玲奈 もしもし? くすっ。そうです、私です。玲奈です。 今送った動画、見てくれました? よかった〜、嬉しいです。 私とお兄さんのエッチなところ、しっかり映ってましたよねv くすくすっ……。 実はですね、私……本当はお兄さんのこと、前から知ってたんです。 あの部屋には前から隠しカメラを仕込んでたんですよ。 目的としては、お兄さん、あなたのことを探るためです。 お姉ちゃんが付き合ってる人ってどういう人なのかな、って思いまして。 それからお兄さんがウチに来る度にカメラ起動して、隠し撮りしてたんで……顔はバッチリ、知ってたんですよね。 ふふ、家の中にいきなり知らない人がいた、って私の演技、どうでした? くすくす……っ。 あ〜……私とお兄さんが繋がってるところ、バッチリ撮れてますねぇ。 ふふふふふ……。 それで、その動画を送った理由なんですけど……。 お兄さんのせいなんですよ? 玲奈、さびしくなっちゃったな〜なんて……。   だってお兄さん、全然私に会いに来てくれないじゃないですか。 私、ずっと待ってたんですよ? お姉ちゃんとの子作りセックスに飽きたら連絡くださいって言ったのに。 だから、あの時のことを思い出してくれたら、会いに来てくれるかなぁって。それだけですよ。 ……今すぐ消せ? あは、もちろんやーです。そんな頼みは聞けませんね。 ……お兄さんって、私とお姉ちゃん、どんな関係だと思ってます? 仲のいい姉妹だ〜って思ってるかもしれないですし、 たぶん、お姉ちゃんも私のこと、かわいい妹だって思ってるでしょうけど。 でも私は……お姉ちゃんのこと、大っ嫌いなんですよね。 知っての通り、お姉ちゃんってすっごく優秀で、美人で、頭もよくて……。 私は至って普通の女の子なのに。 だから……なんでしょうね。両親も私より、お姉ちゃんのことばかり優先しちゃってました。 そのせいでいろんなものをお姉ちゃんに奪われたんですよ。 ……いちいち挙げたらキリがないんで、言いませんけど。 だから……一つだけ決めてたんです。 いつか、お姉ちゃんに最も大事なものが出来たら、それを奪ってやろうって。 そう。お兄さん、あなたです。 あなたを奪うために……その動画、撮ったんですよ。 くすくすっ、あははは……っ! さて、お兄さん。 この動画をお姉ちゃんにバラされたくなかったら……。 今からウチ、来てください。ウチの……お姉ちゃんの部屋に。 今すぐですよ。いいですね? ああ、ちなみに……。 お二人があの部屋でセックスしてる時の動画もバッチリ残してあるんで、 もし来なかったら、そっちもネットにバラまいちゃいますね。 というわけで、よろしくお願いしますね、お兄さん。ふふふふふ……。