…お。 出た出た。 もしもーし? こんにちは、先輩。 私ですよー。 急に電話なんてかけて、びっくりさせちゃいましたか? ちょっと声が聞きたいなーと思って。 先輩は今なにしてたんです? …そうですか。 私はねー、先輩のこと考えてました。 先輩も同じだったら…って期待してたんだけどなあ。 …あは。 なんだか恋人みたいな会話ですね。 でも、先輩のことを考えていたのは本当ですよ? ちゃんと我慢してくれているか心配で…。 …ああ、いやいや。 なんでもないです、こっちの話。 …それよりも。 先輩、電話越しでもなんだか緊張してますねぇ。 何回かおしゃべりしているんだから、そろそろ慣れてくれてもよくないですかー? もっと仲良くしましょうよう。 私、怖くないですよ? それともー…。 気になる女の子相手だと、いつもどおりに振る舞えない…みたいな? …もしそうなら、かわいいからそのままでもいいかな。 でも、私に遠慮はしなくてもいいですからね。 暇なときに連絡してもらえれば、話し相手くらいにはなりますし。 もちろん無理にとは言わないですけど。 …えー? 別にこれは、委員会のこととは関係ないですよ。 さっきも言いましたけど、ただ先輩と仲良くなりたいだけです。 まぁ仲良くなれば、結果的に委員会の仕事もやりやすくなるでしょうけどね? してほしいこととか、話してもらいやすくなるでしょうし…。 実はこの電話も、半分は仕事の一環だったりするんですよ。 …ああ、いや。 声が聞きたかったのも、仲良くなりたいのも本当です。 ただー…。 もうひとつ、とっても大切な用事がありまして。 金曜日に言っておくべきだったんですけど、すっかり忘れてたんですよねー…。 あのね、先輩。 最後に私と会ってから、ひとりでしましたか? …えっと、もう少しストレートに言うならこうですね。 「あの後、興奮して抜いちゃいました?」。 …くすくす。 正直に答えるのはちょっと恥ずかしいかな。 まぁ、私はどっちでもいいんですけどね? 月曜日に出してもらったときの量で、なんとなく答え合わせはできますし。 でも、できれば溜めておいてほしいなーと思ってるんですよねー。 …そのほうが先輩にもっと気持ちよくなってもらえるし、私も楽しいですから。 もう出しちゃったなら、今から月曜日の間まででも大丈夫です。 言い忘れていた私にも責任ありますしね。 どうしても我慢できない…って言うならあきらめます。 ただ、私が「溜めてほしい」って思っていることだけは伝えておきますね? …あ。 ちなみに月曜日からは、私の許可なく出すのは禁止ですよー。 当たり前ですよね? だって、「射精管理委員会」ですもん。 性欲を解消するのはもちろんですけど、それ以外もきちんと管理させてもらいます。 …「本来の目的からズレてる」? うん、ズレてますよ? でも先輩が自分で処理してたら、私のやることなくなっちゃうじゃないですか。 それだと全っ然楽しくないです。 委員会の役割はもちろんこなしますけど、私が楽しめないのはだめですよー。 …ふふ。 まぁまぁ、安心してください。 ひとりでする気なんて沸かなくなるくらい、いっぱい気持ちよくしますから。 よしっ。 これで本題はおわりーっ…と。 先輩、このあと用事とかあります? 暇ならもうちょっと話し相手になってくださいよー。 あっ、聞いて聞いて。 この前ー…。