴をしばらく無言で観察してください)……ふむ」 ;3/右 「なるほどなるほど。アルジェは現況を把握した。 まずはピンセットで大きなものを取り去り。次にスプーンでこまかなものをかき寄せ、拾い。 最後にスパイラルで微細なものをこそげ取るプランですすめていこう」 「では、ピンセットから進めていく。 アルジェは精緻な作業が得意だ。安心しきって、体を全部まかせてほしい」 「(微笑)――ああ、もしも眠くなったら寝てしまってもかまわない。 むしろそのほうが、耳掃除はしやすくなるしな」 「それでは、はじめる。 ん……」 ;SE ピンセットで耳掃除 「観測したとき――(呼吸音)(呼吸音) 最適な――(呼吸音)(呼吸音) よごれ除去のプランも――(呼吸音)(呼吸音) 立案――(呼吸音)――してある――(呼吸音)」 「まずは――この――(呼吸音)(呼吸音) 大きな、ものを――(呼吸音)(呼吸音) 慎重に――慎重、に――(呼吸音)(呼吸音) 除去――して――(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;SE ティッシュで耳掻きふき 「ここが、開放――(呼吸音)(呼吸音) された、なら――(呼吸音)(呼吸音) 耳穴、深くも――(呼吸音)(呼吸音) もっと、アクセス――(呼吸音)――しやすく、なって――(呼吸音)」 「っと……(呼吸音)(呼吸音) ん……(呼吸音)(呼吸音) あ、つまめた――(呼吸音)(呼吸音) これを、慎重に――(呼吸音)――取り去っ、て――(呼吸音)」 ;ティッシュ拭き 「ピンセットは、あと、ひとつだけ――(呼吸音)(呼吸音) この、上側の――(呼吸音)(呼吸音) ボコッと、ひときわ――(呼吸音)(呼吸音) 目立つ、のを――(呼吸音)(呼吸音)」 「並の、耳掻き、技術なら――(呼吸音)(呼吸音) スプーンで、崩したい――(呼吸音)(呼吸音) ところ、だろうが――(呼吸音)(呼吸音)――んっ。 アルジェに――(呼吸音)――かか、れ、ば――(呼吸音)――うんっ」 ;SE stop ;SE ティッシュで耳掻きふき 「(満足の短い吐息)我ながら見事なものだ。アルジェはここまでの進捗に大変満足している」 「とはいえ、ここからの仕上げを仕損じては意味がない。 スプーンも、慎重に丁寧につかっていこう。いくぞ、マイスター……」 ;SE スプーン耳掻き(浅い・継続) 「スプーンは……いわゆる普通の――(呼吸音)(呼吸音) 耳掻き、だから――(呼吸音)(呼吸音) 誰にでも、それなりに――(呼吸音)(呼吸音) 扱えそうな、気がする――(呼吸音)――だろう、が――」 「こうした、耳の――(呼吸音)(呼吸音) めくれた、ところや――(呼吸音)(呼吸音) 折り重なった――(呼吸音)(呼吸音) ところ、まで――(呼吸音)(呼吸音)」 「見落とすこと、なく――(呼吸音)(呼吸音) 精緻に、耳掻き――(呼吸音)(呼吸音) していく、ことは――(呼吸音)(呼吸音) やはり、技術が――(呼吸音)――必要と、なる――(呼吸音)――っと」 ;SE stop 「(ふーーーーっ)(ふっ)(ふっ)」 「……(耳穴観察)――うん。浅い所はこれでいい。 今度は、深い所へ行こう」 ;SE スプーン耳掻き(深・継続) 「ん……(呼吸音)(呼吸音) っと――(呼吸音)(呼吸音) マイスター、の――(呼吸音)(呼吸音) 耳の、穴は――(呼吸音)(呼吸音)」 「その性格と、おんなじで――(呼吸音)(呼吸音) アルジェに、とっては――(呼吸音)(呼吸音) とても素直で――(呼吸音)(呼吸音) 扱い――(呼吸音)――やすい――(呼吸音)――」 「他の、者には――(呼吸音)(呼吸音) どうだか、しらんが――(呼吸音)(呼吸音) この狭く細い――(呼吸音)――耳、奥、も――(呼吸音) アルジェに、とっては――(呼吸音)――実に、たやすく――(呼吸音)――うむ」 ;SE stop ;SE ティッシュで耳かきふき 「ふふっ――自分の部屋の電気のスイッチなら、目をつぶっていてもつけられる。 アルジェにとってのマイスターは、だいたいそんな存在だ」 「馴染んでいる。親しんでいる。安心できる。 あるいは、うん――相性がハマっている、とかそういう、な」 「ゆえに、耳掻きもいつでも極めてスムーズだ。 最後の仕上げも油断せず、きれいにきれいに整えていこう」 ;3/右 接近囁き 「スパイラル――螺旋状の耳かきに、細かな汚れを全部吸着させていく。――いくぞ」 ;3/右 「(集中して耳掃除する呼吸とニュアンス。40秒ほど))――っと」 「あとは、ぐりぐり――(呼吸音)(呼吸音) 浅い、ところも――(呼吸音)(呼吸音) 全部、丁寧に――(呼吸音)(呼吸音) こそいで――(呼吸音)――こそいで――(呼吸音)――っと」 「(ふーーーーーーーっ!)(ふっ!)(ふっ!!)」 ;角度いろいろ変えつつ観察 「ふむ……(呼吸音)(呼吸音)――ふぅむ――(呼吸音)(呼吸音)――なるほど――(呼吸音)(呼吸音)――ふむ。よし!」 「喜んでほしい、マイスター。右耳掃除は完璧だ。 左耳掃除も同様に整えたいゆえ、もうひとつだけ、アルジェは協力を依頼したい」 「オーケーならば、アルジェの『ぐるーん』という声にあわせて、体制を入れ替えてもらいたい。 もちろん今度は、左耳が上になるように、だ」 「準備はいいか? なら、いこう。 ドライ、ツヴァイ、アインス」 ;3/右→;1/前→;7/左 「ぐるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track8 アルジェの精密耳掻き・左耳 ;//////// ;7/左(接近囁き) 「グート。上手だ。たいへんよろしい」 「(ふーーーーーーーーーーーーっ)」 ;室内環境音 和室 F.I. ;7/左 「それでは、こちらもまずは観察から入ろう。 少し失礼させてもらう」 ;色んな角度から覗き込み 「(呼吸音)(呼吸音)――ふむ……(呼吸音)(呼吸音)――ああ――(呼吸音)(呼吸音)――そういうことか――(呼吸音)(呼吸音)――なるほど、な」 ;7/左 「こちらも右耳と同様だ。特別なことは必要なく、いつもの手順で、アルジェがきれいにしてあげられる。 すなわち、ピンセット、スプーン、スパイラルの順番で――ああ」 「(微笑)――さっきよりももっと眠たそうだな。 アルジェは黙って耳掻きを――(呼吸音)(呼吸音)――ふふっ、なら、のんびりとした話でもしながら、すすめていこう」 「とはいえピンセット中は、あまり話もできないかもしれないが。 よ……」 ;SE ピンセットで耳掃除 「まずは、ここ――(呼吸音)(呼吸音) 一番、大きな――(呼吸音)(呼吸音) 他への、アクセスを――(呼吸音)(呼吸音) 阻害、するものを――(呼吸音)(呼吸音)」 「こうして、慎重に――(呼吸音)(呼吸音) くずさない、よう――(呼吸音)(呼吸音) つまんで、しまって――(呼吸音)(呼吸音) とりされ、ば(呼吸音)(呼吸音)――よし」 ;SE ティッシュで耳掻きふき 「あとは、多少は――(呼吸音)(呼吸音) 気楽に、なるが――(呼吸音)(呼吸音) それでも、やはり――(呼吸音)(呼吸音) ピンセット――(呼吸音)――は――(呼吸音)」 「耳掻き――(呼吸音)専用の――(呼吸音) もので、あっても……(呼吸音)(呼吸音) 他の、どれより――(呼吸音)(呼吸音) 取り扱いには――(呼吸音)――注意が、必要――(呼吸音)――っと」 ;SE stop 「(安堵の息)」 ;ティッシュ拭き 「こっちのお耳のピンセットは、今の二個だけで完了だ。 とはいえその分、細かなものが散らばっているゆえ、スプーンとスパイラルは念入りになりそうだが」 「ともあれゆるゆる、あせらず行こう。マスター、そのままどうかリラックスして……」 ;SE スプーン耳掻き(浅い・継続) 「しかし、こう――(呼吸音)(呼吸音) 今でこそ、アルジェは――(呼吸音)(呼吸音) 耳掻き、にも――(呼吸音)(呼吸音) マスターと、すごす――(呼吸音)――時間、にも――(呼吸音)」 「完全に、馴染んだ――(呼吸音)(呼吸音) 感さえ、あるが――(呼吸音)(呼吸音) これも、最初は――(呼吸音)(呼吸音) 出会った、ころは――(呼吸音)(呼吸音)」 「ふふふっ、だなぁ――(呼吸音)(呼吸音) 実際、いろいろ――(呼吸音)(呼吸音) 噛み合わないことが――(呼吸音)(呼吸音) いくつも、でてきて――(呼吸音)――あのころ、は――(呼吸音)」 「どうなることかと――(呼吸音)(呼吸音) 思った、けれど――(呼吸音)(呼吸音) 時間は、すごいな―(呼吸音)(呼吸音) 本当に――(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;SE stop 「(ふーーーーっ)(ふっ!)」 「……(耳穴観察)――。うん。上出来だ。 深いところも、この調子ですませてしまえればとアルジェは思う」 ;SE スプーン耳掻き(深・継続) 「よし、っと……(呼吸音)(呼吸音) う……ん――(呼吸音)(呼吸音) ああ、うん――(呼吸音)話の――(呼吸音) 途中、だったか――(呼吸音)(呼吸音)」 「時間を、重ねて――(呼吸音)(呼吸音) 乗務を、重ねて――(呼吸音)(呼吸音) マイスターのこと、少しずつ――(呼吸音)(呼吸音) アルジェは、学習――(呼吸音)――していって――(呼吸音)――」 「逆に、きっと――(呼吸音)(呼吸音) だよね、マイスターも――(呼吸音)(呼吸音) アルジェは、多分――(呼吸音)――一般的には――(呼吸音) 扱いづらい、レイルロオドで――(呼吸音)――けど、マイスターは――(呼吸音)――ふふっ」 ;SE stop ;SE ティッシュで耳かきふき 「……アルジェを信じてくれている。すべて委ねてくれている。 だからアルジェも――ふ……ぁ――(小あくび)」 「――いかんな。緩むにはまだ早い。 スパイラル、最後に仕上げ――それだけは終わらせてしまわねば。ん……」 ;ここからだんだん眠たく、スローになっていってください ;7/左 接近囁き 「もう少しだけだ。マイスター。もう少しだけ、アルジェに時間を預けてほしい」 ;SE スパイラル(深) 継続 ;7/左 「あとは……これだけ――(呼吸音)(呼吸音) スパイラル、して――(呼吸音)(呼吸音) こま、かな――(呼吸音)――ちり、を――(呼吸音) くっつけて――(呼吸音)――とって、しまえば――(呼吸音)――ふぁ――」 ;SE stop ;ティッシュふき 「ああ、だめだ。アルジェは今日は、はしゃぎすぎてしまったらしい。 もう眠たくて眠たくて――ん……精密作業を継続できる……状態、では――ない」 「ぁ――(大あくび)」 「すまない。アルジェのマイスター。 いまは、作業を……しばし、中断――させて、くれ――」 「うたたねを、して――ゆうごはんの、あと――ん……その、あと――」 「かならず、きれいに……すっかり、きれいに――アルジェは――しあ、げ――(あくび)――。 ああ、もうだめだ――アルジェもよこい……ならせてほしい」 ;SE 身じろぎ ;7/左(添い寝) 「ふぁ……あー……よこになるのの、なんてらくちんなことだろう……あ……」 「(くんくん、すんすん)」 「ふふっ、マイスターから、いつもと、ちがう……かおりが……する――」 「あぶらじゃ、なくて――(呼吸音)(呼吸音)――海の、においが――(呼吸音)(呼吸音) 楽しい、うれしい――(呼吸音)(呼吸音)――しおの、かおりが――(呼吸音)――ふぁ――」 「あるじぇ……だいすき……なった――にお、い…………ん――」 「(浅い寝息、ニュアンス多め)*8呼吸」 「(浅い寝息、ニュアンス多め)*8呼吸――ふぁ――」 「おや、すみ――まいす、た――(呼吸音)(呼吸音)―― アルジェの――(呼吸音)――大事、な――(呼吸音)」 「(浅い寝息、ニュアンス少なめ)*12呼吸」 「(落ち着いた寝息、ニュアンス少なめ)*12呼吸」 ;環境音 F.O ;//////// ;Track9 アルジェとうたたね ;//////// 「(規則正しい寝息、ニュアンス少なめ)*一分間」 「(規則正しい寝息、ニュアンス、ごくわずか)*一分間」 「(規則正しい寝息、ニュアンスなし)*一分間」 「(規則正しい寝息、ニュアンスなし)*一分間」 ;//////// ;Track10 おまけトラック。尾崎真実さんフリートーク+Q&A ;//////// 【尾崎】「蓄音レヱル  〜釣子電鉄デキ3専用レイルロオド アルジェ〜〜 おまけコーナー Q&A」 【尾崎】「みなさん、こんばんわ……ですよね。きっと。アルジェに寝かしつけられて、いまもしもぐっすりねむっているところなら、夢の中で、こんばんわです」 【尾崎】「釣子電気鉄道、デキ3専用レイルロオド、アルジェこと、アルジェマイネドライ役の声優、尾崎真実です。アルジェとしては、はじめましての方が多いかなって思うけど、おひさしぶりの方は、おひさしぶりです」 【尾崎】「さて。このおまけコーナでは、みなさんからいただいたご質問に、Q&A形式でわたし、尾崎真実がお答えさせていただきます」 【尾崎】「お便りくださいましたみなさま。本当にありがとうございます。 それじゃあ、答えていきましょう、最初のご質問は、こちらです」 【尾崎】 「『Q:尾崎真実さんこんばんわ。尾崎さんがアルジェでバイノーラルボイスコンテンツにご登場されるとのことで、とてもわくわくしています。銚子のこと、たくさん話してもらえるのを期待してます。どころで、バイノーラルボイスドラマって、普通のとどう違うんですか? その辺全然くわしくないので、どうか教えてほしいです』」 【尾崎】「(自由に回答をお願いします)」 【尾崎】「――って感じでかなって思います。実際のとこどんなものかは、このコーナーまでにもう聞いてもらってわかってもらえ――てたらうれしいんですけど。そうですかね? ってことで、次のご質問にまいりましょう」 【尾崎】「Q:尾崎さんとアルジェちゃんは、銚子電鉄で昔イベントをされてましたよね。そのときの思い出話とか、印象に残ってることとかあったら、教えてください」 【尾崎】「(自由に回答をお願いします)」 【尾崎】「――って感じです。とっても楽しかったから、また銚子、ぜひいきたいって思ってます。みなさんもぜひぜひ銚子にいって、銚子電鉄の電車にのってくださいね! さて、次は――っと、もうお時間になっちゃうみたいです。だから、これが今日のご質問の締めくくりになりますね」 【尾崎】「おたよりをくださったのは、埼玉県鶴ヶ島市にお住まいの、ハンドルネーム、『モズ』さん。 モズさん、おたよりありがとうございます」 【尾崎】「Q:『思い出深い鉄道や駅はございますか?』」 【尾崎】「(自由に解答をお願いします)」 【尾崎】「――です! と、ここでちょうどお時間になっちゃったみたいです。! たくさんのお便り、本当にありがとうございました」 【尾崎】「お久しぶりのアルジェと一緒に、マイスターであるあなたと一緒に釣子で、朝日で過ごした時間、いかがでしたでしょうか? おくつろぎの、おやすみのおともになれてたらうれしいです」 【尾崎】「今回の旅は、ひとまずここまで。 ですけどきっと、次の駅でも、次の夜にもお会いしましょう」 【尾崎】「今回の旅をご一緒したのは、レイルロオド・アルジェと、アルジェ役、尾崎真実でした。 おやすみなさい。そうしてきっと」 【尾崎】 「明日の朝へ―― 『出発! 進行』」 ;おしまい