;//////// ;Track1 プロローグ。りいこの自己紹介 ;//////// ;1/前 【りいこ】「蓄音レヱル 〜頭部鉄路(とうぶてつろ)三勢崎線(みせざきせん)5号機関車(ごごうきかんしゃ)専用レイルロオド りいこ〜。りいこの自己紹介〜」 /// ;環境音 室内空調 ;リノリウム床の事務所内 ;りいこはロングブーツ ;SE りいこ足音 ;13/後遠→;5/後 ;13/後遠→;5/後 ヒソヒソ声 【りいこ】 「ぬきあし さしあし しのびあし〜 ぬきあし さしあし しのびあし〜 えへへ」 ;5/後 【りいこ】 「だーーーーれだ! ――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】 「って、え!? マスター、わからないの。 わからないなんておかしいよ。 だってりぃ――あうっ、名前いいそうになっちゃった」 【りいこ】 「んん、よく聞こえてないのかな。 なら――あ、そうだ!!」 【りいこ】 「マスターにヘッドホンかイヤホンつけちゃお。 ええと――ええっと―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― ああ、あった! これでいいや! えいっ!」 ;SE 耳になにか装着系のガサゴソ音 【りいこ】 「これでよーーーく聞こえるはずだよね――えへへ」 ;3/右 (接近囁き) 【りいこ】「聞こえるよね、マスター。 この声だよー。この声に、聞き覚えあるよねー (ふーーーーーーーーーっ)」 ;7/左 【りいこ】「左のお耳の方が聞きやすいかな。 この声だよー。 マスターと一緒に毎日毎日乗務している、 とぶてつの、5号機関車のレイルロオドの声だよー」 ;7/左→;5/後→;3/右 【りいこ】「あれれれれれれぇーーーーーーーー? どうしてお返事くれないのかなぁ」 ;3/右 【りいこ】「って、マスターひょっとして居眠りしちゃってたりとか、お口になにかものはいってたりとか……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;1/前 【りいこ】「あははっ! なぁんだ。よかったー! 安心したー。そうだよね、マスターがりいこのことわからなくなっちゃうなんて、あるわけないよねー」 【りいこ】「もしかしてマスターが記憶喪失とかになっちゃってて、りいこ、 『はじめまして。りいこは、マスターと一緒に毎日乗務をしている、頭部鉄路5号機関車専用レイルロオドのりいこだよ』とか、自己紹介からはじめなくっちゃいけなくなるのかとおもっちゃったー」 ;7/左 【りいこ】「じゃあじゃあマスター、当然ちゃんと覚えてるよね。 今日のりいことの、一緒に遊びにいってくれる約束――(呼吸音)(呼吸音)」 ;1/前 【りいこ】「えへへっ! やったぁ!! っていっても――新聞記者のインタビューだっけ? それが最初に入っちゃったのは、ちょっと時間、もったいないなぁって気もするけど」 【りいこ】「けどけど、それもマスターと一緒だから、ま、いいよね! それに待ち合わせ場所もぽんぽこ寺だし。 りいこ、ぽんぽこ寺いかなくちゃって思ってたから、ちょうどよかったー」 【りいこ】「って、りいこそれで呼びにきたんだった! そういうわけで、待ち合わせ前にちょこっと用事すませたいから、少し早くでたいんだけど―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「えへへ、ありがと! じゃ、りいこ――」 ;SE 大きな足音一歩 ;9/前遠 【りいこ】「先に外いってまってるね! 支度ができたら、すぐきてねー!」 【りいこ】「りいこ、いいこにして待ってるからーーーー!!!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track2 ぽんぽこ寺でお守り購入と音探しの始まり ;//////// ;タイトルコール ;1/前 【りいこ】「蓄音レヱル 〜頭部鉄路(とうぶてつろ)三勢崎線(みせざきせん)5号機関車(ごごうきかんしゃ)専用レイルロオド りいこ〜」 ;環境音(F.I.) ;使用環境音:茂林寺境内環境音.wav ;足元は濡れた砂利 ;りいこは革のロングブーツ ;SE りいこ、小走りの足音(数歩) ;1/前 (マイクに背中向けて) 【りいこ】「あ! 張り紙。『ご用の方は、この鐘を三回鳴らしてください。 ぽんぽこ寺』だって」 ;1/前 (マイクの方に振り返って) 【りいこ】「ね。マスター。 この鐘、りいこが鳴らしても平気だよね―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)。 えへへ、じゃ、鳴らすね! よいしょ!」 ;効果音 鐘*3 ;(茂林寺の鐘から切り出してご製作ください) ;1/前 (マイクに背中向け) 【りいこ】「あ、結構いい音――って、わ! <:SE 事務所のガラス戸開き> そか、この鐘、建物の中にいる人への合図なんだ」 【りいこ】「あ、こんにちわ、ぽんぽこ寺のお姉さん。 あのね、りいこね、『おたぬきお守り』がほしいの」 【りいこ】「……前にマスターから買ってもらったやつ。 こないだ御一夜(おひとよ)に旅行にいったときなくしちゃって、だから――(呼吸音)――あ、うん。 500円だねー、えっと」 ;SE りいこ、お財布をごそごそ ;小銭じゃらー 【りいこ】「これ、500円玉一枚と、100円玉5枚で、千円。 だから、おたぬきおまもり、ふたつちょうだい」 ;りいこ、お守りをふたつ受け取る ;1/前 (マイク向き) 【りいこ】「えへへ、ひとつはりいこので、ポッケにしまって―― <;SE ポッケがさごそ> (呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「それで! はい! もうひとつはマスターにだよ。 前にプレゼントしてもらったから、おかえしー。 それにりいこ、マスターとおそろい、うれしいから!」 【りいこ】「ね、ね! せっかくおまもりおそろいになったんだしさ。 これから一緒に――(呼吸音)(呼吸音)―― あ、そうだ、ダメだったんだ。新聞記者さんと待ち合わせなんだったっけ」 ;3/右 【りいこ】「(うんざりとした長い溜息)」 【りいこ】「え あ…… (呼吸音) うん。あのね りいこ」 【りいこ】「ええと――(左右きょろきょろ見回しながらニュアンス) ……新聞記者さん、もうすぐくるんでしょ だから――あ、そうだ、マスター、耳かして」 ;3/右 接近囁き 【りいこ】「りいこ、本当はインタビューなんてうけたくないの。 お仕事のあとマスターと遊んでもらえるはずだったのに、急にインタビューなんてはなしになって」 ;3/右 【りいこ】「けど、ね。えへへへへっ! マスターが、 『なんでもひとつりいこの言うこと聞いてたげる』っていってくれたから、インタビュー、受けてもいいなって気になったんだよ」 【りいこ】「それでも……(呼吸音)(呼吸音)―― あんまり待たされちゃうようだとやっぱり、 どんどん面倒っていう気分がふくらんできちゃって―――あ!」 ;3/右 接近囁き 【りいこ】「来たっぽい。きっとあのひと」 ;SE 記者の足音 ;9/前遠→;1/前 ;3/右 (マイクではなくダミーヘッドと同じ視線向き) 【りいこ】「ね、ね あなたが新聞記者の人――(呼吸音)(呼吸音) ――やっぱり! あのね、はじめまして。 りいこがりいこで、こっちがりいこのマスタ――(呼吸音)(呼吸音)――あ。じゃないや」 【りいこ】「そだよね。はじめましてなんだもんね。 きちんと自己紹介しなくっちゃだ。ええと――」 【りいこ】「りいこは、頭部鉄路5号機関車の専用レイルロオドのりいこだよ。 頭部三勢崎線を走ってて、主に普通列車の牽引をしてるの」 【りいこ】「5号は明智(めいじ)につくられた機関車だからおんぼろのおばあちゃんだし、りいこも同い年だから結構ポンコツなんだよ だけどね えへへっ」 ;3/右 (マイクに顔向けて) 【りいこ】「マスターがりいこと5号を大事に大事にしてくれてるから、ポンコツだけど毎日お仕事できてるんだー」 ;3/右 (マイクと同じ視線向き) 【りいこ】「それに、お客さんたちもやさしいし、りいこ、三勢崎線が大好きなんだよ」 【りいこ】「それで、今日のインタビューって―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)…… ふんふん。三勢崎線の音風景を紹介する記事」 【りいこ】「『蓄音レヱル 〜レイルロオドと訪ねる日ノ本全国音100景〜』 ――それが、記事の題名」 ;3/右(マイク向き) 【りいこ】「むつかしそう! 面倒くさそう!! そんなのいきなりいわれたって、りいこ、なにをどうすればいいのか――(呼吸音)(呼吸音)――ん……」 【りいこ】「(呼吸音)ふんふん……(呼吸音)……うんうん。 あー、そうなんだ、なるほどー」 【りいこ】「マスターと一緒に三勢崎線沿線でいい音がするとこにいけばいいだけなんだね。 そしたらマスターがそれを記者の人につたえてくれて、記者の人が記事にしてくれる」 【りいこ】「それならいいよ。りいこできる。 マスターと一緒だったら、面倒くさいことも楽しくなるし」 【りいこ】「じゃ、さっさとやってすませちゃお マスター。 それでりいこと遊びにいこう え ……(呼吸音)(呼吸音)。 あー、でかけるまえに準備がいるんだね」 【りいこ】「(呼吸音)……うん……(呼吸音)…………。 あーそっか、音をちゃあんと聞くために、ヘッドホンかイヤホンつけなくっちゃダメなんだねー」 ;3/右 “なら”で →;1/前 【りいこ】「マスター、ヘッドホンかイヤホンもってるよね、確か。 (呼吸音)(呼吸音)――だよね! なら、つけてつけて」 ;1/前 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― えへへ! にあってるー! それじゃあ、ちゃあんと聞こえてるか、りいこ、ためすねー」 ;7/左 【りいこ】「ひだりみみー」 ;3/右 【りいこ】「みーぎみみー」 ;3/右→;1/前→;7/左 【りいこ】「それでそれで! えへへ ぐるーーーーーーーーーーってして、 反対側にきて〜」 ;7/左 接近囁き・息吹きかけ 【りいこ】「(ふーーーーーーーーーーーーーーーーっ)」 ;1/前 【りいこ】「えへへ! よく聞こえてるみたいでよかったー! それじゃ、マスターいい音するとこいこ りいこ、案内してあげるー」 【りいこ】「それでね、さくっといい音集めて、 そのあとはたーくさん、りいことあそんでね!」 ;SE りいこ足音、小走り ;1/前→;9/前遠 ;9/前遠 【りいこ】「なにしてるの! マスター! おいてっちゃうよ! 早く早くーーーーーっ!!!」 :環境音 F.O. ;//////// ;Track3 ぽんぽこ沼 ;//////// ;使用環境音:茂林寺沼.wav ;1/前 【りいこ】「ついた。ぽんぽこ沼。 ここね、いい音するんだよー」 【りいこ】「えへへっ、近すぎてびっくりしちゃった? さっきの場所――ぽんぽこ寺の境内から歩いて…… どのくらいかかったかな。三分……五分、たったそれだけでついちゃうけど。でも」 ;3/右(接近囁き) 【りいこ】「ね、マスター。耳をすませてみて」 ;3/右 【りいこ】「(耳を済ませて周囲の音を聞く密やかな呼吸音。一分ほど)」 【りいこ】「すごいでしょう、ここ。音が、たくさん。 生きている音。自然の音」 【りいこ】「鳥も、魚も、虫もわんさか。 りいこの好きな空を飛ぶ虫の仲間だと、ちょっとだけ珍しい、ウチワヤンマとかミドリシジミとかもいるよ」 【りいこ】「(耳をすませる、30秒ほど)」 【りいこ】「ね にぎやかでいい音でしょう ジジジジーっていってるのが、雀の地鳴き。 ケーケーケーケーって、笑ってるみたいに聞こえるのが、マガモの鳴き声」 【りいこ】「こここここって聞こえるのはね、アマガエル。 遠くにけろけろ、ヌマガエルの声も聞こえるね− ――あ!」 【りいこ】「早いの! 歌うみたいにてかろやかなの。 ハクセキレイ。珍しい。マスター、ラッキーだね」 【りいこ】「ハクセキレイなんて、一年に何回見かけるかどうかなんだよ! すごい、すごい! マスターといっしょだと、楽しいこといっつもたくさんでうれしいな! えへへっ」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ん。 別にりいこ、鳥のことにもカエルのことにもくわしくないよ。だけど――(呼吸音)――」 ;SE 制服の袖ごそごそ 【りいこ】「この制服、腕まくりしづらいったらないんだよねー。 硬いし、ひらひらついてるし……ん、っと……」 ;SE 制服腕まくり 【りいこ】「……インタビューなんかなかったら、虫取り服で来たし、捕虫網ももってきたのにさー――。 っと、腕まくりできたー!」 ;SE しゃがみ→沼の水に手をつける ;3/右 (しゃがんでるので低いとこ) 【りいこ】「ひえっ! 沼の水冷たっ!! ん ……(呼吸音)――あはは、平気。 汚くないよー。汚かったら、こんなにたくさんの虫とか魚とか鳥とかがいるわけないもん」 ;SE 沼の水、静かにちゃぷちゃぷ(継続) 【りいこ】「それに、ぽんぽこ沼は群真県(ぐんまけん)の天然記念物で、 環境保全がしーーーーっかりされてるから、平気。 ああっ、それにしても冷たいなぁ」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)……あー、うん。 えとね、冷たいのに手をつけっぱなしにしてるのはね、 ふたつ理由があるんだよ。 ひとつは、やけどしないように――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「あ、やけどっていうのは、りいこがじゃなくって、虫が、やけどをしちゃわないように」 【りいこ】「あのね 水生昆虫の中には、レイルロオドとか人間の手のひらの熱さが高すぎるこがいるの。 そういうこをいきなりつかまえちゃうと、きっとりいこたちで言えば、焼けたトングでつままれたのととおんなじくらいな感じになって、やけどさせちゃうの」 【りいこ】「りいこが捕まえたせいで、虫が弱って死んじゃったらヤだから、冷たいのくらいは我慢しなくちゃ。 ……(呼吸音)(呼吸音)――ん、そろそろいい感じに冷えたっぽい――」 ;SE stop 【りいこ】「(30秒ほど、じっと息をひそめる)」 ;3/右 (囁き) 【りいこ】「来た。……うふふっ。 あとひとつの理由はもちろん。――んっ!」 ;SE 水中で虫を捕まえて、捕まえたその手をそーっと水面の上にあげる 【りいこ】「かわいいでしょ。マルチビゲンゴロウ。このこも環境省の準絶滅危惧種だから、すぐに逃してあげないとねー」 ;SE 水中に手をつけ、5秒ほどであげる 【りいこ】「えへへ、ばいばーい! 元気でねー。 もうつかまっちゃだめだよー――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右 【りいこ】「うーーーー、冷えちゃった。 あっ」 ;3/右(手をにぎってもらってる距離) 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――えへへ、あったか。ありがと。マスター」 ;3/右 【りいこ】「でね? さっき話した、水の中に手をつけてた理由のふたつめは。 水生昆虫かなにかをつかまえて、マスターに見せてあげようって思ったから」 【りいこ】「どうして見せてあげようかって思ったかっていうと……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あれ」 【りいこ】「あれ あれれ ええっと――うーんと―― ね なんでだったっけ……(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「あ! そうだった! 『りいこが鳥にもくわしい』って、 マスターに誤解されちゃいそうって思ったからだったー」 【りいこ】「あのね りいこ、鳥のこと詳しくなくて、だけど虫は大好きだから。 虫がどんな鳥に食べられちゃってるのか、気になって調べてただけなんだよ」 【りいこ】「気になるたびに調べてたら、いつの間にか見分けられるようになって、鳴き声とかも覚えちゃったの」 【りいこ】「植物とかもおんなじで、 『オオルリハムシを捕まえた場所を記録しとこー』って思ったら、何の葉っぱの上にいたかもしらべなくっちゃいけないでしょう? それで自然と、この葉っぱがカヤツリグサで、あのお花はウシハコベとか、みわけられるようになったんだよ」 【りいこ】「だから、りいこは全然鳥も植物もくわしくないの。 りいこがちょっとはくわしいのは、虫のことと機関車のことと――(呼吸音)(呼吸音)――あとは、えへへっ! マスターのこと!!」 ;3/右→;1/前 【りいこ】「だからね、りいこ。マスターがどんなにりいこのことをいっつも助けてくれてるか、わかってるの。 わかってるから、りいこももっと、マスターの役にたちたくて……」 ;考え込む 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「……役にたちたいんだけどなぁ。 お仕事の方もこのくらい、虫のこととおんなじくらい熱心にできたら素敵だよねー」 【りいこ】「りいこもね そうしたいんだよ そうしたいけど、がんばってるけど―― なんか失敗しちゃうんだー」 【りいこ】「安全に関してだけは、絶対失敗しちゃいけないから、 そこにぎゅーって気持ちを集中するでしょう そうすると、りいこ、他のことにまでは気が回らなくなっちゃって……」 【りいこ】「だからちっちゃいミスとかポカとか、ときどき……結構しちゃうし。 マスターにフォローしてもらうばっかりで…… (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――えへへ」 【りいこ】「それでもいいんならうれしいな。 りいこが甘えて、『一緒にあそんでー』っておねだりするのが、マスターのいい気分転換になれてるんなら、ほんとにうれしい」 【りいこ】「それなら、えへへ! いっしょにどんどん楽しくなれるね! マスターはりいこと遊んで気分転換できて、 りいこはマスターに遊んでもらえるとたのしくて、 それだけじゃなく、りいこだと背が届かない高いとこの虫も捕まえてもらえるし」 【りいこ】「前ね、虫取り手伝ってもらったとき、 マスターがまさかのコロギス捕まえてくれたのも、とーってもうれしかったんだよ。 りいこ、ちょっととろいから、コロギス捕まえられたことなかったし――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「えへへ。 コンビネーション! とっても素敵な言葉だねー。 コンビネーション! コンビネーション!!」 【りいこ】「マスターとりいこ、コンビネーションがいいんだね。 やったぁ! うれしい。 りいこ、自信がついちゃった! ほんとにありがと、マスター」 【りいこ】「なんだかりいこ、虫取りしたくなっちゃった。 ね、マスター、このまま湿原の方いってみない 捕虫網ないけど、あそこだったら――あっ」 ;環境音 雨をプラス ポツポツ ;空をみあげながら 【りいこ】「やだなぁ、降り始めてきちゃった―― あ、じゃないや! 降ったら降ったで、いい音集め、ラクできるんだ!!」 ;1/前→;3/右 (お隣に並んで、腕を引っ張る) 【りいこ】「そんな急には土砂降りにならないっぽいし、ちょうどいいかな――うん!」 【りいこ】「それじゃあ、マスター! このまま森の方にいこ!」 ;//////// ;Track4 雨のぽんぽこ森 ;//////// ;使用環境音 ;茂林寺_雨の森.wav ;りいこ足音。濡れた葉っぱ踏む。数歩。 ;3/右 【りいこ】「ついたー――! えへへっ、今回もすぐについちゃった!」 【りいこ】「ぽんぽこ寺とぽんぽこ沼の真ん中だもんね、ぽんぽこ森。 だから、『ちょっとだけ戻っただけ』みたいな感じになったねー」 【りいこ】「でも、ね? 手抜きしてるわけじゃないんだよ? 三勢崎線沿線でいい音がするところっていって、りいこが一番最初に思いつくのがこの辺一帯なだけで――」 ;3/右 (接近囁き) 【りいこ】「それに、ね。マスター。 ちょっとの間、なんにもいわないで聞いてみて」 ;一分間ほど、耳を済ませる呼吸音 ;3/右 【りいこ】「(呼吸音)」 【りいこ】「……ね 近くったって、ぽんぽこ沼とは全然違う音がするでしょう とっても静かな雨の森。 はっぱを叩く雨粒の音が響いて、鳥たちもひっそり囁いて」 【りいこ】「って、おんなじ声の子たちもやっぱりいるけどさ。そこはまぁ、ご愛嬌で。 っていうかご愛嬌っていったら、もうひとつ――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「ここ、ぽんぽこ寺駅から近いもんね。 踏切の音も列車の音も聞こえるてくる。 けど――けど! そこもほら、りいこは考え方だと思うの」 【りいこ】「だって、大廃線があって、帝鉄が解体されちゃって、 線路も列車もどんどん廃棄されて壊されて」 【りいこ】「いま存続してる路線なんて、帝鉄がぶいぶい言わせてたときの1/10くらいしか、きっとないでしょ? だから、鉄道の音って今はもうレアで、貴重価値で」 【りいこ】「そのうえりいこたちの頭部鉄路(とぶてつ)三勢崎線ってばさ、大廃線前とそんなにかわらない列車本数維持してる、日ノ本でもめずらしい路線でしょう。 そんなの他に、名護鉄(なごてつ)本線くらいしかないっても聞くし」 【りいこ】「だから、りいこたちにとっては日常そのものの、列車や踏切の音だって。 新聞記事で紹介されるひとたちにはきっと、とっても素敵な音風景だってりいこは思うの」 【りいこ】「こんなに豊かな自然の音と列車の音を一緒に聞ける場所もさ。 いまとなっては、他にきっとあんまりないって思うし!」 【りいこ】「だからりいこは、いい音だって自信をもって、積極的にとりいれていきたいんだ。 三勢崎線の魅力をもっとPRしていけば――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「だよね、うん。記事を読んでくれた人に、三勢崎線に乗って沿線めぐって貰えるようにもなるよね、きっと」 【りいこ】「そう考えたら……そっか。ぽんぽこ寺駅のまわり以外にも――っていうかむしろ、沿線の離れた駅のどこかで……素敵な音が聞けるスポット、ひとつは紹介しなくちゃだねぇ」 【りいこ】「ん〜(呼吸音)(呼吸音)――どこがいいかなぁ。 せっかくだからりいこ、音探し早くおわらせて、残り時間でマスターとたくさん遊びたいなぁって思ってたんだけど――あ!」 【りいこ】「それならマスター! 『いい音がして』 『記事を読んでくれた人が、ぽんぽこ寺駅から三勢崎線に乗ってめぐれる場所にあって』 『マスターとりいこが一緒に遊べる』 がぜーんぶそろってる場所にいったらいいわけだよね」 【りいこ】「えへへっ! マスター、耳かして」 ;3/右 接近囁き “ちょっとだけ”から ;3/右 通常 【りいこ】「あのね、りいこね、こころあたりの場所がひとつあるの。 ただ……今日いってすぐ大丈夫かわかんないから―― ちょっとだけ確認の電話、かけてみるね」 【りいこ】「えへへっ、とっても気持ちいい汗かけるとこだから、お楽しみ! って、いけるかどうかまだわからないけど―― ちょっとだけ電話するから、マスターはその間、雨の森の音、楽しんでてね」 ;SE りいこ足音 ;3/右→;1/前→;9/前遠 ;環境音 じわりと VOl↑ ;9/前遠(マイクに背中向けて) 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……あ、めいこ うん、りいこだよ。こないだありがとね。たのしかったー」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)……うん。ふつう。ちゃんとやってる。ってか、職場の話は、次あったときでもいーい あのね 今日はちょっとね、聞きたいことがあって電話したの」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)。うん、じゃあ聞くけど、えと――こないだいったときさ、ちょっと話したことあるでしょ 『マスターにもしてあげたいなぁ』って――あれ。あ!」 ;マスターに聞こえてる可能性に気づいて、ヒソヒソ声に 【りいこ】「そそ、うん…………で………………なの、今日…………急で悪いけど…………うん………………あ……………なの そっか、それなら……………………うん!」 ;ひそひそ話終了して 【りいこ】「わかった! ありがと、じゃ、今日いくね あと1時間か2時間くらいでつけると思うから、支度しといて」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)。うん。今度お礼する! 瀝青炭(れきせいたん)でいーい? (呼吸音)――わかった! じゃ、一番上等なとこたっぷりもってくから期待しといて」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――あはは、ありがとー! それじゃあ、いまはもう切るね うん、またあとで!」 ;SE 電話切る ;SE りいこ小走り ;9/前遠→;1/前→;3/右 ;環境音 Vol ジワリ戻す ;3/右 【りいこ】「マスター、おまたせ! あのね、いいって! だから……もう少しだけ雨の森楽しんだら、いこ?」 ;3/右(独り言/つぶやき) 【りいこ】「雨の森の音。りいこの大好きな音だから。 もう少しだけ、楽しんでから……」 ;SE 息をひそめて、一分ほど雨の音を聞く 【りいこ】「(呼吸音)」 【りいこ】「……静かだよね。音がこんなにたくさん跳ねてるのに、静かで綺麗。とっても不思議」 【りいこ】「マスターの音。心臓の音。りいこ、好きなの。 それとおんなじみたいな感じが、雨の森からはするの。 ざわざわしてて、なのに静かで。生きているって感じがして。あったかくて、落ち着く」 【りいこ】「それに……それにね 雨の森には、素敵なヒミツがあるんだよ マスターにだけ、こっそり、りいこ教えてあげるね」 ;3/右 接近囁き ”って”で →;3/右通常 【りいこ】「雨の日にもね、虫取りできるよ ハチとか蛾とかが少くなるから、雨でも出てくるヒラタクワガタとかを取るには、むしろ狙いめなの――って」 ;3/右 【りいこ】「マスター、どうしてくすくすしてるの りいこ、なんかおかしなこと――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……」 【りいこ】「りいこらしいって、今の話が? それでマスター、楽しくなったの」 【りいこ】「えへへ、それならりいこも嬉しいな。 そしたらそしたら、もっといいことも教えてあげる!」 ;3/右 接近囁き →“ふふっ”で →;3/右(通常) 【りいこ】「一番の狙い目はね 雨あがりなの。 雨が苦手なこたちがお腹をすかせてでてくるから―― (呼吸音)(呼吸音)――うふふふふっ!」 ;3/右 【りいこ】「虫取り情報、マスターにも喜んでもらえてうれしいな。 そしたら今度は――今日は移動しちゃうからもうあれだけど、あめあがり、一緒に虫取りに行こうね!」 ;3/右 ”ね”から →;1/前 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――♪ わーい! 嬉しい、それじゃあ約束。 ね、マスター、小指かして」 ;1/前 【りいこ】「ゆーびきーりげーんまん うーそついても なんにもしーない ゆびきった!」 【りいこ】「(呼吸音)――え うん。うそついてもなんにもしないよ だってマスターが痛かったり怖かったりつらかったりするの、りいこ、やだもん」 【りいこ】「それに、約束マスターが守れなくなっちゃうのって、急なお仕事だとか、誰かになにかあったとか、そういうときだけって、りいこ、知ってるし」 【りいこ】「だからりいこ、もしも今の約束が―― (呼吸音)(呼吸音)…… って、わ! そうだ! りいこ、めいこと約束してたんだ!!」 【りいこ】「マスターマスター、それじゃ、そろそろ移動しよう? めいこのところに――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「って、めいこのこと忘れてないよね。りいこの妹の、めいこ。 いまはもう解体されちゃった、とぶてつ6号機関車の、レイルロオド」 【りいこ】「でもね、めいこは解体されなくて、鉄道の外でお仕事してるの。りいこ、こないだ会いにいって、そしたらそこで、気持ちいい音に会えたから――えへへへへっ!」 【りいこ】「マスターにも聞かせてあげるね! さ、行こうっ!!」 ;環境音 F.O ;//////// ;Track5 砂蒸し風呂でリラックス ;//////// ;参考 http://nagomiyu.jp/publics/index/17/ ;環境音 (スチームサウナっぽい室内環境音) ;砂かけ音は、密封したレコーダーのLRマイク付近に砂をシャベルでかけるイメージでご作成ください ;↓(壁越しエフェクト) ;15/左遠 【りいこ】「マスター! マスター! 着替え終わったらこっちきて! <;SE ドア開け>」 ;りいこはだし。駆け寄る足音数歩 【りいこ】「砂蒸し風呂、いいでしょ〜。あったかでしょ〜。 えへへ、茎喜(くき)まで来たかいあったよね〜!」 【りいこ】 「茎喜も三勢崎線沿線の主要駅だし。 いい音聞いてもらいながら、マスターとも遊べるし。 えへへ、ここ来て大正解!」 【りいこ】「それじゃあまずはね、はい、タオル。 これ、あたまから顎まで、顔だけだしてすっぽり包む感じにするの。 りいこ、ぐるーってまいてあげるね」 ;SE りいこ、リスナー頭にタオル巻く ;1/前 【りいこ】「(呼吸音)――ん……(呼吸音)――よ――っと」 【りいこ】「うん! 上手にできた。 それじゃあマスター、横になって。 そこ、砂が四角くほってあるとこが、 マスター専用の砂風呂スペースだから」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)…… ん。そしたらりいこが砂かけしてあげる。 やり方ぜぇんぶめいこから共感で教えてもらって、 プロのテクニックそのまんまになるから、安心していいよ」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――めいこ、引退したあとはここでお仕事してるから。 だから、りいこが砂かけやらせてもらうのにもオッケーもらえたの。おねーちゃん特権! えへへー」 【りいこ】「安心できたら、いくね? マスター。体、ぽっかぽかになっちゃうからねー。 お楽しみに!」 ;以降指示あるまで、マスターは仰向けにねころがってて、りいこはそれを見下ろしてるイメージです ;1/前 【りいこ】「まずはこのショベルで <;SE ショベルを砂に刺す> ゆっくり砂をかけていくから、 マスターはそのまま目を閉じて、動かないでいてね」 ;SE りいこ足音 ;1/前→;3/右 ;3/右 【りいこ】「いくよー――ん、しょっ」 ;SE シャベルで右半身、右肩から右つま先まで、上から下に砂をかけていく 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――っ―― (呼吸音)(呼吸音)――砂って、結構―― (呼吸音)(呼吸音)――重たい、な……んっ――」 ;3/右→;1/前→;7/左 【りいこ】「そしたら今度は〜〜〜 えへへっ」 ;7/左 【りいこ】「左側うめてくね。 マスターはそのまま、なぁんにもしないでリラックスだけしていてね」 ;SE シャベル。右と同じことを、左側で 【りいこ】「んっしょ――(呼吸音)(呼吸音)―― っ――(呼吸音)(呼吸音)――重すぎない 平気 (呼吸音)(呼吸音)――重すぎるよなら、砂減らすから―― (呼吸音)――いつでも――いって、ねっ! よいしょっ」 ;7/左→;1/前 【りいこ】「次は真ん中埋めてくねー。 首からいくから、ちょっとだけくすぐったくても、我慢しててね」 ;SE シャベル センターで 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――なんか、これ―― (呼吸音)(呼吸音)――こうしてる、と―― (呼吸音)(呼吸音)――映画とかでみる―― (呼吸音)(呼吸音)――海の、砂浜――(呼吸音)――みたい、だね……っと」 ;SE stop ;1/前→;3/右 【りいこ】「りいこ、群真のこだから、海とか行ったことも見たこともないから―― えへへ、なんだかすっごく楽しい!」 ;SE りいこ、しゃがみ込む ;3/右 (近い) 【りいこ】「マスターも楽しいと嬉しいけど―― (呼吸音)(呼吸音)…… って、あはは、いまは楽しいよりなにより、暑いのが先に来ちゃうよねー」 【りいこ】「それでもね? ここの砂蒸し風呂は、他のところよりも結構低めに温度設定してあるんだって。 <;SE スコップざくり> 掘ったばっかりのやつでも、50度ないの」 :SE 耳元に砂をざー 【りいこ】「だからその分、掘ってかけてを繰り返すの。 それでポカポカで気持ちいいのが、ながーく続くようになるんだよー。ふふっ(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「サウナって100度とかあるんでしょ? それよりずーっと温度低いのに、そんなに汗がダバダバでちゃうヒミツは〜、重さ!」 ;SE 砂堀り→かけ 【りいこ】「いまマスターの身体をすっぽり包んでる砂の総重量が、大体25kgくらいあるの。だから、あっついのと重いので、身体の中がぎゅーってされて、汗と一緒にわるいのがどんどん出ていくんだって。デトックス!」 ;3/右 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― ふふふっ、マスターの息もぽかぽかしてる」 ;SE 砂堀り→かけ 【りいこ】「……おなかと背中とか。手とか足とかのさきっぽとかは、きっともっとぽかぽかだよねー。。 とっても気持ちよさそうでりいこもなんだかうれしいな――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「っていうか、マスター、お顔もう汗びっしょりだね。 りいこ、拭いてあげるから、ちょっとだけ待っててね」 ;SE りいこ足音 ;3/右→;11/右遠→;9/前遠 ;9/前遠 【りいこ】「ん、しょ――」 ;SE 洗面器に蛇口から水注ぎ込む ;SE りいこ、洗面器かかえて慎重な足音 ;9/前遠→;11/右遠→;3/右 ;3/右 【りいこ】「おまたせー <;SE りいこしゃがみ> えへへー」 【りいこ】「りいこ、いまからタオル絞るね つめたーいお水で絞るから、きっとすっごく気持ちいいよー」 ;SE 洗面器の水でタオルすすいで→絞る 【りいこ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)―― よい、っしょ――ぎゅーーーーーっ――(呼吸音)――うん!」 【りいこ】「じゃ、汗ふくね め、閉じててね」 ;SE 濡れタオルで顔の汗ふく(継続) 【りいこ】「ん……(呼吸音)――っと――(呼吸音)―― おでこ……(呼吸音)――おはな――(呼吸音)―― ほっぺ――(呼吸音)――おく、ち――(呼吸音)―― あーご――(呼吸音)――あごの、下――」 ;SE すすぎ→しぼり 【りいこ】「右のお耳と――(呼吸音)――お耳の後ろ――」 ;7/左 (足音をともなう移動なし。体を伸ばして移動なしでふいてあげる) ;7/左 ”うん”で→;3/右 【りいこ】「左のお耳と――(呼吸音)――お耳の後ろも――(呼吸音)――うん」 ;3/右 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――えへへー、マスターがサッパリしたならよかったー」 【りいこ】「砂蒸し風呂がおわったらね、冷たいお水で喉をうるおして、シャワーで汗をながして、もっとサッパリできちゃうから。 そのときのために、りいこ、もうちょっとお砂、かけてあげるねー」 ;SE 砂かけ(右) 【りいこ】「あつくてぼーっとしちゃわないように、 りいこおもしろいこと教えてあげるね」 ;3/右 接近囁き 【りいこ】「どうしてりいこの妹――めいこが、この砂蒸し風呂でお仕事してるのか……っていうお話」 ;SE 砂かけ(右) ;3/右 【りいこ】「めいこ、りいこの妹だから、蒸気機関車レイルロオドでしょ。 でも、めいこの6号機関車は、解体されちゃったでしょお」 【りいこ】「解体されたボイラーは、そのままここに買い取られたんだって。つまり―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「そうなの、6号のボイラーは、この施設ができた当初は、砂蒸し風呂を下からあっためてるお仕事をしてたんだって――ん」 ;SE りいこ足音 ;3/右→;1/前→;7/左 ;3/右→;1/前→;7/左 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;SE 砂かけ(左) 【りいこ】「で、めいこがそのボイラーの管理をしてて。 でも、6号のボイラーが使ってるうちにぼろぼろになっちゃって、だから新しいボイラーといれかえて。 でもめいこは、変わらずここでお仕事してるの」 ;砂かけ(左) 【りいこ】「……レイルロオドが鉄道以外のお仕事につけるようになったなんて、時代、すっごく変わったよね」 ;砂かけ(左) 【りいこ】「昔は絶対、車両と一緒に解体・廃棄だったのに―― って、マスター、すっごい汗」 ;SE 汗拭き 【りいこ】「もう出たほうが良さそうな気がするけど (呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「そうしたら、りいこが10だけ数えるから、そうしたら、砂からあがろうね」 【りいこ】「それじゃあ、最後のひとがんばり。 じゅーう、きゅーう、はーち、なーな、ろーく、 ごーお、よーん、さーん、にーい、いーち、ぜろ!」 【りいこ】「はぁい、マスター、お疲れ様でしたー。 まずは手と足の砂、りいこ、崩してくねー」 ;SE 手足の砂崩す 【りいこ】「えへへ、マスターお顔ほーってした。空気、涼しくて気持ちいいよねー。 そうしたら、身体の上のお砂もりいこ、ゆっくりゆっくり落としていくねー」 ;SE 胴体の砂落とす 【りいこ】「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり―― ん……(呼吸音)(呼吸音)――っしょ――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「うん。これでお砂は落ちました。 そうしたらマスター、冷たいお水とシャワーだね。 そのあとにはね、えへへへへー」 【りいこ】「すずしいとこで、のんびりのんびりやすもうねー!」 ;//////// ;Track6 涼み部屋でりいこの耳かき(左耳) ;//////// ;環境音 静かな空調 ;畳。裸足 ;***このパート以降安眠導入意識で、笑い声とかも抑えめに。メリハリも声の強さ以外でつけるよういただけますと幸いです。 ;1/前 【りいこ】「つきましたー。このお部屋、涼しいでしょう。 ここはねぇ、“涼み部屋”。湯上がりのひとが休むとこだよ」 【りいこ】「それの個室をね めいこが特別に貸し切ってくれたの。 だから――えへへ!」 ;SE りいこ、自分の膝をぽんぽん 【りいこ】「ね、マスター。膝まくらどうぞ。 りいこ、耳かきしげあげるから」 ;7/左) 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)……えへへ、マスター、いらっしゃい。 汗をたくさんたくさんかいて、疲れたでしょお 音もたくさんたくさん聞いて、お耳もきっと、つかれちゃってるかなって思うし」 ;7/左 接近囁き 【りいこ】「だからね りいこ―― (ふーーーーーーーーーーーーっ)」 【りいこ】「お耳掃除でマスターのつかれ、ほぐしていやしてあげちゃうね」 【りいこ】「(呼吸音)――えへへへへ。 それじゃああ最初は、疲れたお耳を、ゆるー、ゆるーってマッサージするね」 ;SE 耳揉み(継続) 【りいこ】「耳たぶからいくよー ん…… (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「じわじわ、じわじわ……(呼吸音)(呼吸音)―― お耳の、ふちに……(呼吸音)(呼吸音)―― あがって……(呼吸音)(呼吸音)―― いって――(呼吸音)(呼吸音)――ん」 【りいこ】「お耳の……(呼吸音)(呼吸音)―― 上、の……(呼吸音)(呼吸音)―― つけねに――(呼吸音)(呼吸音)―― いった、ら――(呼吸音)(呼吸音)」 :SE stop 【りいこ】「手のひらつかって、餃子みたいにお耳をたたんじゃうからねー。いくよー」 ;SE 耳たたみ (継続) 【りいこ】「ぎゅーーーー(呼吸音)(呼吸音))」 【りいこ】「ぎゅーってしながら、10数えます。 『じゅーう (からカウントダウン)』 いーち、ぜろ!」 ;SE stop 【りいこ】「マスターのお耳、いっつもよりもぽかぽかだねー。 えへへ、砂蒸し風呂効いてるんだね、りいこもなんだかうれしいな」 【りいこ】「そしたら、お耳のよごれもふやけてとりやすくなってるかな なんだかたのしみ――っと……(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「じゃ。耳かきつかってやってくね 最初はフチを、マッサージと同じ順番で」 ;SE 耳かき(フチ) 【りいこ】「下から上に……(呼吸音)(呼吸音)―― フチに、そって――(呼吸音)(呼吸音)―― こそげるみたいに――(呼吸音)(呼吸音)―― ていねい、に――(呼吸音)(呼吸音)――」 ;SE stop ;SE ティッシュ抜き→耳かき拭き 【りいこ】「うん。いい感じ。 そしたらこのまま続けていくね 次は浅いとこ、全体に――」 ;SE 耳かき(浅・継続) 【りいこ】「んしょ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「あ……やっぱり……(呼吸音)(呼吸音)―― いっつも、よりも――(呼吸音)(呼吸音)―― お耳の、よごれ――(呼吸音)(呼吸音)―― ふやふや――してる――(呼吸音)――や――(呼吸音)」 【りいこ】「はがれ、やすい、けど――(呼吸音)(呼吸音)―― くずれ、やすくて――(呼吸音)(呼吸音)―― これ、いつもより――(呼吸音)(呼吸音)―― もっと、慎重に――(呼吸音)――やらない、と――(呼吸音)」 【りいこ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― っと――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― ん!」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き 【りいこ】「浅いところはこれでいいかな どうかなぁ」 ;7/左 接近囁き 【りいこ】「(ふーーーーーーーーーーーーっ)」 ;7/左 【りいこ】「どれどれ ん…………あ、とりのこしみーっけ」 ;SE 耳かき(浅) 【りいこ】「ここだけ……(呼吸音)(呼吸音)―― はがして――(呼吸音)(呼吸音)―― くずさないよう――(呼吸音)(呼吸音)―― そーって――すく、って――(呼吸音)――うん」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き 【りいこ】「あさいとこおーしまい。 そしたら今度は、ふかいとこ〜」 ;7/左 接近囁き 【りいこ】「ゆっくりゆっくりするからね くすぐったくって動きたくなっちゃったら、お手々か声で、知らせてね」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――えへへ。信頼してくれてありがとー。 それじゃあ、痛いのもくすぐったいのも無いように、慎重に大事にいくからねー」 ;SE 耳かき(深) 継続 【りいこ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)―― っと……(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「ここ、照明……(呼吸音)(呼吸音)―― マスターの、おうちより……(呼吸音)(呼吸音)―― りいこの、おへやより……(呼吸音)(呼吸音)―― すこし、くらくって――(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「奥の……方とか――(呼吸音)(呼吸音)―― ちょっと、だけ――(呼吸音)(呼吸音)―― みえづらい、かも――(呼吸音)(呼吸音)―― あ、大物――(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「たぶん、これ、すぐ――(呼吸音)(呼吸音)―― ぽろって――いく、は――ず――(呼吸音)(呼吸音)―― うん、よし――(呼吸音)(呼吸音)―― このまま、ゆっくり――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――えへへっ」 ;SE stop 【りいこ】「とーれた。なんだかこのこ、ハナムグリみたい。 ボワボワしてて黄色いの。トラハナムグリ」 ;SE 耳かき拭き ;SE 耳かき(深) 継続 【りいこ】「マスター、知ってる?(呼吸音)(呼吸音) ハナムグリと……(呼吸音)(呼吸音)―― カナブン、と……(呼吸音)(呼吸音)―― コガネムシの……(呼吸音)(呼吸音)――違い……」 【りいこ】「頭の形と……あしの付け根の形とか……(呼吸音)(呼吸音) 違ったり……ハネにツヤが――(呼吸音)(呼吸音)―― あったり、なかったりも――(呼吸音)(呼吸音)―― ちがう、けど――(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「いちばん、おっきく――(呼吸音)(呼吸音) わかり、やすく――(呼吸音)(呼吸音)―― ちがう、のは――(呼吸音)(呼吸音)―― あ、ちょっとたんま――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「これ、おっきいの――(呼吸音)(呼吸音)―― ちょうちょ、みたいの――(呼吸音)(呼吸音)―― とれ、そう、かも――(呼吸音)(呼吸音)―― とれ、そう――(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――っ―― (呼吸音)(呼吸音)――(ごくっ)―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――」 ;SE stop 【りいこ】「(安堵の長い息)……とれたー、えへへー」 ;SE 耳かき拭き 【りいこ】「これで大体きれいかなー どうかなー」 ;7/左 接近囁き 【りいこ】「(ふーーーーーーーーーーーーっ)」 ;7/左 【りいこ】「んーーー…… んーーーー…… んーーーーーーー よしっ、えへへー」 【りいこ】「上手に耳かきできましたぁ。 そうしたらマスター、 りいこ、いっつもみたいに『ごろーん』っていうから そしたら身体ごろんして、右のお耳を上にむけてね」 【りいこ】「いくよー せーの」 ;7/左→;1/前→;3/右 【りいこ】「ごろーーーーーーーーーーーーーーん」 ;環境音 F.O ;//////// ;Track7 りいこの右耳耳かき。からの、うとうとうたた寝 ;//////// ;環境音 静かな空調 ;ひざまくら継続 ;3/右 【りいこ】「右のお耳さん、こんにちわー」 ;3/右 接近囁き 【りいこ】「(ふーーーーーーーーーーーーーっ)」 【りいこ】「そうしたら、また耳マッサージからでいーい (呼吸音)――うん、わかったー。 じゃ、右のお耳も、ゆるーって、ふわーって、お耳マッサージしていくねー」 【りいこ】「マスターのぽかぽかお耳さわるのりいこも気持ちいいから―― こっちは最初に、お耳たたんで餃子にしちゃうね。んしょっ……」 ;SE 耳たたみ 【りいこ】「そしたらカウント。いっくよー。 じゅーう (から10カウント) にーい、いーち。ぜろぉ――うふふっ」 【りいこ】「マスターのお耳。さっきよりもっとぽかぽかしてる。 もしかして、ねむたくなってきちゃってる」 【りいこ】「(呼吸音)……うん。(呼吸音)……うん。 眠くなったら、無理をしないで寝ちゃってね りいこ、マスターがねむっちゃったら、 そーっとそーっとおひざをぬいて、ざぶとんたたんで枕にして――」 【りいこ】「それでりいこも、マスターと一緒にねちゃうから。 それはそれで、ものすごーく素敵な休憩になるって思うし」 【りいこ】「営業時間中はここ、貸し切りしてもらえるっていうお話だから。 夜10時までなら、結構たっぷり寝れちゃうし」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)――うんうん。 無理しないのが一番だよねー りいこ、無理するとすぐに失敗しちゃうし。 だから〜――えへへ」 【りいこ】「ゆるーってだらーってすごそうねぇ。 なぁんにもしないで、ぼーってしてさー」 【りいこ】「お耳マッサージもゆるーってするね ゆるゆる、やわやわ――もむっていうより、さする感じで」 ;SE 耳さすり(継続) 【りいこ】「耳たぶから、ね さすーーー(呼吸音)(呼吸音) さわーーーー(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「ゆるゆる、さわさわ……(呼吸音)(呼吸音)―― やさしく、やさしく……(呼吸音)(呼吸音)―― おみみの、ふちを……(呼吸音)(呼吸音)―― 下から、上に――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「……(呼吸音)(呼吸音)……ん…… ぐるって――まあるく――(呼吸音)(呼吸音)―― 指先、つかって――(呼吸音)(呼吸音)―― さわさわ、ゆるゆる――(呼吸音)(呼吸音)―― さわって――(呼吸音)――さすって――(呼吸音)―― うん」 3/右 接近囁き 【りいこ】「(ふーーーーーーーーーーーーーーっ) ……えへへ。すごくほぐれてる感じする。 お耳も、きっと、マスターのからだ全部も、こころとかも」 【りいこ】 「りいこがちょっとでもマスターのこと、ほぐせたんならうれしいなぁ。 えへへへへっ」 【りいこ】「そうしたら、耳かきするね 浅いとこから、これもゆっくり。ふんわりと。 ん……」 ;SE 耳かき(フチ) 【りいこ】「ふちを、かりこり……(呼吸音)(呼吸音)―― ゆっくりふんわり――(呼吸音)(呼吸音)―― 下から上に……(呼吸音)(呼吸音)―― ゆるゆる、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「いたくないよう……(呼吸音)(呼吸音)―― ゆるーって(呼吸音)(呼吸音)―― だけれどカスは――(呼吸音)(呼吸音)―― ちゃんと……(呼吸音)――おとし――て――(呼吸音)――うん」 ;SE stop ;SE ティッシュ抜き→耳かき拭き 【りいこ】「ね マスター。 ここ、また来てもいいねぇ。 砂蒸し風呂のあとの耳かき、 とってもぴかぴか綺麗になるし――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「えへへ。りいこ、うれしいな。 きっとまた、ふたりで一緒に来ようねぇ」 【りいこ】「それじゃあ耳かき、続けるね 浅いとこ、もーちょっといくよー ん……」 ;SE 耳かき(浅・継続) 【りいこ】「浅い、とこ――(呼吸音)(呼吸音) 結構――最初から――(呼吸音)(呼吸音) 綺麗……かも……(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「あ……違う……(呼吸音)(呼吸音)―― これ、ふやけて――(呼吸音)(呼吸音)―― ん、しょ――(呼吸音)(呼吸音)―― めだたない、だけ――(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「こそぐ、みたいに――(呼吸音)(呼吸音)―― こしゅこしゅ、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音)―― あ、うん。これで――(呼吸音)(呼吸音)―― いい、感じ――(呼吸音)――だね――(呼吸音)」 【りいこ】「そしたら、このまま……(呼吸音)(呼吸音) 浅い、とこ―(呼吸音)呼吸音)―― 全部、全部を――(呼吸音)(呼吸音) ゆるゆる――(呼吸音)――ゆるーって――(呼吸音)」 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― えへへ、でーきた」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き 【りいこ】「と、思うんだけど〜」 ;3/右 接近囁き 【りいこ】「(ふーーーーーーーーーーーーっ)」 ;3/右 【りいこ】「どうかな んーー……んーーーーー ん――うん。できてる。えへへ、いい感じ〜。 あとは、ふかいとこ――って――(呼吸音)(呼吸音)」 ; 【りいこ】「――あ。そうだそうだ。 話が途中だったっけ。 あのね、ハナムグリとコガネムシ・カナブンの違いは、ね」 ;SE 耳かき(深) 継続 【りいこ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)―― ハナムグリ、と――(呼吸音)(呼吸音)―― カナブン・コガネムシの――(呼吸音)(呼吸音)―― いちばん、おっきな――(呼吸音)――ちがい――は――(呼吸音)」 【りいこ】「それは、ね (呼吸音)(呼吸音)―― 食べ物……(呼吸音)(呼吸音)―― なにをたべるか――(呼吸音)(呼吸音)――の―― ちがい――(呼吸音)(呼吸音)――なんだよ」 【りいこ】「カナブンは――(呼吸音)(呼吸音)―― カブトムシ、とか――(呼吸音)(呼吸音)―― クワガタ、とかと――(呼吸音)――おんなじ、に――(呼吸音)―― 樹液を――(呼吸音)――なめ、て――――(呼吸音) 」 【りいこ】「コガネ、ムシ、は――(呼吸音)(呼吸音)―― カミキリムシ――(呼吸音)――とかと――(呼吸音)―― おんなじ、に――(呼吸音)(呼吸音)―― はっぱ、とか――(呼吸音)――茎、とか――(呼吸音)――たべ、て――」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き ;SE 耳かき(深) 継続 【りいこ】「それで、ハナムグリ――は――(呼吸音)(呼吸音)―― 名前の、とおり――(呼吸音)(呼吸音)―― お花の、みつとか――(呼吸音)(呼吸音)―― 花粉を――(呼吸音)――食べる――(呼吸音)――の」 【りいこ】「蜜とか――花粉を――(呼吸音)(呼吸音)―― 食べる、ため――(呼吸音)(呼吸音)―― お花の、中に――(呼吸音)――もぐって、いくから――(呼吸音)―― ハナモグリ――(呼吸音)――ハナムグリ――で」 【りいこ】「葉っぱを、食べて――(呼吸音)(呼吸音)―― 枯らし、ちゃって――(呼吸音)(呼吸音)―― ちゃいろ――黄金色に――(呼吸音)――しちゃう、から――(呼吸音)―― コガネムシ――で……(呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「樹液を――舐める――(呼吸音)(呼吸音)―― 大御所、の――(呼吸音)(呼吸音)―― カブトや、クワ、の――(呼吸音)(呼吸音)―― 子分、だから――(呼吸音)――カナブン――(呼吸音)」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き ;SE 耳かき(深) 【りいこ】「そういうふうに――(呼吸音)(呼吸音)―― おぼえる、と――(呼吸音)(呼吸音)―― ちがい、覚え――(呼吸音)――やすい、かも――(呼吸音)――って……」 ;SE stop ;SE 耳かき拭き ;3/右 接近囁き 【りいこ】「……マスター、ねちゃった? それとも、うとうとしてるだけ? ……(呼吸音)(呼吸音) ……んと、ね。あのね、もしも、起こしちゃったらごめんね」 ;3/右 接近囁き(ソフト) 【りいこ】「(ふーーーーーーーーーっ)」 ;3/右 (耳の中無言でチェック) 【りいこ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― うん。綺麗になってる。そしたら耳かき、これでおーしまい――ふ、ぁ――(小さなあくび)」 【りいこ】「ん……りいこも、ねむたくなってきちゃった」 ;***以降、全てのセリフ、ウィスパーでお願いします*** 【りいこ】「マスターをおこさないように…… そーっとそーっと、ひざまくらを――ん…… (呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】「で、おざぶとんたたんでマスターの頭の下に…… (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ん。 ――えへへ、まくらできたぁ」 【りいこ】「そしたらマスターのおなかの上に、タオルケットをかけたげて―― (呼吸音)(呼吸音)」 【りいこ】 「これでよーし……って……ぁ――ふぁ――(おおあくび)。 ひとくぎりしたら、ふぁ……りいこも、ねむたくなっちゃった……」 ;SE りいこ寝転がり ;3/右 「ねむたくなるの、むりもないよね――(呼吸音)―― なんか……インタビューとかつかれるし……(呼吸音)――」 【りいこ】「たくさん素敵な音きいた、けど……(呼吸音) あめにも……ぬれた、し…………(呼吸音)」 【りいこ】「砂蒸し風呂……砂を、かけるの――ふぁ―― 重労働……だし……ん……(呼吸音) ぽかぽか……すごく……(呼吸音) あっつ……かったし…………(呼吸音)――」 【りいこ】 「それに……におい……(呼吸音)―― (くんくん、すんすん)――りいこ――この匂い―― マスターの、匂い――ん……(眠むい息) いちばん、安心、できる――から…………(眠むい息)」 【りいこ】「つつまれ、てると……(眠むい息) ほーってしちゃって……>(眠むい息) うれしく、なって……>(眠むい息) どんどん……ねむ、くて――(眠むい息)」 【りいこ】「ん……(もう寝落ちそうな呼吸 *4)」 【りいこ】「もう、ダメ。マスター――(眠むい息) りい、こも……(眠むい息) ねる……ね――(眠むい息)」 【りいこ】「(おおあくび)」 ;3/右 (接近) 【りいこ】「ん……むにゃ――(呼吸音)―― おやすみなさい、大事なマスター。 りいこの、りいこだけのマスター」 ;3/右 眠ぼけウィスパー 【りいこ】「……明日の朝も――おひるも、よるも―― りいこと、いっしょに――(呼吸音)(呼吸音)―― りいこの、ことを――(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「いっしょに、たくさん――(呼吸音)(呼吸音)―― おしごと……(呼吸音)(呼吸音)―― あそん、で……(呼吸音)(呼吸音)――」 【りいこ】「(寝入りばなの浅い呼吸 *4)」 【りいこ】「ん……(ニュアンス多めの入眠呼吸 *4)」 【りいこ】「(普通の寝息) ます、た……だいす、き…… (普通の寝息 *4)」 【りいこ】「(長くゆっくりした安眠の寝息)*4」 【りいこ】「(安眠寝息)*4」 【りいこ】「(安眠寝息)*4」 【りいこ】「(熟睡寝息)*4」 【りいこ】「(熟睡寝息)*4」 ;//////// ;Track8 Q&Aコーナー ;//////// ;■以下のセリフは”演者様のもの”でお願いいたします。 アドリブ大歓迎――というか、質問と回答いただけたら、どう構成していただくのも大歓迎です! 【演者】「蓄音レヱル  〜とぶてつ5号機関車専用レイルロオド りいこ〜 Q&Aコーナー」 【演者】「こんばんわ。頭部鉄路、とぶてつ5号機関車専用レイルロオド りいこちゃん役の声優、XXです! りいこちゃんとの音探しの時間、楽しんでいただけましでしょうか?」 【演者】「さてさて。このQ&Aコーナーでは、わたし、XXが、みなさんからいただいたご質問にお答えさせていただきます。 時間のかぎり、がんばってお答えしますね」 【演者】「じゃあ早速、最初の質問。ええと――」 【演者】「Q:XXさん、こんにちわ。 XXさんのボイスコンテンツということで、即購入を決めました。 バイノーラルボイスドラマってあんまり聞いたことなくてわくわくしてます。 XXさんは、バイノーラルボイスドラマって、どういうイメージをもってますか? 普通のボイスドラマと違うところってありますか?」 【演者】「(自由に回答をお願いします)」 【演者】「っていう感じです! ご質問ありがとうございました! それじゃあ次は――このご質問にお答えしますね!」 【演者】「Q:XXさんとりいこちゃんって、似てますか? 全然違いますか? りいこちゃんと遊びにいくなら、どこにいってみたいですか??」 【演者】「(自由に回答をお願いします)」 【演者】「――です! でもって、って――あ、もう時間ですか? んー、じゃあ、あと一問だけお答えします! ええと――」 【演者】「おたよりをくださったのは、『かんりしゃ』さん。 かんりしゃさん、ありがとうございます」 【演者】「Q:『りいこちゃんの台本を見た時(演じた際に)、印象に残った行動とかセリフとか、特徴とかはありましたでしょうか?』」 【演者】「(ご自由にご回答ください)」 【演者】「です。ご質問、本当にありがとうございました! というところで、Q&Aコーナーもおしまいです」 【演者】「わたしXXが、りいこちゃんになって、あなたと一緒にたくさんの素敵な音を探した、 『蓄音レヱル 〜頭部鉄路(とうぶてつろ)5号機関車(ごごうきかんしゃ)専用レイルロオド りいこ〜』。 どうかこれからも、貴方の癒やしの、眠りのお供にしてくださいね?」 【演者】 「それじゃあ、また―― 次の駅でも、次の夜にもお会いしましょう」 【演者】「レイルロオド・りいこ役、XXでした! 明日の朝へ――『出発! 進行!!』」 ;おしまい