【風の環境音】 【SE:足音】 【SE:扉を叩く音】 【(10秒ほど流して音量調整をする)】 ん〜〜〜?(3秒くらい長く、視聴者の音量調整の為) (少々くぐもらせるようにノイズ調整) だれじゃ?だれじゃ? 【SE:扉開く(ガラガラ)】 うん?なんじゃ人間か? ん〜?目をパチクリさせておる。 なんじゃお主、妖狐(ようこ)は初めてか? こんな山の奥深く、ワシの様な妖怪が出てもおかしくなかろう。 学校でそう教わらなかったのか? して、今回は何用じゃ? いや待て、当ててやろう。 (品定めするように) 妖怪退治…はありえぬな… ワシ、人間に好かれる善良なキツネじゃし、 貢ぎ物でも渡しに来た…わけでも無し、 そして… お主の山の森深くへ入り込むには…いささかラフなその格好… おおかた、道に迷ったのであろう。 そうじゃろ?図星であろう? はっはー、なんと人の子並みの悩みか。 ほら、帰り道はあっちじゃ、真っ直ぐ行けば人の道に戻れるぞ。 ではな〜 【SE:扉閉まる(ガラガラガシャン)】 【SE:様子見のために開く】 (ガラガラ) (ちょっと、面倒そうに) まだおるな… む、なんじゃその捨てられた子犬の様な目は。 まぁ、確かに夜じゃし、 妖怪も出るには出るし… 危ないといえば危ないかもしれぬが… え〜〜〜… ワシ、そういう人間を 家に泊める様なキツネじゃないんじゃが… 旅館とかそういう所のキツネなら嬉々(きき)としてお世話すれども、 ワシ…そういうキツネじゃないんじゃが〜… はぁ〜〜〜まぁよいぞ、 キツネに葉っぱを食わされる覚悟があるのなら来るがよい。 【SE:扉閉まる音】 (ガラガラピシャ) 【SE:歩く音】 しかしまぁ、人間なんぞを家に泊めるとは…こんな事初めてじゃ。 感謝するんじゃぞぉ。 して、お主。何か持っ取ったりはせぬか、ほら、 菓子や食い物とか、月並みじゃが油揚げとか。 (声は強弱付けないで、気だるげな声で) な~~~に~~~、なにもないじゃとぉ。 【マイク:右】 ほっほ~ん、お主、何の見返りになるようなものも持たずに、 【マイク:左】 あのように物欲しそうな目をしていたと… 【正面に】 ほ~~~ん… なら…身体で支払ってもらおうかのう… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【SE:焚火の音】 【BGM:お風呂】 (風呂に入って、脱力したように) ふーぅ、やはり人に湧かせる風呂は気持ち良いなぁ…。 一宿一飯(いっしゅく いっぱん)の対価は、やはり、風呂焚きに限るわい。 ほーれほれ、手が止まっておるぞ。 若いんじゃからもっと頑張るんじゃ。 …む、ワシは何歳じゃと? お主、それを…それを…妖狐(ようこ)に聞くかぁ…? 戦乱の時代を駆け、泰平(たいへい)の世を移ろい… えーと… まぁ…想像にお任せするぞ。 【SE:チャプチャプ】 (お見通しとでもいうように) しっかしまぁお主、バレてないと思ってそうじゃが… ワシの身体をちょこちょこ見てるのバレておるぞ。 (おちょくるように、ちょっと低めで) 【マイク:右】 ほーぅ、風呂に入りたかっただけ? 【マイク:左】 ほんとかの~~~? 【正面に】 ワシの玉のような肌に見とれていたとばかり思っておったのじゃが… そうか~風呂に入りたいだけじゃったか~ なんなら~? 触らせてやってもよいと思ってたのじゃが~? む、なんじゃ~その顔は。人間に二言(にごん)は無いであろう (何か思いついたように) しっかしまぁ…風呂に入りたいか。 まぁ…どっちにしろ風呂は気持ち良いからな。 なら、こっちゃ来い。ほれほれこっちじゃ、近う寄れ。 そうそう、その台に乗るのじゃ さて、それでは… くれぐれも…ビックリして…転ぶでないぞ? 〔息吹き掛け〕 すー…[吸い3秒くらい] ふーっ…[吐く息4秒くらい] うむ…よし。 ん?何をしたか…じゃと? そりゃぁ…お主、小さくなる術をかけたんじゃ ほれ、こうしたら入れるであろう? ほれほれ、もうすぐ効いてくるぞ 《編集》:エコーをかける(縮小中は大きめでそれ以降は一定で) だんだん…だんだん…世界が大きくなっていくのが分かるか…? ワシの身体がだんだん大きくなっていき…お主はだんだん小さくなっていく… 身長が短くなっていってるのではない、身体全てが小さくなっていくのだ… 【マイク右:ささやくように】 いったいどれほど小さくなるのであろうな… 【マイク左:ささやくように】 草花(くさばな)ほどだろうか…小石以下だろうか… 【マイク正面:ささやくように】 ほこり以下であればワシの吐息で吹き飛んでしまうかもしれんの…。 【正面に】 (安心させるように) おっと…冗談じゃ、冗談。 ある程度加減はしておるから遠慮なく小さくなってくれ…。 小さく……小さく…… ワシが飼いたいと思えるほどに小さく…。 大きさは…子犬ほどだろうか? (確認するように) よし、おさまったか。 【マイク右】 どうじゃ、感想は。 【マイク左】 ワシの身体が大きくみえるであろう? 【正面に】 ただお主の身体が小さくなっただけなのじゃがな ほれ、ワシの手だけでお主の頭を覆ってしまえるぞ 【バイノーラルマイクで両耳をさする音:5秒程度】 (ペットでも触るかのように、少しテンション高めで) ふふふ…ういやつよのぉ… こうやって頭をさすられるだけで嬉しいのか? まるで犬や猫のようじゃ~ なんじゃお主、こういうのが好きなのか? ペットのように頭をさすられて喜ぶのが好きなんてなぁ… このように小さくなっても動じず、ただただ甘えるとは… お主、小人(コビト)の才能あるぞ む…なんじゃその顔は。誉め言葉じゃぞ。 (思案するように) ふーむ、とはいっても…風呂に入れるにはちょっとまだ大きいか…? もうちょい…もうちょっと…小さくするかのぉ? おっと逃げるでないぞ? ちょっと…ちょっとだけ…じゃからな? 【息吹き掛け】 すー…[吸い3秒くらい] ふーっ…[吐く息4秒くらい] よしよし、手のひらサイズになったか… (余裕たっぷりに) どうじゃ?小さき者の視点は。 先ほどまで…見おろしていたワシに、 見下ろされるのはどんな気分じゃ? ふふ…ワシはこういうのが好きなんじゃ、すまんな。 さてそれでは風呂に一緒に入るとするか。 ん~? 大丈夫じゃって、ワシが面倒見てやるからのぉ (常識だと、いうように) ときにお主、風呂に入るんじゃから服を脱がんか。 なんじゃ~?着替えを見られるのが恥ずかしいのか? しょうがない奴じゃなぁ…ほれ、ワシの手の平でおおってやるから脱いでみよ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【以降、バイノーラルマイクを手で覆って、手の平越しに会話するシチュエーション】 台詞は36で字数は700字ほど、【息吹きかけ】あり。 【ここから】~【ここまで】の間。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――【ここから】―――――――――――――――― 【マイク両方を手で覆って話す】 どうじゃ~これでもう恥ずかしくはないじゃろ 狭くはないか~? 〔SE:服を脱ぐ音〕 おっと…今、手をついたのか?ちっちゃい手の平じゃなぁ… ほれほれ~ 早くせんと手の中でのぼせてしまうぞ~… 【マイク右:少し指の隙間を開けて息吹き掛け】 すー…[吸い3秒くらい] ふーっ…[吐く息4秒くらい] なんじゃ…お主が煮えてしまわんよう、 冷まそうとしたのじゃが…要らん世話だったか? しっかし…こうやって生き物を手で覆っていると思い出すなぁ… こうやって… 小さき食用の妖怪を…捕まえて… 両手で逃げ場を無くしてから…ボリボリと喰うのが好きでのぅ 冗談じゃ、冗談。そう手の中でぶるぶる震えるでない。 加虐心が…もてあそびたい気持ちが湧いて来るではないか。 【マイク左:少し指の隙間を開けて息吹き掛け】 すー…[吸い3秒くらい] ふーっ…[吐く息4秒くらい] ふふっ、ほら、早くせんとほんとに食べてしまうぞ。 しっかし…お主、こうやって手の中に小動物なんかを閉じ込めた事があるか? あるじゃろう?子供の頃なんかは特に。 手の中で…もぞもぞ…動いて…、くすぐったいよなぁ…。 ワシから見たら何の事ない手の甲なのじゃが…手のうちは大変そうじゃ。 (ささやくように) 真っ暗で…蒸れていて… いやでもそこが手の中だとはっきり認識させられて… おのが運命は完全にその上位者しだい。 そんな小さい姿を思い浮かべるたびに… こう…何か…湧き上がってくるものが無いか? こう…かわいらしく… かじったりも…するが…それもあいらしい。 でも、かじったのならば…罰を与えなければ…ならぬよな…? かじるたびに…そのたびに…ぎゅっと…手をすぼめて… 動けなくさせて…自分の状況を思い知らせる。 それが…たまらなく…たまらなく…。 (深い呼吸音10秒ほど) だから………かじるでないぞ? (軽い気持ちで) ふーっ… ところでまだか~?そろそろ待ちくたびれたぞ~? もし手こずっているならワシが脱がしてやってもいいがどうする…? 〔SE:服を脱ぐ音〕 よーしよし、着替え終わったか… それなら…このまま手で包んで… 〔SE:持ち上げる音〕 ほーれ、いれるぞ~ ――――――――――――――――【ここまで】―――――――――――――――― 〔SE:水にポチャンと落ちる音〕 〔BGM:洞窟系の水が滴る音〕 《編集:エコー多目に》 どうじゃ~?風呂の中は…気持ち良いであろう? (叱るように) む? なんじゃ、せわしなくバタつかせて、 風呂の中じゃぞ、おとなしくせんか。 はぁ~しょうがないのぉ… ほれ、ワシの身体にのぼっていいぞ。特別に許してやろう。 (声を張らずに諭すような感じで) ぬ? これ、そこはワシのヘソじゃ。足場にするでない。 〔SE:水で払う音バシャァ〕 そうそう、腹に身を任せればよい。 お主にはそれがお似合いじゃ。 (力を抜くように) ふぅ~しかしいい湯じゃのぉ… お主、これほどまでに大きい風呂は入ったことないであろう?そうであろう? む?温水プールというのが現代にはあるのか? いや…あったか…どこか…で見たことはあるなぁ… なんじゃ~その顔は、ワシじゃって現代の道具は使えるんじゃからな? 〔なんか吹き掛ける音〕 そうじゃ、お主ら人間は最近薄い板をいじくっておるであろう? お主も持っているのではないか? ほれほれ、何か見たり聞いたりしてるんじゃろ? お主が黙っていてもワシなら簡単に使いこなせるからなぁ… お主の秘密暴いてしまうぞ~… 〔SE:ゴソゴソ音〕 (少し残念そうに) まぁ…薄い板も小さくなってて使えんか。 残念じゃ…ワシも現代に生きてる事を披露したかったんじゃが仕方ない…仕方ない。 なんじゃ~?そんなに怪しんだ顔してると、 その……なんじゃ、 温水プールのように波を出したり…渦を巻いて風呂の底に沈(しず)めてしまうぞ こうやって…渦を巻いてな 〔SE:水をぐるぐる回す音〕 ほれほれ…渦に呑まれてしまうぞー… おぬしが悪かったと認めるんじゃ 〔SE:水をぐるぐる回す音〕 そうそう、そのように素直になればいいのじゃ 〔SE:チャプチャプ〕 しっかしお主…なんじゃ?ワシの身体をちょいちょい見て…見るなら見るではっきりせい。 む~?ワシの胸がそんなに気になるかぁ? まぁ…気になるか…お主の身のたけより数倍、数十倍大きいからのぉ… お主の全身を谷間で納めるも造作(ぞうさ)もないなぁ… (あざけるみたいに) んん~?登りたいのか~?そうかそうか。 まぁよいぞ、ワシの谷間の風呂に浸かりたいなら登ってこい…登れるものならな…。 〔SE:ぺちゃぺちゃ足音〕 (まんざらでもないように) ふぅ~本当に腹に登ってきよった お主も好きじゃなぁ… じゃけどワシの玉(たま)のような肌は…ほれ、つるつる滑って登り難かろう… 汗と湯でぬらぬらになった肌じゃ、汗のしずくさえお主のこぶしほどあるぞ じゃから、たかがおなごの腹と油断しておると… おっと 〔SE:水音ポチャン〕 ほれほれ言ったそばから仕方の無いやつじゃ… しょうがないのぉ…横になってやるか… 〔SE:バチャバチャ水音〕 どうじゃ?これなら多少は登りやすくなったであろう? 〔SE:ぺちゃぺちゃ足音〕 へその穴に落ちるでないぞー、お主はそこまで小さいんじゃからな。 〔SE:ボチャッ〕 って言ってるそばから落ちるんじゃない…! (あきれるように) もぅ…じゃから言ったのに…ぬるぬるしてて出れんであろう? 〔SE:もがく音、くちゃくちゃと〕 はぁ…しかたない、ほじくって出してやるかのぉ… 〔SE:クチュクチュ音、あまりエロい感じにはならない音源で〕 ぬ…変にはさまっておるな… これお主、ワシのへそのシワに足をとられるな。 〔SE:クチュクチュ音、あまりエロい感じにはならない音源で〕 はぁ…非力じゃのぅ… ほれ、へそをひろげてやるから自力で出てこんか 〔SE:クチュ…〕 〔SE:ぺちゃぺちゃ足音〕 おぉー、やっと出てきおったか、 (若者に言い聞かせるように) ほれほれワシの谷間まであとちょっとじゃよ。 頑張れ頑張れ。 〔SE:ぺちゃぺちゃ足音〕 〔SE:ポヨンかペチャッ音〕 お、やっと着いたようじゃなワシの谷間に 〔SE:ペチペチ〕 なんじゃなんじゃペチペチ人の胸を叩きおって もしかして…この程度の隙間も抜けれんのか…? (上機嫌気味に) そうじゃな~ワシの胸はでかいからのぉ~通れんか~ お主には胸を持ち上げることすらもできんかもしれんしのぉ~ 登ろうにもここまで大きければな~とてもお主の小さな身体では登れぬか~ ほれほれ、ここ抜ければそんな巨乳なワシの谷間に挟まれるんじゃぞ? じゃから、かがむかなんかして自分の力でなんとかせい 〔SE:地に手を付けるようなペチャッ音〕 (小動物をあいらしくも、弄びたいように) おぉ、四つん這いになっているのか… わかる…わかるぞ…。 その小さな手の平、この多少大きいのは…膝か? ふふっ、ちょっと固いのが分かるぞ。 なんとも愛くるしい姿じゃなぁ… (意地悪く) しかしお主、ワシの谷間を這って通り抜けようなどとは…とても度胸があるんじゃなぁ… ワシの重量級の胸を、頭と背中で感じながら這い進めども… もし、ワシがふとした拍子で胸を寄せたらどうなるか… ほれ、こうやって… 〔SE:ぐぐぐと胸で挟む音〕 ははっどんな気持ちじゃ?ワシの弾力ある胸でむにゅむにゅ揉み回される気分は? まるで天にものぼる気持ちであろう。 〔SE:ペチャァ…止める音〕 ここで潰れたとて、人間としても本望ではあるまいか? なーんて、ふふっ…冗談じゃ冗談。 (若者を叱るように) ほれほれ、手が止まっておるぞ。 早くワシの谷間を抜けんか。 〔SE:ペチャペチャ足音〕 ふぅ…ようやっと抜けたか。 〔SE:ぷにゅ・胸に横たわる音〕 っておい、お主、 ワシの胸をクッション代わりにするでない お主、本当に甘えん坊じゃのう…今の自分の姿を分かっておるのか? こんな…小さいなりで… ワシの口も大きいっていうのに… 安心しきって…身体をゆるませて… まぁよい、少し傾くから乳の上にまたがってるとよいぞ 〔SE:ザバァ音〕 ふぅ… ほーれ、ワシの谷間風呂…いや、乳風呂じゃぞー、 おぬしが夢にまで見た桃源郷じゃ、絶景じゃろー (まんざらでもないように) はぁーぁ…人の身でこれほどまでの贅沢をするとは… お主、しあわせ者じゃのう… 湯冷めると風邪引くからなー ちゃんとあったまれよー 〔20秒ほど呼吸音、一日の疲れを癒しているような雰囲気で〕 湯加減は…どうじゃ? ワシは、はたして風呂の役目を成せているのかどうか。 〔SE:汗ポタポタ音〕 なに…?ワシの顔から垂れた汗の水しぶきにビックリする…? それは…まぁ、我慢せよ。 それよりほら、お主… せっかくの乳の風呂なのじゃから何かしたいことなどは無いのかのぅ? 今なら、ほら、胸に触ってもいいし…登ってみてもいいぞ? 落ちても風呂じゃから…なんともないし。 んー?なんじゃ?乳風呂なのに、そんなにワシの身体にすり寄って… そこが温かい…?それはよかった。 心の臓が近いからかのう… 耳を近付けてみよ、心音が聴こえるやもしれぬぞ? 〔SE:左耳・心音〕 【バイノーラルマイク:右に】 (赤子をあやすみたいに) どうだぁ?温かいかぁ? なんとなく…お主の身体が脈打っているのが分かるぞ… どくん…どくん…と心臓の動きに合わせてお主の身体が揺れて… こそばゆいのぉ… 逆も試してみるか…? 〔SE:左耳・心音〕 【バイノーラルマイク:左に】 ふふ…そこが気に入ったか? もうお主…ふにゃふにゃではないか? まるで母に甘える子供のようじゃ… そんなに甘えられるとワシもなんだか…母性本能が刺激されて… 〔SE:腹の音〕 むぅ、腹が鳴ってしまったか… (10秒ほど、呼吸音) (獲物でも見るように) しかし…お主、みればみるほど… なにやら美味そうじゃのぉ… 〔SE:バシャッと離れる音〕 (諭すように) &4なにも取って食おうというつもりでは… まぁ、あるが… なに、ワシの力で肉体の強化をしているからな… 溶かされることは無い…と思うぞ 〔SE:ボチャン音〕 なんじゃぁ怖気づいて追いかけっこかぁ? 壺風呂じゃからなぁ…この通りツルツルで… 〔SE:ツルツル音〕 しかもお椀のように曲がっていて… それにちっこいお主にとっては高すぎるからのぅ… 逃げる場所など、どこにもないぞ? 〔10秒ほど間を置く〕 ほぅら、みてみぃ。 ここから…ワシの助け無く逃げられると思うか? 〔10秒ほど間を置く〕 (諭すように) ほれ、分かったのならこっちに来い。 ほれほれ、こっちゃ来い。 ほれ、はよぅワシの口に呑まれんか それでも逃げるか…。 (獲物を狩る事を楽しむように) あい、分かった。 つまりはあえて抵抗する事で獲物らしさをアピールしておるんじゃな? かわいいのう…ワシの腹の中で…可愛がってやるからな? ほぅら、ワシの口を見てみよ… (あんぐり見せびらかす様に) はー…[吐く息4秒くらい] すーっ…[吸う息3秒くらい] お主なんてひとのみじゃからな?怯えるでないぞ? こうやって…波を作り出して… 〔SE:波ザザーン〕 ふふっ翻弄されておるな? いやぁ…こうやって風呂で揺れるのって なんでこんなに楽しいんじゃろうか… おっと…そろそろ弱ってきたか… それじゃあ…いただきまーす あー…(3秒ほど) 〔SE:水が吸い込まれる音〕 …ん 〔SE:水ゴボゴボ音〕 (何か頬張ってるように) ふーむ…おぬひなかなか…塩辛くて…びみじゃのう… (頬張り:ここまで) 舐めるほど…味がしみ出て来るようじゃ… 妖怪は人間を食べるものとは聞いてはいたが… ふーむ…なるほどなるほど…あながち分からんでもない…か? 〔SE:ゴボゴボ泡音〕 おっと…すまんな… お主の身体に泡がついてしまったか もっと味わおうとしていたから…つい…な? じゃが…おぬしから… まとわりついた泡で、 気持ち良くなっている感覚が伝わってきているぞ…。 これはワシの感覚だけじゃろうか…? 〔SE:泡が弾ける音〕 んー…でもなぁ…お主…もう味がせんくなったぞ… はぁ~…もうちょっと汗水たらさせた方が良かったじゃろうか…? (呼吸音:4秒くらい) なら…もう呑み込んでもいいな? ふー………んっ 〔SE:ごっくん音〕 〔SE:水に落ちた音〕 〔SE:心臓音・だんだんフェードアウト〕 〔BGM:洞窟ぴちゃぴちゃ音〕 〔ここから全体的にエコー強めに〕 ふー… どうじゃ?ワシの腹は?ワシの胃の中は? 〔SE:パシャパシャ音〕 (諭すように) おいおい…暴れるでない 後で出してやると言っておるじゃろう? それまでワシの胃の中…胃液に浸かって日々の疲れを洗い流しておるとよい それに喜べ、こんな経験したことある人間なんぞお主くらいじゃぞ? ふーぅ… そういえば温泉には炭酸風呂というものがあるのじゃろう? それと同じと思えばいくらか身体に良い…とは思わんか? 思わんかー…酸性のはずなんじゃがのぅ… だが、みておれよ。 次にお主が外に出た時、肌はつるっつるに磨き上がり、 疲労なんぞ忘れたかのように活力が溢れかえっているからな…? よしよし、そうやって素直になっておればよい… お主がどんなにあがこうとも、腹の中の小人が巨人に勝てるはずは無いんじゃからな… 一寸法師なんぞ絵空事よ。 鬼はしっかり小人の身ぐるみはがして喰ったに決まっておる。 その方が、美味そうじゃし。 (とりあえず聞いとくみたいに) ふー…しっかし…わしの腹の中は熱くないかー? ただでさえ温かい体内に、風呂の熱が加わってあつくなってないかー? んー…そうかー…気持ちいいかー…よかった、よかった。 じゃが…気持ち良いからって変なことするでないぞー、 ワシがその気になれば一か月、いや…一年間ワシの腹に幽閉するからなー 朝も、昼も、夜もワシの腹の中じゃ。 出れもせず、ワシが喰った物で腹を満たし、ただただ許しを乞うだけの日々。 そんなのいやじゃろー?なら、変なことはするなよー…? …本気じゃぞ? しっかし… なんだかこうやって腹に話しかけておると、子を孕んだ気分になるなぁ… 確か…人間は十月十日(とつきとおか)で産まれて来るんじゃったか… お主もそれくらい腹の中に居続けてみるか? もしかしたら、生まれ変わったような気分になるやもしれぬぞ? まぁ、冗談じゃ冗談。 ふぅ…やはり風呂は気持ち良いなぁ… なぁ…ワシ、酒飲みたくなってきたんじゃが……… そうかぁ…ダメかぁ… まぁ…茶なら飲んでもいいじゃろ… 〔SE:ごくり音〕 〔SE:滝のような水音〕 (面倒臭いように) なんじゃぁ?ワシが好きな物を飲み食いしても勝手じゃろう? 今はどうか知らぬが、ワシの若い頃は 茶葉の出がらしを入浴剤としてなぁ…おい、聞いておるか? まぁよい、あまりに気を良くして流されるでないぞ?助けんからな? ふー…遊んでいたらなんだかいつもより早く熱が回った気がするのぅ… のぼせてもなんじゃし、そろそろあがるか… 立つぞー… よい…しょっと… 〔SE:風呂から出る音〕 〔SE:足音〕 〔SE:水ぼちゃぼちゃ音〕 おっと、お主の服も持って行かんとな (小動物をめでながら弄るように) いやぁ…小さい服はかわいいのう…まるで人形のようじゃ 洗うのも楽そうじゃし、管理もしやすいし、人間はみな小さくなればいいのにのう… まずはお主から…小さくなって飼われてみるか? まぁ…冗談じゃが。 〔SE:足音〕 ふぅー…気持ち良かったのぉ… 〔SE:着替え音〕 さぁて、よい子はもう寝るぞ 身体ポカポカのまま寝るのが一番健康に良いからな 〔SE:布団入る音〕 …ん?出してくれ…じゃと? 喰った物を吐き出すやつがどこに居るというんじゃ…? 冗談じゃ、冗談。 じゃが…腹の中で眠るのもまた一興であろう? 温かい布団で寝るか、肉の布団で寝るかの違いじゃ ワシは寝相が良い方じゃからな、安心して腹の中に居るといいぞ それに、腹に入れておけば寝首をかかれる心配もないしな ワシの生きた時代はなぁ…それはもう名を上げたい有象無象の妖術師がな… ん…?いつの時代の話かじゃと…? んー…いつじゃったかのう… これ、そんな質問で年齢を察しようとするでない、寝ろ (説教臭く) さぁ寝るんじゃ、最近の若いのは夜遅くまで起きてると聞くしなー ワシが今一度ここで教え込まねば、夜は眠るためのものじゃとな。 あれじゃろ?知ってるんじゃぞー、 お主ら人間は最近薄い板をぺたぺたやって夜更かしをしてるんじゃろ? いかん、いかんぞーそれは、実にいかん。 それは目が冴えるじゃろて、実にいかん。 お主もそうやって薄い板をぺたぺたするクチじゃろ? …うん? 安眠用の音声があると…? なんじゃそれは、催眠のたぐいか何かか? 耳かきや、環境音、心地良い音や優しい言葉をかけてもらって 安心して眠るための音声…とな…? あぁ~なるほど、合点(がてん)がいった。 つまりは子守歌のようなものじゃな? なんじゃ、それならそうと言ってくれれば、ワシも幾らか心得があるからな。 お主の安眠を助けてやろう。 まぁ、お主は今、ワシの腹の中に居るから直接あやせはせぬが、努力はしよう。 ほれ、ぽーんぽんっと。 ぽーんぽんっと…こうやって赤子をさするとすぐに寝てしまうんじゃぞ? ぽーんぽん… ぽーんぽん… ねむれ…ねむれ… なんか…赤子をあやすというより腹いっぱいになったみたいな感触じゃのう… まぁ…お主を呑み込んだから腹いっぱいになったのは間違いではないが… そうじゃなぁ…腹に居る赤子に語りかけるみたいにあやしてみるか… ほーれ…いいこ…いいこ… 母はお主が産まれてくるのを待っておるからな~… おぉ…今、動いたか? これはこれは…いきがいい赤子じゃのう… んー…なんか違うな… そもそもじゃ、お主はワシに対して有無も言わず安心感を得るべきではないか? (上位者としての余裕を見せるように) お主が赤子に見えるほどの齢(よわい)を重ね、 数多(あまた)の妖術を修(おさ)め、 そんな上位の存在の腹の中という庇護下にある。 これほど安心できる寝床はないであろう? ほら、寝ろ。 寝るったら寝るんじゃ。 安心しきっているのであろう? なら、目をつぶればすぐじゃ。 子守唄代わりなど心音で大丈夫であろう? 赤子はみな、そうしておるぞ? お主もそうするべきであろう。 ワシはもう寝るからな… それではなー…おやすみー… なぁ…起きてるか? 冗談と言われ忘れてしまったかもしれぬが… ワシに飼われてみるか?という話… 1週間だけでもいいから試しては…みぬか? そうじゃなぁ… 小さくなって数日…ワシが面倒みるし、衣食住保証してやろう… ここらでは… なかなか人間に出会わぬし… ふぅーっ…暇なのじゃ… 旅行する気分で試してはどうだ? 小さくなれば飯もいっぱい喰えるし風呂も大きく寝床も広い。 まぁ…気が向いたらでいいぞ… 後でお主の薄い板に住所送っておくからな… 寝たかー? もう寝たよなー? 流石にもう寝ておるよな~? ふぅ…じゃあ、ちょっとくらいなら良いじゃろ 〔SE:カシュッ缶を開ける音〕 まぁちょっとだけ…ちょっとだけじゃて… 〔SE:シュワ~炭酸音〕 ふぅ…あ~、美味いのぅ… やはりシュワシュワは最高じゃ… 腹の中のあやつ…溺れはせぬだろうが… もしかしたらシュワシュワと溶けてる夢くらいは見ているかもしれぬな…ふふっ… 明日になったら聞いてみるか… 【ここから安眠用BGM・SEをお好みで】