;4 ;事後、一度寝て、起きてから 「あ、起きた……おはよう……ん、そうだね。自分の方が先に寝ちゃってたから……くす……別に暇じゃなかったけど? 君のサプライズのおかげで、ね? ……あの、さ……起きたら指輪、オモチャじゃなくて……その、割と本気っぽいのに変わってたんだけど? …………それさ、いい話風に言ってるけど、先にオモチャの指輪で反応確かめてたよね? それくらい判るよ、ふふ」 「……ん、最初はすごい混乱した……お祭りで貰ったのはオモチャだったからさ、付けて貰った時はビックリしたけど割とすぐ平気になったけど……これ、ちゃんとした奴でしょ? その意味考えて、混乱して……次に、嬉しくなって……外したく、なくなっちゃった……君のせいだよ、まったく……そうだよ、君のせい。覚えてるでしょ、自分が家族に女装させられてた、って」 「……今だから言えるけど、正直女装とか、同性愛とか、そういうの結構苦手意識あったんだよ? それなのに、何度も女装させて……キスして……抱いて……自分の中の考え、どんどん揺さぶられて……んー……実はまだ、少しだけ苦手意識あるかな……あるけど、うん……君が喜んでくれるなら、それでも良いかな、って……本当、人をここまで変えて……困った人だよ」 「……自分の方こそ困った人? どういう事? …………えーーー、女装してたのは自分の意思じゃないし、それに惚れたのは君の都合だし、線が細かったから男らしいとは言えないかもだけど、別に女性と間違われるような格好はしてなかったと思うんだけど? ……あったね、そんな事……というか、男装してると間違われたのなんて、よく覚えてるね……君もそう思ってたの?」 「……じゃあ、自分も君と一緒。困った人間だ……困った人間同士、こうなるのはしょうがないのかもね……くす……本当は、さ。君の『恋人』だって意識するのは昨日だけのつもりだったんだよ……今日はもう軽くお土産とか見て、帰るだけだったしね……でも、こんなサプライズされたら……無理……昨日も、その……好き、って……言っちゃったしね……少し、真面目に聞いてね?」 「……正直、その……今からでも正気に戻れ、って思ってるとこ、あるよ。君に対しても、自分に対しても……そう思ってるんだけど、それ以上に……君とこういう風にたわいない話をしたり、触れ合ったりするのが嬉しい自分もいて……だから、そのさ……本当に君の……恋人になって、良い? ……即答すぎるよ、もう……ちゃんと考えないと困ったことになっても知らないよ?」 「でも、そっか……そっか……そっか、そっか……ふふ、そうだね。正直ここで断られるとは思ってなかったけど……それでも、うん……改めて言うのは緊張したし、恥ずかしいし……君がそこまで喜んでくれたら、自分だってすごく嬉しいよ……うん、これで自分も困った人間の正式な仲間入り……だって、これからは嫉妬もするし、今まで以上にズバズバ言うよ? 恋人だしね?」 「くすくす……うん、開き直った。開き直れた……というか、昨日の事と今日の事が衝撃的すぎて……ふぇ……ひぅぅ……ぁ、ぅあ……だ、だからぁ……耳元で好きとか言うの、ダメだって……それ、力入らなくなるから……ひぅ、んぅぅ……ぁ、ぅぅ……これ、されて……こんな、なっちゃうんだから……もう、開き直るしか無いでしょ……嬉しそうにして、君のせいなんだからね?」 「あ、んぅ……ちゅぱ、ちゅるぅ……こ、こら、チェックアウトあるんだから、さすがに今からは……そ、それは、そうだけどぉ……ぁ、んぅぅ……んちゅ、ちゅぱ……はぁ、ふぁ……せめてお風呂くらいんぅ……ちゅぱ、ちゅ……れろ、ちゅぱ、ちゅるぅ……本当、自分勝手で困った人だよね……ん、れろ、ちゅるぅ……そんな人を好きになっちゃった自分も大概なんだけどさ、ふふ」 「んちゅ、ちゅぱ……ぁ、んぅぅ……れろ、ちゅるぅ……言わせたがり……好きだよ……君のこと、大好きにされちゃった……これで満足? あ、んぅ……んちゅ、ちゅぱ……はぁ、ふぁ……恥ずかしいに決まってるよ、君が言いすぎなんだよ……んちゅ、ちゅぱ……はぁ、ふぁ……れろ、ちゅるぅ……うん、こんな風にした責任、取って貰う……やっぱ無しなんて、許さないからね?」 「くちゅ、ちゅぱ……ぁ、んぅ……んちゅ、ちゅるぅ……くす……そうだね、やっぱり自分も君と同じくらい……困った人だったみたい……ぁ、んぅ……んちゅ、ちゅるぅ……はぁ、ふぁ……うん、デートしよ……ずっと一緒にいてよ……彼氏さん、ふふ……ぁ、んぁぁ……はぁ、ふぁ……んちゅ、ちゅぱ……れろ、ちゅぱ……ぁ、んぁ……んちゅ、ちゅるぅ……れろ、ちゅぱ、ちゅぅ」 ;フェードアウト ;3秒程度間