;//////// ;Tr8 芯州(しんしゅう)バス観光 (バス車内環境音 ;//////// ;タイトルコール ;1/前 【ポーレット】「『かさなるASMR 〜豪華寝台客車でマッサージ&リラクゼーション。ベビーパウダーに癒やされた後は、螺旋とヘラのゴム耳かきで〜 Bパート』」 ;環境音 バス車内 F.I. ;ポーとリスナー、バス座席となり同士に座ってます。ポー窓側 ;7/左 【ポーレット】「ディーゼルエンジンバス! まさかの非・エアクラ車ですよ。 すっごい! わたしたち、めちゃくちゃラッキーですね! 旧世代車とか!!」 【ポーレット】「エンジンの音……」 【ポーレット】「(楽しげに耳を澄ませる呼吸とニュアンス)」 【ポーレット】「記憶の中にあるのより、ずうっと静かですね。 エアクラ自動車みたいにほとんど無音、ってわけにはいかないですけど――会話の邪魔にならないですよね、これなら」 【ポーレット】「……なんか、懐かしい感じがします。 バス、ちっちゃかったころ――パパと一緒に”よあけ”で蒼森にいったときにも乗ったこと、ぼんやりだけど覚えてます」 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)――どこにいったのか……とかまでは(悩み考え込む呼吸)――うーん、あんまり覚えてないです。 あ! でもひとつだけ。なんか、すっごくお金持ちっぽい旧家――日ノ本建築と西洋建築が混じったみたいなお屋敷は見ました」 【ポーレット】「うん。思い出した。けど……なんだったのかなぁ、あの建物。……(呼吸音)――そこまでは思い出せないんですけど、でも、見たことは覚えてます。 日ノ本風のふるぅいお屋敷なのに、ところどころ、すごくモダンな西洋っぽいところもあって――それが全然ちぐはぐじゃなくて、落ち着いてて。……綺麗で」 【ポーレット】「それでわたし、すごくいいな、って思ったんですよ。思ったっていうか――多分……うん。いま思い返せば憧れたんだと思います。幼心に」 【ポーレット】「そのときのわたしは……明確に言語化も意識もできてなかったんですけど――でも、ほら、わたしクオーターじゃないですか」 【ポーレット】「それでいじめられたりとかは、全然なかったんです。ありがたいことに。 けど……やっぱりなんていうのか、他のこたちと自分が違うのとか、よそのおかあさんとうちのママはけっこうちがうなぁとか、そういうの、感じないってこともありえなくって」 【ポーレット】「……仲間っていうか、お手本? みたいなの、みつけたような気持ちに多分、なれたんですよ、ちっちゃかったわたしは。 だから、今でも思い出せる。あの建物のことだけは」 【ポーレット】「(苦笑)――よあけのことと、ストーブ列車のこと。側線にみつけたキ100形(けい)――ラッセル車のこと。 それ以外は自分でもあきれちゃうくらい、ほんと綺麗に忘れちゃってる旅行の中でも」 【ポーレット】「忘れちゃってたけど、よっぽど印象に残ってたんですね。 っていうか、その記憶と繋がってたから――バスのこととかも覚えてて、懐かしいって感じたのかな」 【ポーレット】「(しあわせそうで、暖かな笑み)――不思議ですね、記憶って。 失くしちゃったと思ったものでも、なにかのはずみで、どこかの端からひょいって出てくる」 【ポーレット】「今回の旅でもきっと、そういう想い出、たくさん作れるような気がします。 カノオプスの中でも……うふふっ」 ;7/左(接近囁き) 【ポーレット】「カノオプスの夜でも。ふたりで、もう思いっきり作っちゃいましたけど」 ;7/左 【ポーレット】「ここから先のバスの旅でも、きっと素敵な……って、やだわたし、カノオプス乗車に舞い上がりすぎてて、ここから先の行程って、まだちゃんとチェックしてませんでした」 【ポーレット】「ええと、行程表行程表……」 ;SE  ペラ音 【ポーレット】「ええと――次にいくのが……(呼吸音)――読み方、‘うらみのたき”でいいんですかね? 裏側を見るって書いて――って、わ。実際に滝の裏側にまわりこめるんですね。 だから、裏見……すごい、結構おもしろそう。で、次が――」 ;SE ペラ音 ;”あっ!”は大きな声 【ポーレット】「ふんふん……(呼吸音)――白羊(はくよう)マウンテンハアバア……。白羊山(-さん)っていったら、スキー場で有名なとこですよね? その山頂に……(呼吸音)(呼吸音)――へぇえ、展望を目的としたスカイテラスができたんですって。 日ノ本アルプスを見渡せるっていうから絶景でしょうね、きっと――あっ!――はうっ!?」 ;周囲に向けて小声でぺこぺこ 【ポーレット】「あ、すいません、なんでもないんです。すいません、急に大きな声だしちゃって、わたし。あははっ」 【ポーレット】「(ふーーーーっ、と自嘲混じりの長い息)」 ;7/左 (接近囁き) 【ポーレット】「あなたもびっくりしちゃいましたよね。ごめんなさい。急にあんな大きな声……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ……ええと……ここです。これ。 大きな声でちゃった理由」 ;7/左(接近囁きの上、さらに照れて消え入りそう) 【ポーレット】「その…………ゴンドラ」 ;7/左(小声、うつむいて) 【ポーレット】「ゴンドラリフトってわたしあんまり乗ったことなくて。それでついつい、うれしく、て……」 ;7/左 【ポーレット】「ああ、はずかしい。喉乾いちゃう。りんごジュース、さっき買っといてよかった」 ;SE 紙パックにストロー 【ポーレット】「これ、地元のヤツですからおいしいですよ、絶対。ん……(ストローで一口のむ→おいしくて結構な勢いで)――ぷあっ、甘い、美味しい!!」 【ポーレット】「ね、すごいですよ。まさしくりんごジュースです、100%すぎる! あなたも、ね、ひとくちだけでも」 【ポーレット】「(リスナーが飲むのを嬉しく見守る呼吸音とニュアンス、15秒ほど)――うふふっ」 【ポーレット】「やっぱり芯州、芯野(しなの)って、リンゴ王国なんですね――ってことは! さっき買ったりんごチップスも、きっと〜」 ;SE リスナーの耳元でチップスの袋かさかさ、15秒ほど? 【ポーレット】「(わくわくと上記を聞かせる息とニュアンス)――うふふっ、ね、もう、音からしてもおいしそお! 食べちゃいますか? 食べちゃいますよね? 食べちゃいましょう!」 ;SE りんごチップスの袋をあける。少し苦戦してガサガサたくさん聞かせてください。 【ポーレット】「ん……っと――ん? (呼吸音)(呼吸音)――あれ、袋、結構硬い……(呼吸音)――んっ――ぅんっ……(呼吸音)(呼吸音)――く〜っ――あ、あいてきた――(呼吸音)(呼吸音)!――あいた〜っ!」 【ポーレット】「おまたせしました、うふふふふっ!」 ;7/左 (接近囁き) 【ポーレット】「最初の一枚は、トクべツにあなたにあげちゃいますね」 ;7/左 【ポーレット】「はい、あ〜〜〜〜んっっ!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Tr9 裏見の滝(滝の音、表からと裏からと。タオルでふきふき) ;//////// ;3/右 (マイクと同じ視線) 【ポーレット】「わ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;環境音 裏見の滝 F.I 【ポーレット】「結構山の上なんですね、裏見の滝があるのって…… 秋の景色、すごく素敵。……紅葉にはちょっと早かったかなっていうのは残念ですけど、それでも――(大きく息を吸う)」 ;3/右 (マイク向き) 【ポーレット】「空気すっごく美味しいし、滝の姿はまだ見えないけど……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――なんとなく、滝の音かな? っていうのは聞こえてきてるような気もするし。 えへへっ、ハイキングって感じですね〜。こんなの何年ぶりかなぁ――あ!」 ;SE 足音 (土の道、スニーカー) ;3/右→;10/右前遠 ;3/右→;10/右前遠(マイクに背中) 【ポーレット】「(いいものを見つけてわくわくする呼吸とニュアンス、数呼吸で)」 ;10/右前遠 (マイクに背中) 【ポーレット】「ね! あなた、これ見てください。案内板。 『雷滝(いかづちたき)』って書いてあります。 裏見の滝って、別名……愛称なんですね。滝の裏側に入り込んでも見ることができるから、裏見」 【ポーレット】「って、案内板を読んでもやっぱりイメージわかないです。 裏側に入り込めるって……どんな感じなんでしょうね」 【ポーレット】「この階段を下りていったところにあるみたいですけど……(呼吸音)(呼吸音)―― ですね、百聞は一見にしかず。行ってみましょう!」 ;SE 階段を下りていく足音(継続) ;*環境音にじわじわ〜っと滝の音重ねて→ボリュームあげていくのでイメージしてます 【ポーレット】「足元……これ、滝の水しぶきがここまであがってきてるとかなんですかね? 結構濡れて、すべりやすそ――わっ!?」 ;SE 接触音 ;3/右(密着) 【ポーレット】「あ……ありがとうございます。 です、ね……うふふっ、こうやってくっつきあって支え合って、下りていったら安心ですね」 【ポーレット】「それに、とってもあったかですし……(幸せな吐息)」 【ポーレット】「じゃ、あらためて下りていきましょう。ゆっくりゆっくり、足元に気をつけながら」 【ポーレット】「(慎重にしあわせに濡れた石段を下りていく息とニュアンス。90秒ほど)――ぁ」 【ポーレット】「だんだん、ざーーーーって、水音が聞こえてきましたね。これ、もう少し下りていったら――」 【ポーレット】「(わくわくしながら下りていく息とニュアンス。30秒ほど)――わあっ!!」 【ポーレット】「あ、滝ですよ、滝! 結構大きい……(見惚れる息)――それに、綺麗…… あ! 下りていく道、滝の裏側をくぐって通り抜けてますね。 岩肌をえぐるみたいに、くりぬくみたいに」 【ポーレット】「あそこまでいけば、滝の裏側から滝の水を通した景色を見ることができる。 だから、裏見の滝…… わたし、すごく興味がふくらんできちゃいました。 ね、あなた、滝の裏側、いってみましょう!」 ;SE 足元に気をつけつつもちょっと急ぎ足になる足音 数歩→ F.O. ;あわせて環境音 F.O. ;1/前 (マイクに背中) 【ポーレット】「わ! わっ! うわああああああ!!!」 ;環境音(滝の裏) F.I. ;SE 小走りの足音 ;9/前遠→;3/右(密着) 【ポーレット】「(弾む呼吸、3呼吸ほど)」 ;3/右(密着) 【ポーレット】「すごい! すごいですね! 滝、裏側から見ると、これ……」 【ポーレット】「(水しぶきを結構ばちばちあびながらそれでも見惚れる呼吸とニュアンス。一分ほど)」 【ポーレット】「ぷあっ――水しぶきがまるで雨みたい……なのに、滝の向こうは晴れていて――見とれちゃいますね。 幻想的で、大迫力」 【ポーレット】「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――大雨をぎゅうっと束ねてまとめたその中に、快晴の秋空を閉じ込めたみたいで……綺麗……(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「それに、音も……(息を抑えて30秒ほど静かに耳を傾ける)――うん」 【ポーレット】「気のせいかもですけど、なんだかふわっと、幻想的に聞こえるような気がします。表側にいたときよりも……なんていうのか、重なり合ってるみたいな感じが……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ、そっか」 【ポーレット】「ここ、岩場がくり抜かれてて、洞窟みたいになってるから……それで、滝の音も反響して聞こえてるんですね。 面白い……ほんとにここって、ちょっと別世界な感じしますね」 【ポーレット】「(うっとりと音と水しぶきを楽しむ30秒)――って、わ!?」 【ポーレット】「やだ、いつの間にかこんなにしっとり――あぅ、水しぶき、さっきより強まってません? これ。 もうちょっと離れないと――いまのままだとずぶ濡れになっちゃう」 ;SE 足音2〜3歩。 ;滝の裏環境音 Vol.down ;3/右 【ポーレット】「あー……あなたもわたしも、結構、ですね。 わたし、バッグに――」 ;SE バッグあけ(ジッパー) 【ポーレット】「スポーツタオル。これでいったん拭いちゃいましょう。 ちょっと、頭下げてください」 ;SE タオルで拭いてあげる、ごしごし(継続 【ポーレット】「頭も……(呼吸音)(呼吸音) おかおも……(呼吸音)(呼吸音) うわ――首の裏まで……(呼吸音)(呼吸音) 結構舞ってるんですね――水しぶき――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE ポーが自身をタオルでふく 【ポーレット】「わたしも……(呼吸音)(呼吸音) うぅ……ちょっと夢中になりすぎましたね――(呼吸音)(呼吸音) あなたのことまで巻き込んじゃって……(呼吸音)(呼吸音) そこは反省――(呼吸音)――しなくちゃ、です、ね――(呼吸音)――っと」 ;SE stop 【ポーレット】「ね、あなた。わたしいいこと考えたんですけど―― 頭、もちょっとわたしの近くにお願いします」 ;(リスナーが動くので相対位置変化) ;3/右→;3/右(密着) 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)――えへへっ」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「こうしてふたり、一緒にタオルですっぽりしちゃえば――(呼吸音)――ね?」 ;SE タオルで頭ほっかむり(ふたりを1枚のタオルで) ;環境音 音質変化(タオル越し) ;3/右(密着) 【ポーレット】「水しぶきからガードできるし、ドドドドドって、うるさすぎなくらいだった音も和らぐし……ふふっ。 お互いの声も、これだけぴったりくっついてれば滝音に負けずに聞こえますし」 【ポーレット】「これなら慌てず落ち着いて、もう少し観察できちゃいますよね――(楽しげな笑み)」 【ポーレット】「って、いうか――こうして落ち着いて聞いてみると……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音) 外からみてたときも、裏からみてる今も、音そのものはおんなじだろうって頭では思うんですけど……」 【ポーレット】「(じっと耳を澄ます呼吸音。30秒ほど)――でもやっぱり、違うみたいに感じちゃいます。 滝をこんな近くて分厚く見ているせいなのか、この水しぶきのせいなのか……その両方なのかはわかりませんけど……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「あ! そか。もしかしたらここが岩棚……半分くりぬかれた洞窟みたいになってるからかもですね。音。 狭いところに反響して、実際、聞こえ方が変わってきてるのかも──(呼吸音)――って、いうか――(苦笑)」 【ポーレット】「水しぶき、やっぱりちょっとすごすぎますよね。 このままいたら完全に濡れて風邪ひいちゃいそう。 こんなにものすごい景色ですもの、もっとずうっと見ていたいけど……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「バスの時間もありますし、戻りましょうか」 ;3/右 【ポーレット】「次にいくマウンテンハアバアも、きっと絶対、すごい景色にきまってますし♪」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Tr10 ゴンドラリフト(ゴンドラリフト環境音。あったかマフラーまきまき) ;//////// ;9/前遠(マイクに背中) 【ポーレット】「ふわああああああああああ!」 ;9/前遠(マイク向き) 【ポーレット】「すごい! すごいすごいすごい! マウンテンハアバアに登っていく前! ゴンドラに乗る前からもうこの景色ですよ! 低いところの山はまだ紅葉もまばらなのに、その向こう、日ノ本アルプスの山々はもう雪化粧で真っ白で!」 【ポーレット】「これ、もっと高いとこからみたら絶景ですよね! 絶対に!! ――っ♪」 ;SE 小走りの足音、数歩 ;9/前遠→;7/左 ;SE 絹ズレ(リスナーの腕をつかまえて、ぎゅっ) ;7/左(接近囁き) 【ポーレット】「ゴンドラリフトに乗るの、わたし、ますます楽しみになっちゃいました。 ね、行きましょう。はやく、はやく!」 ;足音、数歩 ;7/左 【ポーレット】「(わくわくの呼吸音)*6」 ;環境音 ゴンドラ乗り場 F.I. 【ポーレット】「わ……かわいい。まるっこい、カプセルみたいなゴンドラですね。 四人乗りくらいかなぁ。がんばったら六人乗れる?」 ;あたりをきょろきょろしながら 【ポーレット】「ん……(呼吸音)(呼吸音)――」 ;7/左(接近囁き) 【ポーレット】「あんまり混んでないからなのかな。どんどん詰め込むんじゃなくって、グループにひとつのゴンドラで乗せてくれてるみたいですね」 【ポーレット】「わたしたちも、ふたりっきりで乗りたいですよね。せっかくですし――あ」 ;7/左(マイクと同視線) 【ポーレット】「(呼吸音)――はい、です。ふたりです。――あ、はい。二人並びで座っても、バランス的なこととか――(呼吸音)――(安堵の嬉しい息)、平気なんですね。よかったぁ」 ;SE ゴンドラに乗る→座席座る。 ;7/左→;5/後→;3/右 【ポーレット】「じゃ、あなたが先で――(呼吸音)(呼吸音)――ん、しょ。わたし、も――うふふっ、お隣しつれいしまぁす」 ;SE ゴンドラドア閉まる ;環境音 ゴンドラ運転中 ;3/右 【ポーレット】「わっ!? ――わ、結構始動、ガクンてきますね。列車だったらクレーム来ちゃう――(呼吸音)(呼吸音)――けど、これはこれで楽しいです。すごく雰囲気あって」 ;ゴンドラがポール通過するときのキュルルル音をこのタイミングで 【ポーレット】「!!!?」 【ポーレット】「なに、今の音……って――あー、柱のところ通過したんですね。 そこで多分、ゴンドラのロープを巻き上げてる感じで、キュルルルルって……って、あれ?」 【ポーレット】「それってロープウェイの仕組みでしたって? あれ? 逆。 ロープが固定で、その上を車輌が自走していくのと、 ロープと車輌がくっついていて、ロープが引っ張られて移動するのと……どっちがどっちでしたっけ……えと――」 ;SE ガサゴソ、スマホ取り出す。 【ポーレット】「あ、電波大丈夫。よかった、ん……っと――ロープウェイ、ゴンドラリフト、違い――っと」 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――え!? わ……あー。わたし、完全に誤解して覚えちゃってました。 ロープの上を車輌が自走するタイプの乗り物って、ないんですね。少なくとも、いまの日ノ本では」 【ポーレット】「車両自体は自走できなくて、ロープに引っ張られて移動するタイプの乗り物は逆に、大きくわけるだけでも三種類あるんですって。 ケーブルカーと、ロープウェイと、ゴンドラリフト」 【ポーレット】「ケーブルカーはわかりますよね。わたしたちの御一夜鉄道の仲間。鉄道車輌ですから。 レールの上を、鋼索(こうさく)――ワイヤーロープで引っ張られることで走っていくのが、鋼索鉄道。ケーブルカー」 【ポーレット】「で。ロープにぶら下がりながら、ロープに引っ張られていくのが、ロープウェーとゴンドラリフト。 ぶら下がるロープと引っ張られるロープが別々――つまり、ロープが複線になってるのがロープウェイで、 ぶら下がってるロープがそのまま引っ張られる――ロープ単線なのがゴンドラリフト、なんですって」 ;$=SE=キュルキュル音+振動音(ガタゴト) ;3/右(マイクと同視線) 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)――あー、ほんとだ。確かにこのゴンドラをささえてるロープ、一本だけしかないですね。 そう考えると、ちょっとだけ怖いような気も――$――きゃあああ!?」 ;3/右(密着/怖くてしがみいた) 【ポーレット】「いまぐわって! ぐわっておっこちた――自由落下みたいになりましたよ!? 一瞬。 リフトって、一本調子でぐんぐん上にあがってくだけのものかと思ってたのに―― 下がってまた上がったりとかあるんですね。ふわ、こわかった――びっくりした……って、あ」 ;3/右(少し離れる) 【ポーレット】「ご、ごめんなさい。わたしつい、おっかなくってびっくりしちゃって、あなたにこんな――しがみついちゃったりしちゃって……(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「(幸せな笑み)――そっか。ですよね。もうわたし達夫婦なんですものね。抱きつくくらいであやまってたら……おかしいですよね、他人行儀で。 じゃあ――えいっ!」 ;3/右(密着) 【ポーレット】「せっかくのふたりきりなんですし。ゴンドラおりるまでの間は……えへへっ、夫婦の距離になっちゃいますね♪ ……(幸せな吐息)……ああ、いいですね、これ。あったかいし、あなたの匂いで安心できるし」 【ポーレット】「(満たされきった呼吸とニュアンス。一分間ほど)……あ」 ;3/右(くっついたまま目線マイクと同じ方向) 【ポーレット】「わ――わ!!! 山、白、雪、綺麗!! 景色、一気にわーってひらけて……」 【ポーレット】「ぁ――凄い……(見惚れる呼吸、30秒ほど)――けど、これ……多分相当寒いですよね、外。 標高こんなにあがっちゃうと――あ! そうでしたそうでした……ええと〜」 ;SE バックあけ(ジッパー) →ごそごそ 【ポーレット】「うふふっ、マフラー、あなたの分も、わたしちゃあんともってきました! えらいでしょ」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「編み物とかできたら、せっかくの旅先ですし、ふたりでながぁい一本のマフラーで、っていうのもちょっと試してみたかったんですけど」 ;3/右 【ポーレット】「いまは普通に、それぞれで、ですね。いま巻きますから、ちょっとだけ動かないでいてくださいね」 ;SE マフラー巻き ;1/前(ダミーヘッドにマフラーまいてあげる感じで) 【ポーレット】「ん……(呼吸音)(呼吸音)――っと――あなたには、ネクタイ巻きがいいですよね。すごく似合うし。 んしょ――(呼吸音)(呼吸音)――この結び目に、上から通して――(呼吸音)――で、あとはちょいちょいっと位置を直して――(呼吸音)――うん! 綺麗に巻けました」 【ポーレット】「あとはわたしも……(呼吸音)(呼吸音)――今日はお揃いでネクタイ巻きに……(呼吸音)(呼吸音)――ノットはちょっとふんわりさせて――(呼吸音)――はい、巻けました――あ」 ;SE ゴンドラ到着へ 【ポーレット】「ゴンドラ、もうすぐつきますね。 うふふっ、景色、とっても楽しみ! 寒いでしょうから、手、つないで――ね?」 ;SE ゴンドラ到着 【ポーレット】「さ、いきましょう!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Tr11 マウンテンハアバアの羊さん(マウンテンハアバア環境音。羊の鳴き声、草はみ。電気柵に触柵で電気ショック) ;//////// ;1/前 (マイクに背中) 【ポーレット】「わああっ!」 ;F.I 白馬マウンテンハーバー 環境音 【ポーレット】「(見惚れる呼吸*4)」 【ポーレット】「すごい――空気が結晶してるみたい。綺麗、透き通ってて――山、雪、白くて――綺麗っ!!」 ;1/前(マイク向き) 【ポーレット】「ね、あなた、見てください! この景色……御一夜じゃぜったい見られない、日ノ本アルプスの山々の……(絶句。ただただ静かな呼吸30秒ほど)」 ;リスナーがそっとよりそってくれるので ;3/右 【ポーレット】「……すごい、ですよね。大自然って、きっとこのこと。なんだか自分を、すごくちいさく感じちゃいます」 ;SE しがみつき(隣に並んで腕に抱きつく) ;3/右(密着) 【ポーレット】「……季節……今が最高なのかもですね。手前の低い山々は、まだ紅葉もしきってなくて――高い山になってくにつれて、黄色と赤に染まっていって」 【ポーレット】「」 【ポーレット】「白い壁みたいに聳え立ってる一番高い山脈は、全部が綺麗に雪化粧されてて――バックの空はどこまでだって青くって」 【ポーレット】「秋から冬のグラデーション……れいなにも見せてあげたいなぁ。あのこ、きっとこんな景色まだ見たこと無いって思うから」 【ポーレット】「それと……(呼吸音)(呼吸音)――日々姫ちゃんにも見て欲しい。この景色……(呼吸音)(呼吸音)――ですよね、きっと彼女のこころの絵の具箱に、新しい色を加えてくれる」 【ポーレット】「っていうか、稀咲にも、真闇さんにも、ハチロクちゃんにも。凪ちゃんやふかみちゃんにも。……みんなに見せてあげたい――見て欲しいです、この景色…… 日ノ本の美の、ひとつの極北みたいな景色」 【ポーレット】「(ぴったりと寄り添い合って、うっとりと見惚れる呼吸音。一分ほど)――っ!」 ;3/右(接近囁き。ひそひそばなし) 【ポーレット】「後ろの人、ここから写真撮りたそうかもです。よく考えたら絶景スポット、わたしたち独占しちゃってますね、これ……(呼吸音)――ええ」 ;SE 足音、移動(継続) ;3/右 【ポーレット】「さっきの人のこと、結構またせちゃってたのかもですね。わたし、景色と、あなたとのおしゃべりに夢中になっちゃってたら、まわりに全然気を配れなくなっちゃって……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――(幸せな微笑)」 【ポーレット】「そっか、そういう考え方もできますね。確かにわたし、社長としても市長としても、ずーっと周りに、周りのことばっかりに気を配りまくってますもんね。 もともとそういう性格な上に、お仕事でも絶対に必要な要素だから…… 天職っていったら天職ですけど……こういうふうに考えちゃうと――あははっ、ある種、職業病かなぁって気もしちゃいます」 【ポーレット】「けど今は、あんなにそわそわしてる感じの──いかにも『場所を譲って〜』ってオーラを出しまくってる人のことさえ、なかなか気づくことが出来なかった。 なかなか気づけないくらい……(幸せな微笑)……景色とあなたに夢中になれた」 【ポーレット】「それって素敵で、とっても幸せなことですよね。さっきの人には悪かったけど――旅にでて、普段の自分から解き放たれたみたいな感じで……えへへ、結構うれしいです」 【ポーレット】「大自然! って、言葉はほんと、ありきたりになっちゃってますけど――実際触れると、やっぱりものすごいものですね」 ;マイク位置 ;3/右ままで、くるくる方向をかえながら 【ポーレット】「前を見ても――右を見ても――後ろを見ても――左を見て……も…………はうっ!?」 ;3/右 マイク向き 【ポーレット】「ね! あれ! 白いの、ふわふわ――山の上から雲がおっこちてきちゃったみたいなの――羊さん!!!」 【ポーレット】「まわりの人たち、あれ、餌あげてるんですかね――餌あげてますよね。 わたしもやりたい。あなたもイヤじゃなかったら――(呼吸音)(呼吸音)――うふふっ! それじゃあ、いってみましょう!」 ;SE ポー足音小走りに遠ざかって、 F.O ;環境音もあわせてF.O. ;SE 羊の鳴き声(単発) ;3/右 【ポーレット】「わああああああああ!」 ;SE 環境音_マウンテンハーバー(羊)_F.I. 【ポーレット】「羊さん、ふわっふわ……っていう感じでもないですね、近くでみると。 結構野性味にあふれてるっていうか、羊毛、まっ白じゃなくて黄色くて」 【ポーレット】「うふふっ、これも自然な感じですね〜! なんだか日ノ本がつかないアルプスみたい。 ヤギのチーズとか、黒パンとか、しぼりたてのミルクとか、そういう世界」 【ポーレット】「(じいっと羊を観察する呼吸音*8)……羊、思ったより鳴かないんですね。 結構動き回るから、ベルはカロカロって鳴ってるけど……って、や――なんで、どんどん遠くいっちゃう。 わたし、羊に嫌われちゃう匂いとかしてるんでしょうか? なんか、こう、ジンギスカンっぽい感じとか」 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)――そんなことないならよかったですけど……でも――(呼吸音)(呼吸音)―― ああ、羊さんたち、草食べはじめて完全に向こうで落ち着くムードじゃないですかぁ。 わたし、餌あげてあわよくばなでてみたいりとか――あ、そうだ、餌」 ;あたりをきょろきょろ 【ポーレット】「ん……っと――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ、売ってるとかじゃないんですね。 みんな……うん。そこいらの草引きちぎっておびきよせようとしてる感じで」 【ポーレット】「なら、わたしたちもやらなきゃ損ですね。 えっと、なるたけ緑色してる、やわらかそうなヤツがいいですよね、多分……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ!」 ;SE 小走り足音 ;3/右→;11/右遠→;12/後右遠 ;3/右→;11/右遠→;12/後右遠 【ポーレット】「(わくわくはずむ呼吸*3)――うん、よさそうかも」 ;SE ;12/後右遠 牧草むしり ;12/後右遠(しゃがんで牧草むしる) 【ポーレット】「ん……っと――(呼吸音)―― あ、やっぱり、このへんの――(呼吸音)(呼吸音) やわらかくって――(呼吸音)(呼吸音) これなら、たぶん――(呼吸音)――羊さん、にも――(呼吸音)(呼吸音)――っと」 ;SE 足音 ;12/後右遠→;11/右遠→;3/右 【ポーレット】「うふふっ、おまたせしました。はい、半分どうぞ。あなたの分も摘んできましたあら」 ;3/右(マイクと同視線) 【ポーレット】「んしょ。これで羊さんたちも〜――(わくわく→来てくれなくてだんだんしょぼんとしていく、な息とニュアンス。一分ほどで)」 【ポーレット】「……羊さーん、さーん、さーん……。はうっ。これ、全然こっちに来てくれない……っていうかそれ以前に、こっちを見てもくれないですね。 見たり、匂い嗅ぎつけたりしてくれたら、きっと喜んで食べに来てくれるはずなのに……」 【ポーレット】「……やっぱり、わたし、きっと人間には嗅ぎ分けられないレベルでジンギスカン臭いのかも――(呼吸音)――!!?」 ;3/右 (接近囁き) 【ポーレット】「見てください、あなた。あのおじいさん、ピューイって指笛ならして、羊たち呼び寄せちゃいましたよ。 っていうことは、わたしも指笛ならしたら!」 ;3/右(マイクと同視線) 【ポーレット】「(指笛鳴らそうとして、ふすーっと鳴らせないのでお願いします)――はうっ――無理、できない、指笛なんて、わたし、いままで鳴らそうと思ったことないし……。 それ以前に、口笛だって」 【ポーレット】「(口笛、鳴らせないでふーふーするだけのをお願いします)――ううう……やっぱり無理〜。こんなことになるんなら、練習しておけばよかった……」 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――そか。そうですよね。指笛じゃなくて、口笛じゃなくても、同じくらいに高い音なら、羊さんを呼び寄せられるかも」 【ポーレット】「――やってみます。できるだけ高い声で――んっ――んんっ」 ;できるだけ高い(裏声使って)でお願いできましたら 【ポーレット】「『羊さーん、羊さーん、ごはん、ごはんの時間ですよ〜。おいしいですよ〜。めー、めー、めー』――っ!!?」 ;SE 羊ベル近づいてくる ;3/右(マイク向き)/通常の声 【ポーレット】「わっ!? うそ、ほんと――あ、わ、どうしよう――どうしようって、そうだ、餌」 ;$=SE 感電 ;3/右 (マイクと同視線) 【ポーレット】「牧草……んしょ――羊さん、ごちそうですよ。おいしいですよ。どうぞたくさん食べてくださ――$ ふぎゃっ!?」 ;SE 羊ベル、びっくりして遠ざかっていく ;¥=カメラのスイッチ切るSE 【ポーレット】「あつっ!? 痛っ!? いま、え? いま――わたし、カメラ、漏電してる? 電源、ん、っと――¥ (呼吸音) え?! あ、今ですね。どんっっなんか、突然なんか、痛重いのが――って、羊さんいっちゃ!?――$――ぐぎゅっ!」 【ポーレット】「え? どうして? カメラの電源きったのに――(呼吸音)(呼吸音)――へ? 柵――柵! 電気柵、これ!」 ;3/右(マイク向き) 【ポーレット】「あー、うわ。わたし、生まれてはじめて電気柵に接触しちゃいました。ってか、そうですよね、こんなに山の上で、夜になったら誰もひとがいなさそうなとこ、 電気柵のひとつもなくちゃ、羊さんたちの安全守れないですよね、絶対」 【ポーレット】「けど――(安堵と自嘲の吐息)――いや、ほんとびっくりしちゃいました。 電気柵って、重いんですね、衝撃。ビリって感じじゃ全然なくって、ドンって低くて太いのが――あ!」 【ポーレット】「ドラマとかで、心臓に電気ショックあてるじゃないですか、心臓もう一度動かすために。 あのイメージです。ドン! びくっ! みたいな感じ、びりびりじゃなくって。ドン、です。うわ、いい勉強になっちゃいました。 ……活かす機会、今後ほとんどなさそうですけど」 【ポーレット】「(短く切り替えの吐息)――とにかく、ですね。 電気柵に触らなければいいって、いまさらですけどわたし、学習できましたから。 今度こそ絶対、大丈夫だと思います」 ;3/右(マイクと同視線) 【ポーレット】「……(慎重な呼吸)――よし」 ;甲高い声 【ポーレット】「『めーえ、めーえ、ひつじさーん。今度こそおいしいごはんですよ〜 おいで〜 おいで〜 るーるるるるるるる るーるるるるるる。やわらかおいしい牧草で――』っ!!」 ;SE 羊ベルゆるゆる接近 【ポーレット】「(羊を驚かさないよう、かつ電気柵に接触しないよう、慎重にみじろぎをこらえてる息とニュアンス。一分ほど)」 ;SE 羊ベル(近) 【ポーレット】「――あっ」 ;SE 羊、牧草食べる ;3/右 (小声、マイクと同視線/マイク向き、行き来) 【ポーレット】「……食べてる……食べてる、羊さん、わたしの手から牧草を――ふわっ――かわゆっっ。 近くで見ると目とか怖いけど、そこもかわいい――ああっ――うれしい――かわいい――あ、そうだ」 ;3/右 (マイクと同視線) 【ポーレット】「なでなで、なでなで、そーっと、そーっと、羊さんをなでなで〜」 ;SE 感電 【ポーレット】「ぶぎゅっ!!!!!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Tr12 高級旅館、貸切露天風呂(一緒に入浴、ゆったりと背中流し&シャンプー) ;//////// ;SE ;9/前遠 湯おけで体にお湯をかける ;9/前遠 【ポーレット】「(気持ちいい&二人きりでの家族風呂なので、ちょっと温度ある呼吸音 *3)……ふぅ」 ;SE タイル裸足足音 ;9/前遠→;1/前 【ポーレット】「それじゃ、失礼しまーす」 ;SE 湯音、ちゃぽ ;3/右 【ポーレット】「……あー……いいお湯」 ;環境音 ホテル露天風呂 ;SE 適宜、体に手でお湯かける感じのちゃぽちゃぽ足してください ;3/右 【ポーレット】「カノオプスのシャワー、まさかの故障でつかえなかったのは残念ですけど……(安堵の息)―― このここちよさを味わうためのトンネルだった、って思えば――(満足の息)――まぁまぁオッケーだったのかなって気になっちゃいます。わたし。――うふふっ、単純ですから」 【ポーレット】「けど……(呼吸音)――すごいですね、さすがカノオプス乗車が組み込まれてるツアー商品。ホテルもこんなに豪華だなんて、わたし、予想もしてませんでした」 【ポーレット】「貸し切り用の、こんなに広いスペースがある露天風呂が、大浴場の他にも4つもあるだとか…… 九洲の温泉地全部さがしても、なかなかない規模ですよね、きっと」 【ポーレット】「おかげで……うふふふふっ」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「せっかく夫婦の、新婚旅行のお風呂ですもの。あなたと一緒にはいりたいなぁって願い、かなっちゃいました」 ;3/右 【ポーレット】「(はにかみながらもゆったりとお風呂を楽しむ呼吸とニュアンス。1分ほど)……(微笑)」 【ポーレット】「あ、いえ――なにがあってわけじゃないんですけど。ただ……ね? ただなんとなく、不思議だなぁって」 【ポーレット】「あなたと最初にであったときは、わたし、子供で――出会ってすぐに離れ離れになった感じで。 大人になってまさか再開できるだなんて、夢にも思っていなかったのに……」 【ポーレット】「夢……うん。夢。わたしあなたに、いくつもの夢を叶えてもらっちゃいました。 御一夜鉄道をきちんとした経営状態にもっていくこと。 御一夜市の水を、御一夜市のみなさんの暮らしを守ること。 それから――これはほんとに、個人的でささやかな夢なんですけど……」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「しあわせなお嫁さんにも……してもらえて……(はにかみ)」 ;3/右 【ポーレット】「恋をして、恋がかなって、結ばれて――。 そうする前にも、お風呂……仕事がら一緒にちょこちょこ入ってたじゃないですか。わたしたち。乗務のあとに」 【ポーレット】「一番最初は『混浴しちゃうの!?』って、照れて、びっくりして――なのにあなたが、全然わたしの……ううん、わたしだけじゃなく、誰の裸にも全然興味を示さないのに、もっとびっくりして」 【ポーレット】「それがだんだん仲良くなって、意識してもらえるようになって……(照れくさい吐息)――初めてお互いの気持ちを深く確かめあえたそのあとは、あなた、お風呂の時間みんなとずらすようになってくれて、それもとっても嬉しくて」 【ポーレット】「夫婦になって、いまは――えへへっ、あなたとのお風呂、わたしだけが独り占めできるようになったの……なんか、あらためてすごいことだなぁ、不思議だなぁって――あ、そうだ」 ;SE 立ち上がる水音 ;1/前 【ポーレット】「あの、背中。わたし、流してあげたいです。乗務のあとに混浴してたころって、ハチロクちゃんがずーっと、それが既得権益であるかのごとくに、どやあって顔して流してたじゃないですか、あなたの背中」 【ポーレット】「わたし、あれが結構……内心密かにくやしくって。そのあと恋人同士になって、結婚して。ふたりの、おうちのお風呂とかでは……背中、とか。お互いあらいっことかながしっことかしてますけど、でも」 【ポーレット】「こういう広いお風呂では、まだ流したことなかったかなぁって――(呼吸音)(呼吸音)――あ、はい。じゃ、わたし、先にいって洗い場の準備しておきますね。 あなたは湯冷めしないよう、ちょっとだけ、そのまま待っていてください」 ;SE ぽれ足音 ;1/前→;9/前遠→;10/右前遠 【ポーレット】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;10/右前遠(マイクに背中) 【ポーレット】「よっ、と――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE 蛇口から洗い桶にお湯→シャワーに切り替えて風呂いすを流す 【ポーレット】「(楽しげな呼吸とニュアンス、30秒ほど)――っと」 ;SE 蛇口しめる ;10/右前遠(マイク向き) 【ポーレット】「おまたせしましたー! 来てください。お背中、たぁっぷり流しますから」 ;環境音 F.O ;SE 湯おけ(かぽーん) ;5/後 【ポーレット】「♪ふんふんふ〜ん」 ;SE 左耳もと、アカスリで石鹸あわだて 【ポーレット】「♪あわあわ〜 もこもこ〜 しっとりふわふわあわだてて――っと」 ;7/左(接近囁き) 【ポーレット】「おまたせしました。それじゃあお背中、洗っていきますね〜」 ;SE 背中洗い(継続) ;5/後(密着) 【ポーレット】「まずはお耳の後ろから。 右耳――ごしごし――(呼吸音)(呼吸音) ごしごし――(呼吸音)(呼吸音) ごし、ごし――(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「左のお耳の後ろも――(呼吸音)(呼吸音) ごしごし、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音) 丁寧に……(呼吸音)――丁寧に――(呼吸音)――で」 【ポーレット】「今度は首筋――(呼吸音)(呼吸音) 首の筋肉のラインにそって――(呼吸音)(呼吸音) つかれもいっしょにながせるように――(呼吸音)(呼吸音) ごしごし、あわあわ――(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「肩にいきまーす――(呼吸音)(呼吸音) 最初は――(呼吸音)――上、肩――(呼吸音) 左、に――(呼吸音)(呼吸音) 右、で――(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「そのまま下がって――(呼吸音)(呼吸音) 肩甲骨は――(呼吸音)(呼吸音) 右――(呼吸音)――まんなか、で――(呼吸音)(呼吸音) 左も――(呼吸音)(呼吸音)――しっかり――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE stop 【ポーレット】「ふうっ」 ;7/左(接近囁き) 【ポーレット】「あなたの背中、おっきくて――洗いごたえがたくさんで、わたしも体、どんどんポカポカしてきちゃいます――(艶っぽい微笑)」 ;7/左(接近囁き) 【ポーレット】「今夜のためにも、たぁくさん綺麗にしておきましょうね」 ;5/後 【ポーレット】「ふふっ! じゃ、わきばらと背中、本格的にいっちゃいますか」 ;SE 背中洗い(継続) ;4/後右(密着) 【ポーレット】「右の……(呼吸音)――あ、ありがとうございます――(呼吸音)―― わきの、下に――(呼吸音)(呼吸音) あ、動かないでくださいよぉ――(呼吸音)(呼吸音) くすぐったくても――(呼吸音)――ちょっと、我慢、で――(呼吸音)」 【ポーレット】「右脇腹も――(呼吸音)(呼吸音) ごしごし、こしゅこしゅ――(呼吸音)(呼吸音) 肋骨の線──(呼吸音)(呼吸音) 大事に──(呼吸音)──なぞ、って──」 ;6/後左(密着) 【ポーレット】「今度は、左──(呼吸音)(呼吸音) ですです、そうそう──(呼吸音)(呼吸音) くすぐったくても──(呼吸音)(呼吸音) もちょっと──(呼吸音)──我慢──(呼吸音)──で──(呼吸音)」 【ポーレット】「左脇腹──(呼吸音)(呼吸音) ここが、終われば──(呼吸音)(呼吸音) 背中の、下側──(呼吸音)(呼吸音) いっちゃいます、から──(呼吸音)(呼吸音)──っと」 ;5/後(密着) 【ポーレット】「あとは背中を──(呼吸音)(呼吸音) 上から、下に──(呼吸音)(呼吸音) とにかく、ひたすら──(呼吸音)(呼吸音) 丁寧、に──(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「(丁寧に一生懸命背中を洗う息とニュアンス。1分ほど)──うん♪」 ;SE stop 【ポーレット】「綺麗綺麗にあらえました。それじゃあお背中流しましょうね〜」 ;SE シャワー出す 【ポーレット】「蛇口をひねって──シャワーをだして、っと──」 ;7/左→;5/後 【ポーレット】「温度、このくらいで……(呼吸音)──はぁい、それじゃあ流していきます」 ;SE シャワーで背中流し 【ポーレット】「ん、しょ──(呼吸音)(呼吸音) っと──(呼吸音)(呼吸音) 耳の後ろは──(呼吸音)(呼吸音) お湯がはいっちゃわないように──(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「で──あとは全体──(呼吸音)(呼吸音) まんべんなく──(呼吸音)(呼吸音) あわを綺麗に──(呼吸音)(呼吸音) 残さない、よう──(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「(ゆるゆるとシャワーで泡を流してあげる息とニュアンス。一分ほど)──はぁい。で、このまま!」 ;SE 頭からシャワーかけてく 【ポーレット】「せっかくですし、頭もシャンプーしちゃいましょう」 【ポーレット】「まずはざざーと濡らして濡らして〜(呼吸音)(呼吸音) まんべんなく、全体を──(呼吸音*8)──うん」 ;SE シャワー stop 【ポーレット】「そしたらシャンプーしていきます。 ……シャンプー、二種類ありますね。 ゆずのシャンプーと炭のシャンプー。 どっちの方が……(呼吸音)(呼吸音)──はぁい、わかりました。それじゃあこっちを」 ;SE 耳元でシャンプーポンプ→手のひらの上で泡立てて 【ポーレット】「しゅこしゅこ、とって──(呼吸音)(呼吸音) お手々の上で──(呼吸音)(呼吸音) たっぷりねっとり──(呼吸音)(呼吸音) あわだて、て──(呼吸音)(呼吸音)」 ;7/左(接近囁き) 【ポーレット】「シャンプーしちゃいましゅからね〜。おめめいたいにならないように、ぎゅーってしててくださいね──うふっ」 ;SE シャンプー(継続) ;5/後 【ポーレット】「まずはこしゅこしゅ、頭頂部から──(呼吸音)(呼吸音) だんだんだんだん──(呼吸音)(呼吸音) 範囲を、ひろげて──(呼吸音)(呼吸音) 左右のサイドを──(呼吸音)(呼吸音) 同時に、こしゅ、こしゅ──(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「こめかみ、あたりは──(呼吸音)(呼吸音) マッサージ、がてら──(呼吸音)(呼吸音) 念入りに、して──(呼吸音)(呼吸音) もみあげのとこも──(呼吸音)──あらった、ら──(呼吸音)」 【ポーレット】「耳の後ろを──(呼吸音)(呼吸音) ぐるって、まわって──(呼吸音)(呼吸音) うしろあたまを──(呼吸音)(呼吸音) 上から、下に──(呼吸音)(呼吸音) で──(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「(雑念なく熱心に頭をあらってあげる息とニュアンス。一分ほど)……っと」 ;3/右 接近囁き 【ポーレット】「お客さん、かゆいとこあったら言ってください。なぁんて、うふふっ」 ;SE シャワー出し ;5/後 【ポーレット】「そしたら、洗い流していきますね〜。まぶた閉じててくださいね」 ;SE シャワーでシャンプーながしてく 【ポーレット】「ざぶざぶ、じゃばじゃば──(呼吸音)(呼吸音) 流すのも、やっぱり──(呼吸音)(呼吸音) 頭頂部、から──(呼吸音)(呼吸音) 上から、下に──(呼吸音)──で──(呼吸音)」 【ポーレット】「ん……(呼吸音)(呼吸音) っと──(呼吸音)(呼吸音) 右、で──(呼吸音)(呼吸音) 左〜──(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「おでこの方も……(呼吸音)(呼吸音) 後ろの方、も……(呼吸音)(呼吸音) 首から、肩、で──(呼吸音)(呼吸音) あとは全身──(呼吸音)(呼吸音)」 【ポーレット】「(全身にシャワーをざーっとあててく息とニュアンス。30秒ほど)──うん!」 ;SE stop 【ポーレット】「ぴかぴかですね。すっかり綺麗になりました──あ──ふぁ──(小さなあくび)」 【ポーレット】「やだ、ごめんなさい。こんな状況であくびだなんて……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──あ」 【ポーレット】「です、ね。かもです。のぼせぎみていうのもあるし、カノオプスの夜。興奮しすぎて眠りがきっと、浅かったかなって気もします」 【ポーレット】「……(呼吸音)(呼吸音)──お風呂は24時間入れるっていうお話ですし。いったんあがって、晩ごはんまで、優雅に仮眠、とっちゃいましょうか。 ──うふふっ、ですね。そうしましょう!」 ;SE 湯おけ(かぽーん) ;環境音 F.O. ;1/前 【ポーレット】「んしょ……(呼吸音)……っと──(呼吸音)──よいしょっ!」 ;SE 掛け布団ばさー ;環境音 ホテル室内 F.I. 【ポーレット】「掛け布団はこれでオッケー。あとは枕を──」 ;SE 枕ポス 【ポーレット】「うふふっ、お布団完成です! 仲居さんのお仕事、ひとつわたしがとっちゃいましたね。 って、いうか──」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「おゆうはん前から新婚夫婦がお布団敷いて。……これ、絶対誤解されちゃいますね」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「わたしはもちろん、その誤解。誤解じゃなくしてもかまわな……い……あ──(大あくび)」 ;3/右 【ポーレット】「ああ、ごめんなさい。やっぱり興奮で眠り浅すぎちゃったのかも……(呼吸音)(呼吸音)──あ……あなたもですか。 うふふっ、それなら嬉しいです。あなたとわたし似た者夫婦、で」 【ポーレット】「だったら、いまは──(呼吸音)──ん……。ね? あなたも一緒に、お布団に……」 ;SE 布団にもぐりこむ。ごそごそ ;3 右(密着) 【ポーレット】「あああ、おふとんあったか、ふわふわ── それに──(くんくん)──おひさまのにおいもたっぷりな気が…… こういうとこ、全部クリーニング業者さんに任せてるのかなって思うんですけど…… ふぁ──ああ──この匂いに……あなたの匂いがまじってくるから……安心しちゃって……ゆるんで、わたし……」 【ポーレット】「(とても眠たい4呼吸)──ん……です、ね。 いまはお口にチャックして、眠ったほうが良さそうですね。 夜はまだまだ長いんですし……その時間……もっと素敵にすごすため……」 【ポーレット】「(眠たい4呼吸)……ね、あなた。 お口にチャック──あなたにかけてもらえたら……あ」 ;1/前(密着) 【ポーレット】「(リップ音から、30秒ほどの長いキス)──ぷぁ……」 ;3/右 【ポーレット】「もう……ばかぁ。チャックどころか、お口、とろけちゃうじゃないですか」 【ポーレット】「でも……ん……(目を閉じて、安心しきった呼吸とニュアンス。30秒ほど)──安心。すごく。 あなたがわたしのものだって。起きてもとなりにいてくれるって、約束、もらえたみたいな気がして」 ;3/右(接近囁き) 【ポーレット】「……おやすみなさい。大好きなひと。目覚めたときも、その次の日も、次の日も。 ずうっとわたしも、あなたのとなりにいますから──」 ;3/右(優しくひとりごと、囁き) 【ポーレット】「Bonne nuit, fait de beaux reves.」 (ボン ニュイ、 フェ ドゥ ボー へエヴ/おやすみなさい、素敵な夢を) 【ポーレット】「(眠ろうとする呼吸音とニュアンス)*8」 【ポーレット】「(眠ろうとする呼吸音とニュアンス)*8」 【ポーレット】「(ゆるやかに入眠していく呼吸音/ニュアンスは少しだけ)*8」 【ポーレット】「(ゆるやかに入眠していく呼吸音/ニュアンスは少しだけ)*8」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Tr13 寝息ループ(おまけパート。寝息ループ) ;//////// ;環境音、なりっぱなし(ループトラック) ;7/左(密着) 【ポーレット】「(ニュアンスがほとんどない穏やかな寝息 一分ほど)」 【ポーレット】「(ニュアンスなし、息のみの穏やかな寝息 一分ほど)」 【ポーレット】「(ぐっすりと熟睡している、深い寝息、一分ほど)」 【ポーレット】「(ぐっすりと熟睡している、深い寝息、一分ほど)」 ;//////// ;Tr14 前田恵さんテーマトーク ;//////// ;以下のセリフは単なるガイドです。ご随意にご変更いただき、前田さんのトークをいただけましたらと願います ;マイク位置も自由で大丈夫です。好きに動くなり近づくなり遠ざかるなりなさっていただけましたら幸いです 【前田】「こんにちわ、こんばんわ。おはようの人はいないと思うけど……いちおう、おはようございます。 『まいてつ pure station』雛衣ポーレット役、前田恵です」 【前田】「っていうか、いるかもですね、おはようのひと。ループでこの音源流してて、寝落ちちゃって、おきたときたまたまこのトラック、みたいな」 【前田】「そんなあなた、いますか〜? いたら、ふふっ、あなたのためにもう一回。『おはようございます』」 【前田】「というわけで〜? このコーナーの説明をします。このコーナーはですね、みなさんからいただいたトークテーマにそって、 わたし、前田恵が自由に話して、自由に終わって大丈夫、っていうコーナーなんだそうですよ。なるほど〜〜……かえってむつかしいかもですね、そういうの。がんばらなくちゃ」 【前田】「どんなテーマかで難易度が決まりそうですけど……どんなのでしょうね? お預かりしてるトークテーマは……この封筒の……中──こちらです」 【前田】「ええとですね、テーマをお寄せくださったのは『いなづま』さん。 いなづまさん、お便りありがとうございます」 【前田】「いただいたテーマは……あー、わりと意外な路線ですね。 『前田さんが、もしも、【ポーレット】「まいてつ -pure station-」のキャラクターたちとカラオケに行ったら、誰と一緒にどんな歌を歌いたいですか?』 だそうです。 カラオケ! ポーレットはいかなさそう……あ、ううん、でも市長で社長だし、接待的に? 結構いくのかなぁ。って、ポーレットじゃなくて、わたしが、前田が、ですね。かしこまりました」 【前田】「(以下、テーマトークお願いします。話づらければすぐ脱線してカラオケ全般とか歌についてとか接待についてとか、話しやすいところにもっていっていただくのも大歓迎です。やりやすくご負担すくないところでお願いできればと)」 【前田】「っていう感じですかねー。 誰と歌ってももりあがれそう、って気もします。すごく。みんなかわいいし、歌も上手そうだし」 【前田】「っと、そろそろトークもおしまいにしましょうか。これからおやすみなさいの人が、ぐっすりしずかに眠れるように」 【前田】【ポーレット】「ASMRなAパートとバイノーラルなBパート。ふたつのパートであなたと過ごす、『かさなるASMR』。 ポーレットとお送りしたのは、ポーレット役 前田恵でした」 【前田】「それじゃあそろそろ、おやすみなさい。 明日も素敵な一日を!」 ;おしまい